本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 9人 / 4~10人
- 英雄
- 8人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/02 22:00
- 完成予定
- 2018/10/11 22:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/01 20:53:07 -
【相談卓】装置破壊
最終発言2018/10/02 21:18:58
オープニング
H.O.P.E.ニューヨーク支部に設置された捜査本部に新たな脅威の情報が開示された。
エスペランツァ―――希望を意味する名を持つそれは、改造従魔やRGW開発研究に携わる愚神ディー・ディーと科学者D.D.が長年手掛けて来た物だと言う。D.D.は研究を進めるに従い生み出された新たな技術でエスペランツァを改良し続け、起動まであと少しと言う所にこぎ着けた。
「エスペランツァの詳しい能力については不明ですが、これまでの改造従魔やRGW兵に使われた技術の集大成、最新鋭機だと考えてください」
ブリーフィングのために集まったエージェント達の前で説明するのはこのチームを担当するタオ・リーツェン、ではなく別の職員だった。
タオはどうしたのかと言う質問に、職員は「寝かせました」と答えた。
解析作業で無理をし過ぎたせいか眩暈を起こし、周りが丁度いいからと寝かせたらしい。
「ひと眠りしたらチームに合流します。これも万全の状態でみなさんをサポートしてもらうためですから」
タオは今までも任務に同行しサポートを行っているが、今回の任務は今までより危険度が高いのだ。
「エスペランツァの起動には大量のライヴスが必要なようですが、今の時点では起動まであと少しといった状態のようです」
職員が次にスクリーンに表示したのは「補給装置」「生産拠点」と書かれたマーカーのついたマップだった。
「これはエスペランツァの情報と一緒に解析された人工的にライヴスを生産する場所と、ライヴスが集められている補給装置の場所です。これらがエスペランツァ起動のためのライヴスを送っていると見て間違いないでしょう」
それぞれに警備の改造従魔やRGW兵が配置されているが、特に補給装置がある研究所の警備が厚い。
「目的は補給装置の破壊ですが、研究所の警備は厚く改造従魔やRGW兵以外にも警備システムが設置されているようです。また装置を破壊するには防護壁も解除しないといけません」
無策で突撃するだけでは警備に阻まれ装置に到達するのも難しいだろう。
「同行するタオさんには補給装置の防護壁の解除と、エスペランツァの手掛かりを得るために研究所のコンピューターにハッキングしてもらいます」
研究所のメインコンピューターは補給装置のすぐ傍にある。
装置の防護壁の解除が最優先だが、破壊から撤退までの間にできる限りの情報を集めたい。
「装置に辿り着くまでなるべく消耗を抑えてタオさんがハッキングしている間時間を稼いでください。防護壁さえ解除すれば一撃与えるだけで装置を破壊する事ができるはずです。破壊した後は逃げ道が塞がれる前に撤退してください」
この作戦はほとんどのチームが各自担当する場所へ出払い救援に向かう事ができない。
撤退が遅れれば非常に危険な状態に陥ってしまうだろう。
「私は居残り組なのでここで無事を祈る事しかできません。念入りに準備して無事に帰って来て下さい」
そう言って職員はエージェント達に向かって祈りを捧げる。
同時刻、タオ・リーツェンはパートナーであるケッツァー・カヴァーリと話していた。
「俺の意志は伝えて来た。止めるヤツが多かったが、理解してくれるヤツもいたよ」
普段のタオとは全く違う口調だが、ケッツァーと二人きりの時は素に戻るのが常だった。
彼の義眼やこめかみの機械には見慣れない装置が取り付けられているが、これは彼自身が施した物だ。
「ワシの気持ちは変わらん。どうしようもない時は契約に則りワシが引導を渡してやろう。なぁに、死出の旅路は道連れになってやるわい」
「クソジジイと一緒か。ぞっとしねえな」
ニヤリと笑うタオにケッツァーは女の一人も作らんかったおまえが悪いわと豪快に笑う。
「……さて、そろそろ顔合わせに行くか。最後までよろしくな」
「今からそんな心構えでどうするんじゃ。まだ先は分からんぞ」
ケッツァーがタオが大きくつんのめるほど背中を叩く。
タオはいつも通り胡散臭い笑みを浮かべてブリーフィングルームに向かった。
白い清潔な空間に茶器が擦れる僅かな音だけが響いている。
「あら、いつも以上に苦い顔ね。何かあったのかしら?」
愚神ディー・ディーは顔を上げ、部屋に入って来たD.D.を見て口許に笑みを浮かべる。
「『目』を一つ潰された。まだ気付いて対処しただけだと思うが……」
「どう言う事かしら?」
「こちらでモニタリングしている事に気付いたんだ。逆もできると考えるだろうし、それが出来る人材と設備も整っている」
D.D.は『目』を使ってH.O.P.E.の動向を知る事が出来た。
『彼女』の存在に気付かれた事までは分かったが、その後の情報は遮断された。直前の状況を考えれば『目』がモニタリングされている事に気付いて対処したためにそこからどう行動するかまでは分からなかった。
「ライヴスの生産量を増やす。安定した数値を維持したかったが仕方あるまい」
「エスペランツァの場所はまだ気付かれていないの?」
「おそらくな。生産所には警備も増やすように連絡しておく。貴様のペットも全て出してもらうぞ」
そう言われて少し考えたディー・ディーだったが、彼女とてエスペランツァの起動は心待ちにしているのだ。今の時点で停止処置などされては困るのも事実。
「そうね。ペットはまた作ればいいし、連れて行くわ」
ディー・ディーは彼女のペットである改造従魔を集めるためにその場から移動する。
「機械は便利だけど、すぐに対処されるのが不便ね」
歩きながらくすくす笑うディー・ディーはついてくるRGW兵を見上げて笑みを深くする。
D.D.が監視といざと言う時にディー・ディーを拘束するためにつけた物だが、もはやその用は果たせない。
「みんなみんなわたしの子。あなたが重宝している『目』だってそう。わたしの子の目はわたしの目、わたしの子の耳はわたしの耳」
くすくすと笑う声はどこまでも無邪気で悪意が無い。だが悪意がないからと言って害がないとは限らない。無邪気な行いは時として下手な悪を凌ぐ残酷さになり得るものだ。
「パンドラがいなくなってしまったのは残念だけど、その分わたしの声が届きやすくなったもの。残念がってばかりはいられないわね」
RGW兵はいい出来だ。自分一人では到底作れなかった。
「あとは『彼女』だけ。できるだけ完璧に仕上げないとね」
ディー・ディーは自分に与えられた実験室に入る。
そこには見るも悍ましい異形の改造従魔がひしめいていた。
「さあ行ってらっしゃい。頑張ってね」
創造主にして母であり悍ましい仇である愚神の指示を受け、改造従魔は移動を開始する。
解説
●目的
・装置の破壊
●情報
・『研究所』
この施設のコンピューターにハッキングできるのはタオ・リーツェンのみ
扉はハッキング1ラウンド、破壊2ラウンド消費で開くが破壊すると再度施錠できない
隠し扉はハッキングで3ラウンド消費で開き、1ラウンド過ぎると再び施錠される
装置の破壊後、または失敗時は即撤退を推奨
表示説明:
◎=扉 ▲=RGW兵 ●=改造従魔 F=上の階へ B=下の階へ T=トラップ
★=隠し扉 →=隠し通路
・一階:改造従魔A×10、RGW兵AB×各15、トラップ×3
資搬入口
□□□◎□□
□ T▲●□
□□□□□□◎□
□▲▲◎T▲● □
□ □T B □
□◎□□□□□□
表入口
・地下一階:改造従魔B×10、RGW兵AB×各10、トラップ×3
□□□□□
□F ★→↓
□□□◎□□★□
□TTT□ □
□▲▲ □ ◎□
□●● ◎B□
□□□□□□□□
・地下二階:改造従魔B×10、RGW兵AB×各10、トラップ3
防壁の解除、情報収集Pで操作しなければならない
P=コンピューター 脱=地上に繋がる脱出経路 装置=補給装置
□□□□□□□□□
□F □T▲ ●装□
□ □T▲ □
←★ ◎T▲● 置□
↓□□□□□◎□□□□□
↓□P◎ ★◎脱□
↓□□□★□□□□□□□
→→→→↑
・『トラップ』/物理系
特殊な電磁波を1フェーズに1回使用する
確率で【衝撃】のバッドステータス
・『改造従魔』AB
Aは味方に命中か攻撃アップを付与
Bは敵に回避か防御ダウンのデバフ付与
・『RGW兵A』
アサルトライフルと大型ナイフを装備
平均的な能力だが連携に優れている
・『RGW兵B』
大盾を装備した耐久特化型
カバーリング性能が高くタフ
●NPC
・『タオ・リーツェン』
英雄と共鳴した状態で同行します
希望があれば戦闘にも加わりますが、その間ハッキングや情報収集は行えません
マスターより
みなさんこんにちは。最終決戦も近付き愚神ディー・ディーとD.D.が関わるシナリオも新たな局面を迎えました。
『研究所』には多数の敵が待ち構えております。無策で突っ込めば目的である装置に辿り着くまでどれだけ消耗するか分かりません。
しっかり作戦を立て、同行するタオも上手く使って目的を果たしてください。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/10/10 09:53
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/01 20:53:07 -
【相談卓】装置破壊
最終発言2018/10/02 21:18:58