本部
頓に争力せむ
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/09/17 07:30
- 完成予定
- 2018/10/01 07:30
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
【質問卓】
最終発言2018/09/13 13:08:03 -
【相談卓】
最終発言2018/09/16 21:10:59 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/09/12 20:12:21
オープニング
●蹴速
それは一体の愚神であった。
黒縄を縒り合わせたかのごとき筋肉を備え、埠頭のコンクリートを両足で躙って月天をにらむ。閉ざした左眼と、開いた右眼とで直ぐに、高みを。
「頓(ひたぶる)に争力(ちからくらべ)せむ」
銀光の先へと導きかれるように重い一歩を踏み出した愚神は、足元に転がるエージェントの一群を返り見ることなく、駆け去った。
●解説
「コードネーム“蹴速”。推定等級ケントゥリオ……なんだけど、ライヴスがなんか安定してないっていうか、変な感じなんだよね。すごい弱くなったり強くなったりして」
礼元堂深澪(az0016)はう~んと眉根をしかめ、ブリーフィングルームの壁に投影された“蹴速”の姿をボールペンの先で差した。
昨夜、新潟県新潟市の東埠頭へ上陸した蹴速は、H.O.P.E.東京海上支部から送られたエージェントチームを撃破した。その後、街や人にかまうことなく駆け、今は同県内の山中に在る。
目的地はどうやら東京、このメガフロートであるようだが、だからといってのんびり待ち構えるわけにはいかない。
「熟練者含めた12組のエージェントチームが全員重体。誰も死ななかったのはよかったけど……正直、意味わかんないんだぁ」
同じコミュニティに所属し、連携に長けていたはずのチームがあえなく全滅させられた。これは愚神の張るドロップゾーンの質に関わるものではあるので置いておくが、当の愚神は彼らにとどめを刺すことも、破壊行動に移ることもなく、ただ駆けている。
「H.O.P.E.が大戦にかかってなきゃ、大部隊で一気に潰すとかもできたんだけど。そっちと関連してないのは確実だから、とにかく少数精鋭で片づけていきたいのが大人の事情なんだよねぇ」
深澪は申し訳なさげに両手を合わせて南無ぅ~、エージェントたちを拝んでおいて。
「蹴速の特徴、説明しとくね」
蹴速は人型であり、全高は180センチ強、重量は150キロ前後と推定される。
蹴速の周囲には無限に従魔(ミーレス級)が沸き出す。ただし蹴速が従魔と連携することはない。
蹴速は強者と戦うことを望んでいるようだ。
武器は携えておらず、両手両脚を使った打撃系格闘術で戦うが、投げ、崩し等の技を使うこともある。
左眼が開くとドロップゾーンが展開する。内部では使用できるAGWがひとつに固定される(換装不可)。
ドロップゾーン内ではエージェントは他の仲間を目視することも連絡を取り合うこともできず、形の上では愚神と1対1になる。
ドロップゾーン内で、蹴速はひとつの問いをエージェントへ発する。曰く「うぬはなにものなりや?」。
「わかってるのはこれくらいだよ。方針的には戦いながら愚神の左眼潰してドロップゾーン破って合流なんだけど、質問に答えられたらなんかありそうだよねぇ。ちなみに前のチームの人は全員答えないうちに各個撃破されちゃった。答えた人も自分の名前はなになにだー、エージェントだー、人間だーって言ったりして、がっかりさせちゃったみたいだけど」
模範解答がわかってたらねぇ~。深澪は重い息をつき。
「答って多分、すごくシンプルなんだよね。ひと言で自分がなんなのか言い表すっていうか、そういうの。それはボクなんかよりみんなのほうがわかってることだと思うから、あと任せたよ」
●待人
深山の頂に足を止めた蹴速は下弦月を見やる。
辺りからは従魔どもがじりじり沸き出しては蹴速へすがり寄ろうとするが……彼の放つ鬼気に裂かれ、無残に散り落ちてはまた沸き出し、寄って、裂かれる。
そんな従魔の有様にかまわず、蹴速は太くつぶやいた。
「頓に争力せむ」
かくて待つ。
強者が来たるそのときを、ただひたすらに。
解説
●依頼
山頂にて待つ蹴速を撃破してください。
●状況
・作戦開始時刻は24時ちょうどとします。
・山はすでに従魔の制圧下にあり、蹴速を直接目ざすことはできません。九合目(作戦がある場合は八合目以下からの侵入も可)から直接侵入、従魔の包囲を突っ切って蹴速へ至ってください。
・九合目から山頂までは、便宜上100スクエア(樹木や岩が多数あり)とします。
・木や岩は敵味方問わず障害物として作用します。
・山頂は蹴速によって10スクエア四方、木々が伐採されています。それ以外の場所は木々の葉に遮られ、月明かりも届きません。
・岩場は山頂部にもいくつか残っています。
・エージェントがひと組でも山頂部に到達した瞬間、山頂部から九合目までがドロップゾーンと化します。
・ドロップゾーン化が実行されると、従魔がケントゥリオ級に強化されます。
●従魔(ミーレス級(ドロップゾーン化した後はケントゥリオ級))
・戯画で描かれる鬼のような姿をしています。
・金棒を振り回す(射程1)、あるいは投げつけて(直線・射程20)攻撃してきます。
・無尽蔵に沸き出してきますが、たとえパワーアップしても山頂部へは入れません。
●蹴速(ケントゥリオ級?)
・詳細はオープニング参照。
・基本的な射程は1。ただし鬼気による遠距離攻撃(最大射程不明)も使います。
・左眼を潰す、もしくは全員が問いへの答を返せばドロップゾーンを消失させます(チーム戦を挑むことが可能になります)。
・彼が問うのは、エージェント全員が彼と戦闘状態になった4ラウンドめになります。
●備考
・問いに対しての答は、能力者と英雄が互いの思いを重ね合わせた「ひとつの有り様」であることを推奨します。
・効率重視でも心情重視でも大丈夫ですので、PCさんそれぞれの魅力を見せつける戦いを!
・不明点等ありましたら質問卓で。
マスターより
みなさまお疲れさまです。
終了の鐘が鳴った今だからこそ一度原点に立ち返ってみたいということで、このようなシナリオを出させていただくことにしました。
私にありがちな因縁も伏線も含みも一切ありません。シンプルとは言い切れませんが、戦闘に始まり戦闘に終わるだけのものです。
よろしければ、みなさまのかくある姿をお見せくださいませー。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/09/20 19:27
参加者
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最終発言2018/09/12 20:12:21