本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~12人
- 英雄
- 10人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/09/05 12:00
- 完成予定
- 2018/09/19 12:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
海龍退治!
最終発言2018/09/05 09:21:30 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/09/04 11:32:19
オープニング
●飲み込まれたのは『星』か『竜』か
不気味な笛の音を引き金に、スワナリアから恐竜が脱走した。
古代都市上部を覆っていたドームの消失で翼竜は大空へ飛び立ち、四方の門以外にも存在した門の解放で陸生の恐竜はアフリカの大地に解き放たれた。これをマガツヒのテロと断定したH.O.P.E.が、対処のため目撃情報などを元に方々へエージェントを派遣し、事態の収拾をはかろうとしていた。
そして、恐竜の流出は空や陸だけでなく海――地中海にも及んでいた。
「あれは……先日お伺いした遺物にいた古代の生物、ですね」
スワナリアの地下から地中海へ繋がる海底トンネルから現れた海竜たちを目撃し、ステラ・マリス(az0123)は頭上を泳ぐ巨大な生物を見上げながら歩いて後を追う。
「数日前に彼の遺構全体へ伝わる笛の音が発生したと記憶していますが……なるほど、彼らを古代の檻より解放するためだったのでしょう。そして、彼らの無軌道でいて秩序めいた行動の指針にもなっている……」
従魔のスディレを動かして得た情報から状況を素早く分析し、ステラは程なくおおよその答えにたどり着いた。海中の浮力を無視し、ゆったりとした歩調で海竜をぼんやりと見上げつつ、ステラは海竜とつかず離れずの距離を保って追跡を続ける。
「これだけの数がいるのですから――少数の協力者を募っても、見咎められることはないでしょうか?」
しかしふと、ステラが浮かべた笑みはそのままに純粋な悪意を言葉に乗せれば、複数のスディレが海竜の目前まで移動した。
瞬間、海竜は餌とでも思ったか口を大きく開けてかみつき、何度かの咀嚼を経て飲み込んでしまう。
「地上で見かけた生物と比べ、見るからに精強そうな生物です。従魔を憑依させずとも、私(わたくし)が少し手を貸すだけで素晴らしい活躍をしてくださるやもしれません」
従魔が捕食された結果を満足そうに見届け、ステラは海竜の群れが進む方向からそれて進路を変えた。
「では、参りましょうか。貴方様方が進むべき場所へ――」
再び歩き出す前にステラは一度だけ背後を振り返り、邪気のない笑顔を向けた。
……先ほどスディレを食べたがために、苦しそうにもがきながら暴れ泳ぐ海竜の様子を眺めながら。
●海竜の暴走を止めろ
「先ほど、一般からの通報で地中海を進む海竜の群れが確認されました」
エージェントたちはトルコにあるH.O.P.E.支部の職員と、プロジェクターに映された地中海の地図を見る。
「スワナリアにいた恐竜がマガツヒによって解き放たれ、各地で被害をもたらしているのは皆さんもご存じの通りですが、今回は少々様子が異なります」
そう前置きして映し出されたのは、通報者が撮影した動画だろうか。男性が驚き慌てる声とともに、海面から何度も顔を出す2種の海竜が確認できる。
「それぞれワニのような頭をした海竜が『ダコサウルス』、フォルムがイルカに似た海竜が『ステノプテリギウス』という種類ですが、問題はこの海竜の泳ぎ方です」
言われてよくよく見直してみると、泳ぐというより暴れているような荒々しさがある。
「これは他に確認された恐竜たちには見られない行動です。適当に吹いた笛の音だと、凶暴化する効果はあっても意図的に苦しめる効果はありません。もし存在したとしても特殊な旋律が必要でしょうし、塔にいた彼女から笛を奪っただけのマガツヒにそれを知るすべなどないでしょう」
つまり、この苦しんでいる様子はマガツヒとは別の要因が作用しているということ。
「他にも、海竜の数がおよそ10体程度と少ないことも気になります。これは私の私見ですが、まるで群れから無理やり引きはがされたような印象を受けるのです」
海竜の行動を縛るため苦しめているとすれば、状況として筋は通っているように思える。
気になるのは目的だが、それも海竜の予測進路が示されたことですぐにわかった。
「そして、先ほど入った情報によるとこの海竜たちはさらに二手へ別れました。1つはトルコ、もう1つはイスラエルへと向かっている模様です。行動強制の影響か進行速度はそこまで早くないのですが、かといって時間的な余裕はさほどないでしょう。皆さんにもそれぞれの場所に分かれ、海竜を迎撃していただきます」
すでにH.O.P.E.から海岸付近の都市に警告し、どんな理由でも海には近づかないよう呼びかけている。
エージェントたちはそれぞれの海岸から少し離れた海上で、海竜を迎え撃つことになるだろう。
「なお、マガツヒとは別に海竜へ干渉している存在にも気をつけてください。ここ最近の動向からして、おそらく愚神ステラ・マリスの介入である可能性が高いです。判明した能力からして、海竜が皆さんへ直接危害を加えることもできるようになっているかもしれないので」
職員から重ねて用心を言い渡されたエージェントたちは、それぞれ部隊を分けて現場へ向かった。
解説
●目標
海竜の侵攻阻止・撃退
●登場
ダコサウルス×5…全長約4m、巨大なワニのような顔と鋭い歯を持つ口が特徴で、手足のように4つあるオール状のヒレと尾ビレで泳ぐ。略称:鰐竜
能力…攻撃↑↑、防御・命中↑、回避・移動・イニシアチブ↓
ステノプテリギウス×5…全長3~4m、イルカや魚に近い流線型のフォルムとサメに似た背ビレを持ち、かなりの速度で泳ぐことが可能。略称:魚竜
能力…回避↑↑、移動・イニシアチブ↑、防御・特殊抵抗・生命力↓
ステラ・マリス…主に地中海沿岸の国で活動する高位愚神の少女。『スワナリア』の東門に派遣した分身でエージェントと戦闘後、マガツヒが操る海竜に干渉し従魔の代用として港襲撃をもくろむ。
スディレ×10…ミーレス級従魔。岩のような表皮を持つ1mほどのヒトデ。黄白色の肉体を発光・振動させ、ステラの指示を伝達する指揮能力を保有。ステラの指示&スキル受信機として海竜に捕食された。
●状況
地中海へ逃げ出した海竜の一部が独立して動いているとの情報で出動
侵攻予測進路はトルコとイスラエルの海岸沿いにあるリゾート地
ほぼ同時に両国へ到着する可能性が高く、2部隊に分かれ海岸から約30sq離れた海上で迎撃部隊を展開
海上から10sqが防衛ライン(海竜が離脱判定に勝利→陸上に進出し都市への侵攻優先)
(以下、PL情報=ステラ作戦概要
海底トンネルから抜け出した一部海竜にスディレを捕食させ、適宜体内で暴れさせて進路を誘導
移動後、笛の効果を妨害しない範囲で海竜の凶暴性に任せて暴れさせる
ステラは戦闘区域内のどこかから海竜の動きを観察し、適宜スキルを使用
海竜がPCとの戦闘で強化+自動回復スキル使用→ライヴス攻撃への適性を無理やり付与
海岸に接近でも同スキル使用→強引に陸上活動を可能とさせ都市への侵攻を強制)
マスターより
前回はこっそりスワナリアの調査にきていたステラですが、今回はこっそり海竜を横取りしました
恐竜を操る笛の持ち主からは外れていますが、効果は持続していますので凶暴化はそのまま
さらにスディレを用いてステラのスキル効果対象にしたため、ライヴスによる攻防も可能です
強さはおよそデクリオ級程度の海竜にスキルはありません
が、PCの皆さんには直接的な脅威となったため注意してください
また、ステラは今回もどこかから戦場を見てスキル支援を行う模様です
戦闘の役割分担を徹底すれば、戦闘中に愚神を捜索する余裕があるかもしれません
ちなみに、ステラ強化の反動は海竜にも適応しますのであしからず
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/09/15 20:23
参加者
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海龍退治!
最終発言2018/09/05 09:21:30 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/09/04 11:32:19