本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 15人 / 4~15人
- 英雄
- 14人 / 0~15人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2018/07/17 22:00
- 完成予定
- 2018/07/31 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
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うたげのじゅんび
最終発言2018/07/14 11:39:02 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/17 21:05:48
オープニング
●帰還
「永平殿! やっとカエッテきたでござる!」
行方不明になっていた李永平の姿を認め、ガイル・アードレッドは鼻水を垂らしながら勢いよく抱き付いた。少し前の永平であれば、「まとわりつくな!」と言いながら引き剥がしていたに違いないが。
「わ、悪かった……な」
思いがけない一言にガイルは目をぱちくりさせた。永平はガイルの肩を叩いて自分から離させた後、ナニカアリ荘の住人達へ深々と頭を下げる。
「勝手にいなくなって、すいませんでした。心配させたみたいで……悪かった、です……」
自分の足で歩けるようになった花陣も、「すいませんでした!」と並び立って勢いよく頭を下げた。パンドラを倒し、呪いは解けたらしい事は聞いている。きっと色々あったのだろう。善性愚神騒動だけでなく、それ以前にあった事も、李永平という人間に様々な影響を与えてきたに違いない。
「と、帰って早々悪いんだが、すぐ行かないといけねえんだ。マガツヒがまたキナ臭い事してるらしくて……俺もすぐ行かねえと」
「ちょっとお待ちなさいな」
挨拶もそこそこに再び出て行こうとする永平を、キャシーの一声が引き留めた。永平が振り返ると、キャシーが真剣な表情で永平の事を見つめている。
「永平ちゃん、今までお世話になった人達にちゃんとお礼は言ったのかしらん。色々事件が起こって忙しいのは分かるけど、その前にしなきゃいけない事があるんじゃないのん? それにずっと戦い続きじゃ疲れるわ~ん。疲れて倒れちゃったら救える世界も救えないわよん。ここはちょっと立ち止まるのもアリなんじゃないかしら~ん」
そして悪戯っぽくバチコーンとウインクを投げ掛けた。キャシーはガイルや永平以外にも、エージェント達と何度も交流を持っている。だが所詮は一般人で、今回の騒動の全容を知っているわけではない。
それでも思いを巡らすぐらいの事は出来る。改めて愚神を倒さねば、と決意を新たにした者もいるだろうし、愚神と和解出来るのではないかと希望を持ち、裏切られ、傷付いた者もいるだろう。いずれにしろ皆疲れたはずだ。そんな戦士達にキャシーが出来る事なんて、かぐやひめんに招待して存分に騒いでもらい、戦いに戻る背を見送るぐらいの事しかない。
だからこの提案は自分のためでもあるのだが、どちらにせよやる事は一緒であり決まっている。
「あたしも久しぶりにエージェントちゃん達に会いたいのよ~ん。だからパーティーしましょ。もちろんかぐやひめんは貸し切りにさせて頂くわ~ん。ね?」
●今日はただの飲み会だ
「実はお店で衣装貸し出しサービスを始めたのよ~ん」
キャシーはバチコーンとウインクを飛ばしつつ、豪奢な衣装の数々をエージェント達へと披露した。ドレスやタキシードはもちろんの事、着物や袴、かぶり物などバラエティーに富んでいる。お店がお店なので普段は成人用しかないが、今日は知り合いのツテで未成年用も用意した。無理に借りなくてもいいが、これを着てパーティーに参加してもいいらしい。
「もちろん女装男装OKよ~ん。興味ある子はぜひ利用して頂戴ね~ん」
三十分後、衣装を借りた者はその格好で、そうでない者は各々の格好でかぐやひめんの席についた。本日の主催の一人である永平が、乾杯の音頭を取る為にステージ上に姿を現す。
「あっと……今日は、来てくれてサンキューな……」
頭を掻きつつの歯切れ悪い口上がマイクを通して店内に響いた。そういやパンドラに呪いを掛けられた直後、ここでパーティーが開かれたっけ。食い物勧められたり、キツイ事も言われたり、色々あったようにも思えて、けれどあの日がつい最近の事のようにも感じられる。
善性愚神騒動については、永平は一貫して愚神は倒すべきという立場だった。パンドラや呪いの件もあったし、連中がいかに狡猾かも知っていた。確実に何か裏があると、ずっと警戒し続けていた。
だが愚神と和解出来ないか、手を取り合えないかと、望み続けていた者達がいた事ぐらい知っている。パンドラに対しても、そのように考えていた者がいた事を知っている。パンドラを倒した事が間違いだとは思わないし、こうやってしこりを残す事が、もしかしたらヤツの狙いだったのかと勘繰りたくもなってしまうが……それでも、ヤツと手を取り合いたかったと、願った者の想いまで否定しようとは思わない。永平は自分の頭があまりよくない事を知っているので、上手く言葉に表す事は出来ないが、強いて言うなら、そう簡単に割り切る事なんて出来ない、それが人間の感情だと思う。中には一生割り切れずに抱えていく者もいるだろうし、無理に割り切れと強制する必要はないと思っている。
正確に言うなら「思っている」と言うより、「そのように思い始めた」と表現するのが適切で、それは今までのエージェント達との関わりが永平にもたらしたものだったが、少なくともそれが永平の今の思いだった。だから、永平はしばし考えた後、今日の集まりにこのような名目をつける事にした。
「今日はただの飲み会だ。それ以外の名目は何もねえ。何かつけたかったら個人個人で勝手につけてくれて構わねえ。
今まで世話になった礼として、今日は俺が全額持つ。ただ食って騒げ。それだけだ。以上、勝手に飲み始めろ!」
解説
●やる事
食べて飲んで騒ぐ
●かぐやひめん
キャシーの経営するオネェバー。貸し切りのため他の客はおらず、スタッフもキャシーのみ。
今回入れるのは1階:ホール、ステージ、キッチン、お手洗い、更衣室(貸し出し衣装着替え用)。2階:ベランダ(1階奥の階段から行ける。キャシーが気付いて人払いしてくれるので内緒話にどうぞ)
●飲食物
酒、ジュース、お茶類、お菓子、フルーツ、おつまみ等が各種取り揃えてある。本格的な食事は要望があればキャシーが用意する
●NPC情報
李永平/花陣
パンドラの呪いが解け、 永平はリンカーとしての能力を取り戻し、花陣は自分の脚で立てるようになった。今日の飲み会は今まで世話になった礼として開いたもの。一貫して愚神は倒すべきという立場だし、今まで励ましてくれた者達に心の底から感謝している。だが、愚神と共存を望んでいた者達を無理に否定するつもりはない。
ガイル・アードレッド/デランジェ・シンドラー
お騒がせNINJYA&忍ばぬASSASSIN。善性愚神騒動についてそれなりに思う所はあるようだが、出来れば今日は楽しく過ごしたいと思っている。
キャシー
身長192m、真っ赤なドレスのオネェさん殿。とにかくエージェント達を心配しており、少しでも気晴らしになればと思っている。
●その他
・未成年の飲酒・喫煙禁止
・人目につく所での暴力行為はお控え下さい
・NPCは特に要望がなければ描写は最小限orなし
・キッチンに入りたい方は要望あれば可
・NPCは最初貸し出し衣装を着ていませんが、PCが要望を出せば着てくれるかもしれません(マスタリング対象)
・英雄が二人いる場合は英雄の変更忘れにご注意下さい
・能力者と英雄の台詞は「」『』などで区別して頂けるとありがたいです
・プレイングの出し忘れにご注意下さい
マスターより
こんにちは、雪虫です。善性愚神騒動については、皆様様々な想いがあったものと思います。
永平も申している通り、今回は「ただの飲み会」です。ご自分の想いを整理するもよし、交流を楽しむもよし、ご自由に過ごして頂いて構いません。戦いの合間のささやかな「宴」ではございますが、どうぞよろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/07/30 09:18
参加者
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うたげのじゅんび
最終発言2018/07/14 11:39:02 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/17 21:05:48