本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/07/08 19:00
- 完成予定
- 2018/07/17 19:00
掲示板
-
質問卓
最終発言2018/07/07 01:25:01 -
階段を登りきる為の相談卓
最終発言2018/07/08 02:25:10 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/04 22:45:09
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
大英図書館の館長室において、キュリス・F・アルトリルゼイン(az0056)は表の仕事をこなしていた。
(古墳から発見された地図ですか。希少性からいって仕方ない金額ですね)
机に向かい、各部署からあげられた申請書に目を通して可否を決めていく。
英雄のヴォルフガング・ファウスト(az0056hero001)は来客者用のソファで菓子を摘まみながら、ファッション雑誌の記事に目を輝かせている。
もうすぐ昼食の時間といったところで、机の片隅にある固定電話が鳴り響いた。表向きの秘書を介さないH.O.P.E.ロンドン支部との直通回線だ。
「詳細はそちらに出向いてから。それでは」
話し終わって受話器を置いたキュリスに、ファウストが「大急ぎで、どうかしましたの? 世界が滅びそうだったりするのかしら?」と訊ねる。
「そうでなければよいのですが」
キュリスの返答に、からかった風のファウストは真顔になっていた。
キュリスが書架の本を一部入れ替えると、奥に引っ込んでいく。さらに横移動し、エレベータの出入口が現れる。
H.O.P.E.ロンドン支部は大英図書館の地下深くに存在していた。降りたキュリスとファウストは、執務室へ向かわずにブリーフィングルームへ。中央にあるテーブル上にはホログラムイメージが浮かぶ。地中海周辺の地図である。
「早速、本題に入らせて頂きます。ご存じの通り、地中海周辺でテロが起こるというプリセンサーの報告が相次いでいます。これまで曖昧だったのですが、ここ二、三時間ほどで確定的なものに変わっていまして――」
職員の一人が状況を説明した。
「確度の高い前兆ですね。警戒態勢を引きあげましょう。本部にも連絡を……、いや私がしたほうがよさそうですね」
キュリスはテレビ電話を通じて、自ら本部とやり取りする。終わったあとで、職員が戸惑いながら口を開いた。
「あの、支部長。マガツヒの首領『比良坂清十郎』は、本当に『過去機知』が使えるのでしょうか。私もプリセンサーの端くれなのですが、どうしても信じられません」
職員が語った『過去機知』とは非常に稀なプリセンサー能力だ。過去に起こった事実をつぶさに知ることができるといったものである。
「私も完全に信じたわけではありませんが、その想定で動くつもりです。そうでなければ説明しづらい行動が、マガツヒにはありますので」
キュリスはそう答えて廊下を歩きだす。
「キュリスちゃん、そんな恐い顔をしていると、お肌に皺が増えてしまいますの」
「それでこの事態を収束できるのであれば、安いものです」
執務室の扉を閉じたとき、キュリスはファウストに軽く肩を叩かれた。
(やはり比良坂清十郎の真の目的は、古代遺跡の破壊にあるのでしょうか)
テロの発生が疑われる地域の多くには、古代遺跡が存在している。キュリスは共闘することとなったセラエノのリーダー、リヴィアの言葉を思いだしていた。
●エジプト西方砂漠
発掘調査隊から、連絡が途絶えたのが2日前。
狙われたのは奇しくもこの時期。
この土地だった。
昨年度、カオティックブレイドたちが目覚めた時期。
エジプト西方砂漠、黒砂漠。
天気は……砂嵐だった。
「地点A、到着。投下いたします」
今回は激しいつぶてが機体を揺らしている。
エジプト、バハレイヤの街周辺の黒砂漠。『黒い山』と呼ばれる遺跡。黒色のピラミッドが、天を貫かんように鎮座している。
この古代遺跡群の大規模な破壊を、H.O.P.E.のプリセンサーが感知した。
「ひどいものでした……本当にひどい光景でした」
プリセンサーは、脂汗を流しながら絞り出すように言った。
プリセンサーが見たのは、凄惨な予知だった。
鉄さびの匂いのする暗い遺跡。
エージェントたちは、誰一人として戻ってこない。
あたりを、血だまりと静寂だけが支配している……。
舞台は、アレクサンドロス3世の墓。
すでに主も、その随行者もどこにもいはしない。
石造りの遺跡は、単純な一本道の構造になっている。遺跡の中はきわめて静かだ。しかし、異臭に気が付くだろう。
入り口から長い階段を上る。辺り一面に、赤黒い汚れがこびりついている。
血だ。
●十三階段
捻じ曲げられた階段はいつまでも終わらない。
単調な段の繰り返し。
それは、明らかに異質な光景。
ドロップゾーンが形成されている。
一段、二段。
階段には血痕が滴っている。
死体。
おそらくは、旅行者か、H.O.P.E.の職員ものか。
あちこちの空間に血で描かれた、黒丸に一つ目。
マガツヒのマーク。
「殺し合え!」
マガツヒの構成員の男が、階段の一番上に立っていた。
「俺は”あの人”に近づいてゆく!」
男はすでに人ではない。輪郭からもそれとわかる、愚神に魂を売り渡したものだ。
男は哄笑し、自らの心臓をナイフで突き刺す。
十三段。
この男で、死体は十三人目。
準備が、整った。
ドロップゾーンの入り口が、うやむやに溶けてゆく。
入り口が閉ざされる。
亡者たちが、階段の下から追いかけてくる。
道は、階段の上にしかない。
禍々しい無数の瘴気でできた人影が、階段の下から、こちらへと向かってくる。
無数の敵を蹴散らしている。
どうしてここにいるのか、どうして戦っているのか。
次第に、分からなくなっていく……。
大切な人とかわした、大切な誓いを、思い出せない。
解説
●目標
ドロップゾーンから現実世界への「帰還」。
階段を上り切れば帰還できます。
●状況
※このドロップゾーンに突入したエージェントは、『誓約を忘れる』。
ドロップゾーン突入時、共鳴しているが、互いの存在を認知できなくなる(声が聞こえなくなる、傍にいる感じがしなくなる、など)。
戦いの最中、あるいは友人たちとの交友を思い描き、誓約を思い出さなくてはならない。
●場所
エジプト、バハレイヤの街周辺の黒砂漠。
『黒い山』と呼ばれる遺跡。
輸送機から降り、遺跡へ向かう。
石造りの遺跡は、単純な一本道の構造になっている。
その場所は禍々しく歪んでおり、ドロップゾーンを形成している。
●登場
マガツヒの構成員
愚神となした構成員。一言、二言のやり取りは可能かもしれないが、完全にくるっている。
●ドロップゾーン内(十三階段)
誓いを思い出さない限り、延々とループする階段。
階段の下から這い上ってくる、黒く無数の『這いずる人影』と戦うことになる。
毎ターン一定数出現するため、相手にしすぎると危険。
ただし、上限はある。
一定数以上になると出現しない。
人影は、どことなく「失われた人たち」に似ているような気がする(※幻覚です)。
記憶を奪われ続けると、共鳴が希薄になってゆく。
誓約を思い出して駆け抜けると、玄室の扉が姿を現す。
中には、マガツヒの構成員(だった)愚神の死体がある。
●オーパーツ『異界の小片』
輝く黒曜石のような儀礼用ナイフ。
特殊なドロップゾーンを形成した要因。
使用できるのは特殊な状況と場所に限られる。
愚神に刺さっている。
●『這いずる人影』
ドレッドナイト、ソフィスビショップ……など、各クラスのリンカーたちの影を持っている。
レベル帯は様々(PCのレベルによる)。
意志はなく、単純に攻撃をしてくる。
●補足
誓約を思い出せなかった場合、仲間が引っ張り上げて連れて行くことは可能。
マスターより
ご無沙汰しております。
布川です。
ロールプレイ色強めの戦闘シナリオです。
何か質問があれば質問卓にてコリー・ケンジ・ボールドウィン(az0006)がお答えします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/07/16 09:52
参加者
掲示板
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質問卓
最終発言2018/07/07 01:25:01 -
階段を登りきる為の相談卓
最終発言2018/07/08 02:25:10 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/04 22:45:09