本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 12人 / 8~12人
- 英雄
- 12人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/05/21 12:00
- 完成予定
- 2018/06/01 12:00
このシナリオは2日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談卓
最終発言2018/05/21 09:31:39 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/05/21 09:30:52
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●脆い檻
監視カメラの向こうには、扉の向こうに閉ざされたパンドラの姿が映っていた。善性愚神を語り、その裏で一般人の心を操るような従魔を用意していた愚神……もっとも、元々彼らに懐疑的だった面々からすれば「予想通り」の結末と言えたが、そのパンドラは現在、とある山岳地帯、の地下にある研究施設の一室に監禁されていた。
このような対処となっている理由は二つある。一つ、世間的に善性愚神が「好意的に」迎えられており、下手に行動に移せば何が起こるか分からないため。二つ、パンドラがトリブヌス級愚神であり、討伐するにもそれなりの戦力が必要なため。事態が急展開した今現在、ありとあらゆる非常事態に備えていなくてはならない。パンドラの件が陽動という可能性も十分にある。結果、パンドラ一体にかまけている訳にもいかず、動員出来る最低限の人員で監視に当たっていた。
「ねえ、誰かお話してくれませんか? ずっと一人で飽きてしまいます~」
監禁されてからずっと、パンドラはこのような言動ばかりを繰り返していた。パンドラを少しでも弱体化させるべく、試作品のAGW――パンドラが監禁されている部屋こそがそれである――を作動させ続けているのだが、特に堪えた様子はない。むしろ、常に気を張り続け、AGWにライヴスを流し続けているエージェントや職員の方が参りそうな状態だった。
だが、事態が動いたと告げられた。まずは人心を『善性愚神』の洗脳から解放する事が不可欠だが、それが成功すればパンドラ撃破の指令が下る事だろう。いつでも臨戦体制に入れるようにと、エージェント達は己の武器点検に余念がない。非リンカーの職員とて同じ事で、一つの異常も見逃すまいと必死に目を凝らしている。
パンドラはそんな事など知らぬがごとく、ベッドの上で暇そうに足をぶらぶらさせていたが、突然バッと顔を上げた。何かを察知したように。そして監視カメラに視線を向け、少し固い声で告げる。
「すいません、ここから出してもらえますか? 悪い事は言いませんので早くここから出して下さい。僕、皆さんと仲良うしたいってほんまに思っているんですよ?」
声の調子こそ違うが、この「懇願の言葉」も幾度となく繰り返されたものだった。当然聞き入れる者はいない。職員は応える代わりに、外に異常はないかと改めて映像に意識を向ける……。
「……、き、緊急、緊急! 従魔の群れがこちらに向かってきます! 数は……十、二十、……百……ど、どんどん増えています!」
「何っ!」
従魔が現れたという方角の映像を映し出すと、確かに夥しい数の従魔が、樹木を薙ぎ倒しながら斜面を駆け上がっていた。遠目には潰れた肉塊の群れ。肉の色をしたドロドロのスープが、びちゃびちゃと飛沫を散らしながらこちらを目指し登ってくる……!
「一体どこから現れた!」
「分かりません! 四百メートル地点から突然現れました! ライヴスへの干渉、及びプロジェクターの役割をする装置か従魔がいると思われ……」
そのような役割をする装置がどこかの事件であったはず……だがそれを精査している暇はない。従魔の波はあっという間に研究所の真上に辿り着き、研究所そのものを掘り起こそうとするかのように牙を山肌に喰い込ませた。土を喰っているとすぐに分かった。天井が見えれば次はそれを喰い破るに違いない。
永平がいち早く動いた。一部のエージェント達も後に続いた。振動が地下にある建物全体を揺らしている。
●蠢愚
パンドラは一人部屋の外に立っていた。扉は内側から強い力で無理矢理破壊されたようで、見るも無残にひしゃげていた。パンドラは扉に負けないぐらいボロボロになった左腕から、息せき切って駆け付けたエージェント達に瞳を向ける。
「あ、皆さんお久しぶりです! ゆっくりおしゃべりでもしたいですけど、今日は帰らせて頂きたく」
「テメエ……なんだ、一体何が目的で!」
「僕は皆さんと『仲良く』したいだけですよ。でも、今日は帰らせて下さい。僕を逃がしてくれたら僕の『お友達』も一緒に帰るって約束します」
永平にパンドラが答えた、瞬間、駆けてきた方向から轟音が響き渡った。管理室か通路か、どこかは分からないが天井が空いたに違いない。自分達の頭上でも従魔が蠢く気配がする。
「本当ですよ。今日は大人しく帰ります。だから、そこ退いてくれませんか? 僕は皆さんとケンカはしたくないんです。
ああでも、皆さんのこと壊して、直して、それから仲良くすればええんですかね?」
すぐ近くで金属の破れる音がした。従魔の生臭い息を感じる。愚神は泥のような目で嗤う。
「元々、そのつもりだったんですから」
●敵NPC
パンドラ
マガツヒ所属のトリブヌス級愚神。天井の穴に到達するとそこから逃亡する。左腕はリプレイ開始時には直っている
・壊造
接触した従魔のステータスを強化する
・孕兆
接触した対象に「何か」を植え付け体内を少しずつ破壊。【減退(1d6)】付与。このスキルは重複する。(例:減退1負荷中に減退2を喰らうと、重複して減退3になる)BS回復スキル以外回復不可
・壊造凶過
パンドラが自身に壊造を施し物攻を上昇させる。代償として2ラウンド(以下Rと表記)《壊造》《孕兆》《壊造凶過》使用不可
・躍れ依代
リアクション。人外めいた超回避を行う。超回避による負荷が一定ラインを越えると回避低下
・禍の狂持
パッシブ。1Rで2回行動出来る
ヤマザル×10
デクリオ級愚神。3メートル近い山猿のような姿をしている。リプレイ開始当初から戦闘区域にいる
・塵払い
周囲にある瓦礫や人間を掴んで投擲する
・塵穿ち
巨体で敵に突進する
・塵潰し
腕を振り回し範囲5sqにいる敵を無差別に攻撃する
・禍の狂持
パッシブ。1Rで2回行動出来る
・傷華
パッシブ。生命力が減る程物攻上昇
ザンガイ×無数
ミーレス級従魔。ステータスは軒並み低め。潰れた肉を人間の上半身のように固め、腹部に巨大な口をつけたような姿をしている。OPで土を食べていたのはこれ
リプレイ開始時はいないが、R終了毎に終了R数×2天井の穴から追加される(例:1R終了時2体追加、2R終了時4体追加……)
・塵喰い
噛み付いて【拘束】付与。撃破すると解除される
解説
●目標
パンドラの生命力を半分以下にする
●研究所
・地上から3m地下に設置されている
・パンドラのいた部屋(試作型AGW。破壊され機能停止している)とPC達がいた管理室はコの字型通路で繋がっており、通路中央に地上に繋がる階段がある
・リプレイ開始時従魔の襲撃により管理室上部に一カ所、通路天井に三カ所(内一カ所は戦闘区域内)、それぞれ1~3spの穴が空いており、R終了と共に1sqずつ広がっていく/そこからザンガイが降ってくる
・管理室には非リンカー職員×8とNPCリンカー×10がいるが、管理室の従魔対応に当たっている/通路には既に計24体のザンガイがいる/R終了毎にザンガイが追加されるためPCの救援には向かえない
・PC達の位置から管理室までは30sq程度
●リプレイ開始時のPC達の状況(戦闘区域)
部屋 パンドラ 【A】 穴 【B】
上記のような並びになっている。
・【A】【B】はPCの初期配置。どちらにいるかプレイング冒頭にアルファベットを記載する事
・穴の下周辺にヤマザル×10がいる/R終了毎にザンガイが降ってくる。穴はパンドラに向かって拡大していく
・リプレイ開始時の穴とパンドラの距離は15sq
・通路の幅は6sq
●NPC
李永平&花陣
パンドラに掛けられた呪いのため特殊抵抗が著しく低い。パンドラと戦いたいと思っているがPCの頼みは聞く
スキル:怒涛乱舞×1 烈風波×3
武器:釘バット「我道」
●その他
・使用可能物品は装備・携帯品のみ
・プレイングの出し忘れにご注意下さい
・英雄が二人いる場合は英雄の変更忘れ/装備・スキルの付け忘れにご注意下さい
・装備されていないアイテム・スキルはリプレイに反映する事が出来ません
・能力者と英雄の台詞は「」『』などで区別して頂けるとありがたいです
・NPCのスキル/武器は変更出来ません
マスターより
雪虫です。パンドラと仲良くして下さった皆様、大変申し訳ありません。それだけは一言述べさせて頂きたく存じます。
ただ誠に勝手ながら、一度戦う事が決まった以上、湿っぽい事を長々と申すべきではないとも思っております。どうぞ皆様の思うがままに。
よろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/05/31 13:42
参加者
掲示板
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相談卓
最終発言2018/05/21 09:31:39 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/05/21 09:30:52