本部
サメがツらナる浜辺の防衛
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/04/23 15:00
- 完成予定
- 2018/05/07 15:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談用
最終発言2018/04/22 21:23:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/04/22 21:23:50
オープニング
●海より迫る鋭利な背びれは……
フランス南部、プロヴァンス地方。
朝方のシス=フール=レ=プラージュから1艘の小型船が地中海へ出た。
「この時期だとまだ海は冷たいだろうに、あんたら物好きだね?」
「はは、急にダイビングに行きたくなるくらいには物好きかな?」
沖へと進む船内では、船の操縦者と数名の若者が話をしていた。
季節は4月、まだ地中海の水温は冷たくダイビングにはやや不向きだ。が、若者たちは寒い時期のダイビング経験があるのか笑いながら準備をしている。
「まあいいけどよ、今日は風が強いから気をつけなよ?」
「わかってるって……何だ、あれ?」
普段と比べて高めの波を見て注意する操縦者に軽い返事をした若者だったが、ふと目を凝らしだす。
「海面に……背びれ?」
「おいおい、サメかよ。結構いるぞ?」
全員がそちらへ注視すると、遠くからでも分かるほど大きな背びれのシルエットが波間から覗いていた。それも1つや2つではなく、群れをなして泳いでいるように見える。
「しょうがねぇ、迂回するか?」
「う~ん、そうしてもらうかな――」
「お、おい! あれ!!」
操縦者の提案に1人が返事をしたところ、別の若者が声を張り上げた。
――ざっぱ~ん!
『はぁ!?』
彼らが見たのは、朝日を反射する金属のようなひれが目立つ巨大なマグロが、あり得ない高さまで飛び上がった姿だった。
「滞空時間おかしくなかったか!?」
「それに、あんなサーベルみたいなひれを持つ魚なんていないって!」
「ってか、あのひれ全部マグロ!?」
驚愕する若者たちを置き去りに、その後も海上を飛び跳ねる物騒なマグロたち。
思わず写真を撮った者もいたが、あまりに現実離れした光景は彼らの不安も煽(あお)る。
「きっと従魔だ! 逃げるぞ! 誰か、H.O.P.E.に通報してくれ!」
迅速な判断を下した操縦者が叫び、船体が大きく旋回してどんどん海岸へ引き返していく。
「通報って、どう言えばいいんだよ!?」
「見たままを言えばいい! 明らかにおかしい状況なんだから、それで伝わるはずだ!」
混乱する若者に活を入れる操縦者の言葉に従って、若者はあわてて電話を耳に当てた。
「あ! もしもし!? 実は――」
●美味しいマグロが食べたいかーっ!?
「南フランスの地中海沖で、サメのようなマグロがトビウオのようにイルカショーをしていたそうです」
何それ楽しそう。
碓氷 静香(az0081)の説明で初っぱなから生物の名前が4つも出てきたが、倒す敵はマグロらしい。
「目撃されたのは現地時間の朝、ダイビングのため船での移動中に遭遇したそうです。これがその時撮影された、従魔と思われる生物の写真です」
プロジェクターがデカデカと映し出したのは、各ひれが鋭利な刃物のように異常発達したマグロ。
朝日を照り返す水しぶきを上げながら、絶妙な角度で体をくねらせる様はまるで魚市のポスターだ。
美味しそう。
「通報者はすぐさま海岸へと転身しましたが、後を追うように従魔も同方向へ移動したようです。徐々に浜辺へ近づいていると、偵察中の地元エージェントから報告を受けています」
スライドショーが次々と新鮮なマグロの画像を映し出しているが、何故か全部写真映えがいい。
よく見ればマグロが毎回カメラ目線をしていることに気づくだろう。
サービス精神も旺盛なようだ。
「跳躍力と滞空時間から、おそらく従魔は飛行能力を備えていると思われ、町へ近づかれれば大きな被害が出る危険があります」
真顔で説明する静香は、数名のエージェントが片手で腹を押さえたことに気づかない。
「皆さんにはこれから現地へ移動し、従魔を討伐してもらいます。マグロ型の推定移動速度を懸念し、海岸から一定の距離に最終防衛ラインを設けましたので、それ以上は近づかせないでください。海岸線には地元エージェントも防衛に控えていますが、強引に突破される可能性が高いため早急に討伐してください」
最後に映ったマグロがフレームに側面全体を収め、『黒いダイヤ』の別名を自ら証明していた。
昼食にはまだ早いが、ここまで食欲を刺激される映像を見れば腹も空く。
ああ、新鮮なマグロボディがまぶしい。
「なお、周辺海域の警戒に多くの船を利用しているため、皆さんに貸し出しできるのは小型船が2艘までです。申し訳ありませんが、そちらで対応をお願いします。……あ。それと、討伐した従魔の処遇はお任せします。形が残るようであれば、そのまま食べていただいても構いませんが――」
ガタッ!!(椅子から立ち上がる音)
バタンッ!!(扉が開かれる音)
「――食中(あた)りなどは自己責任でお願いします」
『静香、もうみんないなくなってるって』
誰もいなくなった後も説明を続けた静香の耳に、呆れたレティ(az0081hero001)の声が届く。
『私は普段ご飯を食べないからわかんないけど、マグロってそんなにいいの?』
「…………」
『……静香?』
エージェントの反応に首を傾げていたレティだが、無言で片づけをする静香にも疑問を抱く。
「……いえ」
無表情のまま、無感動な声で、静香はぽつりと不安をこぼした。
「思い過ごしであれば、いいのですが……」
解説
●目標
従魔の討伐・侵攻阻止
●登場
トンルカン×10…デクリオ級従魔。背びれ・胸びれ・尾びれが刃のように巨大・硬質化した、全長約6m(=3sq)ほどの地中海産クロマグロ。海面近くで泳ぐ時に突き出す背びれはサメのように見える。体内を循環するライヴスにより旬を過ぎても脂が乗り、ついでに飛行可能。なおBSなどで肉質が落ち、フカヒレはとれない。
能力…物攻↑↑、回避・移動↑、防御↓、特殊抵抗↓↓
スキル
・ポナルディ…射程1~2、範囲物理、命中-20、物攻+30、各ヒレの刃で周囲を切り裂く移動攻撃、対抗判定(命中vs回避)勝利→BS減退(1)付与
・トルピーユ…射程1~10、直線単体物理、物攻+50、全力捨て身の突進攻撃、命中→被ダメージ1D10+特殊BS肉質低下小(解除不可)
・イーヴェル…単体魔法、物攻+50%、旨みを犠牲に次の攻撃力UP、1D6=奇数→BS劣化(防御-20/∞)被付与+特殊BS肉質低下大(解除不可)
●場所
フランス南部プロヴァンス地方のコミューン・シス=フール=レ=プラージュ
自然豊かな地域で、沿岸部ではダイビングなどウォータースポーツが盛ん
気温・水温が上がり始めた頃のため、観光シーズンにはまだ早い時期
天気は曇り、風は強めで海の波が大きく水温は冷たい
●状況
朝方、ダイビング目的の若者たちが船で沖合に出たところ従魔と遭遇
異様な形態と暴れ方の魚を見てH.O.P.E.など各種機関に通報
船の帰還後、従魔も海岸へと近づいてきたため警察が周辺一帯の立ち入りを禁止
地元エージェントは周辺海域の哨戒探索や海岸防衛を担当
PC到着は昼前
海岸からまだ遠く、かろうじて海上を跳ねる姿が見える
モーターボートの貸し出しは2艘まで可能(冷凍設備なし)
倒した従魔は幻想蝶に収納可能
海岸から10sqまで接近→PCを無視し、人の多い場所へ全力で突っ込む
マスターより
今回は季節外れのマグロ祭りを開催します!
ルールは簡単、スキルを使わせないなどの工夫をこらし、良質な赤身やトロを守りながらマグロを海上で解体(討伐)してください。陸に近づかせ過ぎたら、町へ刃つきミサイルを放つことになりかねないので、人的被害と鮮度の両面から素早く倒しましょう!
ただし、メインはあくまで従魔の被害抑止です!
1体がデカいので、よほどの大食いPCが参加しない限り良質マグロを1匹確保すれば量的には問題ないので、食欲は程々に戦いましょう赤身はもちろんトロや中落ちも絶品です目指せ最高品質!
ちなみに、シス=フール=レ=プラージュの観光シーズンは6~9月です。詳しくはググりましょう!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/04/30 19:49
参加者
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相談用
最終発言2018/04/22 21:23:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/04/22 21:23:50