本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/04/21 22:00
- 完成予定
- 2018/04/30 22:00
掲示板
-
救助相談場所
最終発言2018/04/21 21:06:18 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/04/19 22:28:05
オープニング
●
ハワード政権打倒を掲げたレジスタンスは瓦解した。
レジスタンスに提供された新型AGWは従魔が憑いたものであった事が判明し、ヘイシズの介入を以てレジスタンスの活動は終息に向かった。
旗揚げからの中心人物は国外追放が決まり、まだ反抗の意思が強いメンバーも同様だ。
燃え上がった炎は見る影もなく、火種が燻るのみ。
そして今夜、この火種も無残に踏み消される事になるだろう。
「もっと撃ちまくれ!」
「一人でも多く逃がすんだ!」
暗闇の荒野を激しい銃火が照らし、そこかしこで横転した車から流れるガソリンと血の臭いが漂っている。
「仲間が命と引き換えに残してくれた物だ。絶対に渡すな!」
「誰か一人でもいい、仲間の意思を継ぐんだ!」
戦っているのは国外追放から運良く逃れたレジスタンスである。
組織としては瓦解してしまったが、残った彼等は仲間の意思を繋ぐべく国外脱出を図った。
リオ・ベルデの活動はもはや叶うまい。しかし、リオ・ベルデの影響下にない国で世論を動かす事ができたならと散り散りになった仲間を集め国外を目指したのだ。
「よかった、間に合ったわね」
そんな彼等の前に現れたのは若草色の髪とドレスの少女と、黒いコートにガスマスクの大男。
彼等が乗ってきたバンからは大男よりは小柄だが武装した六人が降りて来た。
「もう一つの方は半分が素材には不向きだったし、あなた達がいてくれてよかったわ」
少女は鈴を転がすような声で絶望を紡ぐ。
「ペットの餌にはなったけど、私と彼が欲しいのは素材なのよ」
餌? 一体何を言っているんだ。
呆然としていた彼等の頭が少女の言葉を理解した瞬間、誰かが叫んだ。
そして始まったのは激しい銃撃戦だ。
レジスタンスに提供された新型AGWは回収され、ここにあるのは危険を承知で持ち出されたごく一部。他は一般的な銃火器だ。
大男二人は流れ弾から少女を守るだけ。攻撃をしてくる四人もその場から一歩も動いていないと言うのに、仲間は一人また一人と減っていく。
頬を掠めた光弾は外れたのではなく、逃げている仲間の背中を撃ち抜くための物だった。
「うーん……もうちょっと数が欲しいわね」
少女は一つ二つと増えて行く死体を数えていたが、ふとその死体の傍に転がっていた物を見付けて何かを思い出したらしい。
「忘れるところだったわ。持ち物も壊すか持って帰れって言われてたのよね。あなた達、拾ってきてちょうだい」
少女の足元からずるりと何かが這い出て来た。
緑色の体は遠目から見れば大きな芋虫。しかしその芋虫には足の代わりに人の手が突き出ており、人の顔を持っていた。
おぞましい生き物は地面に転がった物を手当たり次第に飲み込んで行く。
「畜生、畜生……こんな奴等に……!」
レジスタンスの最後の希望を繋ぐはずだった全てが消えて行く。
●
「愚神が現れました」
ブリーフィングルームには妙な空気が漂っている。
緊張感や戸惑いと言ったそれはブリーフィングの進行役であるタオ・リーツェンが原因であった。
胡散臭い笑みを浮かべた八の字眉と糸目がトレードマークの彼は今、やつれ青ざめそれでいて糸目はぎらりと開いてうっすら赤く光っていると言う有様である。
「愚神の名はディー・ディー。ラグナロクの人体実験に関わっていたと思われる愚神。加えて元ギアナ支部職員であり今はリオ・ベルデにいると思われる『D.D.』との関わりも予想されます」
若草色の髪と同色のドレスを纏った少女の姿をした愚神。名はディー・ディー。
「すでに解体されたレジスタンスですが、国外追放を逃れた生き残りがディー・ディーに襲撃されます」
彼等はリオ・ベルデの影響下にない国で世論を動かそうと狙ったらしい。
二手に分かれたようだが、プリセンサーが察知したのは荒野を移動中に襲撃される方だけだ。もう一方はディー・ディーの口ぶりからすると荒野に向かう前に襲撃され、すでに全滅している。
「助けられる可能性があるのは荒野を移動中のグループだけです。出来る限り多く彼等を救助して下さい」
以前エージェントがディー・ディーと接触した時にいたのはRGWを装備した大男が二人だけだったが、今回はそれに加えRGWと思われる小銃や剣で武装した兵士らしき存在が六。こちらは戦力かどうかは不明だが人の手と顔を持つ芋虫のような、おそらく改造従魔であろうものが四。
「愚神は戦闘に参加する様子がないようですが、警戒は必要でしょう」
ディー・ディーの目的は『素材の確保』らしいが、散らばったレジスタンスの武器や荷物も手当たり次第に回収している。
ある程度の人数が確保できれば向こうから戦線離脱するだろうが、その頃には荷物も全て回収また破壊されているだろう。
「気にはなりますが人命救助が最優先です。残念ながら全員救う事はできませんが、やれるだけの事はやってみましょう」
ふとエージェント達が彼も同行するのだろうかと別人のようになった顔を見ると、やつれた顔が笑みらしき形に歪んだ。
「今回も私は後方支援です。皆さんが確保した救助者は私が保護します。皆さんに危険な前線を任せっきりになるのは心苦しいですが、何が何でも前線に出るなと言われましてね……」
どうか、よろしくお願いします。
そう言って頭を下げたタオの表情がどうなっているかは誰からも見えなかった。
解説
●目的
・可能な限りの人命救助
●状況
・荒野/夜23時頃/晴れ
荒野の真っただ中で元レジスタンスと愚神側戦力の戦闘中に介入する事になる。
遮蔽物は介入地点から500m離れた所にある廃モーテルのみ。
愚神側は暗闇でも周囲を把握できる。リンカーの接近に気付けば遊びを止めて即座に用を済ませようとする。
廃モーテルまで運べばNPCが保護してくれる。
・『レジスタンス』×30
十代後半~四十代の男女混成。乗ってきたワゴンやジープは全て大破。
回収されないよう隠していた新型AGWの銃や盾はあるが、殆どが一般的な銃しか持っていない。
時間の経過と共に生き残りの数は減って行く。
●敵
・『大男』×2
一方は盾型RGWを装備し高い防御力とカバーリング性能を持ち、もう一方は両腕に大型の銃器を装備した高火力。
基本的に愚神の側を離れず、愚神への攻撃はまず通さない。
・『小男』×6
区別のため小男と付けたが身長は180cmくらいはある。
小回りが利き武器も器用に扱う。メインは小銃、接近時には大振りなナイフや剣を使う。
大男と違って必要なら逃亡者の追跡など自由に動く。
・『改造従魔』×4
戦闘力の有無や等級は不明。地面に転がった遺体や物品を飲み込んで回収する。
・『愚神ディー・ディー』
戦闘には参加せず指示を行っている。遺体や物品の回収具合を見て撤退を判断する。
●NPC
タオ・リーツェン
色々と荒んで来て形相がもはや別人。前線に出るのを禁止され後方支援を担当。
かなり攻撃的になっているので前線に呼ぶのは禁止。
マスターより
こんにちは、茶茸です。花粉に黄砂に一向に落ち着かない気温の変化。試練です。
さてリオ・ベルデで立ち上がったレジスタンスですが、中心人物も武器も失い事実上瓦解してしまいました。
それにもめげず僅かな希望を頼りに新天地に向かおうとしていたレジスタンスが無残に殺されようとしています。
今や彼等を救えるのは皆さんだけ。腕の見せ所です。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/05/02 11:34
参加者
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救助相談場所
最終発言2018/04/21 21:06:18 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/04/19 22:28:05