本部
アクスム王国 ―ヴィランズ討伐作戦―
- 形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,300
- 参加人数
-
- 能力者
- 4人 / 4~8人
- 英雄
- 4人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/04/13 07:30
- 完成予定
- 2018/04/22 07:30
掲示板
-
相談卓だよ
最終発言2018/04/13 00:11:28 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/04/12 19:11:32
オープニング
●
「……はい。……はい。ですが、あの地での事件は一段落ついたものかと……」
1人の年若きH.O.P.E.職員が電話での応対を行っていた。
「――ええ、まあ。そう言う事でしたら、現時点ではこちらでは判断が付きかねますね。何せ、あの管轄はアフリカ合衆国それもエチオピア州のアレキサンドリア支部に全ての権限が委ねられたはずですから」
しかし、どうも様子がおかしい。相手のくぐもった声が年若きH.O.P.E.職員の意識を困惑させ、かえって苛立たせる。
あまりにもおかしな発言をしている相手に好い加減怒鳴り返してやろうかと、その青年が思った矢先――
「――え?」
不意にその声はかすれ、緊張がにわかに高まった。
「――それ、本当ですか? しかし、一体こちらにどうしろと……」
しかし、今度は逆に青年の方が一瞬にして縮こまる。そして次の瞬間――
『だから大至急エージェントを要請して欲しいんだよ!!』
電話口で逆に怒鳴り返されてしまった。
そして、電話は唐突に途切れた。
「相手は誰だったのかね?」初老のH.O.P.E.職員がその青年に近付いて、聞いた。
「ええ。あの、実はメロエ遺跡での一件に関して――予期せぬ事態が判明したとか何とか」
「ああ、あのアレキサンドリア支部管轄の出来事か。しかし、我々H.O.P.E.東京海上支部には関係の無い事だ。違うかね?」
「私もそう思っていました。ですが、何か重大な事実が明るみになったとか……それで、こちらの方でもリンカーの要請が至急必要だとの事でして……」
「――それで? 国際電話まで掛けてきて明るみになった重大な事実……とは何の事かね?」
「……それがですね――」
●
「ほーう? あのメロエ遺跡での一件。解読したメロエ文字の石板にはクシュ王国の女王様と王子様の名が書かれていたのか!」
「あ、それ私もテレビの臨時ニュースで見た! ど偉い大学の考古学を専門とした教授だか博士だかが難解な顔をして難しい事喋っていたよ」
場所は所変わって金光邸。どうやらあのメロエ遺跡での事件の過程はここでも尾を引いている様だ。催奇金光とサーマ・ネリーも珍しく神妙な面持ち。
金光が持っていた新聞の文字をなぞる様に読み進めていくと――
「――何々? 例のクシュ王国が建てたピラミッド、メロエ遺跡に侵入したリンカー達は観光客を無事に救出。親玉の愚神も倒し、暗号の解読に成功。アレキサンドリア支部の大図書館で照合した後、とんでも無い事実が明るみになった……と」
――クシュ王国とローマ帝国との抗争での不可思議な事態。『名もなき戦争』の事の発端――
●
「……なるほど。オーパーツか。にわかには信じ難いがそれは事実だな。それで? なぜ今になってこちら側からリンカーの派遣が?」
初老のH.O.P.E.職員が頷くと、青年の年若きH.O.P.E.職員は少し驚いた様子だったがすぐに冷静さを取り戻し――驚くべき事態が起こっている事を告げた。
「どうも……そのオーパーツを巡って現代でヴィランズが動き始めたみたいなんです。場所はまたもアフリカらしいんですが、人手が足りないので至急応援要請を――だそうです」
「ヴィランズ――だと? しかし、そのオーパーツは――」
「何か知っているようですね? もっと言えば、そのアフリカ全土を覆った『光』――つまり、オーパーツはアクスム王国。現代のエチオピア州に当たる紀元前の頃、アラビア半島南西部から人々が移住していた中心地。そして4世紀のアクスムの王、エザナはクシュ王国を滅ぼした」
――クシュ王国の女王の名はファナ クシュ王国の王子の名はミケル――
「現代のヴィランズにとって都合の悪い代物――それが、オーパーツ……か。それで? そのヴィランズとやらは一体何者なんだ?」
「――ヴィランズの正体は地中海沿岸、紀元前のプトレマイオス朝から発展したローマ帝国領の血統を受け継いだ子孫達……らしいです」
――全ての鍵を握っているのはオーパーツ――
そして、犯行声明を出したヴィランズ達の主張は――我等ローマ帝国の誇りに懸けて『名もなき戦争』を再びこのアフリカの地で起こしその終止符を打つ。つまりクシュ王国との火種を生んだオーパーツの奪還にある、と言う事だそうだ。
どうやら、クシュ王国が生み出した幻――宙を舞う『光』オーパーツは今でもローマ帝国との間で尾を引いている様だ。
「そうとなればとにかくヴィランズ達に例のオーパーツを渡さない為にも至急リンカーを派遣しなければ……!」
●
場所はアフリカ。かつてのクシュ王国を滅ぼしたアクスム王国のステッセと呼ばれる高さ24メートルの花崗岩製の石柱が並ぶ遺跡での出来事。
「おい! 援軍はまだか!?」
「チッ! アレキサンドリア支部は何をやっているんだ? 連絡はどうなってる!?」
オーパーツは今、とある御者(御者とは言っても、馬車では無く海外製のRV車に乗った人)によって輸送中の所――例のヴィランズによって周囲360度取り囲まれていた。
「クックック。貴様等はH.O.P.E.アレキサンドリア支部のリンカーだな? 大人しく我々に例の物を渡せば、命だけは助けてやるぞ?」
「ふざけるな! どんな理由によってもあれは渡さん!」
「――状況を理解しているのか? あの古の『光』の正体を我々に譲れば、『名もなき戦争』もやっとピリオドを打てると言うのに」
「違う! 貴様等の目的は単なる戦争では無い! 今、ここにある例の物――オーパーツだろう?」
「――ほう。そこまで知っておるのか。ならば貴様等をここで生かす訳にもいくまい」
その時、ローブと甲冑を身に纏ったそのヴィランズ達の両手から何かが迸った。ライヴスの力だ。
「憎きエザナ王の権力を示したアクスムのステッセの地で戦うのは気に障るが、人を殺めるのには格好の場所とも言えるな」
しかし例のオーパーツは果たして一体何なのだろうか? 事態は一刻の猶予を争う。
それを知る為にも、リンカー達はアフリカへと赴く。かつて2つの王国が争った『名もなき戦争』の再現を阻止し、オーパーツの正体を暴く為に……!
解説
さて、またしても始まりました。『メロエ遺跡の暗号解読』の続編。今回は戦闘がモチーフです。
いつも通り条件を幾つか提示しますが、単純に戦うだけ――になりそうな予感がします。
・相手はヴィランズ。ライヴスの力を駆使し、炎や氷、雷や土など属性を活かした魔法使いみたいな役割で集団戦で挑んできます。
・相手が持っている武器や防具は属性を付与して強化&無効化した物が多々あるので、一撃一撃が強烈だったりこちらの攻撃が効かなかったりします。
・敵の狙いはもちろんオーパーツ。なので、RV車の周囲360度に張り付いて護衛をした方が良いかもしれません。
・戦う舞台はアレキサンドリア支部へオーパーツ輸送中のアクスム王国の石柱(ステッセ)です。エザナ王の権力を示す遺跡の様な場所です。
・石柱(ステッセ)は高さ24メートルあるので身を隠すのにはもってこいです。奇襲を仕掛けたり、よじ登って敵の位置を把握し指示を出したり遠距離攻撃をしたりできます。
・敵のヴィランズもバカではありません。ライヴスによる属性攻撃で石柱(ステッセ)破壊を目論んだりします。なので、石柱(ステッセ)を利用するのは早い段階に作戦を組み込んでおきましょう。
・RV車の中には民間人もいます。なので、彼等を守らなければ現地での通訳は不可能です。
・オーパーツの正体を暴くのは、アレキサンドリア支部に無事到着してからか、もしくは敵のヴィランズの1人に聞くかその二択に分岐します。
・かつてのローマ帝国領の血統を受け継いだヴィランズのプライドはやたらに高く、オーパーツに関して口を割らせるのはかなり困難だと思っておいた方が良いかもしれません。
久々のバトル展開! 皆さまのプレイングお待ちしております!
マスターより
ふーもんです。何だかお久しぶりですね。春ですね。これからも宜しくお願い致します。
リプレイ公開中 納品日時 2018/04/18 21:56
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相談卓だよ
最終発言2018/04/13 00:11:28 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/04/12 19:11:32