本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/03/15 22:00
- 完成予定
- 2018/03/29 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談卓
最終発言2018/03/15 09:49:23 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/11 10:31:17
オープニング
●エンターテイメントの街
ここはアメリカ、ラスベガス。
世界最大級のカジノ街であると当時に、アーティストやエンターテイナーの公演、常設展も豊富で、賭け事に一切関心がなくとも充分に楽しめる観光地として人気を集めている。
夜も昼も、大通りは人でごった返し、常に何かが起こる、刺激的な街。
砂漠の中にある街だが、アメリカ中から物資が流れ込み、不自由なく過ごせる。
いまも、大通りに清涼飲料水のメーカーのロゴを大きく貼り付けたトレーラーが停車し、商店の倉庫へと商品を運び込んでいる。
と――
エンジンを切り、停車措置をしていたはずのトレーラーが、不審に振動し始める。
運転席ではひとりでにハンドルが動き、ギアが切り替わる。
ヴヴヴヴヴヴ。
起動したエンジンの回転数が充分に上がったところで、いきなりハンドブレーキが解除された。
急発進。
超重量級の凶器が、通りを歩く人々に襲い掛かる。
大惨事――を、誰もが予想した。
「あら、危ないですわね」
逃げ惑う人ごみの前には、赤いドレスを着た女性。
アクセルをふかすトレーラーをほっそりとした片手で押し留め、涼しい声で語った。
「トレーラーに轢かれても、必ずしもチート転生が待っているわけではありませんわ。不幸は回避なさった方がよくってよ」
ヴォン、ヴォヴォヴォヴォヴォヴヴヴヴヴヴ!!!
ギュギュギュギュ、ギュルギュルギュルギュル!!!
トレーラーは一層猛り狂ったようにエンジンの回転をあげるが、女性はびくともしない。
アスファルトとタイヤの摩擦で焦げ始めたタイヤの臭いが、あたりに立ち込める。
「困りましたわね……あまり無茶なことをしても、被害が大きくなるだけですし……。このままでは周りの方々に被害が出てしまうかもしれませんわ。そこの貴方がた、手伝ってくださらない?」
女性――いや、女性型愚神アッシェグルートは、駆けつけたエージェント達にそう声を掛けた。
●みんな大好き、ヒーローショー
「プリセンサーの予知により、ラスベガスにトリブヌス級の愚神が現われる。従魔の出現も予知されている。被害を最小限に抑えるべく、すぐに向かってくれ!」
そう依頼を受けて駆けつけたあなたたちは、目の前の状況を把握しかねていた。
トリブヌス級愚神、アッシェグルート。
【神月】でアル=イスカンダリーヤ遺跡群に姿を現し、その後また観測されていなかった愚神だ。
セレブ気取りなのか、頭には赤いヴェールに宝石をちりばめたヘッドドレスを着用し、レースをふんだんにあしらった裾の長いナイトドレスを着用している。
そして、トラックに憑いた従魔の殲滅に協力してくれないかと呼びかけている。
愚神と協力……?
H.O.P.E.に現われたトリブヌス級愚神ヘイシズが『善性愚神』を名乗り、人類に『降伏』を宣言したうえで『共闘』を申し出ているとの情報はあるが……?
アッシェグルート出現の情報を受け、H.O.P.E.支部から連絡が入る。
「状況は把握した。アッシェグルートはヘイシズとの会談でも『善性愚神』として名前が挙げられている。愚神の申し出を完全に信頼しているわけではないが、この場では『不干渉』という扱いにする。愚神が攻撃してこない限り、君たちも愚神に攻撃する必要はない」
ラスベガスほどの大都市で、トレーラーが人ごみに突っ込んでも大惨事。トリブヌス級愚神と戦闘を繰り広げても大惨事。まして愚神が群衆を人質に取ったとしたら、目も当てられない。ならば、従魔の撃破が先だ。
「大きいとは言え、車両を止めるにはまずエンジンの破壊だろう」
トレーラー下部にあるはずのエンジンに狙いを定め、攻撃する。
と。
突然トレーラーが妙な方向へ動き出し。
がしょん。がしょん。がしょ、がしょん。
変形した。
大切なことなので繰り返すが、変形した。
トレーラーは既にただのトレーラーではなかった。
従魔に憑依されていたのである。
ライヴスの超パワーで、ありえない変形を始める。
「わあー、すごーい! ロボットだあー!」
ナニに変形したかというと、群衆の歓声の通り、巨大人型ロボットである。
トラック前面がパカッと二つに割れてロボット頭部が出現し、車両下部が分かれて腕と足に、積載部のカバーが変形して移動し、胴体の装甲になる。
アメリカで最高クラスに有名な清涼飲料水のロゴも、胴体前面に移動してきている。
変形が終了するや、肩に移動したヘッドライトが輝き、なにやらポーズをキメる。
海外にも広がるオタク文化を利用した販促用のオブジェのようにも見えるが、れっきとした従魔だ。
ずしーん、ずしーん。
タイヤによる加速で突っ込むのをやめ、二足歩行で歩き始める。焦げたタイヤは足の両脇に並んでいる。
絵面的には子供と、子供心をもつ大人を大興奮させる類のものだが、アレに踏み潰されれば、一般人はひとたまりもない。
「すごいすごーい! これ何の撮影?!」
トリブヌス級愚神と、トレーラー従魔。
極めて危険な状況であるにもかかわらず、周囲の人々は映画の撮影かなんかと勘違いし、懸命にスマホで撮影する。フラッシュ点滅し、動画撮影中のスマホ勢がわんさか寄ってくる。
「危険です、下がって!」
そこへ、別働隊だったH.O.P.E.のエージェントチームがようやく到着した。
群衆を宥め、場所を空けさせる。
場所はラスベガス。24時間、365日刺激的な街。
さあ、ヒーローの出番だ。
解説
【目標】
一般人に被害が出ないよう、トレーラー従魔を撃破する。
【登場】
・トリブヌス級愚神アッシェグルート
【神月】以来の登場。
気まぐれで享楽的。今回も何を考えているかはわからない。
ただし、ヘイシズによれば『善性愚神』を名乗っている。
基本的にエージェントとしては『不干渉』。あちらが勝手に協力的に動いても気にする必要はない。
会話まで禁止されているわけではない。
前回とは違い、セレブ気取りのヘッドドレスと裾の長いナイトドレスを身につけている。色はどちらも赤。
《ヴルカンフォイア》
範囲3に火柱を発生させる。射程1~15。
《ピュロマーネ》
スキルを含む攻撃の命中時に、爆発によって1d6の追加ダメージを与える。
・トレーラー従魔
ロボット型に変形したトレーラー。もうエンジンとか関係なさそう。動力源はライヴス。
ワルそうだがちょっとかっこいい。動画を撮影すると清涼飲料水のロゴがめっちゃ映る。
憑依型従魔なので、どれだけ攻撃して破壊しても、ライヴスパワーで撃破後は何事もなかったかのように元のトレーラーに戻る。
幸い、積荷の清涼飲料水はすべて運び出した後。
一般的なトレーラーのため、火器になるものは搭載していない……はず。
《トレーラーパンチ》
変形して握り拳状の手が出現した。重量級の攻撃を繰り出す。
《トレーラーキック&踏み潰し》
トレーラー下部の後方が足に変形した。重量級のキックと踏み潰し攻撃。
《必殺技》
ライヴスパワーで剣のようなものを出して何かやるかも。
・H.O.P.E.別働隊チーム
予知では位置情報が曖昧だったため、現場には2チーム派遣されている。遅れて従魔出現位置に到着した別働隊は、今回はサポートに回る。警察との連携、一般人の避難等を担当する。
その他あなたたちの要請があれば応じる。
【PL情報】
当シナリオでアッシェグルートが一般人及びエージェントを攻撃することはない。
マスターより
【神月】秘所抉じ開ける望の夜(http://www.wtrpg0.com/scenario/replay/2157)以来の登場となる愚神、アッシェグルートです。
何を考えているかは不明ですが、今回は攻撃してきません。
それより、従魔を止めるほうが先決です。
ここでトレーラーに轢かれても、チート転生なんて待ってないんだからねっ☆
あと、ロボットは変形しちゃう従魔ですので、ありがちな必殺技とか出すかもしれません。
というわけで、いろいろな面でご注意ください。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/03/25 14:43
参加者
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相談卓
最終発言2018/03/15 09:49:23 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/11 10:31:17