本部
我等は贖うべきである
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/02/26 22:00
- 完成予定
- 2018/03/12 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談板】
最終発言2018/02/26 20:43:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/02/22 06:08:08
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●GoldenEye
その日、H.O.P.E.へ「アルターリソース・エンタープライズのヘイシズ」と名乗る男がひとつの電話を寄越した。
「一つ、依頼をしたい。単純なオーダーだ。とある愚神の討伐なのだが――」
落ち着いた低い男の声は、そこに深い理性を湛えていた。
「――そう。愚神の名はヴォジャッグ。間もなく捕捉したとの連絡が入る筈だ。
今度こそ、これまで諸君の尽力を幾度もすり抜けてきた、かの忌まわしき愚神を仕留めて欲しい」
●ブルー・オールブルー
「ぬがァあああああああああああ!!!」
ヴォジャッグと呼ばれたその愚神は、今や「海藻と海洋生物の化身」と呼んでも差支えがないかもしれない。
全身に、そして水上型に改造したバイクに、ビッシリついた藻やフジツボやイソギインチャクなどなど。さながら沈没船の擬人化めいた愚神は、今、怒りに猛り狂っていた。
ヴォジャッグが最後に海上の景色を見たのは実に一年以上前である。そう、【卓戯】において海上にほっぽり出されて、とんでもない爆撃を食らい、意識を失って……気が付けば海底。
ライヴスを極端に消耗した状態で、海上に浮上する力もなく――そもそも弱った状態で浮上すればそれこそ撃破される危険性があり。ヴォジャッグはずっとずっと海の底にいた。細々と、そしてH.O.P.E.に捕捉されないように、地道にライヴスを蓄え続けていたのだ。
が。
ヴォジャッグは察知したのだ――海上に、強いライヴスの反応。
そして直感的にこう思った。H.O.P.E.の連中だ!
そうだ、きっとアイツらに違いない。
アイツらだ。俺のモヒカンを壊し、こんなシケた海底にブチこみやがった連中だ。
赦さねえ。アイツら……力も戻ってきた。今度こそ、ブッ殺してやる!
かくしてヴォジャッグは水柱を上げて浮上し、古龍幇武装船と相対する。
ヴォジャッグに古龍幇とH.O.P.E.を見分けるオツムなどなかった。とりあえず人間、ライヴスの元、愚神の糧だ、ぶっ殺してライヴス食ってやる。
斧をひと振るい。海中から海洋生物をベースにした従魔が次々と飛び出してくる。
「死ねェ!!」
ヴォジャッグが吼える。古龍幇一同も咄嗟のことに驚愕しつつも迎撃態勢を取った。
その瞬間だ。戦場に凍てつく風が一陣、抜けて――巨大な氷の壁が、古龍幇の船を守った。
「……おいおい冗談だろ」
船員が呆然と呟いた。彼が見やる先、氷の壁の上に、ヴァルヴァラがいる。
「あの愚神、ずぅっと倒せてなかった奴でしょ? ほったらかしにしてたらダメな、悪い愚神」
無垢な少女が振り返る。その笑みに敵意は……ないのだろうか? AGWを向けはすれど、“自分達を守った”ヴァルヴァラの奇怪な行動に、船員は攻撃をすべきかどうか迷っていた。
「私達“善性愚神”は、もう悪いことするのは止めたの。人間と仲良くするの!」
構わず、少女は笑顔で続ける。その間にも従魔がヴァルヴァラの氷を砕こうとするが、それを少女は氷の杭で撃ち落とす。そう、古龍幇の船を守り続けている。
「な、にを……」
船員は呆気にとられる他にない。善性愚神? 人間と仲良く? つまり共闘を申し込んでいるのか、この愚神は……!?
「知ってるわ、ほんこんきょーてー!」
そんな彼らの考えを見透かすように、幼い舌使いで少女は笑う。
――第二条、H.O.P.E.及び古龍幇は愚神との取り引きや協力要請に応じない事。
「私が勝手に皆を手伝ってあげてるだけだから! 私、一言も“協力して”なんて言ってないもんね。
……ほら、ヴォジャッグは危ないから、距離を取って体勢を立て直さないと。ヘイシズが連絡してくれたから、もうじき対ヴォジャッグの増援も来るはずよ。私はあのわらわらいるザコをどうにかしてあげるから、もう少しだけ踏ん張ってね?」
●吉と出るか凶と出るか
君達は、支給されたALブーツやライヴスヴィークルによって海面を駆けていた。
そうして水平線の果てに見たのは、沈没船めいた外見になったヴォジャッグ、海より数多現れる従魔、それらを相手取る古龍幇武装船、そして――古龍幇の船を守るヴァルヴァラ。
「あ、来た来た! おーい、こっちこっち!」
いち早く君達に気付いたのは雪娘だった。こちらに快活に手を振る。
「思ったより従魔の数が多くって! ヴォジャッグのことお願いできる? 私はクーロンパンの人達を守るから!」
言いながらも、ヴァルヴァラは氷を展開し、ヴォジャッグが船へ投げた爆裂する斧を分厚い氷で防御する。
「人間はこういう時にこう言うんでしょ。“大丈夫、誰一人死なせない”って」
雪娘が可憐に笑んだ。一方でヴォジャッグは荒れている。「てめえ愚神のくせに!」と唾を飛ばし、殺気を向ける。
『あー、すまない、決して香港協定を破ったわけでは』
と、通信機から古龍幇の者が連絡を寄越してきた。彼等の声にはありありと困惑が滲んでいる。無理もないだろう。……が、今は、因縁の愚神と戦いの時に集中せねば。
――トリブヌス級愚神ヴォジャッグ。
【白刃】を始めとした数多の戦いにおいて、いずれもいずれも“取り逃がしてしまってきた”相手。
その愚神が君達へ振り返る。
そして数年前から変わらない語彙力で、こう叫ぶのだ。
「ブッ殺してやるァ!!!」
解説
●目標
ヴォジャッグの撃破
●登場
トリブヌス級愚神『ヴォジャッグ』
物理特化のパワーファイター型。武器は斧。
凄まじい機動力と耐久力を有する、ライヴスによる魔改造水上バイクに騎乗。
バイクが破壊された場合、1~2ターン消費してバイクを復活させることができる。
▽アクティブスキル
・クリメイトダート
広範囲への火炎攻撃。減退【2】付与
・アックスキッス
スクエアを貫通する直線攻撃。攻撃判定を二度行う
▽パッシブスキル
・ロードキラー
バイクによる暴走移動。ヴォジャッグが移動するスクエア上の対象に攻撃判定が発生
・グラップルボム
「クリメイトダート」以外の攻撃・スキルが命中時、命中した対象を中心とした範囲(1)内の対象(ヴォジャッグ以外)へ2d6ダメージ。また回避を行う対象に回避時ペナルティを付与
・怒髪天
憤怒によって拘束・気絶無効
従魔*多数
ミーレス級メイン。おぞましい海洋生物の外見。
ヴァルヴァラと古龍幇武装船が相手取る為、PCはこれらに考慮しなくて良い。
ケントゥリオ級愚神『ヴァルヴァラ』
冷気を操る少女の外見をした愚神。
PCに対して友好的であり、古龍幇武装船を守るように立ち回りつつ、従魔を撃滅する。
声をかければ、水面を凍らせて足場の作成などの協力をしてくれる。
ただしヴォジャッグを直接攻撃するようなお願いは「従魔がわらわらいて忙しいの!」と断られてしまう。実際、彼女が攻撃の手を休めると、従魔の妨害がPCに及ぶ。
古龍幇武装船
従魔を相手取る。高い練度を誇る為、心配ご無用。
ALブーツ・ライヴスヴィークル
ワールドガイド参照。希望者に貸し出される。
●場所
南米大陸付近海域。海上。時間帯は日中。
マスターより
こんにちはガンマです。
2月だし海行こうぜ。
よろしくお願い申し上げます。
リプレイ公開中 納品日時 2018/03/06 18:51
参加者
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【相談板】
最終発言2018/02/26 20:43:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/02/22 06:08:08