本部
学生たちと、そうだチョコになろう
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/02/05 15:00
- 完成予定
- 2018/02/19 15:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談】豆まきしましょ!
最終発言2018/02/04 09:31:46 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/02/04 22:56:01
オープニング
●バレンタインはもうすぐそこ
紫峰翁大學公認ヒーロー組織、アシストシーン(A.S.)のリーダーである灰墨こころは大変困っていた。
事の始まりは去年、A.S.と非公認ヒーロー同好会C.E.R.合同で浜辺に戦闘訓練に行ったことから始まる。ちなみに、活動の一環の戦闘訓練であって、けっして海に遊びに行ったわけではない。
とにかく、その日、こころはC.E.R.のリーダー、アーサーと彼の英雄クレイと共についうっかりドロップゾーンへと落ちてしまった。そして、結構危険だった気がするなんやかんやがあって、駆け付けてくれたH.O.P.E.のエージェントたちに助けられ、最後は彼らと一緒に軽食を食べて和気藹々と解散した。
──帰ってから凄く怒られたけど! 特に全然関係ないクソ兄貴から嫌味嫌味嫌味のトリプルサンドだったけど! あの時飲んだボルシチとかと食べたウツボやおでんとか、色々美味しかったなあ……じゃなくて!
こころは大変困っていた。それは、あれ以降──。
「あ、こころ先輩!」
ニコニコ笑顔の後輩が近づいて来る。
「もうすぐバレンタインですね! 良かったら私とチョコを買いに行きませんか?」
「は? バレンタイン? その前に節分でしょ? 豆まきでしょ? 豆詰め込んだ銃器でデストロイじゃないの?」
不機嫌さを押し殺し(たつもりで)、こころは後輩に言った。
「バレンタインに縁遠いわたしより、他の友達を誘ったら」
すると、我慢できなくなったらしい彼女はついに破顔した。
「えー? だって、先輩、今年はアーサー先輩にチョコあげるんでしょー?」
「あげないって言ってるでしょーーーーがッ!?」
こころの剣幕に、ニヤニヤ笑いの後輩はそのまま廊下の向こうへ逃げて行った。
──……氏ねばいいのに。
もちろん、本当の死を願っているわけではない。これは最近、彼女が脳内でお気に入りにしている十年以上前にネットで特に流行ったスラングである。相手に対してではなく、現在の諸々の状況に対しての苦しい思いを簡潔に表現した言葉であり、実際に口に出すと社会的に自分が死ぬ諸刃の剣である。ちなみに、十年以上前のネットスラング、として紹介すると実際にメンタルが死にそうになる人もいるので取り扱い注意だ。
閑話休題。
バレンタインが近づくにつれてこういうからかいが特に増えてきた。
それに伴い、こころのストレスは許容範囲をはるかに越えてギシギシ言っている。
その上、なまじっかアーサーがイギリス人の金髪碧眼なもんだから、彼の(外見に)恋する乙女たちからネチネチチクチクと嫌味を言われている。
「灰墨」
「はッ!?」
身長百五十九センチがコンクリート製の柱をガンガンと叩いていると、頭上から今一番聞きたくない声が降って来た。
アーサーである。
「お前、そんなに背が高くないじゃん! イギリス人の平均くらいじゃん! バッカじゃないの!?」
「は!?」
顔を真っ赤に赤らめたこころは、アーサーの顎に不条理パンチをくらわせて廊下を走り去った。
「……なんだ、まだ治ってないのか」
赤くなった顎をさすりながら、アーサーは隣のクレイを見る。
クレイは頬を赤らめながら憮然としている。
「ああいうこころさんも可愛いが、釈然としない」
「釈然としないのは俺だ」
ドロップゾーンに一緒に落ちて以来、こころはアーサーを見ると反射的に赤面するようになってしまったのだ。ちなみに、双方、恋愛感情は特にない。
付け加えるのなら、件の事件でアーサーと共鳴して主人格を担い、こころをサポートし続けたクレイに対してこころは特に赤面することもなく通常営業だ。ちなみに、クレイはこころに想いを寄せているが過去現在ずっと『いい人』で『お友達』である。
●だから(?)、豆まきをしよう
「そんなこんなで、例によってエージェントの皆さんを巻き込んでゲームをしようと思いました。思いっきりぶん殴ればすっきりしてこの謎症状も静まると思うし」
びっくりするほど堂々とこころは言い放った。恥じらいは無い。
「今日はみんなで豆まきをしましょう──ただし、ペナルティつきです」
手にしたリモコンをピッと押すと、三体の鬼のお面を着けたロボットが出て来た。なんだかこう──カクカクしている。
そう……まるで二十五年前のゲームのポリゴン。
「カクカクくん、カクカクさん、カクカクお父さんです。ライヴスを通した攻撃のみ通るコーティングがしてあるので、一応今日一日くらいは共鳴しない限り壊れません。
そして、リンカーを呼んでおいてなんだと思われるでしょうが、共鳴禁止です。
壊さないでください、これは豆まきなので。とにかくひたすら日ごろの鬱憤を叫びながら豆をぶつけてください。あと──」
ささっとA.S.の白衣を着たリンカーたちがこころの隣に立つ。
「この鬼たちは反撃するので、ある程度ダメージを喰らったら負け判定でこれを装着してもらいます。3Dプリンタで作った皆さんのポリゴンテクスチャーです。これはチョコレートで出来ているので、相棒か仲間に全部食べてもらわないと外しちゃ駄目です」
そんなわけで豆まき開始です、とこころは言い、枡を掴んだ。
「鬼は―外、福は―うち……あとバレンタインなんぞ消し飛べーっ!」
ばちこーん!
豆が当たった瞬間、ロボットたちの目に光が灯ってゆっくりと起動した。
解説
●目的:鬼に豆をぶつける、チョコレートポリゴンになる、楽しむ
NPCと交流大歓迎ですが、あまりからかうとこころから豆をぶつけられるかもしれません
●場所:外は寒いので普通の体育館
●ルール
共鳴禁止で壊れないロボット相手にひたすら攻撃する
一時間程度で終了
●ペナルティ
敵からかする以上のダメージを受けた場合、
板チョコで作られたポリゴンのテクスチャーをA.S.の生徒たちによって瞬時に張りつけられるので甘んじてうけること
個人個人の姿にカスタマイズされた茶色のポリゴン姿になる
敏捷が大幅に下がる
誰かに食べて貰わないと脱出できない
チョコはパリッと薄く味は美味
●敵
最初期のポリゴンのようにカクカクした外見をしているロボット、動きはスムーズ
AGW製でライヴスを通した攻撃しか効かないようコーティングされている
共鳴していない能力者や英雄が壊すことは出来ない
むしろ、壊さない
・カクカクくん:学ラン番長姿の八極拳っぽい技を使う鬼
・カクカクさん:ジークンドーっぽい技を使う金髪ツインテールの白人女性型の鬼。ハートのミニスカートドレス型アーマー装着
・カクカクお父さん:お酒とおつまみを愛するおじいちゃん姿で蟷螂拳っぽい技を使う鬼
●メンバー
A.S.&C.E.R.のリンカー含めたメンバーと普通の学生がエージェント以外に(こころ、アーサー組含め)30名程度
●武器
豆用エアガン、金棒、野球バット、デッキブラシ、巨大ブロック(くっつく)、勇者の剣と盾っぽいもの、スライム(ねばつく玩具)、それから福豆と落花生と枡
●休憩所
珈琲、お茶、水、胃薬を飲むスペースがある
マスターより
ゆるいコメディ豆まきです。
敵は共鳴しない限り壊れないロボットなので普通に楽しんでください。
壊したら怒られます。
アドリブが入る危険性があるのでNG行為がありましたら明記お願いします。
チョコレートソーダというものがあるらしく、一度飲んでみたいのですが中々機会がありません。
今回、OPを書いていて所々ダメージを受けてしまいました。
月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なりです。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/02/24 19:57
参加者
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【相談】豆まきしましょ!
最終発言2018/02/04 09:31:46 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/02/04 22:56:01