本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/01/01 22:00
- 完成予定
- 2018/01/13 22:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談】従魔が守るものは…
最終発言2018/01/01 09:52:39 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/12/29 16:53:26
オープニング
●湿地に咲く花
柏木 信哉がインカ支部周辺の密林をパトロール中のことだった。
森の中を走行中、ふと車の前を少女の影が通り過ぎたのだ。
――現地の女の子だろうか? 今こんなところを一人で歩くのは危ないって、注意しなきゃ。
そう思って車を止め、少女の後を追った。
先日インカ支部と交戦したラグナロクには撤退を許してしまった。
加えてアマゾン一帯に、巨大なドロップゾーンが形成されつつあることがわかっている。
いまアマゾンでは何が起こるかわからない。せめて何かあったら助けを呼べるよう、人のいる場所へ。
そう声を掛けようと、少女の後を追うと――目の前には、広々とした湿地が広がっていた。
水に浸る大地には湿地植物が生い茂り、ぽつりぽつりと白い花が咲いて、いい香りを漂わせている。
その向こうには、白い服を纏ったほっそりとした少女が立つ。
湿地には多種多様な植物が生息し、一部は食用になる。少女はそういった植物を採りに来たのかもしれない。
「あの――」
声を掛けようと、一歩踏み出した途端、泥に足をとられた。
ずぶ、ずぶぶぶぶぶ。
足場となるべき場所はなく、抵抗なく両足が埋まり続ける。
あわてて捕まる場所を探すが、周囲には細い草と泥しかない。
――あっこれ、ダメなやつだ。もがくほど埋まって、最期は溺れて死ぬ。
「うわあああああ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ! たすけてえええええ!」
底なし沼にまつわるあれこれが走馬灯のように脳裏に浮かんだとき、気がつくと彼は力の限り助けを呼んでいた。
●敵影発見
「情けない声を出すな。そもそもお前が急に車を止めてふらふらと出て行くからこんなことになるんだ」
後続車を運転していた中年職員は、あきれたように信哉を見下ろす。
「女の子がすいすい歩いて行ったんです。こんな危ない沼だとは思いませんよお」
泣き言を言う信哉を引きあげるためにロープを投げる。
「あれ……固まってる?」
どろどろと寄る辺無く埋まったはずの泥は、水田のような粘土質の土に変わっていた。
仕方なく周辺を掘り返して、足を引き抜く。
「あの子はこんな危ないところを、どこに行ったんだろ」
一面の湿地を見渡すが、既に人影は無い。
そのとき遠くの岩陰で、視線を避けるように何かの影が素早く動いた。
「あれっ? いま、なにか……見ました?」
「ああ、何かが、いた」
人間の速さではなかったと、職員は言う。そしておそらく、岩場に隠れる場所がある。
「女の子があっちに向かったのなら、危ないですね。モスケールで探せないかな」
信哉は装備品のモスケールを起動し、ようやく事態の重大さに直面する。
ゴーグルに映る無数の光点に、声が震える。
「あの、すみません……周り中、敵だらけでした……」
●あなたたちはすでに、包囲されている
中年職員が手近な湿地の水面に向けて銃を放つ。
水面がまるく盛り上がり、大型のクラゲのような半透明の生物が姿を現した。
そのままするすると水面を滑り、信哉達のほうに近づいてくる。
水飛沫を上げ、襲いかかろうとするところを、抜刀した信哉の剣が切り裂く。
バラバラに砕けた従魔の身体が水面に溶けてゆく向こうから、蜻蛉の翅を持った何かが近づいてくる。
「うわー、大きい蜻蛉だ……熱帯の自然は豊かだなあ……」
それは蜻蛉と言ってしまうにはあまりに大きかった。およそ2mもあるだろうか、人間すら乗れてしまいそうだ。
「馬鹿、あれは従魔だ。呆けてる場合じゃないぞ信哉。敵を刺激したかも知れん。それに、さっき見た影とお前が見た少女はどこに消えた? 周囲を探索する必要がある」
「探索っていうか、もう生きて帰る事が先決じゃないでしょうか」
蜻蛉の翅を持った生物の胴体は、鱗に覆われている。その異様な雰囲気に、戦闘経験の浅い信哉はすっかり気圧されていた。
「落ち着いて、俺達が何をしに来たのか思い出せ。異常がないかパトロールしに来たんだろう。これだけ従魔が群れているのなら、何があるのか見極めるのが先だ」
職員はきっぱりとした口調で新米エージェントを諭す。
車に同乗していたあなたたちは――
【現場模式図】
森森森森森森森穴岩岩岩岩岩崖森森森森森
森森森森○○○○○○○○○○○○崖森森
森森○○○○○○○○○○○○○○○崖森
森森○○○○○○○○○○○○○○○○崖
森○○○○○○○○○○○○○○○○森森
森○○○○○○○○○○○○○○○○森森
森○○○○○○○○○○○○○○○○森森
ロロロロロ車車ロロロロロロロロロロロロ
森森森森森森森森森森森森森森森森森森森
(1マスおよそ10sq)
○;湿地 森;森林 岩;岩場 崖;急傾斜の崖
ロ;道路 車;停車場所(初期位置) 穴;岩場にが隠れる場所があるらしい?深さは不明
(向かって右奥は小高い岩山になっている、岩山の周囲が崖)
【敵情報】
クエロ×50
半透明な膜状妖怪。下部に口があり、鋭い牙が並んでいる。水面を滑るときだけはやや速いが、陸上では遅い。森エリアでは樹上に、湿地エリアでは水面に潜伏している。
・体当たり
・毒噛み付き:稀に毒による【減退】付与
・奇襲:稀に【狼狽】付与
※今回のフィールドでは潜伏中のため、2sq以内まで近づくか、こちらから攻撃を加えない限り攻撃して来ない。
ディエヴァエ×10
蜻蛉の翅に足も六本だが体は鱗に覆われ、鰓がある。魚に似た頭にある目は魚眼で、1つの目が180度を見渡し死角は極めて少ない。
・高速移動:高速で移動/回避が出来る。使用後は1ターン停止する
・羽音:耳障りな超音波を羽根から発する。【衝撃】付与
シレーナ×3
水の妖精。海岸、沼や川の岸にある洞窟に住むとされ、美しい少女の姿で近づくものを惑わす。
・幻想の姿:美しい少女に見える。見破るには特殊抵抗判定での勝利が必要
・睡魔の歌声:通常攻撃+魔攻(+100)対魔攻/BS付与気絶(6)/射程10/障害物無視/回数3
・浮遊
・液状化:泥地を液状化させる。/効果範囲:範囲1/射程6/効果時間1/
無抵抗だと1ターンの間に概ね腰まで埋まる。動くと更に埋まる。腰まで埋まった場合、泥地から再び抜け出すのに3ターン必要
ウールヴへジン×2
猿の頭と毛皮を持つが、全体的な骨格は人間。ところどころ毛皮の無い肌もある。奥に進むと遭遇するかもしれない。略称は『獣』
????
近くに従魔が守っている何かがあるようだ。
解説
【目標】
周囲を探索し、従魔の守っている何かを見極める。
【NPC】
柏木 信哉
新米バトルメディック。スキルはケアレイとクリアレイ。剣と盾、モスケール装備。
見たことの無い従魔と敵影の多さにすでにびびっている。戦闘ではあまり役に立たないかも。
中年職員A
中堅ジャックポット。短銃とライフル、通信機を所持。基本的に援護役。
指示があればその通りに動く。
【現場状況】
PCはこのパトロールに同行しているところからスタート。初期位置は車の停車場所。
湿地;粘度質の土で水田状。水は湧水で澄んでいる。そのまま歩けば移動力-5。ALブーツを使用すれば沈まないが、湿地植物や、ところどころ潅木もあるのでALブーツの移動力に-4。半透明のクエロが水面に潜伏している。
森林;道路の両側の森内では樹上にクエロが潜伏している。
崖;すべて登り斜面。
【注意事項】
モスケールは『潜伏判定の発見時において自身の基本値に+20%の修正を加える』であり、潜伏しているすべての敵を表示できるわけではない。
マスターより
今回の舞台は湿地です。豊かな自然といえば湿地!!
湿地らしい敵が出てきます。数が多いのが難点ですが、一体ずつは強くありません。【森蝕】に詳しくない方もお気軽に御参加いただけます。
戦闘シナリオのようにも見えますが、目標はあくまで「ここに何があるか」を調べることです。必ずしも敵を殲滅する必要はありません。
それでは、よろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2018/01/13 11:52
参加者
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最終発言2018/01/01 09:52:39 -
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最終発言2017/12/29 16:53:26