本部
甘い誘惑にはご用心を
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 7人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/12/16 15:00
- 完成予定
- 2017/12/25 15:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/12/16 09:50:11 -
蝙蝠愚神を暴こう
最終発言2017/12/16 13:03:18
オープニング
●降って湧いたような
満月が天頂付近にまで近づいている時間帯ではあるが、街中にある広場では休日という事もあり、何組かの集団が広場のあちらこちらに見られた。それぞれがそれぞれの話題で冬の寒さに負けない熱気を上げている。
「いやー、今日のライブも最高でしたなー。もえぴーの笑顔と歌声に癒されましたぞ」
「確かに。某もゆきりんと目が合った時は心の臓が飛び出るかと思ったぜよ。しかし! そのチャンスを無駄にはせず! しかと某の熱い思いをゆきりんに届けることが出来て満足でござる!」
「はっはっは、そなたは今日も熱いのう。そんな我は元気ハツラツとしたあーやの姿を見られただけでも大変満足である」
その内の若い男性三人組は大好きなアイドルグループのライブを見終え、大量の荷物を足元に置いて街頭の下でその余韻に浸っていた。
しばし話が盛り上がり、三人は楽しげにやり取りを繰り広げた。
「さてさて、それではいつも通りアニメ、アイドルソング縛りでカラオケと洒落込みましょうぞ」
「そうでござるな。この寒さに冷やされぬうちに突撃ぜよ!」
ひとりがそう言うともうひとりもそれに同意する。
しかし、残ったひとりは何も言わずにじーっと広場全体を見ていた。
「おや、どうされた? もしや、声優さんでも発見されたのか?」
心配したひとりが声をかけると、
「否……、我は怒りに満ちている……」
低くそう呟いた。
不思議に思った二人は同じように広場全体に視野を広げてみると、すぐに男性が怒っている原因を理解する。
「こ、これは……、いちゃつくリア充どもで溢れているではないか……」
気がつくと多種多様な人々が居た広場も人が入れ替わり、今では男女のカップル達が広場のあちらこちらで時間をまったりと過ごしている姿が目に付くようになっていた。寧ろ、男性三人で集まって話をしているのが異質と思えるような空間が出来上がっている。
「くっ……、見てはいかんぜよ。巷ではクリスマスが近いこともあり、浮ついた輩が多くなっておる……。しかし! 某達はそんなクソイベに気を取られることなく時を過ごそうではござらんか!」
「その通りですぞ。私達には推しメンも居れば二次嫁も居るではないですか。汚れきった世の中を見る必要はない、と言い切れましょうぞ」
二人がそう言うと怒っていた男性は震える手を止めて平静を取り戻した。
「そうであったな……、我としたことが面目ない……。では、気を改めてカラオケに向かうとしよう!」
いつも通りに戻った男性に安心すると再び和やかな雰囲気に戻る。そして、移動しようと三人はそれぞれの荷物を持ち上げた。
「あのー、すみません……」
その時、不意に背後から若い女性の声が三人にかけられる。
「へっ!?」「はひ!?」「ほへ!?」
驚いた三人が素っ頓狂な声で返事をしながら振り向くと、そこには見た目には二十歳そこらと思われる綺麗な女性が立っていた。
「ああ、驚かせてしまい申し訳ありません」
「い、い、いえいえ! 謝ることはないですぞ! ど、どうか、されましたか?」
女性から話を聞くと、女性は実家暮らしをしているが、財布を持たずにわずかな小銭だけで家出をしてきたらしい。大きな見得を切って家を出てきたので帰るにも帰れず、と言ってもお金もないのでどうすることも出来ずに困っていたと話す。
男性三人は新手の詐欺ではないか、と最初は疑っていたが、女性と色々話している内に打ち解けてそんな疑いはどこかへ行ってしまっていた。
「こ、これから我々は、カラオケに向かおうとしていたのだが、よ、良ければあなたもご一緒されては、ど、どうか……?」
男性達からすれば思い切った誘いに、男性達の間に言った本人を含めて動揺が広がる。
「まあ、本当ですか! でも、お金が……」
「そ、それぐらい、我々が持つ。あなたは気にせず、つ、ついてくれば良い……!」
追い討ちをかける男性達の鼓動は最高潮に達する。
「では……、お言葉に甘えさせて頂きます」
そう言ってお辞儀をした女性を見て、男性達は心が繋がっているかのように一同にハイタッチを交わした気分になった。
「で、では、寒いですし早く行きましょうぞ!」
「うむ。腹が減っているなら食べ物も注文されたらよろしい、ぜ、ぜよ」
そうして三人の男性は、意気揚々としながら馴染みのカラオケ店へ女性を案内した。
●現実は……
「この行方不明の男性達は、最後に目撃されたカラオケ店の部屋に自分達の荷物を残したまま消えたそうです。カラオケ店の監視カメラの映像によると、男性が一人ずつ時間をおいて店の外に出て行き、最後に一緒に来店した女性が外に出た模様」
H.O.P.E.東京海上支部の若い女性職員が淡々と手にした資料を読み上げていく。
「また、同様に行方不明になる男性が最近になって急に増えています。そして、街中にある監視カメラの映像を解析したところ、行方不明になる直前に今回と同じ女性がその男性達と接触していることがわかりました」
女性職員は資料を置くと、街近辺の地図が部屋の壁に映し出されるように機械を操作した。
「プリセンサーからの報告によると、街の郊外にある廃工場にライヴスが集まっており、同時に比較的強いライヴスの出入りがあるようです。監視カメラの解析とも当てはめると、ここに行方不明者達が集まっていると考えられ、また、女性は愚神であり、何らかの力を使って男性達を集めていると思われます」
女性職員がまた機械を操作して地図が消えると、女性職員は集まったエージェント達の顔を見渡しながら、
「今回の任務は、この廃工場に向かい、行方不明者達の救出及び原因となった愚神の討伐です。この愚神は夜間にしか活動しておらず、昼間は廃工場から動いていないという報告もあります。ですので、昼の間に廃工場へ向かい、愚神との接触をお願いします」
解説
●目的
行方不明者の救出及び原因となった愚神の討伐
※PL情報※
●登場
デクリオ級愚神。
容姿端麗な人間の女性の姿に変わることも出来るが、実際は蝙蝠のような羽を持つ灰色肌の女性型愚神。
イマーゴ級の蝙蝠型従魔を呼び出せる他に、男性PCにのみ効果がある魅了のスキルを持つ(洗脳付与。能力者が女性、英雄が男性で共鳴した状態でも効果あり)。
※ ※
●地形
廃工場の入口からスタート。建物は二棟だけで大きい機械を入れて作業をしていた大きな建物と倉庫として使っていた一階と二階に分かれている建物がある。現在、建物内にあった物は全て撤去されている。
※PL情報※
愚神は従魔を飛ばして周りを見張らせているので、PC達が敷地内に入ればそれを察知することが出来る。(昼間に蝙蝠が飛んでいるので不審ではあります)
※ ※
マスターより
三色もちゃです。よろしくお願い致します。
日本式クリスマスは撲滅したくなりますね。
最初、愚神は綺麗な女性の姿で皆さんをお迎えします。
リプレイ公開中 納品日時 2017/12/22 09:19
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/12/16 09:50:11 -
蝙蝠愚神を暴こう
最終発言2017/12/16 13:03:18