本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/09/11 22:00
- 完成予定
- 2017/09/25 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
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『相談卓』
最終発言2017/09/11 21:21:05 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/07 07:51:36
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●地球の裏でヘイヘヘイ
南米、アマゾン。
舞台は深き緑のジャングル――ではなく、アマゾン川流域の小さな町。
「あ、日本のチェーン店。牛丼ありますよ、牛丼」
そいつはそんな気軽さでやって来た。
入店するなり凶器を振り上げこう言った。
「無銭飲食しに来た! 逃げたら殺す! 牛丼特盛りひとつ!」
そいつは愚神憑きのヴィランだった。
そいつの名前はエネミーといった。
【森蝕】事件の始まりとなった、H.O.P.E.宛に送られてきた謎の電子メッセージ。
アレの為にエネミーはそれはもう文字通り物理的に身を削った。
なぜならH.O.P.E.のセキュリティは世界最高峰。一筋縄ではいかなかった。
だから貯金残高どころか借金まみれになろうとも財力を使い切った。
愚神商人に“対価”を支払ってまで協力を仰いだ。
慎重に慎重に。綿密にプランを立てて。
かくしてそれは成功する。
が。
「ぽんぽんいたい」
その代価はそれはそれはデカかった。エネミーはゲソゲソに疲弊しきっていた。色々なものが。
「内臓を売られたと仰っていましたね。それはさぞ痛いでしょう」
向かいに座った異形の紳士――愚神商人が口調だけは同情めいて言う。
「ッハー久々の肉だ~~ずっとモヤシと雑草生活でつらかった~~~」
当のエネミーはそれどころではないらしい。青ざめた店員が震える手で持ってきた牛丼を、ムシャムシャガツガツ食べ始める。無銭飲食だと宣言した通り、牛丼代は払いません払えません。
「はぁ。なんだってわたくしがこんな場所に? こんな人間共がジロジロ見てる場所で……」
そんな光景に。大きく溜息を吐いたのはトリブヌス級愚神グリムローゼ。頬杖を突いて不服げに、愚神商人の隣に座っている。
「そーいえば。そちらの可愛らしいお嬢様はどちら様で?」
牛丼を頬張るエネミーがたずねた。
「ああ、私の護衛さんで、グリムローゼさんといいます。私、商人であって戦士ではないので……」
ニコヤカに愚神商人が答える。「へー」とエネミーは続きをカッ喰らい始めた。
――そんな光景を、周囲の人々は凍りついた眼差しでただただ眺めていることしかできない。
「逃げようとしたら殺す」「喚いたら殺す」「妙なことしたらとりあえず殺す」。
その脅迫はきっと冗談ではない。しかし妙なのだ。ヴィランは「H.O.P.E.に通報してもいいよ」と言ってきたのだから。
なぜ通報を許可するのか? 人々は全く理解できなかった。むしろ「通報したら殺す」と言いそうなのに。
けれど「なぜ」を問う勇気はなく。店の者がH.O.P.E.に「ヴィランか愚神か良く分からない者が三人いる、助けてくれ」と通報をして、わずかな時が経っていた。
今、彼らは恐怖に凍りつきつつも、胸の中の一縷の希望にひたすら取り縋っている。
きっともうすぐ、きっともうすぐ、H.O.P.E.の人々が助けに来てくれるに違いない――。
「愚神商人さん、いいんですか? いろいろ見に来られたんじゃ。今ちょうど、フレイさんとフレイヤさんが出てるみたいですし」
二杯目の牛丼を注文し終えたエネミーが愚神商人に問うた。紳士は人間の食事に興味を示さぬまま答えた。
「ここからでも見えますので問題はありませんよ」
「ほえー、愚神ってすごーい」
「その状態で二体の愚神と“共生して”いるんですから、エネミーさんも大概バケモノですよ」
「わはは。で、どうなんです? 例のブツは」
「悪くはないですね、様々な方にご協力頂いておりますので。ガネスさんとレイリィさんの置き土産は、想像以上に役立っていおります。……しかし奇妙なのですが、エネミーさん。マガツヒの貴方がどうしてラグナロクの事件に?」
「え? いや……フフッ」
はぐらかすようにエネミーは笑った。上機嫌に、照れ隠しのように。
そんな間。グリムローゼは終始、不機嫌そうに、そして退屈そうに、黙ったまま座っていた。
が。
「……来たようですわよ、エージェント共が」
窓の外の景色。グリムローゼが眉根を寄せる。そのまま立ち上がろうとして――エネミーに止められた。
「あ~待って待って、今日は戦いに来たんじゃないんです」
「はァ!? じゃあどうしてH.O.P.E.への通報をさせたんですの?」
「人間ってね、業が深いんです」
「説明になっていませんわ!」
「まあまあ、お願いしますよ。愚神商人さんからもなんとか言って! ほら!」
「だそうですよ」
足を組み替えた愚神商人がそう言えば、グリムローゼは舌打ちをして座り直すのであった。
「今頃エージェントさんは大忙しですかね? 各地の事件、ラグナロクの影……でもきっと大丈夫ですよ。正義は勝つんですから」
相変わらずエネミーは牛丼を食べながらそんなことを言う。
それからおしぼりで口元を拭うと、現れたエージェントにこう告げるのだ。
「ようこそヒーロー! いつもお世話になっております、マガツヒのエネミーです。えーと、まず言っておきたいことがあります」
そのいち。
「牛丼を食べ終わったらフツーに店から出ます。ちなみに私は無銭飲食です!」
そのに。
「一般人が逃げようとしたら殺します。なんかめんどくさそーになっても殺します」
そのさん。
「戦闘が起きたら一般人を即座に皆殺しにします」
そのよん。
「“このはしわたるべからず”みたいな言葉遊びはシュミじゃないです、ズルっちいので」
以上。
「フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット。謎にまみれて悶々しておられることでしょう。どうぞおかけになって」
エネミーは笑っていた。
愚神商人は興味深げに光景を眺めていた。
グリムローゼは不機嫌そうに座り込んでいた。
人々は恐怖していた。
状況は混沌。
そんな中で、エネミーは手を広げて高らかに。
「――さぁ、レッツ世界平和!」
解説
●目標
一般人の保護。一人でも死亡で失敗。
サブ目標:エネミー達からできるだけ情報を引き出す。
●登場
マガツヒ上位構成員『エネミー』
憑依している愚神は今は寝ている(省エネモード)らしい。
例の電子メッセージの犯人。
階級不明愚神『愚神商人』
???
トリブヌス級愚神『グリムローゼ』
【白刃】事件などで観測された、槍を扱う女性愚神。基本的に黙っている。
※
PCから仕掛けなければ戦闘は発生しない。
エネミーは満腹になるとそのまま食い逃げする。
愚神商人を説得すれば代金を払うかもしれない。
一般人×17名
客と店員。外傷などはない。
エネミーに脅迫され、その場から動くことができない。
●場所
アマゾン川流域のとある町。の中にある日本の牛丼チェーン店。
店の中はそこそこ広い。
時間帯は昼下がり。
周辺は一般人が来ないように封鎖はされている。
●状況
牛丼屋から通報があり、近場のエージェント(PC)が出撃した。
通報内容は「ヴィランか愚神か良く分からない者が三人いる」というものだったため(一般人がエネミー達の顔を知っていなかったため)、この人数での出撃となった。
店に突入してみればビックリ、そこにいたのは高位愚神と凶悪犯――という状況からリプレイは開始する。
マスターより
こんにちはガンマです。
ボスラッシュ。危険フラグは「戦闘が起きた時の場合」です。
よろしくお願い致します。
リプレイ公開中 納品日時 2017/09/19 19:01
参加者
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『相談卓』
最終発言2017/09/11 21:21:05 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/07 07:51:36