本部
学生たちと海底窟探検!
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/28 22:00
- 完成予定
- 2017/09/11 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談卓】
最終発言2017/08/27 22:17:56 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/28 19:55:34
オープニング
●学生たちの夏休み
「アシスト・シーン、オフェンシブ!」
ラッシュガードパーカーを羽織った灰墨こころ(az0086)が号令を発すると、アシスト・シーン(A.S.)のリンカーたちが一斉に攻撃を仕掛ける。
「C.E.R.、距離を取れ!」
共鳴したアーサー・エイドリアン(az0089)の指示でC.E.R.のリンカーたちは散開し岩陰に身を隠す。
「OK、岩ごと吹き飛ば──」
「待て待て」
片手を上げて制止するアーサー。新作マシンに手を掛けたこころがきょとんとする。
「公共の場で破壊活動はまずい」
「──はっ、わたしとしたことが危うく道を誤るところだった」
「いつも誤ってるだろ……」
「……C.E.R.は帰りは徒歩で帰りたいみたいね」
「えっ!?」
こころの言葉に思わず岩陰から顔を出したC.E.R.リンカーに容赦なく水鉄砲が放たれた。
「くっ、これが権力……」
アーサーはため息をつく。
「そんなことばかりやってると、もう協力しないからな」
「両方に利のある提案しかしてないつもりだけど、まあいいわ。一旦休憩にしましょう」
様々な形の水鉄砲を抱えた紫峰翁大學の学生リンカーたちが、銘銘自由に砂浜に転がる。
紫峰翁大學の学生リンカーA.S.とC.E.R.は『共同実戦訓練』の名のもとに南の海へ遊びに来ていた。
ちなみに、さっきまで遊んでいたのは様々な武器を模して造った特製水鉄砲である。A.S.のメンバーがほぼ趣味で作ったそれを使うためにC.E.R.を誘ってわざわざやって来たのだ。
「やっぱり海はいいなー」
「プールだと遠慮なく駆けまわれないからなー」
今年はやたらと寒かったり雨が続いたような日が多かった気がしたが、この日は運良く快晴だった。
さらに、ここは特別に借りたプライベートビーチで他に人影もない。
思いっきり暴れることが出来る。前述の水鉄砲の威力も並みの強さではないのだ。
「こころさん! さっきぶつかった水は大丈夫ですか?」
アーサーとの共鳴を解いたクレイ・グレイブ(az0089hero001)がこころの下へタオルの入ったビニールバッグを持ってきた。
「ありがとう! クレイくん!」
そう言ってバッグを受け取ったこころはラッシュガードの襟を軽くめくる。
「──痣、出来てるけど、大丈夫。あーあ、わたしがリンカーだったらぜんっぜん平気だったのに」
独白のような呟きに、クレイは心配そうにこころを見上げる。
「こころさんは後方で指示していていいと思いますよ」
「でも、もっとしっかり見たいんだよね。ちゃんとした武器を作るために」
「武器?」
「あー、ううん、なんでもない。それより、進級だわ」
こころの言葉にA.S.の一部のリンカーがむせる。
「さっ、それよりも、次の対戦い──」
こころが海岸の岩の上に立ったその時だった──。
「っうきゃわ!?」
足を滑らせたこころは悲鳴を上げて後頭部から岩陰へと転がり落ちた。
「こころさん!」
叫んだクレイが岩陰を覗くと、そこにはキラキラとした丸い水晶がびっしりと並んだ穴が口を空けていた。
「アーサー!」
●洞窟型ドロップゾーン
「……いったたた……」
数センチの海水が溜まった柔らかな砂の上でこころは身を起こした。
水晶に足を取られて後頭部から穴に落ちた彼女だったが、幸い、穴は緩く傾斜していた上に少量の海水が流れていた。そのため、こころは背中を少し打った後はそのままウォータースライダーのように下まで滑り落ちていたのだ。
「……あ、きれい」」
人ひとり分の滑り台のような穴は全て磨かれたつるつるの水晶などの結晶や鉱石が隙間なく並んでおり、それが地上の太陽の光を反射してキラキラと輝いていた。
「このおかげでここはこんなに明る──!?」
ばっしゃん。
突然、穴から一人の青年が飛び込んで来た。彼が勢いよく砂地に着地すると海水が飛沫を上げる。
「こころさん!」
それは、外見こそアーサーだったが。
「……あ、クレイくんの方?」
「ええ、そうです」
こころを抱きしめようとして、彼女に両手を前に突き出した拒絶ポーズを取られたクレイが動きを止める。
「大丈夫ですか、こころさん!」
「……なるほど、これって結構ダメな状況なんだって理解したわ」
見上げた入口は遠く、見るからに滑りそうだ。
「クレイくんはドレッドノートだから空とか飛べたり壁走ったりできないよね?」
「残念ですが……」
こころはクレイから渡されたままのビニールバッグを開くとA.S.スマートデバイスを取り出した。
「充電もGPSも心もとないけど、なんとか周辺地図はダウンロードできそう。
……んー、先に出口ありそうだし、クレイくん、先進みましょ」
「はい、こころさん!」
「……その姿でクレイくんの口調だと……いや、なんでもないわ」
「……? 何があるかわかりませんから、共鳴は解きません」
珍しく厳しいクレイの言葉にこくんと頷くこころ。
──わたしがリンカーだったら、クレイくんに気遣わせなくてよかったのかしら。
しかし、彼女は自分を卑下するつもりも、リンカーである学友たちを妬むつもりはなかった。
「まあ、いいわ。できることをしましょ」
●到着したエージェント
砂浜に駆け付けたエージェントたちはオペレーターと学生リンカーたちの会話を待つ。
『……という訳で、先程討伐した愚神が住処にしていたドロップゾーンがこの下にあるのです』
スマートフォン越しに学生リンカーたちに事情を説明したオペレーターに、A.S.の学生リンカーが答えた。
「実は、その穴に落ちたこころさんとアーサーとクレイなんですが、この辺の海底地形図を調べたら洞窟が海側に続いて出口がありそうだからとすでにそちらへ向かっていて……その、さっき、巨大な生き物の気配がするから隠れていると連絡が……」
アーサーは水遊び用の軽装で、一般人のこころを連れて戦うつもりはないと言う。しかし、退却するには気配と近過ぎるらしい。
『後を追いかけるしかないようね……』
オペレーターはため息をつくとエージェントたちに頼んだ。
『申し訳ありません。依頼はドロップゾーン周辺の人払いと調査でしたが、落ちてしまった学生たちの救出とドロップゾーン内に居る残党の退治に切り替えます』
学生リンカーたちが不安そうにエージェントを見た。
解説
●目的:こころとアーサー&クレイたちを連れて海底窟から脱出する
●NPCについて
全身ずぶ濡れ、こころはバッグの中に乾いたパーカー所持
アーサーペアは共鳴済(クレイ主体、外見はアーサー)
それぞれスマートデバイスで各自連絡が取れるが連絡方法はメール機能のみ(アドレスは依頼直前に通知)
こころはリンカーでは無い為注意が必要、出口付近にいる
●灰墨こころ
持ち物:ラッシュガードパーカー、【水着】タンキニ、紫峰翁大學・学生証、A.S.スマートデバイス、携帯音楽プレーヤー、浮き輪、【限定】時計祭メモリアルバッジ、ねこみみパーカー
※眼鏡(度入り)は着けているが普段着けているメガネ型端末(度入り)ではない。
●アーサー&クレイ
持ち物:ラッシュガードパーカー×2、【水着】サーフパンツ×2、スマートフォン、紫峰翁大學・学生証、C.E.R.特別スマートデバイス、スポーツ用腕時計、インスタントカメラ、【限定】時計祭ピックストラップ、双剣『カジキ/マグロ』、オケアニス、アスピス、ワークキャップ、スニーカー
以下、PL情報
●海底窟(ドロップゾーン)
入口:波打ち際の岩場の中に開いた垂直の穴、磨かれた結晶や鉱石がぎっしりと並びつるつる滑って容易く登れない
ステージ(以下S)1:入口から落ちた薄暗い空間。天井には宝石輝石が磨かれた状態で埋め込まれ、穴から差し込む僅かな光源でキラキラ光るとても寒い
S2:薄暗く狭くつるつると磨かれた横幅2m程の道。すぐ側に流れの早い川有り。落ちないよう注意
S3:一段下がって大きな岩で上部が塞がれている道。少し潜ると今まで通りと同じ道に出る
S4:細長い通路の先、出口の前に従魔マレイ
出口:海上から5m下の洞窟、浮上が必要、海上は迎えの船有り
●従魔マレイ
デクリオ級従魔
そう強くは無いが、縦3m巨大なウツボそっくりで全長はわからない。素早く、尖った牙の並ぶ大きな口が特徴
マスターより
夏の海底洞窟での冒険ってワクワクしますよね。
水着で洞窟に入り、戦闘前に装備品を替える!という方がいましたら、
装備を戦闘用の装備品、携帯品を水着類にして頂きますようお願い致します。
宜しくお願い致します!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/09/11 20:52
参加者
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【相談卓】
最終発言2017/08/27 22:17:56 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/28 19:55:34