本部
【時計祭】真夏の仮装ライブ!
- 形態
- イベントショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 5人 / 0~6人
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/07/31 22:00
- 完成予定
- 2017/08/09 22:00
掲示板
-
控え室(相談卓)
最終発言2017/07/31 12:12:48 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/07/27 21:22:21
オープニング
●ティックトック・フェスティバル
ロンドン支部長キュリス・F・アルトリルゼイン(az0056)は頭を悩ませていた。
世界蝕のもたらした技術革新によって通称『ビッグ・ベン』の改修工事はもうすぐ終わる。
けれども、昨年末の愚神との戦いの直後に警戒態勢の上で改修工事に入った為、ビッグベンには陰気な噂が流れていた。
いわく、ビッグベン周囲にはハロウィンの亡霊が彷徨う──といったような。
「これではいけませんね」
七組のエージェントたちがロンドン支部に集められたのは数日後のことだった。
「あたしたちエージェントで作る、学校の文化祭のようなものだと思う」
戸惑いながら、ミュシャ・ラインハルトは依頼内容を伝えた。
「文化祭、やる。やりたい」
「なかなか粋なことをするじゃないか」
「うんうん。スッゴク楽しそう!」
弩 静華と布屋 秀仁、米屋 葵のポジティブな反応にエルナーが笑った。
「できそうかな?」
「勿論。文化祭だなんて何年振りかしら。今回くらいは童心に戻って楽しんでも悪くないわよねー」
「そうだね。だけど年相応って言葉もしっかり覚えておかないとね?」
乗り気の坂山 純子だったが、ノボルの一言に言葉を詰まらせた。
「文化祭、ね。やっぱり、するなら喫茶店かな?」
「なら、和風にしようよ。徹底的にね」
圓 冥人へ真神 壱夜が提案する。
「和服とか割烹着、素敵ですわね」
「母は、割烹着を着たいのよ」
ティリア・マーティスとアラル・ファタ・モルガナのやり取りに、トリス・ファタ・モルガナが静かに首を横に振った。
「いいえ、ティリアには着物を着てもらいますよ」
秀仁も同じく何か思いついたようだった。
「器具なんかは家のものを持ってきて、カップとかドリンクは自腹で買うか……」
一方、ハロウィンから続いた事件を思い出した呉 亮次はしみじみと呟いた。
「あん時は新人中の新人で、しかも二回ほど死にかけたっけな」
「みんなが暗い気持ちになってるなら、また歌の力を借りるのはどうかな?」
赤須 まことの期待に満ちた視線を受けて、椿康広とティアラ・プリンシパルが顔を見合わせた。
「季節外れの仮装ライブなんてどうっすか」
「ハロウィンの悪い思い出を、楽しい記憶に変えられればいいわね」
ティアラの言葉にエルナーは軽く手を叩く。
「決行決定ってことかな。なら、僕たち以外にも参加してくれるエージェントを募らないとね」
●モンスター・ライブ
午前11時。ステージ周辺には人だかりができていた。間もなくライブが始まるのだ。ステージの真横に置かれたテントでは、着替えを終えた出演者たちが待機している。
「音響、いつでもいけるよ! 亮次さん、客席はどう?」
周りの雑音に負けないよう、通信機に向かってまことが吠える。音響といっても、彼女にできる仕事は音源の再生と停止くらいだ。それでもやはり責任重大には変わりない。
「客席も問題なしだ。人の熱気で暑ちーけどな」
亮次が笑みを浮かべる。大好きな酒はないが、お祭り騒ぎなら彼も望むところなのだ。
「演者も準備万端! よろしく頼むぜ、リーダー!」
「任せなさーい!」
康広の軽口に、まことが調子よく答えた。まさか音楽にさほど詳しくない自分が、ライブの企画を立てることになるなんて。事件の際に自分を救ってくれたエージェントたちの歌が、強く心に残っていたからこそだろう。
「行くよ」
まことは緊張の面持ちでマイクのスイッチを入れる。司会者でもある康広たちがライブのトップバッターを務めるため、開始のナレーションはまことが担当するのだ。
「レディース アンド ジェントルメン! ようこそお集まりいただきました! これより始まるは楽しい、楽しい、音の宴。最初に登場するのは、ふたりのクールなモンスター。聴いていただきましょう、曲は『White Night principal』!」
ピアノとサックスが印象的なイントロ。ロックナンバーに乗って現れたのは、めかし込んだ紳士と妖し気な美女だ。
「――おばけのパーティいらっしゃいませ
右も左も、ボクも怪力乱神(かいりょくらんしん)」
紳士――青白くメイクした顔を赤い血のりで彩った康広が歌い出す。
『――暗闇の世界、飽きちゃったのよ
スポットライト浴びて踊ってみたいわ』
続いて、黒のミニドレスを着たティアラのパート。背中には小さな黒い羽、頭には赤いツノが生えている。
「――宴の主役は、孤高の舞姫
七色ドレス、ひらり、誘いを交わす」
『――数多の視線は痛いくらいね
羨望? 欲望? 私は興味ないけど』
Bメロ。康広が客席に向かって、にやりと笑う。
「――強気な瞳が 揺れ落ちる瞬間が見たい
痺れる口付け贈ろう、可愛い牙で抵抗しなよ」
『――私を誘うなら それなりの覚悟で来てよ
唇に触れたらさいご、魂ごと食べてあげる』
爪を立てるようなポーズで、客たちを挑発するティアラ。
続いてサビ。ティアラは、康広の歌う主旋律をコーラスで支える。
「『――鍔迫り合いみたいな恋の舞踏
先に見惚れた方が負けでしょう?(peek a boo!)
剣の舞 触れたら破滅なのに
踏み出してしまうんだ、暗転」』
間奏。ふたりは手を取り合い、ダンスパーティーのようにくるくる回る。そして大サビだ。
「『――命さえ投げ捨てて恋の舞踏
深く溺れた方こそ勝ちでしょう?(Get stupid!)
剣の舞ほんとは隙を作ってる
踏み出して抱きしめて、darling」』
唐突に曲のテンポが落ちる。
「『――君と出会った白い夢の時間(とき)に、カンパイ」』
歌声とともに演奏が終わり、拍手が広がった。
*
芝生をカラーコーンで区切っただけの簡易なステージ。その真ん中に康広とティアラが移動する。
「今日は来てくれてありがとな! 司会の椿康広と」
「ティアラ・プリンシパルよ。どうぞよろしく!」
休日だけあって、会場には幅広い年代の客がいるようだ。康広は楽しい雰囲気に染まり始めた子供たちを怖がらせないよう、陽気に言う。
「さ、今日は皆をおばけのパーティに招待するぜ。つっても、ステージに上がるのは気のいいモンスターばかりだから安心してくれよな!」
「少し前までは怖いうわさも広まってみたいだけど、ここは心配ないみたいね」
客席から景気の良い返事が返る。
「まだまだ話したいところだけれど、せっかくのライブだもの。おしゃべりばかりじゃ勿体ないわね」
「だな。そろそろ準備ができた頃か?」
テントからまことが顔を出し、手で丸を作る。
「――OK! 次の曲、行ってみようぜ!」
拍手の中ふたりは一礼し、小走りでテントへと引っ込んだ。
解説
【ルール】
・出演者は仮装をすること。
・誘導係など外に出るスタッフは、仮装を推奨。
※現代のイギリス人にとって珍しい衣装なら、普段着でも可(ドレス、着物など)。
・過度なホラーはNG!楽しい雰囲気を優先。
・歌詞については、希望があればMSが書き下ろします。テーマや入れて欲しい単語などを書いていただけると助かります。
・ライブ後に他の出し物を回ってもOK。ただしリプレイ内での描写はごくわずかとなります。
【時刻】
11時開演。終演は12時前後を予定。
【舞台】
10m×5mほど。足元は芝生。客席との間はカラーコーンで区切ってあり、段差はない。
ステージのすぐそばに待機用のテント(運動会などで使うようなもの)があり、ステージまで3mほどの細い道ができている。出演者はそこから登場する。
【設備】
・スピーカー×2
・ピンマイク
・ワイヤー付きマイク
・マイクスタンド
※その他、各自で持ち込みOK。演奏中にするべき操作などあれば、まことおよびH.O.P.E.のスタッフが手伝えます。
【NPC】
まこと:ライブの発起人。本番では裏方担当。仮装は赤ずきん。
亮次:誘導係。客席の後方に待機している。仮装は猟師。
康広&ティアラ:ライブの出演者&司会者。仮装は亡霊と悪魔。
マスターより
エージェントたちの文化祭。こちらはライブ班となります。お好きな仮装をして、自由にパフォーマンスしてください。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/08/08 20:25
参加者
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控え室(相談卓)
最終発言2017/07/31 12:12:48 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/07/27 21:22:21