本部
ねこねこぎゅっぎゅpart2
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/04/25 19:00
- 完成予定
- 2017/05/04 19:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/21 15:28:04 -
全力でハグせよ!
最終発言2017/04/25 17:37:31
オープニング
●レッツゴーにゃんこパラダイス
エージェントの武野内 勇治(たけのうち ゆうじ)は旅行中だった。行き先はガイドブックには載らずツアーも組まれないような小さな村・綿毛村(わたげむら)。彼の目的は趣ある木造建築でも、村の周りに広がる雄大な自然でもない。
「にゃんこだ」
重低音の呟きは誰にも届くことがなかった。
「わ、こっちきた。ユウちゃん、ここのねこちゃんたち人なつっこいね!」
英雄の菜子(なこ)はすり寄ってきた猫を撫でながら彼を見上げる。ちなみに勇治は格闘家然とした30がらみの男、菜子は推定7歳の少女だ。一見ミスマッチなふたりを繋ぐのは強固なにゃんこ愛である。ここ数年めっきり野良猫を見なくなった都会に比べ、ノスタルジックな家並みを闊歩する猫のなんと自由きままなことか。飼い猫もいるのだろうが、村全体で猫を飼っているような雰囲気がここにはあった。つまり。
「天国だ……」
●またおまえらか
「助けて!」
ふたりの至福のひと時は、絹を裂くような悲鳴に打ち壊される。
「これは……」
「ねこちゃん、だよね……」
声の方向へと急行したふたりは呆然とした。若い女性が異形に襲われていたのだ。それは限りなく猫に近いナニカではあったのだが――たくましい臀部や長い脚は確かに馬。しかし尾は猫のものである。
と、異形が振り返る。その顔は見間違えようがない――にゃんこなのであった。
「きみ、悪いことはやめるんだ!」
すぐさま共鳴する二人。ほぼ勇治の姿だが、いつもより感情を解放する傾向にある。つまりはにゃんこ愛大爆発だ。
「ねこねこぎゅっぎゅ~!」
背中から覆いかぶさって強く強く抱きしめる。一見、奇行であるが根拠はある。実は以前に似たような事件に出くわしたことがあった。従魔化した猫たちは、共鳴状態のリンカーによる全力ハグで元の姿へと戻ったのである。
「おっと」
結論として、勇治の行動は正しかった。従魔猫の足が通常の猫サイズへと縮んだせいで地面に倒れ込んだ勇治。彼は猫を潰さないよう身を反転させて受け身を取った。抱かれた猫は従魔から解放された感謝を伝えることもなく、勇治を踏みつけて去って行った。
「ぐっ……まぁそれもねこたんの魅力の一つさ。気にしないぜ! あ、そちらのご婦人、大丈夫ですか?」
「え、ええ……。でもこの村って猫が多いのよ。あの子たちが全部おかしくなってしまったのなら、恐ろしいことになるわ」
勇治はにゃんこ相手のゆるみきった表情を忘れさせるような、勇ましい顔で言った。
「大丈夫です! 俺たちの仲間に来てもらいましょう」
勇治はHOPEに通信を入れた。猫を抱き締めるときの呪文(?)として『ねこねこぎゅっぎゅ』を激しく推奨する勇治に、オペレーターはドン引きしていた。
●犬派の参戦
「武野内さん……ですか?」
「おお、君たちがにゃんこ愛溢れる我がブラザーかい?」
「う、うーんと、お仕事で来ましたー……」
赤須 まこと(az0065)は困惑していた。
「さぁ、来たまえ! 共に『ねこねこぎゅっぎゅ』するのだ!」
大の犬好きを公言するまことだが、猫や他の動物も割と好きだ。しかし。
「あれは猫って呼んでいいのか……?」
呉 亮次(az0065hero001)も唖然としている。
「えーと……。と、とにかく『戦闘が苦手な方でも活躍できるお仕事!』っていうのは本当みたいだよ」
猫をハグすれば何とかなるのだから。
「俺、作戦とかは知らねぇぞ。熊や野兎ならともかく、猫は専門外」
「えー、猟師さんの癖にー!」
かくして、エージェントによる愉快な狩りが始まったのである。
解説
【場所】
四方を山に囲まれた村。山の中はまだ雪深い。そのせいか従魔たちは街から出ようとしない。
【救出対象】
従魔にゃんこ(ミーレス級)
すごくたくさんいる。ミーレス級としてはかなり弱い。攻撃力も低め。その代わり肉体の変化がとても大きい。猫の習性は大体そのまま残っている。
攻撃対象は人間。従魔化していない猫に対しては興味を示さない。
非常に打たれ弱く、共鳴状態のリンカーの全力ハグで猫から離れてしまう。
(種類)
・にゃまあらし
せなかとげとげ。ゆえにヤマアラシ。長毛の猫が多い。たぶんトゲは体毛が変化したもの。体を丸めて転がってくることも。とげとげは共鳴時の身体を以てしてもちょっと痛い。
・にゃまけもの
木にぶら下がっている。ゆえにナマケモノ。手(前足)が長い。動きはすこぶる遅いが、木登りが必要なくらい高い位置にいる。なぜかキジトラ柄(茶色ベースに黒い縞)ばかりだが、まさか擬態のつもりなのだろうか。木には葉が生い茂っており、見つけるのは一苦労かも。
・ゆにゃこーん
仔馬くらいの大きさ。でかい、そして異様な足長。ひづめアリ。女の子が好き。若い方がより良い。ゆえにユニコーン。好き=突進してくる、なので注意。男は(見た目が女でも)蹴られる。角は生えていない。
・もぐにゃ
レアキャラ。元はどっしりとした茶トラである。土の中を掘り進んで移動し、不意打ちを狙う。が、土が冷たいため長くは潜っていられない。攻撃手段は爪のみ。
【住民】
全ての家に情報伝達済み。家の中で待機中。
【NPC】
皆さんの現場到着はまこと&亮次と同時です。猫の手も借りたい方は彼らにも協力要請OK。
勇治(菜子と共鳴済み)は暴走状態ですので、あまり話を聞きません。ただ『使命』に燃えているだけなので害はありません。
マスターより
暖かくなってきましたね。と言う訳で再びの従魔にゃんこです。従魔ゆえに猫を全力ハグできるのです。全力ハグ相当の衝撃を与えられるなら、実はパンチでもキックでも大丈夫なのですが……やっぱりハグが安全な気がします。
ちなみに、タイトルの読み仮名は「ねこねこぎゅっぎゅ ぱーとにゃん」です。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/03 20:21
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/21 15:28:04 -
全力でハグせよ!
最終発言2017/04/25 17:37:31