本部
悪魔による天使のための復讐
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/03/23 12:00
- 完成予定
- 2017/04/01 12:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2017/03/22 22:58:17 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/03/20 02:41:11
オープニング
●天使を見た日
その人は、天使のような人だった。
「天使ねぇ。ただの医療従事者だけども」
「敵味方、分け隔てなく治療をする人間を普通ならば『仏のようだ』とか言うだろう。別に天使と呼ばれてもおかしいことはないじゃないか」
患者の言葉に、女リンカーは考える。
「やっぱり、私はただの医者だなぁ。たまたま戦場に立つことになって、敵も患者になっただけだ」
女―アサミは、手錠をかけたれた男に向かって手を振る。
「では、できれば次は改心したときに会おう。ええっと、ウツノミヤさん?」
「ウツミだ」
「……次会う時までは、がんばって覚えていることにする」
そんなたわいもない約束事なんて、たぶん君は忘れてしまっているだろうね。
でも――それでよかった。
●悪魔が戻った日
「ウツミさんを止めてください」
HOPEの支部にやってきた男は、職員に向かってそう言った。彼はウツミという男の部下であった人間であると自己紹介する。
「ウツミというのは三年前に拘束された男のことですか?」
職員は聞き返す。名前には聞き覚えがあった。
危ない組織で、用心棒的な働きをしていた男である。元ヴィランであったが、三年前に拘束されてからはHOPEに協力的な態度であった。彼を慕う配下も多く、HOPEとしても目を離したくはない人物であった。
「彼がかかわった事件は、すべてが『ウツミやその配下がかかわった証拠がない』ということで無罪判決がでていますね。限りなく黒に近いグレーの人物……」
「はい。ですが、拘束されてからウツミさんは変わりました。とある人のために、正義の人のなろうと心に決めたのです」
HOPEと協力関係を築くようになったのも、その頃だ。
「……その、ウツミさんを変えた人――アサミさんが亡くなりました。それからウツミさんは考え込むことが多くなり、こんなものを残して姿を消しました」
それは、手紙であった。
「自分の跡は追わないようにと書き残していましたが……ウツミさんを熱烈に下っていた若い衆たちとの連絡が取れていません」
「アサミ……聞き覚えがある名前ですね。そうだ、たしか医者の資格をもったリンカーで、拘束したヴィランを治療中に殺害されています」
●天使への捧げもの
廃ビルの中には、二人の男がいた。
「天使のような人だったね。患者に、悪人も善人もなく手を差し伸べる。治療が終われば興味をうしなって、ぷいっとどこかへ行ってしまう……」
薄暗い建物のなかで、ウツミは若い男に銃を突き付けていた。
「あっ……あいつが、悪いんだ。普通、拘束した奴をその場で手当しだす奴がいるかっ!」
「そのおかげで、今君はここにいる。あのとき、君は重傷ですぐにでも手当が必要だった。あの人は君の命の恩人だよ。なのに、君の仲間は君を助けるためにあの人を殺してしまった」
まるで、遊んでいるかのようにウツミは銃を男からそらす。
「私もわかっているんだよ。あの人が殺されたのは、あの人のミスだ。あの人は、たぶん「仕方がないか。よし、来世では注意しよう」ぐらいにしか思ってないよ。でもね、それじゃあ私の腹の虫がおさまらないんだよ」
――約束事なんて、忘れてくれてかまわなかった。
「君が元気で生きてさえいてくれればね。でも、死んでしまったら私は悪魔になるしかないじゃないか」
ウツミが拘束した男は、とある闇組織トップの息子である。本人はたいしたことない人間だが、きっと彼を助けに組織の人間がここに詰めかけるであろう。
そのすべてを殺してしまおう。
天使が人の死を望まないのは知っている。
だが、悪魔には血が必要だった。
解説
廃ビル(昼)
二階建のビルで、町はずれにある。電気は通っておらず薄暗い。なお、フロアを仕切る壁もない。
1F……闇組織の人間をウツミは相手にする予定だった。数多くのトラップが仕掛けられている。
闇組織(10人)……1Fのみに出現。すでにビル内に潜入し、ウツミの部下と戦っている。武器は全員が長刀と銃を使用している。全員が腕利き。
ウツミの部下(10人)……1Fのみに出現。すでにビル内に潜伏しており、闇組織と戦っている。若い人間が多く、実力でいえば闇組織に劣る。PLたちと会うと、敵か味方か分からないために攻撃してくる。納得はかなり難しい。武器は全員がナイフと銃。
2F……ウツミと男がいる。1Fで混乱がおきていることは分かっているが、ウツミは2Fから動かない。
ウツミ……腕がいい元ヴィラン。元は悪人だが、配下には慕われている。復讐を邪魔する人間はすべて倒すつもりだが、命まではとらない。武器はナイフと銃。なお、ナイフは複数隠し持っているが、銃は二丁のみ携帯。
トラップ――1Fにのみ使用。壁や床に手榴弾を埋め込み、階段にも同じトラップをしかけている。
復讐劇――対象に向かって大量のナイフを投擲し、その後銃を乱発する。相手と距離があるときに使用。
恩返し――両手で銃を持ち、天井にあらかじめ仕掛けてある槍や剣の釣糸を撃ち落とす。
悪魔の一撃――相手が近くにいるときに使用。素早く動いて残像を作りだし、そちらに気を取られているうちに背後から敵を狙う。
天使再現――自分の体力が半分以下になったときに発動。体力を回復させ、素早さをあげる。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は自称悪魔(笑)の復讐劇です。
リプレイ公開中 納品日時 2017/03/29 22:11
参加者
掲示板
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相談卓
最終発言2017/03/22 22:58:17 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/03/20 02:41:11