本部
【初夢】希望の華、お江戸に咲く
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/08 09:00
- 完成予定
- 2017/01/17 09:00
掲示板
-
【相談卓】狼屋
最終発言2017/01/07 22:48:51 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/01/06 22:45:06
オープニング
この【初夢】シナリオは「IFシナリオ」です。
IF世界を舞台としており、リンクブレイブの世界観とは関係ありません。
シナリオの内容は世界観に一切影響を与えませんのでご注意ください。
●壱の組・望富(ほうぷ)
ここは尾江戸(おえど)。かつての首都・江戸によく似たワンダーランド。皆様の初夢の舞台でございます。
今ほど、私の頭上には金ダライが落ちて参りました。どうしてだかこの世界では、外国語や現代語を使用したものに罰が下るのです。
他にも、現代にしかない持ち物を使おうとしてもタライやら桶やらが落ちてくるようです。どうして現代にしかないものがここにあるかって? そりゃあ夢だから、としか申しようがございません。
さてこの世界には、HOPEと非常に似た組織が存在致します。その名も『望富』。
申し遅れました。私は望富の職員をしている川端と申します。所謂オペレーターで――痛たっ。ああ、皆さんの場合は、言葉を口に出さなければ罰はないのでご安心を。
「皆様には、このところ尾江戸で目撃されている『妖怪』を退治して頂きます」
目撃者たちが挙げたのは、一つ目小僧や一反木綿などの名。妖怪としては王道も王道。しかし。
「奴らは昼であろうと現れる。そして、見た者の生気を奪っていく。ま、従魔(じゅうま)で間違いないでしょう。おそらく裏には愚神(ぐしん)がいるものかと」
愚神や従魔について十分な知識が広まっていないため、一般の方々は奴らを妖怪の一種と思っているようです。私たち望富は、おかしな力を持った妖怪退治屋というところでしょうか。
「今回の任務は町の見回り。愚神に警戒されないよう、一般人を装って下さいな。奴らと出くわしたら速やかな討伐をお願いします」
歴史に明るくない方でも大丈夫。口調や時代考証に関しては割と寛大でございます。あとはいつも通りに正義の味方をやって下されれば、きっと万事解決ですとも。
●弐の組・若旦那の異変
「若旦那ぁ! 若旦那ぁ? もう何ですかい、返事もよこさねェで。ちょいと入りますよ」
初夢屋の若旦那こと丞司(ジョージ)は床に伏せっていた。英雄の剣斗(ケント)は首を捻った。彼らも望豊に所属していたが、呉服屋の後継ぎと奉公人としての修行に専念するため、活動を一時休止している。
「もう5日も部屋におこもりになって。あの日、出かける前までは元気だったでしょう?」
「うん……」
ろくに食べていないとは聞いていたが、睡眠の方も足りないと見える。
「旦那に言われてるんですよォ。うちの大事な跡取りに体ァ壊されちゃたまんねェ、原因があるなら聞いて来い、と」
「うん……」
不審に顔を曇らせていた剣斗はますます顔をしかめる。
「……はは、面白い。ひょっとこみたいだァ」
「若旦那のせいでしょう!」
かすかに目を細めて、力なく丞司は言った。
「私はね剣斗、お前を一番の友と思っているんだ。だから、お前だけには話したい。しかし」
「しかし?」
「……聞いても笑わないかい?」
剣斗はため息をついた。
「たりめぇだ、このヒョーロクダマ! さっさと言ってみやがれィ!」
思わず素に戻って剣斗は言う。丞司は重そうに口角を上げた。安堵を示したつもりなのだろう。本当に弱弱しい。
「きっと恋の病って奴なんだ……」
5日前、丞司は西町での用事を言いつけられた。その帰り『十五屋』という団子屋で茶を注文していると、とても愛らしい娘が入ってきたのだという。しかし純情な彼は見とれるばかりで声をかけられない。
「情けねェ。恋文なんて貰いなれてるだろう、この色男」
「そんなこと……いや、私のことは今は関係ないだろう?」
丞司の気持ちに気づく由もなく娘は先に店を去ろうとするが、立ち上がる際に手ぬぐいを落としたのだという。
「もし、こちらを落とされましたよ」
「あら……これはご丁寧に……」
娘は丞司の顔をじっと見つめ、やがて言った。
「貴方様が持っていてくださいませんか?」
「え、そんな訳には……」
困った丞司が言うと、手ぬぐいに挟まれていたらしい何かが落ちた。拾ってみるとそれは短冊。有名な和歌が書かれていた。「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」。和歌の解釈は省略するが、状況から考えると「今はお別れしますが、また逢いたいです」という意思表示なのだろう。丞司が顔を上げると、娘はすでにいなくなっていた。
「きっとあの人は何かの際に僕を見かけて……お、思いを寄せてくれていたのだ。それでこの恋文を渡すためにあんな芝居を……」
丞司は同じ内容を友人たちの前でも語った。
「と言う訳でなァ、お前さんたちにはその娘を探してほしいんだ」
「誰にも言わないでおくれよ。信用して話したんだから」
「まぁ、うちの若旦那の軟弱っぷりが世に広まったら大変だしなぁ」
若旦那は言い返せず、親友を睨む。
「礼は弾む。分け前減らしたくなかったら、せいぜいこの場にいる少数精鋭だけで『和歌の君』を探してくれィ」
●まとめ~尾江戸歩きの手引き~
※今回の尾江戸は『【卓戯】我らお江戸の影の華』とよく似た、別の世界です。前作の出来事や人間関係などはリセットされますのでご注意ください。
【基本】
・皆様は『望富』の一員です。弐の組の方々も所属者です。望富は裏稼業とし、本業を設定しても構いません。
・共鳴前、および共鳴時の姿は和服に変更されます。
・髪や目、肌の色や名前によって悪目立ちすることはありません。
・共鳴を一般人に見られてもペナルティはありません。
・武器の見た目を世界観に合うように変えても構いません(西洋刀や斧→日本刀など)。変えなくても誰かが疑問を感じることはありません。
【タライ】
・『外来語』や『現代風の言葉(若者言葉や略語など)』を使うと、タライや桶などが落ちてきますのでご注意ください。(痛いですが、生命力は減りません)
・文明の利器の使用は禁止しませんが、タライが落ちます。
・皆様の『名前』、『AGW』、『スキル』については外来語や外国製品の使用にペナルティはありません。気になる方は当て字で漢字を決めると良いかもしれません。(例:ジョージ→丞司)
・時代考証について過剰にこだわる必要はありません。最低限『時代劇や教科書などで見る江戸』のイメージを守ってくだされば、みなさんの頭頂部は安全に保たれるでしょう。
解説
【目標】以下の2つから選択。
・壱の組
見回り。『妖怪』の討伐。
・弐の組
若旦那の想い人を探す。
【尾江戸】
東:食べ物屋や食堂が多め。また長屋の密集地帯『野良猫横丁』もある。
西:芝居小屋がある。貸本屋や呉服屋、浮世絵などを扱う店が多い芸術エリア。若旦那が娘と出会った『十五屋』もある。
北:寂れている。人気のない不気味な辻や廃墟が多い。にぎやかなのは寺子屋だけ。怪しい飯屋『狼屋』は望豊の隠れ家の一つ。
南:大きな通りが多く、蕎麦などの屋台も多く立ち並ぶ。『南大橋』の付近は大道芸や地方からの行商人などで賑わう。
※町の中央辺りに火の見やぐらあり。望富の隠れ家は所属者の家や店の奥などにあり、尾江戸中に点在する。
――――――以下PL情報――――――
【望豊】
川端(かわばた)
『【卓戯】我らお江戸の影の華』に登場した語り手。テーブルトークRPG『お江戸タライ回し』の作者であり、尾江戸の生みの親。ただし『望富』の川端には、メタ知識も特殊な権限もない。OPでエージェントたちが集まったのは東町にある彼の長屋。
呉(くれ)&眞(まこと)
『狼屋』を営む兄妹。実は能力者と英雄。店の名物は『やけに精のつく鍋・山鯨』と『妙薬・熊の肝』。つまり回復スポット。なお、眞は体調不良で休みを取っている。
【敵】
弐の組も遭遇の危険性あり。また今回の戦闘はロールプレイを最重要視する。カッコイイ演出や決め台詞は大いに歓迎。
愚神×1
ボス。従魔を束ねる存在と考えられる。詳細不明だが、それぞれが与えられた仕事をきちんとこなせば見つかる。
従魔×?
ザコ。数匹ずついることが予想される。
一つ目小僧:いたずらっ子。弱点は……。
一反木綿:長い布。巻き付いて首などを絞めて来る。
河童:水場にいる。必殺技は水鉄砲。
人魂:ふわふわ漂っている。ぶつかると熱い。特に数が多い。
マスターより
※『壱』『弐』のチーム分けにご協力ください。
※このシナリオには落語『崇徳院』のパロディが含まれますが、攻略のヒントにはなりません。
あけましておめでとうございます。初夢に、ゆるっとした時代劇はいかがでしょうか。難しいことは考えず、思う存分ロールプレイをお楽しみください。タライを抱えて待機しています。
赤須 まこと、呉 亮次、タイガード=マックス(犀川ジョージとケント・ミラー)が友情出演していますが、夢なので全くの別人です。皆さんも普段とは全くの別人になってくださっても構いません。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/01/16 19:37
参加者
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【相談卓】狼屋
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