本部
海域に潜む脅威
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/11/06 15:00
- 完成予定
- 2016/11/15 15:00
掲示板
-
巨大従魔を撃退せよ【相談】
最終発言2016/11/06 05:06:46 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/04 19:30:23
オープニング
●
小島が集まる群島の一つ。観光にも農業にも向かない小さな島である。
特にこの砂浜に面した集落では自給自足の暮らしを送っていた。
集会所に行けばテレビがあるしネットも繋がる。世界の大都市がどんな風なのか知らないわけでもない。
それでも島の住民たちは昔ながらの暮らしを変えていなかった。
集落の全員が家族のようなもの。たまの嵐はあるが概ね穏やかな暮らしに突然異変が起きた。
「なんだあれ?」
最初に気付いたのは朝早くの漁から帰って来た漁師達だった。
船を浜に引き上げる途中、遠い沖の方に近付いて来る丸い光を見つけたのだ。
一つ、二つと増えて行く数を数えていると海面が盛り上がって巨大な何かが姿を現した。
シルエットは鯨に似ている。しかしこの辺りに鯨はいないしそもそも鯨にレンズのような目がいくつもあるのはおかしい。
表面はごつごつとした甲殻に覆われ、所々に奇妙な突起物がある。
「まさか、あれ……従魔……」
誰かがその正体に気付いて後退りしたが、体がそれ以上動かない。
あまりに予想外の事態を前にして体と頭が反応しきれなかった。
従魔の口が開く。巨体に相応しい大きな口。中も大きなレンズのような物が一つ。
眩しい光が目を、肌を、肉を、骨を焼いた。
光が収まると、頭頂部のレンズの光はすべて消え、従魔は口を閉じた。
砂浜は高温に晒されてガラス化し、そこに誰かがいた形跡は残っていない。
「なんだ今の!」
「おい、あっち見ろ! 砂浜に何かデカイ物が……」
聞こえて来た人の声に従魔がのそりと顔を向けた。
頭頂部のレンズが一つ、微かに光り始める。
●
「……これが、予知された従魔が起こす最初の事件です。等級はケントゥリオ級。超大型従魔です」
従魔は小さな島が集まる群島目指して動くと予測される。進路上にある島の住民に事情を話し避難を始めてもらっているが、従魔が最初に出現する砂浜に面した集落以外はまだ避難が完了していない。
「従魔を人々が住む場所に上げるわけにはいきません。従魔の撃退を最優先にお願いします」
撃破ではなく撃退。どういう事かと説明を求められ、職員は頷いた。
「この従魔は非常に大きく地上に上がれば移動速度は落ちますが、その代わり強力なビーム攻撃を持っています。リンカーの皆さんならば何とか耐えられるでしょうが、一般人が受ければ即死です。射程距離も長く、砂浜より先でビームを撃たれれば大きな被害が出るでしょう」
職員は島の地図の上に予測されるビームの射程距離を赤いラインで表示する。
最大射程距離1km。最初に現れる砂浜の中央辺りででビームを撃った場合は集落に届くが、その辺りは避難が完了しているので少なくとも犠牲者は出ない。
しかし、砂浜と集落の境目まで来てビームを撃たれれば集落を突き抜けてまだ避難が終わっていない次の集落に届いてしまう。
従って理想の防衛ラインは砂浜と波打ち際の付近。最終防衛ラインは砂浜の中央と考えればいいだろう。
「幸いビームは連射できないようですが、どの程度の間隔なのか分かっていません。それに従魔の攻撃手段がビーム一つとは限りません」
従魔の全体的なシルエットはシロナガスクジラに似ている。
体は甲殻に覆われているが、いくつもの節に分かれており驚くほど柔軟に曲がる。
水中ではかなりの速度で泳ぎ、陸上でも三対の胸鰭と矢じり型の尾鰭を使って移動できるようだ。
特徴的なのは頭頂部にあるいくつものレンズ。
「頭頂部のレンズとビームは連動しているように見えます。それに注目すればビームの法則も分かるかも知れません」
他に気になるのは体のあちこちにある突起物だ。
突起物の根本と先端に小さなレンズがある事からこれも武器ではないかと推測されるが、予知では使用されていなかったため詳細は不明。
「皆さんには従魔の撃退を最優先にして頂きたいのですが、なるべくこの従魔の攻撃方法やパターンも調べて頂きたいのです」
今回撃退しても二度と出てこないと言う保証はないのだ。できる限りの情報が欲しい。
最も、情報収集にばかり集中して撃退に失敗しては本末転倒である。苦戦するようならば情報収集は諦めて構わない。
「決定権は実際に戦う皆さんにありますが、何よりもまず島の住民を守る事、皆さんが無事に帰って来る事を考えて下さい」
解説
●目標
巨大従魔の撃退
一般人から死亡者を出さない
●状況
・時間・天候:昼間。晴天で風は感じるが波は穏やか。砂浜にも沖にも障害物になるような岩礁などはありません
・移動手段:ヘリコプターで上空から従魔が最初に現れる砂浜に向かいます。到着は従魔が沖に現れる30分ほど前になるでしょう
従魔の能力が解明されていない状況なので、船での移動は従魔の動きが素早い海上で接触する可能性が高いからと禁止されています
●敵
・???(名称不明)
シルエットはシロナガスクジラに似た超大型従魔。推定縦30スクエア。頭部の広い部分の横幅は約5スクエア
巨体と体を覆う甲殻から高い体力と防御力を備えていると思われる。甲殻は節分かれしており、陸上でも柔軟に動き回る事が判明している
陸上では大きな三対の胸鰭と尾鰭を使って移動。移動速度は平均値の人間が走くらい
水中ではかなりの速度で泳げる模様
頭頂部のレンズは全部で八個。ビームの発射に関わる重要な機関と推測される
ビームの射程距離は1km。多少なりとも防具を装備していれば二発くらいなら耐える事は可能。連発はできない
体の各所にある突起物も武器と思われるが詳細は不明
予知ではある程度暴れると自分から撤退していったそうですが、活動時間に限界があるのか単に入手できるライヴスが減って狩場を移したのかは分かりません
マスターより
茶茸です。戦闘は戦闘でも今回は倒して終わり! とはいきません。
最優先される目標は従魔の撃退と犠牲者ゼロです
情報収集のためにわざと手加減して戦うと逆に危険なので、戦闘と調査のバランスを考えていきましょう
リプレイ公開中 納品日時 2016/11/14 20:45
参加者
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巨大従魔を撃退せよ【相談】
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最終発言2016/11/04 19:30:23