本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 9人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/11/07 07:30
- 完成予定
- 2016/11/21 07:30
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
最強魔女決定戦控え室
最終発言2016/11/05 16:57:30 -
質問卓
最終発言2016/11/06 02:06:51 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/06 15:03:36
オープニング
秋晴れの十月中旬、ここは大英図書館。そしてH.O.P.E.ロンドン支部でもある。
長い廊下にコツコツと響く靴音。
一人の職員が扉の前で立ち止まって大きく息を吸う。静かに吐いて気持ちを落ち着かせたところでノッカーを叩く。女性の返事が聞こえてきたので入室すると、そこは小部屋だ。テーブルの向こうで微笑む応対の秘書へと用件を伝える。
「お待ちくださいませ」
秘書が内線で連絡した。
職員はいつものように報告書を秘書に預ければすむと考えていた。しかし支部長が直接会うとの返答に何度も瞬きを繰り返す。
秘書に導かれて館長室へ。奥の非常に広い机にはたくさんの書類や本が積まれていた。その向こう側で席についている支部長キュリス・F・アルトリルゼイン(az0056)に報告書を手渡す。
一分にも満たないはずの、しかし長い時が経過する。
「プリセンサー能力者三名によれば緊急性はないようですね。それにしても十月末から十一月初旬にかけて、多数の従魔、もしくはH.O.P.E.に仇なす者が出没ですか」
「はい。警戒すべきはイギリス全土になります。他の地域に関しても注意が必要とのことです。ご存じの通り、その時期はヨーロッパ各地でハロウィンとガイ・フォークス・ナイトが催されます。仮装した人々の間に紛れられると大変ではないかと――」
キュリスが片眼にかけたモノクルに触りながら、職員の前でもう一度報告書に目を通した。
「……リンカーのみなさんにはあらかじめ各地に潜入してもらいましょう。それと、せっかくのお祭りです。従魔などの敵さえ倒せたのなら、仕事一辺倒ではなく楽しんでもらって大いに結構。そのように計らってください」
キュリスが話した内容を職員はメモに認める。仕事場に戻ると依頼文章を作成。リンカー達の目に触れるよう配信するのだった。
●Treat me or I'll trick you.
十月某日。
ロンドン支部からの依頼を受けたエージェントたちは、ロンドンから英国鉄道で一時間弱の所にある遊園地『スロー・パーク』へ来ていた。
絶叫系マシンばかりのこの遊園地はどちらかというと大きい子供・大人に人気のスポットである。
そして、『スロー・パーク』ではハロウィンのある十月は夜中までアトラクションを稼働し、ハロウィン衣装のスタッフやお客が楽しむイベントを開催していた。
「…………エルナーは、ホラーは平気ですか」
ミュシャ・ラインハルト(az0004)はすっかり暗く園内をポップコーンを食べながら元気に闊歩するリアルメイクのゾンビたちを見ながら訪ねた。
「ホラーはあまり好きではないけど、従魔やモンスターだと思えば別に怖くないよね」
「ああ、それもそうですね」
そう言って、ミュシャは血の滴る────ようなソースがかかった────チキンを頬張る。エルナーは串に刺したスコッチエッグを器用に食べた。こちらは淀んだ目玉を模している。
「それにしても、やっぱり仮装しないと目立つかな?」
「エージェントの装備だけで充分馴染んでいる気がします」
ファンタジーから抜け出たような装備のふたりはちょっと複雑な顔でベンチに座ったまま仮装姿の人々が溢れる園内を見渡した。
「Treat me or I'll trick you.」
三歳くらいの小さな少女が声をかけてきたのはその時だ。
青い顔色で魔女の仮装をした彼女はふたりを見てにたりと笑った。
「Happy Halloween……?」
反射的にそう答えたミュシャだったが、すぐに腰の剣に手を伸ばす。
前述した通り、この園内は大人か大きな子供に人気で、そもそも今日は13歳以下の子供の入場は禁止されているのだ。
「なあんだ、お菓子くれないの? じゃあ、悪戯するわ!」
まるで老女のようなしゃがれ声でそう言うと、その子供はミュシャたちに向かって魔法のステッキを振った。同時にミュシャの剣がそのステッキの先端を斬り落とす。
「なにするのよ! 野蛮ねッ!」
しかし、その魔女はにやりと笑った。
「でも、いいわ! どうせ、あんたたちが最後だし。みんなでハロウィンを楽しみなさい!」
「待て!」
しかし、魔女は掻き消え、ミュシャが伸ばした手は空を掻いた。
「────ミュシャ、これ」
エルナーが困ったように笑って、ミュシャをそれに気付いた。
「えっ!?」
ふたりは何故か魔女と魔法使いの衣装に変わっていたのだ。
「…………僕たちが最後、って言ってたよね」
「まさか」
園内のどこかに居るはずの他のエージェントの身を案じたその時、遊園地に設置されたスピーカーからけたたましい魔女の笑い声が響いた。
「キャハハハハッ! 園内のエージェントの皆様にお知らせでーす! 今夜は皆さまに魔女になって貰います!
最高の魔女が決まるまで、この園内からは一人たりとも出れないよ!」
ひゅん、と音がして一本の箒がミュシャをさらった。
「エルナー!」
ふたりは慌てて手を伸ばして共鳴を果たした。
スピーカーから再び魔女の声が流れる。
「おっと、言い忘れていた。箒から落ちたら失格だからね!」
解説
目的:エージェント同士(リンク状態)で戦ってトップを決めろ!
ルール
・リンクはできますし、スキルは使えます
・ダメージは受けても強い痛みは感じませんし、ゲームが終われば回復します
・箒は自在に動きます
余程のことが無いと落ちませんし、自主的に降りることは許しません(箒が)。
・地面に落ちなければ、建物の上に乗ってもOKです
●通常スキル以外に下記の魔法が使えます
※能力者レベルが低い程、攻撃力が低い程強力になります
・召還魔法
ランク4(LV~15)生物ならドラゴン、水ならプール一杯分
ランク3(LV~39)馬サイズの動物、水ならお風呂一杯分
ランク2(LV~59)犬サイズの動物、水ならバケツ一杯分
ランク1(LV60以上)蛙サイズの動物、水ならスプーン一杯分
※上記の内容は例えであり、例えば、Lv.60の火ならばマッチ一本分
小さいけど毒があるなどのプラス要素のある動物はそのぶんランクが上がります
ミュシャたちは便宜上、ランク1です。
NPCのステータスはマイページ上のものとは異なります。
(ご注意)時々、魔女による悪趣味な演出が入ります。
・攻撃した相手の首が斬れて、首がにやりと笑う幻(次の瞬間、幻は消える)
・攻撃したとたんに巨大クラッカーが現れてパーンと弾ける
・突然、周りに蝙蝠たちが集まって「ラララララララ! ハロウィンパーティ!」とハロウィンコールが入る
・突然、空から巨大なお菓子の張りぼてが降ってくる
※魔女は探しても見つかりません
※園内は空も含めてまるごと見えない結界で閉鎖されています。
※男装・女装は任意ですが、魔女の服装であることが条件です
※魔法少女と魔法を使う特撮ヒーローは条件の魔女に含まれます
マスターより
トリックオアトリート!(物理)
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/11/21 19:04
参加者
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最強魔女決定戦控え室
最終発言2016/11/05 16:57:30 -
質問卓
最終発言2016/11/06 02:06:51 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/06 15:03:36