本部
広告塔の少女~劇場の怪人~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 9人 / 4~10人
- 英雄
- 0人 / 0~0人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2016/09/28 12:00
- 完成予定
- 2016/10/07 12:00
掲示板
-
教えて遙華ちゃん(質問卓)
最終発言2016/09/25 17:44:27 -
控室(相談卓)
最終発言2016/09/28 00:22:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/09/26 21:54:54
オープニング
● クリスティーヌ
午後十二時の金がなる。ボーンと激情に繰り返し響く旋律に『リリア・フォーン』は身を震わせた。
「またやっちゃったわ。団長に怒られちゃう。はー」
そうため息をついてリリアは片づけを始めた。
舞台上の装飾を取り払い音響機器の電源を切る。台本と筆記用具を鞄の中にしまって劇場の鍵を取り出した。
その動きが慣れていることから、今日だけたまたま十二時を越えたわけではないことがわかる。
それもそのはず、彼女はこの劇団のホープ、そして今回初めて主役級の役をもらえたため失敗は許されないのだ。
「これで……通算十三日目、そして公演まであと一か月。時間はいくらあっても足りないわ……」
そう何度目か分からないため息をつく、リリアは練習場の鍵を閉めると踵を返し真っ暗な廊下を歩く。眠気をあくびと共に噛み殺し、あとは家に帰ってシャワーを浴び。今日の練習を反芻してなんて考えている。
そう頭の中を演劇でいっぱいにしながら帰宅するのが、いつもの彼女の普遍的な日常、いつもと変わらない流れ、だったのだが
その日は違った。
劇場地下室から聞こえてくる声、それが脳に甘く響いた時。リリアは自分を失った。その声にリリアはふらふらと導かれ、とある倉庫の鍵を開けてしまう。
そこに待っていたのは仮面の男。
「待っていた、クリスティーヌ。さぁ私と一緒に行こう」
しかしその声を聴いたとき、本能ともいえる何かが彼女の思考を揺らした。瞬時に甘い夢から覚めた彼女は、次の瞬間防衛反応を見せる。
「きゃあああああ! 変態!」
次の日、地下室で発見されたリリア、その手には紙が握られていた。
『最高の舞台で、花嫁に死を、観衆は絶望に喝采を』
その手紙に霊力の痕跡があることから直ちにH.O.P.E.へと連絡が成された。
●『王都革命』の台本
~あらすじ~
舞台は中世ヨーロッパ風。
弾圧される民。その中で剣技の才を持つ少年が生まれる。
その少年は周囲の子供たちと同じように幼少期を過ごすが二つの出会いが人生を変えた。
一つ目が、あまりに美しすぎる娼婦の娘との出会い。
二つ目が城をたびたび抜け出す姫君との出会い。
農民の子供である普通すぎる自分には、出会う機会など無かった二人との出会いは奇跡的で、実際それは物語の序章のようだった。
三人は身分も違い、会っていることがばれれば引き離される運命だ。
しかし三人はあの手この手を駆使して会い続ける。
そうして三人は成長し、今年大人として認められる儀式を受ける、そんなときのこと。少年は村人たちが革命をする算段をつけていたことを知った。
それを二人に打ち明け話をすると、三人は思い思いの方法で、流血を止めることを決意したのだ。
主人公が選んだのは守る道。騎士となり武力は誰かを攻撃するためにあるのではなく、護るためにあると訴えかけるようとした。
そう示すために少年は優しさと厳しさを備えた。
娼婦の娘は癒しで救いをとねがう。歌と踊りを学び、この世界が優しさや楽しさで満たされれば、誰かを虐げたいなんて思わないはず。
そう薄汚れた少女は誰よりも人を引き付ける歌姫の道を進む。
そして王女は許しの道を行く。訊き、理解し、話し、訴え。諦めず、理解を得ようと努力する、理解こそ全て。敬虔で思慮深い王女は女王へと成長した。
そんな三人が時に対立しながら。協力しながらなんとか王国一丸となれないか模索する。
そしてその行いに感動した王は三人に王位を譲り。
血を流すことなく革命はなされたのだった。
というお話。
● 対策会議
「なるほど、この舞台の公演中に襲われると……」
「ええ、しかも公開初日の可能性が高いわ。もしそんな日に流血沙汰になったらお客様が誰も来なくなっちゃう」
そうリリアは遙華に訴えかけた。
「あなた、自分の命は惜しくないの?」
「とうに命は演劇に捧げたわ」
「あー。だから公演を中止するくらいなら死んだ方がましなのね?」
「そう言うことよ」
「あー。あなた何の役だっけ」
「私はセレスティア、王女の役よ」
「わかったわ、じゃあ、こうしましょう」
そう遙華が提案したのは三つのこと。
・ 配役の変更
・ 劇のモブにリンカーを配置
・ 護衛役としてリンカーを配置。
「うん、妥当なところね。でも舞台に上がるならそれなりの技量がないと」
「つまり?」
「私が演技指導するから。そのリンカーさんにはよろしく伝えておいてね」
● 護衛任務内容
今回の任務はとても厄介で、愚神に対処しつつ観客には異常事態が発生していないように思わせないといけません。
つまり演技をしながらの戦闘となります。
・練習日
一緒に演技やダンスの練習をしながら襲いくる従魔を倒します。このタイミングで愚神は出てきません。あっちも本気ではないのでしょう。小手調べ、みたいな。
・公演当日
舞台上での護衛
名前付きの役と演技をしているときはあまり警戒する必要がなく。真に警戒すべきなのは壇上に大人数が乗る、舞踏会のシーンとクライマックスの王位を継承するシーン。
この名前のない登場人物の中に愚神が紛れている可能性はかなり高い。
*舞踏会のシーン
全員がきらびやかな衣装を身に纏い、舞を踊りながら戦う。
リリアと王が語らっているシーンの下でダンスを披露するのが本来の台本であるが、愚神が
激しい戦闘シーンに発展しても舞台演出と言いはるつもり。
*王位継承のシーン
王位継承のシーン冒頭は三人の主人公と王だけで話が進むが、これが成される直前に反乱軍が大挙して舞台上になだれ込んでくる、それと騎士がぶつかるシーンとなるがこの時に愚神が紛れ込む可能性が高い。
解説
目標 『マクシミリアン』の撃破
上手に演技する。
・敵の情報========PL情報======
従魔 影の隣人
ぼんやりした幽霊の見た目。外見を様々な物に変えることができる、人、物なんでも可能。
戦闘方法は物理で殴るだけ。剣など装備していたとしても技術などあったものではない。
同時に生成できるのは五体まで。
デクリオ級愚神 『マクシミリアン』
人物をまねる能力に秀でる演劇の怪人。自分の見た目すら自在に変化させることができるが、リリアは演劇のプロなのでさすがに劇団の仲間に化けていればわかる。
ただ、リンカーに化けられると厄介なので何かしらの対策が必要。
装備は短剣とショートボウ。回避力と命中に秀でる。手数が武器だが一撃は重くない。
リリアを殺害することを最大目的としており、リリアを殺害すると消える。
==================ここまでPL情報=========
●劇場構造
西洋建築で本場の劇場のような内部構造。
出入り口は一つ、まず大きなエントランス。そこから二階に向かう階段と劇場に続く長い廊下があります。
階段を上がると廊下があり、劇場二階の歓談席に繋がります。
これが劇場の表部分で。舞台裏から廊下を通ると、演技練習するための大部屋が三つ、音響管理室。倉庫が二つ並ぶ廊下があり、裏口に続く。
マスターより
今回は演劇がテーマです。大きな劇場って雰囲気からして飲まれるので私好きです。
普通に演劇を見に行くのも好きですしね。
それではよろしくお願いします
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/10/06 14:15
参加者
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教えて遙華ちゃん(質問卓)
最終発言2016/09/25 17:44:27 -
控室(相談卓)
最終発言2016/09/28 00:22:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/09/26 21:54:54