本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/08/29 19:00
- 完成予定
- 2016/09/07 19:00
掲示板
-
BEAT The REAPER
最終発言2016/08/29 17:34:12 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/08/26 01:53:36
オープニング
●執行官
レガリス・エニアは考える。
罪深い罪人達は自らの罪を認めず、我らの裁きを拒絶した。あまつさえ既に処刑の決まった罪人を奪い取り、その逃亡を手助けした。
「――」
レガリス・エニアは厳かに唱える。
――ギルティ、ギルティ、ギルティ。
審判の時は終わった。これから罪人たちに降りかかるのは処刑。
「――」
レガリス・エニアは罪人に告げる。
罪深き罪人達よ。自らの罪の重さに押しつぶされ、頭を垂れるが良い。差し出されたその首を断罪せん。
我は執行官。
――死刑執行開始。
●スミェールチ
「あれは……」
軍用ジープの上で双眼鏡を覗いていた連合軍の兵士がぽつりと呟く。
「どうした、何か見つけたか!」
その隣で逆方向を確認していた指揮官が兵士に声をかける。
「あれは……レガリス・エニアです! こっちに突っ込んできます!」
宙を飛行し、こちらに高速で迫りつつある従魔の姿を仲間たちに大声で伝える。
「レガリス・エニアだと!? まだ生き残りがいたのか……!」
ケントゥリオ級従魔レガリス・エニア。今回の戦場の至る所に出現し多くの被害を出した恐るべき従魔である。
それがこちらに向かって迫ってきているという。
「撤退だ! 我々では相手にならん! すぐに本部に連絡しろ!」
「は、はい!」
即撤退を決断し、ジープのアクセルを全開に噴かす。
今、この隊にリンカーは存在しない。ミーレス級程度ならまだしもケントゥリオ級など相手にできるはずがなかった。
「だ、駄目です! は、速い!」
しかし、その背後に徐々にレガリス・エニアが距離を詰めていく。
レガリス・エニアは先の戦いで知っている。だが、この個体の速度は今までのそれとは一線を画す速度だった。
「――」
レガリス・エニアが指をさし、魔力をジープに放つ。
魔力は一直線にタイヤを直撃し、ジープはその場での停車を余儀なくされた。
「――」
「な、なんだ、こいつは……?」
鉄のオブジェと化したジープから抜け出してきた兵士たちをレガリス・エニアが見下ろす。
そのレガリス・エニアの姿は異質だった。
黒いローブに身を包み、左手に分厚い本を掲げているのは他のレガリス・エニアと同じだ。
しかし、今まで影を落としていた顔は木製らしき梟を模した仮面で隠され、そして右手には身長を超えるほどの巨大な鎌。
その姿はあまりにも禍々しく、またどこか厳かだった。
「死神(スミェールチ)……」
思わず母国語のロシア語でそう呟く。
「――」
レガリス・エニアが鎌を高く掲げ、そして振り下ろす。
それと同時にレガリス・エニアと部隊の間に大きな壁が突如現れた。
「な、なんだ!」
さらに、左右。部隊を取り囲むように壁が現れ取り囲まれる。
「隊長! か、壁が! 囲まれてる!」
「いや、違う。これは……」
石の壁の向こうから上半身だけを覗かせるレガリス・エニアを見ながら部隊長が呟く。
正面に高く長く、そして左右には対照に若干低く短い壁。
――否、これは壁ではない。机だ。
その光景に彼らは見覚えがあった。
「裁判所……さしずめ我々は被告といったところか……」
意識が薄くなりつつあるのを自覚しながら、通信機のスイッチを付ける。
「本部、気を付けろ。ドロップゾーンを……つか……」
ドロップゾーン内部では基本的に一般人は意識を保つことはできない。
その通信機に一筋の希望を託して、兵士たちは気を失った。
●南部戦線異常あり
「レガリス・エニアの特異個体が西部サガル山地付近に出現! 偵察隊の一つが壊滅!」
通信兵の言葉に現場に緊張感が走った。
「現在状況は!」
「偵察隊を叩いた後、南へ移動。おそらく撤退中の部隊を襲撃するつもりではないかと……」
「いかんな……」
現在南方向へ撤退中の部隊は重度の負傷を負った者たちの輸送を目的とした先行輸送部隊である。
ここをレガリス・エニアに襲われては一たまりもない。
「H.O.P.E.に待機戦力の投入を要請しろ。直ちにだ」
「はい!」
指揮官の言葉に通信兵が答える。今現在H.O.P.E.のエージェント達で無事な者は東側の大量の従魔達の抑えに回っている。
今自由に動かせる戦力はほんの一部だった。
「南側を警戒する部隊に告ぐ、現在レガリス・エニアが輸送部隊を追走中。H.O.P.E.のエージェント達が到着するまでの足止めをしなければならない」
直接回線のマイクを手に取り指揮官が告げる。
「いいか、決して戦おうと思うな。一瞬気を引くだけでいい。すぐにエージェント達が追いつく。頼むぞ!」
そこまで言ってマイクを通信兵に返し、振り返り用意された卓上の地図を睨み付ける様に見る。
命を預かる身として決して間違いの許されぬ戦いだ。地図を指でなぞりながら、必死で作戦を組み立てる。
(頼むぞ、H.O.P.E.……)
祈るように呟く声は彼の心の中で繰り返された。
解説
●敵 ※PL情報
ケントゥリオ級従魔『レガリス・エニア・モルス』一体
近接に特化したと思しきレガリス・エニアの特異個体。
大鎌を持ち速度や物理攻防、生命力が上昇し、よりタフになった。代わりに魔法攻撃力が下がり魔法障壁≪レギ・スクトゥム≫も使わなくなったようである。
その代わり、鎌を遠隔操作するスキル≪レギ・ファルクス≫を持っているようだ
知能:人
戦域:空陸
ステータス: 物攻B 物防C 魔攻D 魔防C 命中B 回避B 移動B 生命B 抵抗C INT C
特殊能力:
《飛行》:空中を移動する能力
《ユディティウム》:指差した対象に雷撃や光線を放つ。
《レギ・グラディウム》:魔法剣を作り攻撃する(魔攻)。
《レギ・ファルクス》:大鎌を遠隔操作し攻撃する(物攻)。
《レグラ・レギス》:単体の対象に[BS封印][BS拘束]を付与する。
●状況 ※PC情報
戦場は砂漠の一帯。
辺りに大きな建物はないが、時たま身を隠せる程度の岩や遺跡の壁などが点在している。
また、連合軍が近くにいるため彼らの助けを借りる事も可能である。
特に指示が無ければ彼らはレガリス・エニアが他地域へと移動しないよう足止め行動に専念する。(上手くいくかどうかは状況次第である)
今現在、連合軍はレガリス・エニアを足止めとまではいかないが多少の減速をさせる事には成功している。
君達はその後ろからジープで接近していく事になる。
●ドロップゾーン ※PL情報
レガリス・エニアは近接戦闘が始まると同時に自身を中心として半径50mほどにドロップゾーンを展開する。
地面は石畳となり『コ』の字に巨大な机が配置され、さながら裁判所のような風景になる。
この内部では《レグラ・レギス》が強化され、範囲攻撃化する。
マスターより
レガリス・エニアの最後の生き残りとの戦いになります。
単体とはいえケントゥリオ級。他の個体に比べて単体での行動に特化している節もありますので、決して油断なきようお願いします。
また、岩岡志摩MSの『【神月】アル=イラル砂漠包囲戦』との同時参加はできません。ご注意ください。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/09/06 20:00
参加者
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BEAT The REAPER
最終発言2016/08/29 17:34:12 -
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最終発言2016/08/26 01:53:36