本部
もちつけぺったん!
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 15人 / 4~15人
- 英雄
- 14人 / 0~15人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/02/12 07:30
- 完成予定
- 2016/02/21 07:30
掲示板
-
ごっつあんです!
最終発言2016/02/11 23:24:59 -
質問掲示板
最終発言2016/02/10 18:53:43 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/02/09 22:55:20
オープニング
●米俵には60kgの米が入っている
「もらった」
「えっ」
玄関を開けたら、米俵を担いだ相棒が立っていました。
何を言っているのかわからないと思うが以下省略。
「……え?」
森田ととの(az0040)は困惑していた。玄関先から「両手塞がってるから開けてくれ」と呼ばれて扉を開けてみれば、肩に藁の包み――米俵を担いだ相棒の緋色(az0040hero001)が立っていたのである。
「もらった」
「いやそれはわかったっすけども」
何もわからないが、とりあえず「相棒が米俵を担いで帰ってきた」ことは把握した森田。
「なんすかそれ」
「餅米」
「……もちごめ」
そしてこの真顔である。森田はただ神妙な顔をして頷くことしかできない。
「古米が余ってたらしくてな。持って帰ってくれって言うから」
「それで貰って帰ってきたんすか……」
玄関先にででんと鎮座する藁の塊を見下ろして、森田は困惑に満ちた顔で小首を傾げる。今時分に藁の米俵があるとは思わなかった。しっかりした作りのそれは、職人の技が光る逸品である。
「……どうするんすかこれ。うちだけじゃこんなに沢山消費できないっすよ」
「餅が食いたい」
「いやそれはわかったっすから」
森田から自身の幻想蝶を受け取った緋色はその中に米俵を仕舞う。そうして何やら訴えるような視線を森田に注ぐのである。
「餡餅が食いたい」
「……わかったっすよ、杵と臼借りてくればいいんすな」
「頼む」
一歩も引く気の無い相棒に、森田はついに白旗を揚げるのであった。
●可能性は無限大
「……と言うワケなんすよ」
「ははぁ、餅米60キロねぇ」
ショーケースに両手の肘をついただらしない姿勢で唇を尖らせている森田。相対しているのは、森田宅の近所にある和菓子屋の店主である樫野である。
「ウチは杵も臼も餅つき機もないっすから……樫野さんとこなら借りれるかと思ったんす。というか、60キロもどうやって消費すればいいのかわかんないっすよ……。樫野さん、なんかいい案とかないっすかね?」
平日の昼間ともなれば小さな和菓子屋に来る客など限られている。森田は気安い様子で樫野に相談を持ちかけていた。
「そうだねぇ……お餅だけでも結構種類あるし、餅米ならお赤飯とかおはぎも作れるねぇ。ああ、おこわも餅米で作るんだっけ」
何やら帳面に書き付ける作業を並行しながら、樫野は手に持ったペンをもてあそびつつ思案顔である。
「んぁぁ……毎日お餅とおこわとか嫌っすよ……」
食卓に整然と並ぶ餅とおこわを想像したのか、森田は渋面で唸り声をあげていた。2人で消費する米の量などたかが知れているのである、1俵の餅米を消費するなどどれほど時間がかかるのか。しかも新米ならいざ知らず、緋色が持ち帰ったのは古米。早々に消費せねば餅米の味が落ちてしまう。
「あとは……餅の大量消費といえば、餅投げとかかな?」
頭を抱える森田に、樫野は苦笑しながら首を傾げてみせる。
「お正月前なら白餅にして配ってもよかったんだけどねぇ。ご近所さんに振る舞うにしても、この時期だとお餅とか食べ飽きてたりしそう……」
「それっすよ!!」
「うん?」
樫野がぽろっとこぼした一言に、森田は面白いほど食いついた。
「なんで気付かなかったんすか私! そうっすよ、ついこの間ホープにエージェント登録したじゃないっすか! これは親睦を深めるためにも、お世話になったお礼をするためにも、季節外れの餅搗き大会を開催すればいいんすよ! 餅米も消費できて、親睦も深められて、一石二鳥じゃないっすか!」
渋面から一転、ぱぁっと表情を輝かせた森田は、興奮した面持ちでぴょんと飛び跳ねるようにして姿勢を正す。対する樫野は状況の変化についていけず目をぱちくりさせている。
「……えーっと、悩みは解消された感じなのかな?」
「はいっすよ! 樫野さんのおかげっす!!」
にこにこと人好きのする笑みを浮かべて、森田はぱたぱたと両腕を忙しく上下させた。
「こうしちゃいられないっす、早く帰って緋色さんと案を詰めないと! 樫野さん、またあとで杵とか臼とか角せいろとかお借りしたり餡子お願いしたりすると思うっす、よろしくお願いするっすね!!」
「え? う、うん、そのくらいならいつでも大丈夫だよ」
森田の勢いに気圧さ気味の樫野。それでも森田の憂いが解消されたことはなんとなく察したようで、にこにこと人のいい笑顔を浮かべている。
「よかった! ではまた後ほどお伺いさせていただくっすね!」
「かしこまりました。ありがとうございましたー!」
購入したお菓子の袋をぶん回しながら走り去る森田の背に声をかけて、樫野はふぅとひとつ息を吐き出す。
「……餡子、たくさん炊かないとだねぇ」
解説
とあるH.O.P.E.支部の掲示板にこのような張り紙が貼られている。
『《餅搗き大会開催のお知らせ》
みんなでわいわい楽しく餅搗き大会しませんか?
お餅以外にも餅米で作れるものは作っちゃいます!
ふるってご参加くださいませ!
日 時:2月某日 11:00頃開始
場 所:H.O.P.E.支部 多目的広場
参加費:無料
人 数:最大30人
その他:餅搗き用の道具、餅米、餡子(こし餡・つぶ餡)、きな粉、醤油は用意済
飲み物はお茶のみ準備済み
その他必要物は参加者持ち込寄り
連絡先:H.O.P.E.エージェント 森田ととの
H.O.P.E.エージェント 緋色
又はH.O.P.E.支部事務局まで』
●目的
餅搗き大会を成功させる
●情報
・NPC『森田ととの』
今回の餅搗き大会の発案者。この間エージェント登録したばかりの駆け出し。
相棒の緋色がどこぞから貰ってきた餅米の消費方法を考えた結果こうなった。
餅搗き大会に関する質問は常時受け付けている。
・NPC『緋色』
だいたいこいつのせい。この間エージェント登録したばかりの駆け出し。
餡餅が食べたかったなどと供述している。言い出しっぺなので事前準備は緋色がやるらしい。
古米は2日程度水に浸けておく派。杵搗き餅は正義。
・『餅米』
古米の餅米。俵一俵分(約60kg)ある。
基本的には蒸して餅にする予定であるため、当日は全て水に浸されている。
なお米俵は会場の隅に放置されている模様。
・『多目的広場』
とあるH.O.P.E.支部にある多目的広場。何もない。
広さ約40スクエア(約80平米)で、30人が詰め寄せて騒いでも大丈夫な程度の広さがある。
マスターより
どうもでっす!
毎年年末になると自宅で餅を搗きます。最近は餅搗き機があるので楽ですね!
しかしやはり杵搗き餅の美味しさには勝てませんなぁ。いったい何が違うのか。
個人的に、餅は鍋に入れて食べるのが一番好きです。ああ、搗きたてのお餅に大根おろしとポン酢をかけて食べるのもいいですなぁ。餡餅も美味しいですよねぇ。餅を肴に日本酒とかで一杯引っ掛けるのもそれはそれでオツですなぁ。おっとよだれが。
それでは宜しくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/02/22 16:12
参加者
掲示板
-
ごっつあんです!
最終発言2016/02/11 23:24:59 -
質問掲示板
最終発言2016/02/10 18:53:43 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/02/09 22:55:20