本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 5人 / 4~10人
- 英雄
- 5人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/02/08 09:00
- 完成予定
- 2016/02/17 09:00
掲示板
-
地獄祭控え室
最終発言2016/02/07 21:55:11 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/02/07 17:16:05
オープニング
●ここは「ほがらかスペイン村」!
某県のすみっこにある小さな某市。
過疎化が進んで存続の危機に瀕したこの市は、一発逆転の策を打ちだした。
ほがらかスペイン村。
細々と継承してきた闘牛文化と、推奨栽培作物トマトからひねりだされた、町興しの秘策。ようするに牛とトマトで再現できそうな国がスペインで、地方によくある「○○村」をやったらスペイン村になっただけなんだが、ともかく。
今年の1月という、山が木の枝先まで雪に埋まる壮絶な時期に開村した「ほがらかスペイン村」はなぜかそこそこ好調。客足をさらに掴まんと、2月14日開催の大イベントに向けて最終テストを行おうとしているんだった。
●チョコトマトの死闘開幕!
村中央、地元産にこだわった石畳の「パンプラ広場」のど真ん中で、市役所の担当者さんが太短い腕を振り回しながら指示を飛ばしていた。
「はやく片づけちゃってぇ! ラーブスリンカさんがもう来てくれてますんでぇ!」
ライヴスリンカーたちを手招きする彼が立つのは、でろっと重たい赤黒のただ中。
ちょっとした惨劇の跡地かと思いきや……赤いのは血じゃなくてトマトだった。スーパーや八百屋でおなじみの、ぷりっと丸っこいやつ(品種名:桃太郎)。
で。
問題は黒。
「いやぁ、せっかく2月ですんでね! トマトといっしょにチョコレートもどうぞってねぇ。2月っちゅうたら節分とバレンタインデーでしょお。チョンガー(独身者)は外、色恋は内ってなもんで、こりゃあ盛り上がりますよぉ」
トマトに注入されたチョコレートソースが、破裂したトマトの奥からでんでろでんでろあふれては、実に不気味なマーブル模様を描き出す。
「ルールなんですがね、トマト投げるんじゃなくて相手の口にぶっ込むようにしとります。売りに出せないトマトと行き場のないチョコの再利用なんですが、食べもんは大事にせんといかんですんでねぇ」
担当者が用意していたポスターを広げてみせた。
『セント・トマト祭り ~愛のチョコトマトで内へ外へ~』
バレンタインデーとスペインの伝統的な祭り、熟したトマトをひたすら投げ合う「トマティーナ」を節分要素でコーティングしでかしたような祭りの告知が、そこにあった。
それにしても、こんな祭りに女子の参加はあるんだろうか? 愛を求めて集いし男どもが全力でチョコトマトを喰わせあう……それ、単なる生き地獄では?
「まあ、そんなこんなで、地元の若いバイト君たちに試してもらってたんですがねぇ。今時の子はなんちゅうか、ヤワでしてぇ。こんな有様ですわぁ」
担当者、大笑い。
担架に積まれて運ばれていくバイトのみなさんはもれなくチョコトマトまみれ。赤黒く染まった体のあちこちに浮かぶ、コブやらアザやらの青が実に痛々しい。
広場の隅にどさどさ投げ捨てられた彼らは、その衝撃を受けてなお、全員ぴくりとも動かなかった。
「その点、ラーブスリンカさんなら思う存分やってくれますからなぁ! チョコトマトはたっぷりありますんでぇ、さっそくベータテストってことで」
ライヴスリンカーたちにチョコトマト喰わせ合戦をさせるため、この太ましい担当者はホットラインまで使ってHOPEに連絡してきやがったのか。
おののくライヴスリンカーたち。
しかし。
「ンホホホホオォ」
「クコッ、クケケケェェェェ」
「退村したい! 退村したぁぁぁぁい!!」
倒れていた若者たちが、ゾンビよろしく立ち上がった!
洋物ホラー映画を輸入してる制作会社のディレクターが、よかれと思って加えたら大失敗しちゃったキャッチみたいな音を垂れ流しながら。
しかも、彼らの手にはチョコトマト。それらがもれなく「へひい」とか「けくけく」言ってます!
ちなみに、ライヴスリンカー用に運ばれてきたトマトもだ。
「若い人は働かなくて困ったもんだと思ってたんですがねぇ。なかなかどうして、根性ありますなぁ」
いやいや、あの人たちもトマトも根性はないだろう。どう見たって取り憑かれてる!
……この市には、大量の従魔発生騒動が発生した過去がある。加えて、去年は牛に従魔が取り憑く事件も起きていた。理由はわからないが、従魔を呼び寄せやすい土地なのだ。
と、そんなことよりもなによりも。この事態をなんとかしなければならない。
ライヴスリンカーたちは、手の中で奇怪な声をあげるチョコトマトを握りしめかけて、あわてて手の力をゆるめた。潰してしまったら多分、超気持ち悪いし。
セント要素なんかカケラもない地獄祭りが今、幕を開ける!
解説
●依頼
イマーゴ級従魔に取り憑かれた若者たちを助けてあげてください。
●状況
・若者たち(女子も少数います)は従魔に取り憑かれています。
・父さんにもぶたれたことのない若者たちは、AGWで攻撃すると一撃でショック死します。
・武器としてでなければ、AGWも使用可能です。
・従魔憑きチョコトマト(以下CT)が唯一使用できる武器となります。
・CTは毎ラウンド無制限で使用できるものとします(ただし1ラウンドで効果を発揮するのはひとつ分だけです)。
・CTを若者に接触させることで(口にねじこむ、ぶつける、なすりつける等)、若者に取り憑いた従魔にダメージを与えることができます。
・CTを持ってパンチ、CTを乗せて頭突き等、CT+格闘攻撃は有効です。
・潰れCTは使用者に精神的ダメージを与えます(ぬるっと気持ち悪いです)。
●地形
・主戦場となる「パンプラ広場」は20×20スクエアの広さがあり、自由に動きまわれます。ただ、今はCTのせいですべりやすくなっています。
・パンプラ広場から村の外まで渦状に伸びる大通り、「サンヘルミン通り」は幅2スクエア、長さ1200スクエア(2400メートル)。そのあちこちに狭い横路があります。
・広場の縁や通りの左右にある建物の屋根の上に登ることができます。
・ロープやセメント袋、カラーコーン等の資材は使用可能です。
●若者たち×20
・CT攻撃1~5回でノックダウン。中から従魔が転がり出して消滅します。
・CTで攻撃してきます(近接/遠距離)。
・妙に勘がよかったり、動きのいい個体が少数混じっています。
●備考
・CTを食べた人の感想は「別々に食べたらいいと思います」。つまりは微妙です。
・CTは生物(なまもの)なのでお持ち帰りできません。
・地面に落ちたCTの残骸は、住豚のみなさんが後ほどおいしくいただきます。
マスターより
はじめまして。電気石八生(でんきいし はちお)と申します。
当シナリオは、以前提出いたしました『情熱していってね!』の続編ならぬ続編となっております。
毒をもって毒を制すの心で、若者たちにチョコトマトを喰らわせてあげてください。
そしてご参加くださる方は、以下のなにを担当するかをお書き添えください。
1.ツッコミ
2.小ボケ(ネタの起点になる、もしくはボケを傍観したりスカしたりと、ネタをアシストする役どころ)
3.大ボケ(いわゆるボケ)
さらに、描写注文表もご用意しております。
描写重視要素がおありの方は、本シナリオタイトル下の私の名前をクリックし、紹介ページにてご確認ください。
リプレイ公開中 納品日時 2016/02/13 22:30
参加者
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地獄祭控え室
最終発言2016/02/07 21:55:11 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/02/07 17:16:05