リンクブレイブ

◆心揺さぶられる“何か”を。平穏な日常にスパイスを。死んでもいいと思える程の刺激を◆常にフラットに。常に平常心を。そう在る事を義務付けられ、人形のように微笑んで生きてきた。全てが崩壊する“世界蝕”のあの日まで◆実験体の一。どのような時にも怒らず悲しまず楽しまず。ただ笑っていることだけを求められ、強いられてきた。英雄という、彼女にとっての破壊者が目の前に降り立ち、無理矢理誓約を結ばされるその時まで◆故に。だからこそ。心揺さぶられる何かを見つけた時、走らずにはいられない◆肩甲骨まで伸ばしたチェリーピンクの長髪、瞳孔が縦に長い紅色の猫目。椅子に腰掛け微笑めばまるでお人形の様◆石切との幻想蝶は小さなフルグライト。桂はそれをネックレスにして首から下げている。

難しい事はさておき、特殊な組織だろうが、短い人生をとにかく謳歌したい。ついでに世界も守りたい。

どこか漠然と、自分は一年も経たず死ぬのだろうと思っている。ならばその前に、短い人生でも“謳歌”してみたかったのだ。

危険なやり取りが好きで、スリルを味わっていきたいと思ったため。

心が動かなくなった。どのような事があっても、何も感じなくなってしまった。導いたのは英雄。それは間違っていると断じ、手を引かれてやってきたのがこの組織だった。

●桂→石切：口喧しい父親のようだと思う。何かあれば危ない危ないと遠ざける。いつまでも微笑んでいるばかりと思っていたら大間違いだ。他の誰でもない貴方が、この手を引いたのだから。 ●石切→桂：手のかかる妹のようだ。ぼんやりしていたと思えば唐突に境界へと乗り込むことも多々ある。目が離せず、手を引いてやらねばと思う。同時に、“望む”ということをするのならば、それを叶えてやりたいとも。

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