本部

十字路の悪魔

昇竜

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
6人 / 4~6人
英雄
0人 / 0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2015/10/01 16:23

掲示板

オープニング

 深夜0時。静寂の邸内を、老齢の執事が歩く。
 鍵の束がじゃらじゃらいう音だけが、墨を零したような廊下に響いた。執事は手にしたランタンを、行く先へ向ける。
 戸締りは、本来午後10時頃行われるべき業務だ。今夜は別な作業のためにその時間を割いたので、施錠が深夜となってしまった。
 それというのも、夕方に屋敷の裏で鶏の惨殺死体を見つけたためだ。放し飼いの鶏たちが興奮しているのを見た下女モルモが、野犬か何か入り込んでいるのではと言うので、阿保らしいと思いながらも庭を一周したところそれを発見した。夕食が差し迫っていたため一旦その場を放置し、仕事が済んでから死んだ鶏を埋葬していたのだ。

(何があの鶏を殺したのだ?まるで獣に喉笛を食い千切られたような傷だったが)

 まさか本当に野犬が?しかし、いかに邸内広しといえども、そんな大きな獣が入り込んでいたならばそれと分かるはずだ。屋敷は周囲を塀に囲まれているし、蟻や雀ならともかく、そもそも犬などが入り込めるわけがない。
 朝になったら、あのことを主人に報告すべきだろうか?……いや、たかが鶏の死だ。余計な心配をかける必要はない。明日改めて見回りをし、なにもなければそれで終わりにしよう。

 執事は二階の施錠を済ませると、一階へ降りるため階段に続く十字路に差し掛かった。
 ふと、ランタンの光がくゆる。足を止めよく観察すると、なにか霧のようなものが廊下に立ち込めているのがわかった。
 執事はとっさに火事に思い当たり、鼻を利かせてみるが煙たくはない。しかし、同時にこれが単なる霧ではなく、この世にあり得るべきでない異常な現象であると直感した。
 執事は息を殺し、足音を立てぬようにして、霧の中へ足を踏み入れる。そして、ちゃきっ、という床を爪で引っ掻くような音を聞いた。

「……!!」

 次の瞬間、執事は胸の当たりに衝撃を受け後ろに倒れた。持っていた鍵束は彼の手を離れ、廊下の花台の下へ滑り込む。
 驚きで内臓がひっくり返ったような感覚に陥り、悲鳴を上げることはおろか呼吸すらままならない。
 それは野犬などといった生易しいものではなかった。逆立つ黒々とした体毛は、その末端と黒霧との区別がつかず、闇より深い黒色の犬の姿をした影に、赤く光る双眼と眩暈のするような肉色の裂け目から覗く鋭い牙を備えた、それは怪物であった。
 そして、怪物の背後から、白いエプロンが浮かび上がるように現れる。
 魔物の牙と、その血なまぐさい息づかいを目前にしながら、老執事は見慣れた下女の顔を見て困惑の表情を浮かべ、最後の声を上げた。

「エンプーサ……?」

 ……翌日、高級住宅街を走る一台の警察車両があった。

「被害者ランパース氏は昨夜、玄関から外に出るところを下女エンプーサが自室の窓から目撃したのを最後に行方不明となっていたが、下女モルモが朝の掃除のため塀の外に出たところ、門の前で死亡しているのが発見された」

 色黒の刑事がマイクに向かって言う。警察仕様の物々しいマイクロバスだが、観光向けの内装をそのまま流用しているようだ。カーテンを閉め切った車内は薄暗い。ガイドシートにプロジェクタが置かれ、天井から引き出されたスクリーンに写真が次々映し出されている。

「被害者からは異世界化の残滓が出たわけだが、愚神か従魔の仕業ではないようだ。爺さんの遺体は人為的に移動させた痕跡があり、行きずりの化物がすることには思えない。なら答えはこうだ……犯人は外部犯による殺しに偽装しようとした、屋敷関係者のヴィランである」

 警察の見解に、参加者たちも同意を示す。そう、この事件はヴィランが関与している可能性が高いのである。

「現場は屋敷の中だろうな。ポイントは、この仮定を否定するエンプーサの目撃証言だ。確かに彼女の部屋から玄関は見えるが、ポーチと暗闇のせいで顔の判別は難しいだろうに、エンプーサはあれは被害者だったと断言している。怪しいぜ……俺の勘が、犯人はあの女だと言ってる!」

 刑事の勘は的を得ているが、それだけで犯人を決めつけていいものかと車内はざわついた。見かねた刑事が、自信を裏付ける根拠を口にする。

「実はモルモからも目撃証言がある。午後0時頃、被害者が二階のテラスに施錠しているところを見たそうだ。これはエンプーサの証言と食い違う。また、妙なことにこのとき持ってたはずの鍵束が遺体の所持品から消えていた」

 そいつを先に言えと非難の声が上がるが、刑事は無視して続ける。

「あの女、第一印象から不気味だったよ。料理に使う鶏の首を掻っ捌く手際の良さ、ぞっとしたね。ランドリーに血だらけのエプロンが何枚もあったぜ。庭仕事をするモルモは大人しい女だったけどな」

 屠殺場のようなランドリーの光景を思い出し、刑事は身震いしながら面々に向かって二本指を立てて見せた。

「エンプーサの犯行を証明するには、二つの証拠を集めることが必要だ。それともう一つ、モルモが事件の夕方に裏庭で鶏の惨殺死体を見たと言っている。状況は思ったより切迫してる。犯人が殺される前に捕まえたいもんだ。よろしく頼むぜ」

 バスは間もなく、事件のあった屋敷へ到着する。
 昨夜0時に執事ランパースが殺されてから、10時間後のことである。

解説

達成条件
・被害者が事件直前まで所持し、事件後に紛失した物を発見することで『本当の殺害現場を特定』する。
・犯人がある場所に隠し、夕食の支度をする際に竈で焼却しようとしている『血痕を拭き去ったものを発見』する。
・犯人の愚神『黒犬』を倒す

状況について
・被害者の死因は失血死、致命傷は喉の裂傷です。
・被害者の遺体はシャツの血痕や出血量からみて死後、発見現場に移動されたものと思われます。
・被害者の持ち物に鍵束はありません。
・殺害現場には相当量の血が流れたはずですが、拭き去られているようです。
・屋敷には数人の一般人がいます。

愚神について
・デクリオ級愚神『黒犬』
犯人エンプーサは、愚神を自身の信仰する女神ヘカテーの化身と勘違いして契約しています。
正しい知識のない彼女は、愚神と共鳴するため深夜の十字路に立つ必要があり、夜な夜な愚神を呼び出しては鶏を喰らわせてデクリオ級まで育てました。
この事件はいつもと違う時間に施錠を行った被害者が、偶然彼女と愚神に遭遇したために起こった突発的な殺人です。
エンプーサは供物と信仰を絶やさないことで、愚神が恵みをもたらすと思い込んでいます。
愚神は身体の末端を霧に変える能力を持ち、回避能力が高めですが、さしたる頭脳はなく戦法は犬そのものです。

リプレイ

「これ以上成長する前に倒さないと。いくら怪しくても証拠は必要だもんね、しっかり押さえなきゃ」
「まずは執事が最後に発見されたテラスから、死体が見つかった門の前まで歩いてみるかな。扉の施錠がされていた場所と施錠されていなかった場所の間が犯行現場、もしくは執事が何かを見た場所か」
「ミステリーじゃな、うん」

 バスを降りたシルヴィア・ティリット(aa0184)、小湊 健吾(aa0211)、カグヤ・アトラクア(aa0535)の三人が会話を交えつつ屋敷内へ向かう。

「よくドラマやら何とかじゃ、犯人は犯行現場に戻るって言うよなァ……ダメだ、難しいコトはオレには向かねェ! 頭の回転がいいやつらに、難しいことは任せっか」
「はぁ、せっかく海外の仕事なのに全然買い物できないよ」
「……穂村は、そういう感じなんだな」

 先の三人より少し遅れて屋敷へ入った東海林聖(aa0203)が、傍を歩く穂村 御園(aa1362)に呆れたように言った。
 そんな中、最後にバスステップを踏んだエステル バルヴィノヴァ(aa1165)が車内に残っていた刑事へ質問を投げかける。

「始める前に確認しておきたいのですが……『犯人が殺される前に』とは、犯人が自らの愚神に殺される前に、という意味ですね?」
「そうだ。偽装工作をする犯人がエサの死体を放置するとは思えないから、愚神が勝手にやった事だろう。犯人はそれに気づいていない」
「……愚神の思う通りにする訳にはいかないのです」

 首を縦に振る刑事。そう、犯人は自分の愚神に襲われる可能性が高いのだ。これ以上犠牲を増やすわけにはいかないと考えつつ、エステルもまた事件のあった屋敷へと歩を進めた。
 ……捜査は進み、時刻は夕方。夕飯の支度を任されたメイドが、台所へやって来る。メイドは人目がないことを確認すると、スカートのポケットから何かを取り出し、冷たい竈の中へ放り込んだ。

「エンプーサさん、やはりあなたが犯人だったのですね」

 突然背後から声を掛けられ、メイドは飛び上がった。振り返ると、抜けるような白い肌の少女……エステルが、銀の髪をなびかせて現れた。さらに反対側からは、エステルとは対照的な小麦色の肌をした少女……シルヴィアが現れる。
 証拠品を燃やすことは犯罪者の常套手段という考えから、二人はこの場所で張り込みを行っていたのだ。

「もう言い逃れできないよ。あなたは昨日、屋敷の十字路で執事ランパースを殺したね」
「な、なぜそんなことが分かるの?!」

 エンプーサは想定外の出来事に脂汗を浮かべ、声を荒げた。そこへ、エステルの用意したプリペイド携帯で連絡を受けた小湊と穂村が現れる。小湊がくたびれたブランド・スーツのポケットからゆっくりと手を出していくと、その指先に引っ掛けられた鍵の束がジャラ、と鳴った。

「ちぃっと時間かかっちまったが、十字路にある花台の下からこいつを見つけたぜ」
「ふふふふふ、H.O.P.Eの捜査能力を舐めたらいけないよね! 御園の高性能スコープアイをもってすれば、証拠品の一つや二つ造作もない! 発見者は御園ですが、探索プランの発案者は小湊さんです! よっ、さすが名探偵!」
「……穂村、そのテンションはどうにかならねぇか」

 まとわりつく穂村にゲンナリしつつ、小湊はエンプーサを注視する。彼女はしばしわなわなと震えていたが、まだ諦めるつもりはないようだ。

「そんな物、ランパースが落としただけかもしれないじゃない……私がやったっていう証拠があるの?!」

 悪あがきをするエンプーサの前に、シルヴィアは小さなメモリー・カードを差し出す。それを目にした彼女は、気付かぬうちに自分の部屋を見られたことを理解し、みるみる顔を青くした。

「あなたの部屋で見つけたよ。血塗れのマテリアルメモリー……これに死体を入れて運んだんでしょ? 他にも、黒魔術の本がたくさん……」
「証拠はそれだけじゃないでしょう? あなたの背後……その竈の中に、執事の血を拭ったものが入っているはず」

 エステルの言葉から血を拭き取ったエプロンの存在までが露呈していると知り、エンプーサはいよいよ追い詰められたことを確信した。
 彼女は突然走り出し、台所を飛び出すと二階へ向かう。エージェントたちはすぐにそれを追った。

「ここまでは計画通り、だな」

 小湊が呟く。彼の言う通り、エンプーサを逃がすことも愚神討伐のための作戦である。愚神自体を弱らせなければ、憑代から引き剥がすことができないからだ。愚神を誘き出す手はずは、カグヤが整えている……。
 ……二階では、十字路の物陰に隠れたエンプーサが震えながら必死に神へ助けを乞うていた。そこへ、和装を纏った妖艶な女性……カグヤが現れる。怯えるエンプーサに、カグヤは優しげに笑いかけた。それは追い詰められた犯人にとって天使の微笑みにも見えただろう。

「わらわはそなたの味方じゃ。この黒き髪に腕、同類であろう?」
「あ、ああ……恵みに満ちた方よ、ありがとうございます……」
「今を乗り切るには神の助けが必要じゃから、縋ろうではないか。同じ信徒として……」

 カグヤはエンプーサを十字路へ導こうと、静かにその手をとった。しかし、そこで彼女の様子がおかしいことに気付く。……震え方が尋常ではないのだ。はっとしてエンプーサの顔を見ると、それは愚神に支配された人間特有の、完全な無表情であった。彼女たちの背後で、床を爪で引っ掻くような、ちゃきっという音がした。

「くっ!」

 カグヤが振り返ると同時に、エンプーサの影から這い出した『黒犬』が飛び掛かった! カグヤはエンプーサを庇い、黒犬の爪がその肌を切り裂く! しかし素早く展開された透明な盾によって、攻撃はカグヤを掠めただけに終わる。

「どぉりゃああ!」

 そこへ東海林が飛び出し、愚神に斬りかかる。奇襲のための待ち伏せ作戦が功を奏した。愚神は脇腹に奇襲攻撃を食らい、廊下を5メートルほど吹っ飛んだ。

「カグヤ、大丈夫か?!」
「……自ら姿を現すとは、嫌な意味で手間が省けたわ。見よエンプーサ、これがお前の信じたモノの本質じゃ。……聞こえておらんか」

 エンプーサは無表情のままその場にへたりこんでいた。そこへ、エンプーサを追ってきたメンバーが駆けつける。

「カグヤさん!」
「チッ……不測の事態か」
「なに、過程を省いただけのことよ」
「ようやっと出番ってカンジだな! ぶっ潰すぜ!」

 東海林が、態勢を立て直した愚神に斬りかかった。愚神が回避を試みた隙に、シルヴィアがその横をすり抜けて反対側へ回り込む。陣形は挟み撃ちとなり、エージェントたちが有利になる。
 エステルとカグヤはエンプーサを抱えて素早く後退し、前衛が愚神の反撃で傷つくと、迅速に回復していく。
 小湊は愚神へ向かって歩を進める。すると幻想蝶が輝き、黒いハットとシックなコートが浮かび上がるように現れて彼の身体を覆った。その出で立ちは小説の中のハードボイルド探偵を思わせるが、光の鞘から引き抜いたのは銃ではなく、無骨なサーベルだ。
 小湊は東海林の攻撃に気を取られる愚神に向けて、魔法の斬撃を放つ。

「まるで獣、だな。隙だらけだぜ?」

 十分な距離を取った穂村は、愚神を狙ってストライクの構えをとった。すると光の粉と共に長大な洋弓が姿を現し、ライヴスの矢がきりきりと音をあげる。瞳には光学機構が露出し、照明を無機質に照り返す。
 放たれた鋭い一撃は味方に当たることなく愚神の顔面を直撃し、犬のような悲鳴を上げて廊下を転がった愚神へ、カグヤとシルヴィアが放った光の剣が次々と突き刺さる。

「動きが速いのなら、闇雲に狙ってもね」

 攻撃を命中させたシルヴィアは、追撃に備えた。一瞬の攻防で舞い上がった塵煙の中、屋敷二階は短い沈黙に包まれる。階下からは使用人たちの騒ぐ物音が聞こえた。
 油断なく愚神の方を睨んでいたエステルは、塵煙の僅かな動きを見逃さなかった。愚神は動かないエンプーサを、やはり格好の獲物と判断して襲い掛かってきたのだ!
 エステルは身を挺して、エンプーサを守る。しかし、傍にいたカグヤも愚神の急襲を察知していた。

「二度もわらわの不意を突こうとは、おつむの足らん奴じゃ!」

 カグヤの魔法の剣が愚神を捉え、再び床に伏した愚神は忌々しげな呻きをあげた。
 知能の低い愚神にも、この状況が圧倒的に不利であることが分かりかけてきた。しかし逃げようにも、背後はシルヴィアに押えられている。ならば、と愚神は廊下を走り、窓から逃げ出そうとガラスに向かって体当たりを試みた。

「おっと、そうはいかねぇ!」

 小湊の繰り出した銀の弾丸が愚神を貫き、逃走は失敗に終わる。愚神はやけを起こし、近くにいた東海林へ突進攻撃を繰り出した。しかし、東海林はその瞬間を待っていたのだ。
 東海林が奥義の構えをとると、彼が纏うライヴスが一気に活性化し、光のオーラがほとばしった!

「さあ、いくぜ。……くらいやがれッ! 我流・轟刃必絶!!」

 愚神は大剣で一刀両断にされ、東海林の前に崩れ落ちた。黒犬の毛は影のような揺らめきを失い、急速に干からびていく。
 エージェントたちは、無事愚神を倒し、その憑代であるエンプーサをも救うことに成功したのだ。

 ……それからエンプーサは、念のため警察病院へ収容された。意識は戻らなかったが、命に別状はないらしい。竈から血の付いたエプロンも回収され、鑑識に回された。エンプーサが目を覚まし次第、犯罪者として追及されることになるだろう。
 帰りのバスの中で、刑事はエージェントたちの活躍を褒め称える。

「さすがエージェント様だ、たまげたぜ。依頼を受けて照明類も用意させていたが、暗くなる前に勝負がついちまったな!」
「いや~大活躍でしたねカグヤさん、まさに魔女を狩る女蜘蛛! かっこいいです~!」

 ……そしてなぜか、穂村はやたらとカグヤに媚を売っていた。
 刑事は刑事で、上機嫌に近くにいた小湊の肩をバンバンと叩く。刑事としては『それほどでも』のようなクールな返答を期待していたのだが、返ってきたきたのは意外な答えだった。

「そう思うなら、どうにか報酬に色をつけてくれねぇか?」
「なにっ?!」
「いや、その、絵本でもあれば……」
「絵本?!」

 白髪が目立ってきた年頃のダンディにそう言われ、刑事は面食らった。しかし快く『交渉してみよう!』と本部に電話をするため席を外していった。
 小湊は息を吐き座席に背を預けて、今回の事件の感想を口にした。

「しかし雑な犯行だったな……目的しか見えてねぇとは。罪悪感って奴を知らねぇんだな」
「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ……ね。走狗が煮られるのは世の常ですが。彼女は、黒魔術の深みに達したつもりだったのでしょう」
「なあシルヴィア、エステルはいま何て言ったんだ?」

 小湊はエステルの言い回しに納得した部分があったようだが、理解できなかった東海林はシルヴィアに意訳を求めた。なんとなくの語感しか掴めていなかったシルヴィアも、なんと説明したら良いものかと考えあぐねた。

「う~ん……」
「理解しているつもりで、利用されていた。不要と切り捨てられるとは、愚かな女よのう。と、言ったんじゃよ」

 カグヤが涼しい顔で助け船を出すと、今度は理解できたらしい東海林が元気よく返事をした。

「なるほどな!」
「東海林さんって……そういう感じなんだね」

 一部始終を眺めていた穂村は、そんな東海林を呆れたように見るのだった……。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

  • 果てなき欲望
    カグヤ・アトラクアaa0535
  • 悠久を探究する会相談役
    エステル バルヴィノヴァaa1165

重体一覧

参加者

  • エージェント
    シルヴィア・ティリットaa0184
    人間|18才|女性|攻撃
  • Run&斬
    東海林聖aa0203
    人間|19才|男性|攻撃
  • 影踏み
    小湊 健吾aa0211
    人間|32才|男性|回避
  • 果てなき欲望
    カグヤ・アトラクアaa0535
    機械|24才|女性|生命
  • 悠久を探究する会相談役
    エステル バルヴィノヴァaa1165
    機械|17才|女性|防御
  • 真実を見抜く者
    穂村 御園aa1362
    機械|23才|女性|命中
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