本部

WD~魔法少女選手権2~

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
4日
完成日
2017/03/24 15:00

掲示板

オープニング

● 殺戮の歴史

 プリセンサーが大量虐殺の未来を予知した。
 血に染まる街並みに。その鮮血の川を鼻歌歌いながら闊歩する少女。
 その手には生首と巨大な杖。
 彼女は黒いローブで身を覆っていた。
 彼女は自分を『セイラム』断罪者だと名乗った。
「アメリカ某所、とある町に愚神は現れるの」
 事の次第を説明するのは春香である。
「彼女の特殊能力として気配遮断があって。霊力の痕跡を完全に断つことができるんだって。だから最初の犠牲者が出るまでは対処のしようが無いかもしれない」
「だめよ……春香」
 その言葉にerisuは戸惑いを覚えた。
「見捨てるなんて……だめよ」
「うん、そう思ってる、だから私救えるかもしれない方法を考えたの。聞いて」
 春香は語る断罪者の正体、特徴を。
「彼女は魔女を殺して回ってたんだって」
 それはプリセンサーの予知の中での話。
「霊力を扱っている人は全員魔女。でもこの世界で霊力から完全に離れている人なんてほとんどいないの、だからみんな殺された」
 しかしその殺害順番には優劣があるらしい。
「まず、男性か女性かで言えば女性が先に狙われるんだって、しかも若ければ若い方が殺されやすくて。そして霊力を使っているのが殺害条件で……。殺す時には『魔女よ地獄に帰れ』って言ってたらしいよ」
「らら?」
「うん、つまりね、これは私の予想になるけどね。魔法少女を名乗れば私たちに攻撃の手が向くんじゃないかって思ったの」
「ららら? それはあってるの?」
 そこで危ないからやめようとは言わないところがerisuらしい、そう春香は思った。
「誰かが言ってたけど、魔法少女が成長すると魔女になるってさ、だからたぶん大丈夫だよ」
「らら? もうなにも怖くないの?」
「……痛いのは怖いよ、やっぱり。でもそれを怖がってたら何もできないから。それが私にとって一番怖いかな」
「ららら」
 erisuはその言葉に満足そうに頷いた。
「魔女裁判なんて時代遅れだよ。私たちが止めないと」
 そう春香は頷くと、大きく息を吸って吐いた。そして微笑むとerisuを膝の上に乗せる。
「ところでこの州にある、セイラムという村で昔魔女裁判があったらしいね」
「ららら?」

● 魔法少女を裁くもの。
 今回の敵『セイラム』と呼ばれる女性。
 22~27才程度の見た目をもち、黒いローブで全身を覆っている。
 このままの姿で犯行に及ぶようなので、見た目での判断はたやすいかもしれない。
 ただ、犯行の舞台が、祝日の昼間。町の中心部なので、そこそこ人が歩いている。
 周囲にはショップが立ち並び。十メートル以上の建物はほとんどないが、戦闘には十分気を配ってほしい。
 彼女の戦闘スタイルについて、わかっている範囲でお伝えする。
 接近戦はナイフ。包丁程度の刃渡りなのでリーチは短いが、これで切られると傷口がふさがりにくくなる。
 さらに杖、これは周囲の霊力を削除する力があるらしく。
 これで防がれると、あらゆるスキルがキャンセルされる。
 さらに遠距離攻撃も無効化されるため。至近距離でいかに攻撃するかが重要になるだろう。
 ただし範囲攻撃は防ぐことが難しいらしい。
 一定確率で失敗する。
 ただ、周囲に一般人がいる状態での範囲攻撃は注意が必要。
 最後に一番重要な特徴が。
 セイラムは、たとえリンカーがいようとも、一般人を優先して攻撃する。
 狂った言動が目立つ彼女だが、考える力はキチンとあるらしく、一人でも多くの魔女を裁くことを優先するので、隙あらば一般人を殺そうとする。
 ただ、あまりにも魔法少女アピールが強ければ、もしかしたらリンカーを狙ってくるかも?

●春香の作戦
 ここからは春香の提案になる。
「セイラムは魔法というものをとても嫌ってて。いやで。なくしたんじゃないかな」
「だから逆に、魔法って素晴らしいんだよ、すごいんだよってアピールすると頭に血が上って出てくると思うの」
「そしたら、おびき出しとかもできると思うし、こっちを狙わせることもできるんじゃないかな」

「つまり誰が一番魔法少女っぽい人が、一番狙われるってことだよ」

 そう得意げに語ると春香は満足そうに椅子に腰かけた。
「私なんて、名乗ろうかな、変身すると名前も、格好も変わるんでしょ? どうしようかな」
 そう自分の変身姿に思いをはせる彼女は少し楽しそうだった。

解説

目標 デクリオ級愚神 セイラムの撃破


●戦場まとめ
・市街地
・背の高いビル等はない。
・町は碁盤の目のようになっている。
・人通りは多い。
・特に人通りの多い中央の通りで事件あh起こる

●セイラムまとめ
・優先順位は、少女、女性、霊力反応、リンカー以外。この四つを満たせば満たすほど高くなる。
・攻撃手段はナイフと杖。
 杖は殴る程度だが、霊力を無効化してくるため、遠距離攻撃に強く、スキルも無効化してくる。
 ナイフはリーチが短いものの、受けた傷がふさがりにくくなる。

● もしくはの幸運の話~~~~~~~~~~下記PL情報~~~~~~~
 
 今回WDシリーズで大きく取り上げた、麻薬事件や金蛇事件に関係があります。
 その実行犯がどうやらこの町にいるようで、散策していると。もしくはセイラムの妨害をしていると、出会える可能性があります。
 黒幕は姿を見せないことに特化しておりますが、セイラムのように霊力反応を断てるわけではないので、スキルや、一部アイテムなどで所在を掴むことはできます。
 ただ敵に関しての情報が全く無く、実力、能力、目的すべてが未知数です。
 麻薬事件ではガデンツァの名前が出てきてましたが、彼女がどうかかわっているかもいまいちつかめていないので。それをはっきりさせるためにも有用でしょう。
 ちなみに今回、出会えなくても、これ以降WDでは実行犯と出会える機会はあります。見送るのも一つの手でしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~上記PL情報~~~~~~~~~~~

リプレイ

プロローグ

「魔法少女ね……」
『晴海 嘉久也(aa0780)』は幻想蝶を弄びながらぽつりとつぶやいた。
「まあ、私たちから見れば対極にあるモノで、今回の場合はさすがのセイラムも私達は視界に入らないでしょうね……セイラムから見れば石像みたいな感じです」
『エスティア ヘレスティス(aa0780hero001)』はその言葉に頷くと。晴海へと歩み寄る。
「ただ、今回は民間人の安全が第一ですし、リンカーにとっても見えない危険な相手なんで……セイラムに対してのみの存在感の無さを利用してどうにかして捕まえたいです」
 そう告げた晴海は電柱に張られたビラを一瞬見て、最後に事務所を見あげる。
 今回のために町から貸し与えられた控室、そこには囮役として出動するべく、アイドルリンカーたちが控えていた。
「魔女狩りなんて、絶対させない! 被害が出ない内に倒さないと!」
「アタシ達が魔女の囮になって、セイラムを引き付けるのね。よーし、魔法少女ルナティックローズ参上よ!」
「だめよ! もっと可愛く」
「ルナティックローズ参上よ!」
「もっと色っぽく」
 登場シーンを何度も繰り返し練習するのは『ルナ(aa3447hero001)』
 鬼コーチと化した『世良 杏奈(aa3447)』が厳しく指導している。
「む、無理だよ……。私アイドルみたく可愛くないし、人前は苦手だし……!」
『藤咲 仁菜(aa3237)』はここまで来て壇上に上がることを拒否している、往生際の悪いことに柱にしがみついて、それを説得するために『リオン クロフォード(aa3237hero001)』は大忙しだ。
「大丈夫! 俺がちゃんとアイドルっぽくするから! 共鳴すればいけるいけるー! それにこれが囮役として一番いい方法だと思うよ?」
「うぅ……そう、なのかな? 一般人に被害が出るのを防ぐ為に……」
 仁菜は少し思案すると、控えめに笑って告げる。 
「……うん。私頑張るよ!」
 そしてリオンは内心を隠して仁菜を励ます。
(ニーナちょろい)
「いいかい? 会場の説明をするよ。今日のお客は男性が多いし、男性が目立つととこに配置されてる。それは大丈夫?」
「うん」
「あまり大きなステージじゃないけど、客席には常に気を配るんだよ」
「うん」
 そんなテンションの高い二人とは打って変わって、事務所の隅で冷え切った空気を流している者がいた。
「……魔女、デスって」
『鬼子母神 焔織(aa2439)』はそう告げて乾いた笑みを浮かべる。
 その時、少女たちと戯れていた『青色鬼 蓮日(aa2439hero001)』が勢いよく戻ってきた。
「呼んだか!」
「貴方は魔女と言うヨリ、鬼女でショウ、元々」
「ぬはは、褒めるなテレる」
「褒める要素がドコにも……」
「では魔女とは私のことでしょうか?」
『構築の魔女(aa0281hero001)』がヒールを鳴らして焔織に歩み寄った。
 普段の戦闘装束ではなく、黒を基調としたゴシックドレス、まるで舞踏会にでも出向こうという出で立ちだが、これが彼女のライブ衣装だ。
「築先輩が悪乗りしてる」
『クラリス・ミカ(aa0010hero001)』からメイクを受ける『蔵李・澄香(aa0010)』が振り返って告げた。 
 構築の魔女は澄香に微笑み返した。
「しかも今日はいつもよりも煌びやか。どうしたんですか?」
「ええ、魔法少女の皆さんにがっかりされてくなかったので」
 そう構築の魔女はギターを携えて見せる。
 今日は構築の魔女もステージに上がるのだ。
 澄香のテンションが一気に上がった。
「今日はいいステージになりそうですね」
「澄香ちゃん! メイクがまだ終わってないんですから、動かないでください。次は姫乃さんが控えているんですから」
 そうクラリスは横並び一線で鏡の前に座る女子達を眺めた。
「いや、のんびりでいいぞ」
『彩咲 姫乃(aa0941)』はスマホをいじりながらそう告げた。
 はたから見れば姫乃は平静を装っているように見えた。
 しかし内心は穏やかではない。
(大量虐殺なんて見過ごせない! って思ってきたんだが……いやいやいやいや、魔法少女って何だよ!?)
「らららら? らららら?」
 その隣で『メルト(aa0941hero001)』にしきりに話しかけるerisu、彼女もふわふわのドレスに着替えさせられていた。
(普通の囮だったら普通にやるんだが、これは……。いや、いやいや、やるぞ、ああやるとも。虐殺なんて見過ごせないからな!)
「そう言えば……名前どうしよ。例によって本名は嫌だし。三船に丸投げしたら考えてくれるかな?」
 そう姫乃は隣の春香に視線を向ける。
「うーん、わかんない、私アニメとか好きだけど、魔法少女系はからっきしだし。そこは。そう言えば橘さんはどうするの?」
 春香が隣でメイクしている『橘 由香里(aa1855)』に問いかけた。
「私は…………その」
 歯切れの悪い由香里。それを見かねたのか『飯綱比売命(aa1855hero001)』が春香を招きよせ耳打ちをする。
「カッコいい!」
「ばらしてんじゃないの!」
 スパンと小気味いい音をさせ、飯綱比売命の額を叩いた由香里。
「ぶ、ブルームフレイムとか?」
 姫乃が告げる。
「こんな時には、リアルプロデューサーさんの意見を聞こう」
 春香はクラリスに視線を送った。
「クラリスさん、名前を考えてくれますか?」
「ええ、とっておきのものがあります」
 クラリスは得意げに言った。
「そして衣装も用意してございます」
「もう好きにしてくれ、考えるのに疲れた」
 頭から湯気を出して、突っ伏す姫乃。
 そんな自分とは違う魔法少女たちを眺めながら構築の魔女は一年前のことを思い出していた。
 魔法少女選手権。
 あの場で初めて魔法少女というものを意識した。澄香ともであった。
「ライブをやるとは思いませんでしたが頑張りましょう」


第一章 路上ライブ

「…………元殺し屋の前で、殺しデスか」
 思い出すのは『あの光景』
「……スズ…………スズッ!」
 静かに怒りを滾らせているのは『煤原 燃衣(aa2271)』
「隊長……始まりマスよ」
 このボクが此処に居る限り、させない。
「おい! 呆けてるな! スズ!」
『ネイ=カースド(aa2271hero001)』の言葉で我に帰る燃衣。
「ああ、すみません。集中していました」
「大丈夫デスか?」
 焔織が肩を叩く。その言葉に燃衣は短く返す。 
「……大丈夫です」
 その言葉を受けて焔織はステージを見あげた。
「お手並み拝見。必ず、阻止しマスが」
 焔織はそう告げて、大交差点の電子掲示板に視線をうつす。
 そこにはでかでかと数字が躍っていた。
 カウントダウンは9から。数字が落ちるごとに上がる声は重なり大きくなっていく。
 このライブのために集まった観客たちだ。ゲリラライブ、期待に胸振るわせ一様にその時を待ち望む。
 本番は3から、町中の家電店のテレビにも表示され。
 カウントゼロ。そして町の一角がライブハウスへと変わる。
 特大の花火。そして歓声。歩行者天国と化した町一番の大通りに、アイドルたちが続々と登場した。
 トップバッターを飾るのは仁菜。だが共鳴時の主導権はリオン。
 その清廉純白の衣装はフリフリのドレスで露出は少なめ。全体的に可愛らしい雰囲気を観客に与える。
 フレアスカートは風に舞う癖にスカートの中身は決して見えない。
「皆さんこんにちはー! 私は兎の魔法少女でーす! まだ名前がないので付けてもらえると嬉しいな」
 そうリボンを振って歓声の中を渡る兎の魔法少女。
 彼女が口火を切るのは魔法少女メドレー。
「続きまして!」
 澄香がエンジェルスビットを展開。それを足場にビルから警戒に降りてきて、会場の中心に断った。
「私達魔法少女の大先輩。構築の魔女!」
 黒い花びらが舞った。どこから現れたのだろうか。鮮烈なギターサウンド。モニターにエフェクトが散る。
 優雅な笑み、余裕とまるで人形のような無機質さ。
黒を基調とし、薔薇と黒狼と天秤のあしらわれた落ち着いたゴシック調の魔女服。
「曲は『最果ての光』」
 世界感はダーク。
 僕たちは、二人寄り添って、恐れを消して、箱庭の世界から翼の魔法で飛び立っていく。
 そんな歌。
 そんな彼女の握るマイクに澄香はエンジェルスビットビットと接続する。
 構築の魔女の歌声をリンク。会場隅々に音を届けるだけでなく。彼女の背後を飛ばす。
「ありがとう」
 小さく構築の魔女がつぶやくと澄香は微笑んだ。
 そして構築の魔女は花びらの色を一気に帰る。
 空中を舞うのは色とりどりの花。漂う香り。自身の周囲に玻璃を纏わせ光の反射と音の共鳴で翼を表現。氷の破片を上空に撒き溶け消える情景を演出。
「想いを唄う魔法少女に祝福を!」
 そして花火が打ち上げられた。曲の終焉。
 一際高く歓声が上がった。

「こんにちはー! 魔法少女クラリスミカです! 今日は一緒に楽しみましょうね!」
 
 そうMCを任された澄香が電柱の天辺に立ち皆に笑顔を振りまいた。
「町長さん、素敵な機会をありがとうございます!」
 次の瞬間その手の魔本からミニスミカを大量発生させ、躍らせ、舞わせる澄香。

「魔法少女は楽しいよ! 歌と魔法は素敵だよ!」
 その言葉こそが魔法、そう思わせる力が澄香にはあった。
「だから今日は新しい仲間を紹介するね」
 直後モニターに映し出される四人のシルエット。
「わー、すごいことになってるなー」
 そんな盛り上がりを見せる舞台上を舞台袖から眺める姫乃。
 半分白目になりながら告げる。
「大丈夫、大丈夫だ……演劇はちょっと興味持ってたし。この前だってアイドル。をやりとげられたじゃないか」
「はいこれ、キャラ設定、ギリギリでごめんねだって」
 そんな姫乃へとトドメを刺すように春香は小さな紙を手渡した。
「……で、これが考えてもらったキャラ設定ね。わー、とてもかわいらしいキャラだなー」
「あ……姫乃ちゃんにぴったりの可愛いキャラだとおもう……よ」
「え、なに? こびっこびな感じでお兄ちゃんとかいうの? 妹系とか目指すの?」
「さぁ、登場です、新たな希望の魔法少女たち」
 澄香の合図だ。
 登場しないわけにはいかない。春香は姫乃の背を押した。
「舞い散る花の精霊たち。今こそ音色の加護を受け。悪しきを滅ぼす歌となれ」
――魔法少女戦隊 ブルームプリマ!!
 直後炎のエフェクトをほとばしらせながら姫乃が躍り出る。
「はじける笑顔は情熱の炎。ブルーム・フレイム」
 赤とオレンジを基調とした衣装で登場する姫乃。
 めちゃくちゃ恥ずかしい! けれど言い切れる姫乃は本当にすごいと思う春香である。
「負けてられないね」
 春香もステージ上に躍り出る。しなやかな足を存分に出したミニスカートで。会場に笑顔を振りまいた。
「吹き荒れる豊穣の春風、ブルーム・ウィンディ」
「らら、あなたへ届ける、希望の歌。ブルーム・スノウドロップ」 
 そして恥ずかしげもなく登場してしまうerisu。
――そして、最後に寡黙なる泉。ブルーム・アクア。
 そうクラリスが宣言すると、登場させられたのは銀と蒼を基調としたドレスに身を包むメルト。
「メルトもかよ!! それはまずいって!」
 あわててメルトに駆け寄る姫乃。
「オナカスイター」
 即座に共鳴。
――三人そろって?
 クラリスの無茶振りが飛ぶ。
「「三人そろって魔法少女戦隊 ブルームプリマ」」
 そして決めポーズ。歓声が上がる。
「もう自棄だ! どんな無茶振りアドリブだってやり……」
 そして自分が苦い顔をしていることに気が付く姫乃。あわてて表情を戻し、そして。会場に向けて微笑む。
「とげてみせるね、お兄ちゃん」
 歓声が上がる。
「魔法のステッキ『アステリオス』で悪い子を浄化しちゃうぞ」
 魔法のステッキと呼ぶには凶悪なアステリオス。それを振り上げ姫乃は告げた。
「では聞いてください私たちのテーマで。『ブルームプリマ』」
 進行を務める春香。
 イントロの間に我に返った姫乃が澄香に問いかける。
「それはそうと基本物理なんだけど。炎のエフェクトくらいしか派手な魔法っぽい要素がないんだけど」
「愛と勇気さえ忘れなければ、みんな魔法少女だよ!」
 完璧な笑顔を返す澄香、そして歌に入る二人を見ていて、澄香は思った。
「初々しいなぁ。私もああいう時期あったなぁ」
――今では慣れてしまって面白くないですからね。
「受け入れては無いけどね…………」
 そして『ブルーム・プリマ』が終わるな否や。壇上に飛び出すのはルナティックローズ。
 決めポーズもきちんとこなし。澄香に投げ渡されたマイクを持って、魔法少女ソングメドレーに参加する。
「行くよ! ルナちゃん!」
「うん」
 二人はアルスマギカからハートやミニスミカのエフェクトを召喚して会場を走り回った。
 そんな公開処刑場としか思えないステージを袖から眺めていた由香里。
「前回は嫌がっておったのに今回はやけにノリがよいのう。どうしたのじゃ?」
 飯綱比売命がぱちくりと目を瞬かせて由香里に問いかけた。
「受けちゃったものは仕方ないでしょ? それに」
「それに?」
「彼、こういうのは好きかなって」
 頬を赤らめる由香里。割と乗り気の由香里である。
(……恋人が出来て頭がふやけておるな)
 にやける飯綱比売命。そして同じように壇上をうかがうものが一人。
「今ノところ、異常ハありません。引キ続キ警戒を続ケマス」
 そう焔織はインカムの向こうに告げる。
「え? あ、はい! お気を付けて!」
 そのインカムの向こうで歓声を上げる燃衣。
「ドルヲタP としての ち がさわぐ!」
 そう、燃衣はオタク衣装に身を包み、応援うちわやサイリウムを振ってアイドルたちを応援していた!
「いけいけスミカ!」
――…………。
 あきれ果てる蓮日。
「いえ、これハ隊長殿なりの思惑があってですね」
 擁護しきることができない焔織、しかし隊長に対して何か言えるわけでもないので放置するしかなかった。

第二章 調査

「クラリスの交渉がうまくいってよかったわね。本来だったらこんな特例措置、嫌がられるでしょうに」
 そう『小鳥遊・沙羅(aa1188hero001)』が隣を歩く『榊原・沙耶(aa1188)』に何気なくそう告げる。
「セイラム……ヨーロッパではなく、アメリカでの魔女裁判が起こった町よねぇ」
 沙耶はそう答える。
「子供達のたわごとから始まった、集団ヒステリーでの暴走状態……だっけ? 直接関係はあるのかしら」
「子供……という関連性はすごく気になるけどねぇ」
 何かを考え込むように沙耶は視線を伏せる。
「何にせよ、怖いのはどこにでもいる一般市民って事よねぇ」
 二人はライブ会場から少し離れたビルの屋上で周囲を確認していた。
 彼女たちがライブ会場で愚神に対処。自分たちはこの絵を描いた何者かの存在を疑って探索を試みていた。
「魔女裁判の被害者、加害者については全然わからなかった」
「調べる内容が膨大すぎるからよねぇ」
 その資料を調べ終えたのは一週間程度前。その後二人は魔女裁判のあった裁判所や処刑所に足を運んだ。
 結果として愚神関連の情報は得られなかったが。一つ気になる発言を管理者から聞いたのだ。
『この短い期間に日本人が二組も来るなんて、何かのアニメの影響かい?』
「そしてもう一つ気になるのはアルター社」
「あの町、アルター社の城下町だったわねぇ」
「それどころか、アメリカという場所、思った以上にアルター社の影響が強いわね。これしたい放題なんじゃない?」
 たとえばばれないように薬を売りさばくとか……。
 そう沙羅は考えた。
「さらに、今回のイベント出資」
 この町の町長に澄香が掛け合うにあたって、出資者を募ったらしい。 
 その名簿の中には当然のごとくグロリア社やH.O.P.E.などあったが、気になる名前が二つ。
「アルター社、そしてディスペア……」
「挑発かしらぁ」
 二人は共鳴するとビルから飛び降りた。猫のようにしなやかに着地するとライブ会場めがけて歩き出す。
 共鳴を解除、沙羅の両手にはルネの欠片と、そして音楽プレイヤー。
「ECCOに演奏してもらったの」
 そう告げて沙羅は片耳だけイヤホンをして、ガデンツァから奪い取った歌を口ずさむ。旋律しかないが。それとこの欠片が数少ない手がかりだ。
「さぁ、早く調べ物を済ませてしまいましょう、気になることが多すぎるわ」
 沙羅は周囲を見渡す、ゴーストタウンかと言えるくらいに人がいない。ライブ会場に人を吸われてしまったのだろう。
「ライブ会場はどうかしら」
 ライブ会場の警戒は厳重だった。
「引き寄せは……味方に頼みます」
 そう晴海は釣竿を肩にかけて待機。
「私が逆に釣られないように、気を付けないとですね」
 そんな会場には続々人が集まっている。
 その観客整理を行っているのは戻ってきた燃衣。観客たちに番号を告げ座席を操作していく。
「お、12番ですね…………おお! 当たりでーす!」
「………………こっちで当たり外れを選んでるんだがな」
 裏手で燃衣がぼそりとつぶやいた。
「ネーさん、シーッ! それは小声でも禁句ッ!」
 少女には要注意で、その周りに成人男性が並ぶ様に配置する。
「お嬢ちゃんはどこから来たんですか?」
 少女には何処から来たのとか話しを振ってみる。ただめちゃくちゃ怯えられてしまっていたが。
「…………ぷっ」
「そこ! 笑わない!」
 そして家族連れ少女はなるべく遮断していく。
(…………ごめん、ね、事が済んだら入れてあげるから)
「隊長……」
 その時焔織から唐突に通信が入る。
 その声音から察して燃衣が裏手から現れた。
 タバコ、サングラス、スーツのいかつい女が突如現れ怯えるお客様たち。
「…………何か、文句でも?」
「だーー、この子たちは関係ないですから」 
 そうネイの姿を見せまいと燃衣はネイの前に立つ。
「会場外ですが、気になる人物が現れたそうです」
 そう小さく耳打ちすると、スタッフにその場を任せ燃衣は現場に急行した。
 そして焔織のリークの通りその場所に向かってみると、会場と一般道路を分けるためにたてられたついたてに指をかけている少女が一人。
――…………『立ち見はご遠慮願います』……ハッキリ書いた筈だがな?。
 フードの、シルエットからもわかる華奢な女性。
 燃衣は共鳴して歩み寄る。
――何なら事務所の特等席で見るか? ん?
「同行してください、ボディーチェックをします」
 そう燃衣は大股で歩み寄る。

第三章 捕縛

「すみません、突破されました」
 燃衣が澄香に通信をいれる。
「まさか、煤原さんが突破されるなんて」
 澄香の表情が一瞬引き締まるが、ステージ上だと思い直して表情を作り直した。
「まさか杖にふれている間、AGWすら無効化されるなんて、思いもしませんでした」
「それは…………仕方ないね、セイラムはどこに?」
 澄香は壇上を見やる。そこでは由利菜の寸劇が続いている。
 緑色のレオタにスカートとフリルあしらった魔法少女衣装。
「飯綱!」 
 自分を魔法で人を救えると信じている魔法少女に扮する由香里、対して飯綱は魔法のせいで迫害され魔法に恨みを持つ魔女という設定だ。
 ステージ上で白熱の戦闘が繰り広げられている。
 そんな彼女らの耳に澄香の叫び声が聞こえた。
「愚神セイラム!? そんな、こんな所にも出るなんて!!」
 澄香が指さす先にはローブの女性。彼女は舌打ちするとそのナイフを閃かせる。
 だが、その右手に糸が絡みつく。
「間に合った……」
 晴海は冷や汗をぬぐいながら釣竿を引っ張る。
 そう動きを止めている間に焔織が走った。そのまま白兵戦を仕掛け組み伏せようとするが杖ではじかれる。
――…………貴様、こんな所で何をしとる。っていうか…………《人》に非ず、か?
 蓮日が告げる。
「貴方…………貴方が。貴様が…………麻薬事件も、生贄の事件も…………子供を…………ッ!」
「何を言ってる貴様!」
 セイラムは叫び声をあげた。
「待て焔織。一人で挑むは蛮勇ぞ」
 その直後、避難誘導のおかげである程度開いたスペースに構築の魔女が降り立った。
「皆さん初めまして、構築の魔女と申します」
「お前が! 魔女か!」
「ええ、そうです、だったらどうします?」
「殺す」
「何をしておる、行くぞ!」
 飯綱比売命が由香里の背を叩くと我に返った由香里も共鳴。
「魔法騎士クリュスタウィリデ! この世に仇成す魔女の妄執、祓ってさしあげます!」
――今更じゃが、これ魔法少女というより変身ひろいんではないか?
 由香里は出鼻をくじかれ肩を落とす。
「魔法使って変身する少女ならいいの!」
――少女が許されるのは中学生までじゃよな……。
「それを言うと皆の羞恥心が死ぬからね?」
「くそ、どいつもこいつも魔女ばかりだ!」
 そうセイラムは杖を振り釣竿の拘束から逃れようとするが。
 その左手にリボンが巻き付く。仁菜のリボンである。
「悪い子つかまえた!」
 響く避難誘導の声。本当の戦いが始まる。

第四章 戦闘

「あら、こんなところで奇遇ね。たしか。瑠音さん?」
 そう沙羅はとある少女に声をかける。
 絶対いると思っていた。
 だからずっと探していた。
「ええ、出資者ですから」
 そう少女は振り返る。
「そんなことより見てください、あれを」
 沙羅は思わず眉をひそめた。


   *   *

 構築の魔女は双銃で近接攻撃を挑んでいた。
(まずは、避難の時間を。周囲に不安を感じさせないように偶像を演じきりましょう)
 その近接戦闘に晴海も参加。ナイフのリーチを欲確認し、その切っ先にふれない位置からの攻撃を狙う。
 杖でのガードを誘発して、銃身の崩れを見逃さず。セイラムを蹴り飛ばす。
 わずかに後退したセイラムは苦々しげな表情を浮かべると、構築の魔女へと切りかかる。
 銃身で敵を叩く動きと、銃弾を放つ動きを織り交ぜながら、ナイフや杖を弾き飛ばすことを狙う。
「下がってて」
 そう仁菜がパニッシュメントを放つと呻くセイラム。
「愚神で間違いはないみたい」
「霊力を無効化するようですし触れられた際に影響がないか警戒を」
その時。
「さあ、悪い魔女にはおしおきよ!」
 ルナがアルスマギカを即時展開。リフレクトミラーで一部反射させながら放った。
 ド派手に土煙が舞う。
 それに便乗してハート型やら星形の魔法攻撃が殺到する。
「武器を捨てなさい!」
 クラリスが叫ぶ、武器をパイルバンカーに換装。支配者の言葉を振り切ってセイラムはナイフを向ける。
「セイラムは悪い魔女よ、みんな離れて!」
 その土煙を振り切って突貫してきたのはセイラム。
「魔女ならすべからく、悪いだろうが!」
 そのまま杖を叩き込んだ。小柄な体が宙を舞う。
「遠距離攻撃の効きが悪いですね」
「ここハ!」
 焔織と燃衣が両サイドから挟み込むように迫る。
 だが本命は背後からの一撃。
「姫乃さン、行きまスよ……ッ!」
――さートンチキ野郎をブッ潰せーッ!
「ぶっ潰せって言ってもな、動きを止める方が先じゃないか?」
 直後姫乃はアステリオスを使用すると見せかけてワイヤーを魔女に巻きつける。
「アステリオスの魔法その一!」
 直後セイラムが爆発した。
「すごい、あの斧。あんなに器用なことができるんですね」
――あれは爆導索を使っただけだろう?
 燃衣がため息をつく。そして姫乃は離脱。
 その隙に燃衣と焔織が取り押さえにかかる、ナイフの反撃を潜り抜け、腕をロックする燃衣。それを宙返りで抜けるセイラム。
 だが空中で身動きができないセイラムに飛び蹴りを放つ焔織。
 それをセイラムは杖で受けた。
 そのまま着地、猫のように姿勢を低くして人ごみに紛れようとするが。その肩がグイッと引っ張られ地面を引きずられる。
「大量ってところかしら」
 その糸を手繰り寄せるのは由香里。
 直後魔法攻撃の嵐が襲う、しかし思うようにダメージが与えられない。
「杖をどうにかしないと」
 そう晴海は杖を奪うために釣竿の重しを調整して放つ。
「こんなふざけた戦法に!」
 釣り針を回避、そのまま立ち上がる。
 直後目の前に現れたのは構築の魔女、だが意外とセイラムの反応は早かった。
 慣れた動きで心臓めがけ軌道を描くナイフ。
 それを受けて構築の魔女は背筋を曲げた。
 静まり返る会場、引き絞るような悲鳴が上がる。
 だが。
「さっきは応援ありがとう。こう見えても私強いんですよ?だからここは任せてくださいな」
 拳銃のグリップ部分で頭を強打。そのまま蹴りを放ち体を浮かせると、両手の銃でセイラムの両手を射線上に捉える。
 そしてトリガーを引いた。
 吹き飛ぶ両武装。
 痛みを噛み殺し、セイラムは前へ、構築の魔女をすり抜けて。誰でもいい。そう視線を走らせる。だが。
 その先には焔織が立っている。
「その油断しきった顔が!」
 セイラムはローブから新たなナイフを取り出した。
 だが仁菜が脇から入ってそのナイフをはじきあげる。
「な!」
「無茶をしますね」
「多少刺されても死なないって。平気平気ー」
 そして焔織は向き直る。
「防御《させる》技術、と言うノハ…………武術では常道でスよ」
  八極拳とムエタイの複合連携、放たれた拳、しかしその体が吹き飛ぶより早く踏み込み懐へ。ほぼゼロ距離まで踏み込み、密着打撃。セイラムの全身を衝撃波が貫いた。
――《力》に頼り過ぎだ愚神!力は頼るんじゃあ無く……
「扱うモノでス。さぁ……詰めまショウ」
 背後から迫る熱気、セイラムが振り返るより早く。
「貫通……」
 その拳が頬に突き去り。
「連拳!」
 瞬間に三度、叩きつけられる衝撃は骨すら砕く。
 セイラムは地面をバウンドして止まった。
「まだだ、まだ私は! 魔女を浄化せねば」
 その目の前に立ったのは由香里。その手の涅槃でセイラムの顔面を殴りつけた。
「私は人は殺さないッ! その怨念を殺す!」
――最後の最後で魔法少女ネタじゃなくなってるじゃろうがああぁぁ!!
「何でこんな事するのか分からね……ないけど。そんな大昔のことを掘り返して悪さをする悪い子は浄化するよ!」
 姫乃が告げる。その隣に膝をついてそっと耳打ちをする。
「そもそも今は魔女とだって共存できる世の中なんだよ。そんな世の中を悪戯にかき乱して正義ぶるんじゃねえよ」
「聞きたいことがあります」
 そう告げると燃衣は。
「いまいち、ライブを続ける雰囲気ではなくなりましたね」
 そう告げるとクラリスはこの会場を占めるために壇上に戻っていった。尋問は全て任せるらしい。
 燃衣と焔織はセイラムを運び出す。

   *    *
 
「で、実際どうなんですか?」
 燃衣は事務所に縛り付けたセイラムに詰め寄っていた。
 その体が薄くなっている、霊力が枯渇しこの世界にとどまれなくなっているのだ。
「麻薬、そして子供たちを生贄に神を蘇らせようとした事件。今度は魔女ですか。いったいあなた達は何をたくらんでいるのですか?」
 しかしセイラムは何も答えない。死んだような目で燃衣を睨むだけだ。
 直後、会場も丸く収めたアイドルたちが帰ってくる。全員が燃衣の報告を待つが。話せるようなことは何も聞きだせていない。
 仕方ないと燃衣は最後の切り札を口にする。
「瑠音が黒幕なんじゃないですか?」

「私が、何ですか?」

 その時である。事務所に一人の少女が入ってきた、沙羅に促され一歩踏み出し、ぺこりと一礼。話しだす。
「ここにいる理由は、出資者だから……で十分かと思います」
 瑠音はいつにもまして丁寧な口調でそう告げた。
「さっき偶然そこであったのよ」
 沙羅が思いつめたような表情で告げた。
「偶然、これが?」
 燃衣は馬鹿らしいと笑った。
「いえ、確かに今回のイベントのスポンサーにディスペアの名前は入っています」
 クラリスが告げる。
「見に来ていただけたんですね。であれば言ってくだされば」
「言ってくだされば?」
 瑠音は首をひねる。
「特別ゲストとしてお迎えしましたのに」
「ううん、皆さんの舞台ですから、私達が出張るのは野暮です。それに今日はスケジュールがあいませんでした」
 そして瑠音は一つ息を吸うとその場にいる全員告げる。
「なぁ。お前」
 ネイが歩み寄る。
「前から思っていた、お前はなんだ。瑠音という名前がどういう意味を持つか知っているか? 偶然にしてはできすぎ……」
「知ってますよ」
 瑠音はネイを真っ向から見据える、そして告げた。

「私英雄『ルネ』の生まれ変わりなんです」

 その言葉をクラリスは鼻で笑った。
「つじつまが。あわなさすぎます」 
「ほら輪廻転生は時や空間を超えるって言うでしょう?」
 その言葉に瑠音はあっけらかんと、そう返した。
――ずいぶん、大きくでたな『贋作』それは宣戦布告とみていいのか?
 ネイが殺気を隠そうともせずに告げた。
「何のことでしょう。ただただ事実を私は口にしてるだけ」
 凍りつく場の空気。しかしその中で彼女だけが息をしているかのように優美に動けた。
 彼女は封筒を取り出し、その中のチケットを見える場所におく。
「今回のライブ、とても楽しかった。私達もお礼ができればと、急きょこのチケットを用意しました。一枚で三人入れます、一人一枚あげます。よかったら見に来てくださいね」
 そして瑠音は部屋を後にする。
「私たちのライブ」
 そう言い残して。

エピローグ

 構築の魔女がシャワーから上がると『辺是 落児(aa0281)』が熱心にテレビを見ていた。
 珍しいな。そう思って視線を向けてみるとそこに映し出されていたのは、街中ライブのダイジェスト。
 自分が歌う姿もばっちり撮られている。
「知らない人が見たら誤解しそうですね」
 そう構築の魔女は足早にテレビへ接近。
「み、見ないでください」
 羞恥に耐えるように構築の魔女はリモコンを拾い、静かに電源を落した。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
  • 未来へ手向ける守護の意志
    榊原・沙耶aa1188
  • 終極に挑む
    橘 由香里aa1855

重体一覧

参加者

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
    人間|17才|女性|生命
  • 希望の音~ルネ~
    クラリス・ミカaa0010hero001
    英雄|17才|女性|ソフィ
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • リベレーター
    晴海 嘉久也aa0780
    機械|25才|男性|命中
  • リベレーター
    エスティア ヘレスティスaa0780hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 朝日の少女
    彩咲 姫乃aa0941
    人間|12才|女性|回避
  • 胃袋は宇宙
    メルトaa0941hero001
    英雄|8才|?|ドレ
  • 未来へ手向ける守護の意志
    榊原・沙耶aa1188
    機械|27才|?|生命
  • 今、流行のアイドル
    小鳥遊・沙羅aa1188hero001
    英雄|15才|女性|バト
  • 終極に挑む
    橘 由香里aa1855
    人間|18才|女性|攻撃
  • 狐は見守る、その行く先を
    飯綱比売命aa1855hero001
    英雄|27才|女性|バト
  • 紅蓮の兵長
    煤原 燃衣aa2271
    人間|20才|男性|命中
  • エクス・マキナ
    ネイ=カースドaa2271hero001
    英雄|22才|女性|ドレ
  • 我ら、煉獄の炎として
    鬼子母 焔織aa2439
    人間|18才|男性|命中
  • 流血の慈母
    青色鬼 蓮日aa2439hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • その背に【暁】を刻みて
    藤咲 仁菜aa3237
    獣人|14才|女性|生命
  • 守護する“盾”
    リオン クロフォードaa3237hero001
    英雄|14才|男性|バト
  • 世を超える絆
    世良 杏奈aa3447
    人間|27才|女性|生命
  • 魔法少女L・ローズ
    ルナaa3447hero001
    英雄|7才|女性|ソフィ
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