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【甘想2】連動シナリオ

【甘想2】嫉妬とヴィランとチョコレート

睦月江介

形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
6人 / 4~6人
英雄
5人 / 0~6人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2017/02/21 18:45

掲示板

オープニング

 北欧にて。惨劇とも呼ぶべき全てを凍らす雪嵐が、命をも奪い刈りながら災いと渦を巻いていた。
 力なき者は救いを乞い、力ある者はその声に応えるべく雪原を駆け……という事件が起こっていた中、北欧とは関係ない所では、甘くて苦くてたまにしょっぱい事件が渦を巻いていた。
 そしてその裏には、従魔や愚神の影があったり、なかったり……

「何故だ! 何故そこかしこでカップルがいちゃついているというのに、俺は1人で歩いている……!!」
 身もふたもない事を言えば、バレンタインデーに合わせて思い人に告白してものの見事に玉砕したためである。
「何故俺は振り向いてもらえなかった……」
 世の中仕方のない事もある。女心と秋の空、なんて言葉もあるし顔と資産で大きく水をあけられていれば、現実的に考えればお金がある方に流れる。
「力か……? そうか、俺が弱かったせいか」
 間違ってはいないような気もするが、何か違う。
「確かチョコを集めれば強くなれる、という噂をネットで見たな……」
 何でそうなる。しかも『かもしれない』であって断言ではない。
「よし! チョコを集めよう! 強奪作戦だ! 俺はこのジェェェェラッスウィィィィの力を持って強くなる! そしてモテる!! 嫉妬の炎よ! 俺に力ををををーーー!!」
 もうどこから突っ込んでいいかわからないぐらい間違っているが本当に嫉妬の炎は力を与えてしまったようで、男はヴィランとなり、人々を煽る力を手に入れたのだった。
「嫉妬のパワーってすごいんですね……」
 HOPE職員はそう言ったが、顔が呆れ果てている。もうその顔を見ただけで面倒ごとの予感しかしない。
「とある能力者が、嫉妬のエネルギーのためかヴィランとなり、チョコの強奪計画を企てています」
 何でチョコ? と思ったエージェント達だが、それは昨年から起きていた噂に踊らされただけと先手を取って告げられ、肩の力が抜ける。
「とはいえ、侮ってはいけません。彼の周囲10m程度の空間は気温が高くなっており、ヴィランの能力はそのくらいなのですが……その領域内で嫉妬を煽られた人たちが集まったことで妙な空気が漂ってまして……」
 もう嫌な予感しかしない。
「……空間内の同性に怒りが、異性に恋愛感情が湧いてくるようです。嫉妬と恋慕ですね。あくまで感情が高ぶるだけなので洗脳などではないのですが、熱に浮かされた人々がいるために動きづらい事も相まって、非常に戦いづらくなるでしょうね。空間内の一般人が無力化されればただ暖かいだけのフィールドになるのですが、ヴィランはそうなる前に暴徒を煽って勢いのままに強奪作戦を決行するつもりのようです」
 洗脳ではないにしろ、なるほど人間の感情が極度に昂ったところを煽れば、人々は暴徒と化す。駆けつけた時点で既に暴走が始まっているというのは実に始末が悪い。どこまで行っても一般人ではあるが、数の暴力と言うのは怖いものだ。
「商店街の真ん中なので完全に避難が終わってから対処する、と言うのは難しいです。何とか人的被害を最小限に抑えつつ、ヴィランを拘束してください。彼自身は一般的な能力者よりはやや強いですが主な攻撃手段は炎を纏った徒手による格闘で遠距離攻撃手段があるわけではないので愚神に比べれば劣ります」
 はた迷惑なヴィランもいたものだ。しかも嫉妬のパワーでヴィランと化したというのだから、その感情のエネルギーたるや、もっと他の方向に向けろと言いたい。
「あ、ちなみに嫉妬フィールドで出てくる感情は一時的なものですからそれに乗せられて異性に告白したりしても、成功率は低いと思ってくださいね」
 ちゃっかり釘を刺された。しかし、それは遠回しに恋慕の方もそれくらい強いという事……嫉妬の方はそれこそ殴り合いに発展する覚悟がいる……かもしれない。

解説

 人々の嫉妬を煽り、暴徒化させんと企てるヴィランを止めてください。ヴィラン自身の能力は嫉妬パンチのみ、あとは周囲が暖かい、という特性のみですが、その範囲内に総勢10名の嫉妬に狂った一般人がおり、彼らをフィールド外に出すか無力化しない限り嫉妬感情を煽られる暖かいフィールドが『嫉妬エネルギーゾーン』になります。

・嫉妬エネルギーゾーン
 ヴィランを中心に、周囲10m圏内が該当。入ると、視界内の同性に嫉妬による怒りを、異性に恋慕を覚える。洗脳ではないため命令はできないが、ゾーン内に入った時点で1回判定を行い、失敗すると一般人の妨害+嫉妬感情を煽られることで劣化(20+2)を受けます。フィールド内の一般人が全て無力化されると消滅します。

・嫉妬パンチ
 嫉妬の炎を纏った哀と怒りと悲しみの鉄拳。通常の物理ダメージに加え、一定確率で炎が燃え移り、減退(1)を与えます。

 また、商店街に現れるため周辺非難が完了しておらず、まばらに人がいる状態です。嫉妬エネルギーゾーン内に入っている一般人はヴィランに煽られたことで周辺店舗のチョコ強奪に動こうとします。また、新たに嫉妬エネルギーゾーンに一般人が入った場合も影響を受けるまでに1ターン、行動開始に1ターンで通算2ターン後に既にゾーン内にいる一般人と同様の状態になります。所詮一般人なので簡単に無力化できますが、無力化には1ターン要します。

リプレイ

●嫉妬とチョコの因果関係って?
 嫉妬パゥワァーによって劣化ゾーンを作り出すヴィランの拘束、という限りなく力の抜ける任務に対し、エージェント達は意外と普通に対処していた……。いかにバカバカしくても締める時は締める、という素晴らしい考え方であった。
「嫉妬のエネルギーを煽る、ねぇ……。煽られるような嫉妬も別にない私はどうなるのかなー。恋愛なんて束縛だらけで面倒くさいもの、よくやるわ。」
『ん……恋は気の迷い、とか……よく言うし。きっと、恋は……バステにかかってる、ようなもの……』
「あーそう言われると狼狽っぽいかも! 下手すると減退と洗脳もつきそうだね! 私バステ得意じゃないからやめてほしー!」
 若干メタな話も交えつつバ羽い合うのは雨宮 葵(aa4783)と燐(aa4783hero001)のコンビ。花も恥じらう乙女でありながら、恋愛に対する興味何てこれっぽっちもない戦闘狂のため、ある意味らしい反応と言える。
『何故ちょこれーとを集めるとモテるのかね? ドラゴン◯ールみたいなものか』
『チョコを奪えばもてるのでしょうか……?』
「7つ集めても何も起きないですよ!?」
 所詮ただの噂なのだが、それを真に受けたような反応をするユエリャン・李(aa0076hero002)と凛道(aa0068hero002)の感想を明確に否定する紫 征四郎(aa0076)。その横に立つ木霊・C・リュカ(aa0068)はわかっているのかいないのか、と言ったリアクションを見せる。
「つまり口説けばいいってことだね?! まっかせなさーい!」
 とVサインをしてみせる。今回の主な作戦は劣化ゾーンにわざわざ踏み込んでなどいられないので一般人を逆に刺激してエリア外に引っ張り出すというものなので間違ってはいない……と思う。
 なお、新たに一般人が劣化ゾーンに踏み込めば元の木阿弥なので、そこは辺是 落児(aa0281)と構築の魔女(aa0281hero001)がHopeに商店街の防災放送を利用しヴィランの周辺からの退避の呼び掛けを実施してもらうよう依頼してある。
「魔が差したと言ってしまえばそうなのでしょうけど、なんとも言葉にしにくい状況ですね……」
 落児からすればある意味興味深い状況ではあるが、そんなことを言ってもいられない。一応、多くの一般人が犯罪に手を染めてしまう可能性を持っているのだから……。

●ときめけモテない者達よ
 ヴィランと思しき姿を発見し、柳生 沙貴(aa4912)とラウラ ブラックモア(aa4912hero001)は視線を交わす。
「ラウラ。僕達の役目は一般人をフィールド外に釣り出す事だ。打ち合わせ通りにね?」
『仕事である以上文句は言わないわ……不本意だけど』
 嫉妬集団を迎え撃つかのように彼らの正面に立って、演技を始める。
「嫉妬に狂う醜い者達よ! それ以上の狼藉は、僕とマイスウィィィィィトハァニィィィィ! であるラウラが許さない!」
『……私と沙貴のラブラブスキャンダラァァァァスなパワーの前に、大人しく降参しなさい。ね、ダ・ー・リ・ン』
 割とノリノリの沙貴に対して、ラウラは棒読みに近いテンションの低さと言う落差があったが、それでも効果はあったようだ。
「やかましいわ! 嫉妬の使徒達よ! わざわざラブラブを見せつけようなどと言う外道は押しのけてチョコを奪うぞ!!」
「……うわー……ないわー」
 速攻で外道呼ばわりである。そして彼らは大事なポイントを忘れていた……ヴィラン自身が嫉妬エネルギーゾーンを構成している以上、彼にも挑発は通じてしまう。嫉妬パゥワァーの導くまま、集団ごと移動してくる……そして内部の気温の高さから嫉妬エネルギーゾーンの雪が見る見るうちに解けていく。おかげで嫉妬エネルギーゾーンの境目もわかり、彼らの周囲だけ春のような陽気だがこんな春はいらない。誘導作戦第1弾は失敗である……続けて第2弾としてルイン(aa4961)、リュカ、凛道、征四郎、ユエリャンが領域内に飛び込みナンパ作戦を実行する。
『リュカ、あっちです』
「はいはーい。やぁお嬢さん、ご機嫌いかがですか?」
 外見に漏れずちゃらちゃらした状態で嫉妬エネルギーゾーン内の女子に声をかけていくリュカ。自分の体を遮蔽物として、他の女子が嫉妬しにこないように相手の女子が他の女子を見ないように。更に男子の妨害は凜道に止めてもらう形で対処……さりげに近くのチョコの美味しいお店の話等から入りつつお茶に誘い、ゾーン外へ誘導したうえで嫉妬パワーの影響が消えたらまっすぐおうちまで帰るようにお見送りという紳士ぶり。武力による無力化は趣味では無い彼らしい、スマートなやり方であった。
「もー、またリュカが調子いいこと言ってる、です」
 リュカに淡い想いがある征四郎は、むすっとしながらその様子を見ていた。この程度なら微笑ましいものだが、しっかり嫉妬エネルギーゾーンの影響を受けているようだ。
『わはは、早々に終わらせるが吉であるなぁ』
 ユエリャンは相棒の様子を微笑ましく思えたが、いつまでも機嫌を損ねられても困る……本当に脱力する内容ではあるが、依頼中なのだ。二人はあまり離れないようにしながら、リュカとは逆に男性に声をかける。
「えっと、チョコレートあげますので、そんな酷いことはしないでほしいです。八つ当たりは、めっですよ」
「うぐっ……」
 趣味ではなくても、幼女の上目遣いプラス大人びた注意と言うのは結構影響したようである。声をかけられた男性は思わず揺らいでしまう……が、ここで判断を待ってあげる時間は無い。
「ちょっと一緒に来てほしいです!」
 と引っ張って誘導しゾーン外へ連れ出してしまう。リュカと比べれば少々強引に見えるが結果が伴っているのだから問題はない。ユエリャンもまた女性を振る舞いつつ男性一般人の気を引きゾーン外へ誘導していく。ぎり、という歯ぎしりの音が聞こえた気がしたがその音の元らしい男性にそっと近くで買ってきたチョコを含ませフォローする凛道。
『落ち着いて、安心してください。僕もあなたたちとそう変わりません』
 主にロリショタ天使達からチョコレートをもらえないという意味で。リュカとは少々ベクトルが違うが、彼もまた紳士であった。
『それにしてもユエさんがもてることが意外でした、やはり顔は大事なのですね……』
『我輩の良さがわからぬとは、これだから低年齢主義者は……』
 凛道を睨むユエリャンの横に多少ごつく迫力のあるルインが立ち、今回が初依頼とは思えない堂々とした立ち居振る舞いで声を上げる。
「あたしは恋人がいない。そんな余裕もなかった、ぜひ一人だけあたしの彼氏になってほしい」
 どよめきが起こり、このまま思いを伝えていこうと更に言葉を続ける。誰ならなってくれるのか。どういう人なのか私でよいのか、魅力的なのか? あなたはどうなんだ、なってくれるのか? と真っ向から告白したが、それがいけなかった。
 確かに、嫉妬エネルギーゾーンを形成する要は一般人であり、脅威にはなりえない。だが、男女入り混じった集団でありそのフィールド効果はバッチリ彼らに効いている状態……それに惹きつけられて男達が動けば、女性が嫉妬に暴走する。
「うわ!? ……あれ?」
 強烈な熱気と共に向かってくる人々にルインは思わず怯んでしまうが、彼らは彼女を素通りする。人々が向かう先は、バレンタインフェアで並ぶチョコ……だが、その手にチョコが握られる前にぐらりと崩れるように倒れていく。
「ふう、間一髪ですね……苦い思い出で済む程度で終わるように尽力しましょうか」
 非殺傷のゴム弾を準備した落児と構築の魔女のコンビが、すんでのところで彼らを無力化したのだった。

●哀と怒りの嫉妬ヴィラン
 リュカ達のナンパ作戦と落児のフォローで、嫉妬エネルギーゾーンは一般人がごっそりといなくなり完全消滅、とはいかないまでもそれが間近であるのは明らかだった。そして、それによって隙ができているヴィランへ近づく影が……葵と燐の戦闘狂コンビである。
「……あのヴィラン捕まえれば、暖房代節約にならないかなー」
『あんな、暖房は……嫌。気持ち悪いし、うっとおしい』
 理解はできるが、散々な言いようである。
『分かってる……? 気配を消すコツは……風景になじむこと。だれも気に留めないような、背景になること。』
「オッケー。練習したしいけるっしょ!」
 と、順調に近づいているのだが実際は修練の成果と言うよりもヴィラン側も想定していなかったような流れ……ものの見事にナンパに引っかかって連れ出される一般人に、強奪作戦の実行が危ぶまれだしてヴィランが動揺していたのが大きかった。
 順調に接近し、ブレイブザンバーで一撃。
「んなっ!? いつの間に!? ええい、邪魔をするな! 俺はチョコを奪い、力をつけなければならんのだ! 力が無かったばかりに彼女に見向きもされなかった……その悲しみを知るがいい!!」
 涙の味がしそうな燃える拳をブレイブザンバーで受け止め、ヴィランの嘆きをゴミ虫を見るような目で聞く二人。
「うわぁ……ドン引きー。そりゃあ恋人出来ないわー」
『ん。人として…最低』
「ノオオオオォォォォォ!!」
 美少女二人からのバッサリとした言葉に、ハートを抉られるヴィラン。元々大した力量がない事もあり、見ていてどこかかわいそうになる光景だった。そして、そんな隙を放っておける余裕もないし一般人が大方引き離されたことで嫉妬エネルギーゾーンが消失したタイミングを見計らい(演技だけど)ラブラブしていた沙貴とラウラも戦線へ飛び込む。
「ラウラ! ラブラブ・デュアル・チーム・テイクダウン!」
『長いし意味がわからないけど同時に攻撃しろってことね?』
 理解が早くて助かる。こういう以心伝心が、ある意味恋愛でも理想の姿かもしれない。実力的な事を考えれば愚神と比べても劣るヴィランであり、二対一の時点で大分不利だったのだが更に倍プッシュ、と言わんばかりのタイミングで征四郎とユエリャン、落児と構築の魔女が合流しあっけなく大勢は決した。1対1ならまだわからなかったかもしれないが、落児のシャープポジショニングが隙を作り、葵がブレイブザンバーを構えて突っ込み、更に征四郎が女郎蜘蛛によって捕縛を図る……想定よりもバランスが取れた動きもあり、単独であるヴィランとは動きの違いがあって当然だった。(一応、この場にいない者をフォローするとリュカは凛道のフォローのもと女性のエスコート中、ルインは暴徒の波に驚いていた状況から復帰し、一般人のフォロー中である)いかに嫉妬の炎が燃える拳を繰り出せると言っても1人では力に明確な限界がある……こうして、手ごたえって何? と言いたくなるほどあっけなく、ヴィランは拘束されることになったのだった。

●一体何が必要だったのか
『成功したのはいいけど……不本意だわ』
「またまた。結構ノリノリだったでしょ?」
『目、腐ってるの?』
 今回のラブラブ演技作戦について話し合う沙貴とラウラ。個人の反省としてはそんなところだろうが、全体の話はまた別の問題である。
 事件そのものは、呆れるほど簡単に終結したが結果を見るとあまり芳しくはなかった……幸い一般人の被害は最小限だが、数件の強盗未遂の発生を許してしまった……策は悪くなかったのだが、嫉妬エネルギーゾーンから一般人を引き離した後のフォローに手が回り切っていないというのがその理由であった。何が必要だったのか……その言葉は、暴徒となりかけていた人々にも、エージェント達にも投げかけられるべきものだった。
「モテるかどうかはともかく……ほんとにかっこいいのは、バレンタインとかでガタガタ騒がない男じゃないですかね」
 沙貴がそんな自分なりの答えを、何故とでも言いたげな顔をしていたヴィランに語っていると、ポンと肩を叩かれる。見れば、ラウラが持参したチョコを取り出していた。
『はい、あげる……多くは語らないわ。後は自分で考えなさい』
 そんな、どこか微笑ましさも感じる状況の横では嫉妬エネルギーゾーンはとっくに消失しているのにむすっとした表情でリュカに当たる征四郎の姿があった。
「あっ痛いいたい、せーちゃんどうしたの!?」
「どうもしないです」
『平和であるな』
『平和ですね』
 あまり平和には見えないのだが、当人達を良く知る英雄二人が平和だというのだから平和なのだ、うん。
 落児はそれをそんなどこか和やかな様子を遠目に眺め缶コーヒーを口にする。彼の想い人はここではなく、異世界の民。先の戦いの……影響を考慮しつつもは冷静に...…。嫉妬を呼び起こされるほど自身の想いは変わっていないと再認識する。
「渡す相手が身近に居るのは羨ましいですけれど、ね?」
 その言葉は構築の魔女以外には聞かれなかったが、その表情は複雑なもので、あまり口を挟まない方がいいもののように、感じられた。
「ごめん! タイプじゃないわ!」
 何とか嫉妬エネルギーゾーンも攻略し、落ち着いた男達のプロポーズらしい言葉を、これでもかと言わんばかりにぶった切る葵と燐。同様の姿は他のメンバーにもあったが、まだやんわりと断っていたためひときわ異彩を放つ。ところでそんな中でもユエリャンは性別のわかりづらい存在である。その辺りも気になるのか、男性ではなく女性に声をかけられたがやはりやんわりと断るユエリャン。
『性別は黙っておくがまぁ、些細な事であろうよ』
 男女の悩みの延長上、ともいえる依頼なので些細と言う程些細でもないのだがそれはそれ、これはこれ。今回初依頼であったルインも切り返しは苦労しているが、全体で見ればまだ微笑ましい。
 エージェント達の戦いは常に過酷なものばかりではない……こんな風に、締めるところは締めなければいけないが力を抜いて挑む作戦もある、という事で少しは気を楽にした方がいい、とリュカが伝える。
 バレンタインは恋人達のものではなく、親しい人に向けるもの……今回の任務が、親しみを持って触れられる仲間との出会いであることを祈って……ハッピーバレンタイン。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
  • 戦い始めた者たちへ
    柳生 沙貴aa4912

重体一覧

参加者

  • 『赤斑紋』を宿す君の隣で
    木霊・C・リュカaa0068
    人間|31才|男性|攻撃
  • 断罪者
    凛道aa0068hero002
    英雄|23才|男性|カオ
  • 『硝子の羽』を持つ貴方と
    紫 征四郎aa0076
    人間|10才|女性|攻撃
  • 全てを最期まで見つめる銀
    ユエリャン・李aa0076hero002
    英雄|28才|?|シャド
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • 心に翼宿し
    雨宮 葵aa4783
    獣人|16才|女性|攻撃
  • 広い空へと羽ばたいて
    aa4783hero001
    英雄|16才|女性|ドレ
  • 戦い始めた者たちへ
    柳生 沙貴aa4912
    獣人|18才|男性|攻撃
  • エージェント
    ラウラ ブラックモアaa4912hero001
    英雄|18才|女性|シャド
  • エージェント
    ルインaa4961
    人間|16才|女性|生命



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