本部

広告塔の少女~ソングオブサマナー~

鳴海

形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
9人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
4日
完成日
2017/01/30 12:29

掲示板

オープニング

● 新作ゲームができました。

 歌声に逢わせてモンスターが生まれる対戦ゲーム、『ソングオブサマナー』
 グロリア社ゲーム部門の新規主力商品として期待を集めるこのゲームの特典アイテムとして、複数種類の音楽CDがランダムで付属されることになった。
 その収録が本日である。
「みなさんお疲れ様です!」
 そう君たちを迎えたのは、今伏せっている遙華に替わって春香、そしてECCOが出迎えてくれる。
「今日はよろしくなぁ、みんな」
 そう通された部屋はスタジオにしてはかなり大きい一室。一辺百メートル程度はあるのではないだろうか。そんな部屋の中心にはマイク、周囲の壁にはスピーカーが埋め込まれていて、床は硬質。
 ただ、リンカーたちはこの部屋、見たことがある。
 そう、ここはVBSルームにとても似ていたのだ。
「あれ? 今日は収録って話で通されたはずなのに」
 春香にも詳細は聞かされていないらしい。ハテナマークをうかべている。
 そんな室内に突然女性の声が響く、上を見あげるリンカーたち。
 そこにはガラス張りの部屋があり、見慣れた紫色の女性が立っていた。
 ロクトは語る。
「いえ、実はね。重大な問題が発覚したの。その改善のために協力してもらいたいなって」
「え? どういうこと?」
「歌ってもらえればわかるわ」
 そう告げると同時に『hack』のイントロが流れ始める、反射的にECCOはマイクを取った。君たちが止める間もなく歌い始めるECCO。
 その時である、部屋の隅の方に魔方陣が展開された。色は赤、複雑怪奇な魔方陣は収束し、灰色の肌の角を持つ魔人へと変わる。
「あれなに!」
「あ、気を付けて。それ攻撃してくるから」
 ロクトはあっけらかんと告げた直後鬼は業焔をその手に宿し、それを投げつけてきた。
 それはECCOめがけて、しかし間に春香が入りそれを防ぐ。
「これ! 一般人に当たったら痛いじゃすまないよ!」
 春香が叫ぶとロクトは告げる。
「あなた達が守りきれることは想定の上よ」
「魔王ですか! ロクトさん」
「そう、このソングオブサマナーの問題点。VBSの攻撃力が痛すぎるという点よ」
「なんでそんな風にしたの!」
「いえ、もともとはVBS同士でした攻撃がHITしないようにしていたのだけど、うまくいかなくてね、端的に言うとバグったのよ、そのバグをつぶすためにみんなにはテスターになってもらいたいの」
「ええ! やだ」
「だめ、やだ」
「え! ECCOさん下がって!」
 決断が速い春香はロクトに何を言っても無駄だと覚ったらしい、真っ直ぐ敵を見据える。
「もぉ! もーーーーーーー、早く帰ってきて遙華!」
 やるしかないらしい、なぜなら室内にドアをロックした音が響き渡ったから。
 

●ソングオブサマナーとは
 VBS機能を流用した、バトルゲーム。
 蒼天の章、業火の章と二本発売される。
 歌声によって様々な種類のモンスターが召喚され、それを鍛えて別のモンスターと戦わせ遊ぶ対戦ゲーム。
 そのモンスターはVBSによって実体化し、実際に触れることができるほか、アルスマギカのシステムを使うことによって、簡単なコミュニケーションが取れる。
 召喚触媒の歌声は機械音源でも肉声でもよく、特別付録のCDからは特別なモンスターが召喚されるようにするらしい。
 そのための収録だったのだが…… 
 まぁこれを気に、皆さんには新作ゲームを、自分の身をもって楽しんでみてもらいたい。


●モンスター傾向。
 歌の種類によって属性が決められ、その属性条件を満たすモンスターが召喚される。
全108種 
 蒼天の章と業火の章では異なるモンスターが召喚される。
 異なるモンスターの種類は32種ずつ。
 ちなみにモンスターのステータスはリンカーのステータスと同じものであらわされる。
 どのモンスターも、普段相手にしている従魔よりは格段に弱いがECCOに攻撃が当たると怪我をするので注意。

《要素》
<音域>
 高ければ高いほど、特化したモンスターが生まれやすい。低いとステータスがまんべんなくなる。

<曲調>
 属性が決まる。属性は全部で10種類
【光 闇 木 火 金 水 土 空 宙 歌 】
 
<楽器の種類 数>
 要は複雑さ。オーケストラのように多数の楽器を使っているとスキル重視型になり。楽器や声が少ないと、ステータス至上型になる

<乱数>
さらに僅かばかりのランダム要素を含んでいるようで、同じ歌でも100回に一回はレアモンスターが召喚されるっぽい。

 何が召喚されるかの予想はつきにくいが、ある程度参考になればと思い記す。

解説

目標 戦いながら、十曲収録する。

● 曲について。
 今回収録してもらう曲は十曲。
 持ち歌でも、誰かの曲でもいいので歌いきろう。
 するとモンスターが召喚されるので、それを倒さないといけない。
 モンスターは積極的にECCOを攻撃してくるので守る必要がある。
 ちなみに曲が足りない場合はECCOが歌ってくれるので、戦闘だけで参加しても良い。
●ECCOについて
 彼女はこの状況を面白がっており、目を離すと積極的に歌っていく。
 歌う予定の曲としては。

『夜宵の音~Heal~』
  最近流行のルネシリーズを・ECCO風に書いた楽曲。
 訪れる夜は、女神の抱擁。目覚めるその時まで私の腕の中で眠って。
 そう世界を優しく抱く夜の神の歌。らしい。
 優しい曲調で実際のヒーリングミュージックなんかも取り入れて疲れた人に人気らしい。

『ホープレスエンディング』
希望など無く、地獄に落ちていく主人公の憎しみと激情を描いた歌。叩きつけるような歌声と、鋭利で醜い言葉の羅列がECCOっぽくない、だけどスキと評判の曲。

『熱源・バーニング! 』

 戦いの開幕を描いた歌。拳を突き上げ兵士を鼓舞し、悪しきを撃ち滅ぼす歌である。
 ロボットアニメの主人公のテーマであり、カラオケで人気である。
 実際は『赤原 光夜』の楽曲だが実は作曲をしたのはECCOなので、彼女が楽譜を持っている。

 上記の三つ。彼女を大人しくさせる手段も用意した方がいいかもしれない。
 
● 敵について。
 召喚されたモンスターは最初は攻撃的だが、コミュニケーション方法によってはなつくらしい。
 さらに元となった歌声を持つものがわかるらしく、そのものに対してはなつきやすい。

リプレイ

プロローグ
 それは事前会議での話。
『晴海 嘉久也(aa0780)』
「歌に関して……エスティアはそれなりに経験があると言ってましたし、私も素人としては……」
 そう告げて晴海は『エスティア ヘレスティス(aa0780hero001)』を眺め観る。
 その視線に気が付いてエスティアは微笑みを返した。
「まあ、ですから、このシステムの原則のチェックも兼ねて楽曲を用意します」
 そんな彼の顔をフラッシュが照らす。
 場所はグロリア社、中ホール、ここでは事前の説明と写真撮影が同時に行われている。ゲームの配布もあり『GーYA(aa2289)』と『まほらま(aa2289hero001)』はすでにプレイを始めていた。
 まだヴァーチャル機能は搭載していないが十分遊べる代物である。
「思いっきりゲーム楽しむぞー!」
「ECCOの生歌が聴けるのねぇ 楽しみ~」
「杏樹の、歌を、皆に、届ける、チャンス……です。頑張るの
『泉 杏樹(aa0045)』が小さく拳を握ると『榊 守(aa0045hero001)』は告げた。
「お嬢様の実力拝見させていただきます」
「音楽……歌で敵が出てくるなんて、何か良いね! 歌、好きなのかなとかね」
 ゲーム画面から目を離し『アキト(aa4759hero001)』がそう言った。『美咲 喜久子(aa4759)』が苦笑する。
「アキちゃんは呑気ね」
 そうゲームの電源を切ってアキトに向き直る喜久子。
「でも、久し振りにアキちゃんの本気の歌、聴けるのは、私も楽しみよ」
「あ、その為の歌が必要なのか……ハトポッポじゃダメ? だよねぇ」
 その言葉を聞いていたGはうむうむと悩み始める。
「音が形になって現れる、かぁ…………なんだかいいね、「自分だけのもの」って感じ!」
 すっかり上機嫌の『アル(aa1730)』は楽譜を眺めながら興奮したように身をよじって微笑んだ。
「新曲いくかなぁ」
「え? どんな曲なんですか」
 食いついていくG。
「ずっとあたためてた曲なんだ。大切に、歌いたい。Gさんは何を謳うの?」
「まだ決めていなくて……歌を借りるにしても『ホープレス』はすごい共感できる曲だけど、俺の声質じゃ深みとシャウト感足りなさそう」
「私達も何か創る?」
 まほらまがそう問いかけた。その直後Gの方を叩く女性がいた。
「はい、次の方」
 CDのジャケット、付録にブロマイドなどあってはどうかという話になり『雅・マルシア・丹菊(aa1730hero001)』が撮影を担当している。
 入れ替わりで『シオン(aa4757)』が戻ってきた。
 そのシオンを『ファビュラス(aa4757hero001)』が椅子を引いて迎え入れる。
「歌で召喚されるモンスター……ね」
「モンスターもきっと歌が大好きなのですわね!」
 ファビラスがうっとりとした表情を見せる。
「シオン、貴方の歌で……どんなモンスターが出て来るのでしょう」
「……美しき獣のようなモンスター……だよ、きっと」
「まぁ! 美しいもふもふ……楽しみですわ」
 そんな盛り上がる一行を眺めながら『彩咲 姫乃(aa0941)』はアイス片手に考えていた。
(アイドルが集まりそうだしな。孤児院のひかりにまた土産話でも、と思って来てみたが)
 ちなみにアイスはロクトがくれた。『メルト(aa0941hero001)』を見つめて『あらららら?』と言っていた。姫乃をからかっているのかもしれない
(あー、そうだよな、歌うよな、一人暮らし(リンカー)始める前は少しはカラオケに行ったこともあるが)
「オナカスイター」
(……今はそんな贅沢する余裕はないなー。36時間TVが一番新しい歌った記憶だな
……そういえばサイン頼まれてたな、頼むだけならタダだよな?)
 そんな構ってくれない姫乃に業を煮やしたのか単なる食欲なのか、メルトの首が伸びて、アイスを全て奪い去った、コーンのみが残る。
(あとゲームも気になるんだよな。普通に好きだってのもあるけど。
ペインキャンセラー被害者のために夢中になれるものをって考えたら)
 しかしメルトの空腹は続く。
(あー、最新ゲームとか使えるかもなー、って思ったんだ。薬なんかじゃない健全なものを見つけてやらないとな)
 姫乃のコーンにまで口を伸ばして、姫乃の腕ごと、行った。
「おま! ばか! やめろ!」
 メルトの頭をはたくとすぐに口を離すメルト。コーンは消え去っていたが。
 ちなみにそんなロクトの背中を追って走っていった背中がある。
『クラリス・ミカ(aa0010hero001)』である。
 クラリスはロクトに追いつくと声をかけた。その隣には遙華も立っていた。
「特定の曲で召喚されるキャラがリンカーアイドルなんて如何でしょうか」
モノプロアイドルをモデルにしたアニメキャラの3Dモデルを作成して来たらしく、データをロクトさんに渡す。
「コラボイベントで使って頂ければ幸いです」
 そのUSBを遙華に手渡しロクトは告げる。
「ぜひやらせていただきたいわ」
 中身をさっそく手持ちのPCで眺めている遙華。
「うん、これなら変換するだけでいけそう、さすがの仕事ねクラリス」
「それほどのことはありません」
「澄香に、春香をよろしくって伝えてくれるかしら」
「ええ。逢って行かれませんの?」
「うーん、正直、今の私の精神が不安定で。ごめんなさい。嫌ってるわけじゃないのよ」
 その言葉に何かを察したクラリスはただ、お大事にと告げて背を向けた。

第一章

「遙華…………聞いてくれるかな」
『卸 蘿蔔(aa0405)』はソワソワと、手をすったりもんだりしている。
「それも仕事のうちじゃないかな」
 そんな蘿蔔に『レオンハルト(aa0405hero001)』はあっけらかんと告げる。
「はっ」
 驚愕の表情の蘿蔔
「そうじゃなくても聞いてくれると思うよ」
 ほっと胸をなでおろす蘿蔔。その視界の先ではECCOが暴れていた
「夕燈ちゃーん」
 後ろから捕獲される『鈴宮 夕燈(aa1480)』
「ひさびさやんか。げんきしてた?」
「きゃー。セクハラさんやー」
「今日はよろしゅーな」
「お仕事! 頑張るさんやで……! ……澄香ちゃんやアルちゃんに杏樹ちゃん卸ちゃんも居るし……大丈夫……コワクアラヘンヨ……」
 変な関西弁二人は仲がいいらしい、蘿蔔はしらーっと視線を『蔵李・澄香(aa0010)』にうつす。
「新曲作って来たけど、ごめん。名前が決まらない」
「酷い隈ですね。分かりました。春香、エリスちゃん。ご協力をお願いします」
「はーい、任せて、澄香ちゃんは調子悪かったら医務室いこーね、連れて行くから」
 そんな中、全ての機器の準備が整いロクトから壇上に上がるように促されるリンカーたち。
 光に吸い寄せられる蛾のようにECCOがマイクへと歩み寄る。
 それを阻止してマイクを取ったのは蘿蔔、蘿蔔の用意した曲。そのイントロが流れ始める。
「うわわわわ」
 背景のモニターには『海の音~accept~』の文字。
 歌いだす蘿蔔。
「傷ついたり、悲しんだり、残されたり。そんな哀しみを海のように受け入れ包みたい」
 澄香が解説をいれた。
  波のように寄り添い、癒しを奏で、時には想いを運び、導けるよう。そんな願いを込めて作った歌。
 そう遙華は告げた。
(遙華、聞いていますか?)
 傷ついたあなたのそばにずっといる。そんな思いを歌にのせて。
「出て行かなくていいの?」
 ロクトは足元、見えない位置でPCを広げる遙華に言う。
「今は、いいわ」
 そう涙をぬぐって遙華は答えた。
(遙華はきっと…………私がいなくても立てる。けど、それでもやっぱり、少しでもたくさん、力になりたいな)
 そう蘿蔔が思いを込めて語気を強めると、直後広がる魔方陣。広大なスタジオの真ん中に現れたのは。大量のチョコレートをとかして置いたような茶色い水たまり。
「すごい、ダブル属性モンスターだよ 土と水の属性妖怪王『泥だらボッチ』」
 春香が興奮したように告げた。
「私知りません! こんなモンスターが出るなんて聞いてません!」
《でいでーい》
「しかも泣き声が可愛くないです!」
 臨戦態勢のリンカーたち。しかしそれを遮って蘿蔔は前に出た。
「だ、大丈夫…………怖くな」
《でいでーい》
 直後茶色の化け物が立ち上がり蘿蔔へと泥の塊を投げつけてきた。
「無理です、やっぱり怖いです!」
 その声を合図にリンカーたちの集中攻撃が泥だらボッチを単なる泥に変えていく。
「ああ、でいちゃん」
――名前つけたのか……
 レオンハルトが呆れたようにつぶやいた。
 だが、これでどんな感じなのかはつかめたリンカーたち。
――んー、いい歌だった。
 アキトが満足そうにつぶやくと、喜久子はマイクスタンドを握る。
 ギター鋭いVロックのイントロが場を満たしていく。
 メインはアキト。彼の声に乗せるように、うめるように声を走らせる喜久子。

《光見えぬ世界で 浮遊する魂の流転 
 あの時の アナタを想い出す炎の命
 生れ堕つるこの場所に 眩暈がする程焦がれ》
 

 重たいベースの音が響き、魔法陣が展開される。
 モンスターの召喚されるタイミングは歌の最後、途中関わらないらしい。

《消える事無い想いが 今 開かれ
 アナタの元へ行くだろう
 そう 全てを アナタを罷る為》

 激情と失望の歌。曲はスピード感が在り、楽器音が歌声を更に引き立てる。
 そして召喚されたのは。紫のマントに黄金の顔。
「属性は闇。『夜に響く音 ムーンスカー』だね」
 春香が告げた。突如襲いかかってくるムーンスカー。ECCOを狙っているようである。
 ECCOの前に出る杏樹。さらにムーンスカーの行く手を阻む姫乃
 ムーンの突撃を姫乃はそらし、ハングドマンの糸で絡めた。さらにその上から電光石火の蹴りを食らわせる。
「待ってほしい」
 そうムーンと姫乃の間に入ったのは喜久子。
「出てきた敵と戦わない事も出来るのなら、その方が良い」
 しかしムーンはそんな喜久子を無視してECCOへ切りかかる、それを杏樹がはじいた。直後別の曲が始まる。
「戦ってる最中にいいんですかね」
 晴海はECCOに問いかける。
「ええの、ええの。BGMや」
 そんな一行のドラマを彩る曲は、歌劇「ある王の一生」より「英雄と龍の夜想曲」第4楽章「夜空を飛ぶ」である。
 カラオケ音源と侮るなかれ。生音の力によって弦楽四重奏+二部合唱が再現されている。パート訳はアルトがエスティアで。テノールが晴海である。
 クラシック風の楽曲で、戦いを経て英雄の友となった龍が夜空を往く様を表現した勇ましくとも穏やかな曲。
「折角だもの。ただ出てきただけで消えるなんて寂しい気がするし……ね」
「そのお気持ちわかりますけど」 
 蘿蔔がムーンの足をはじく。盛大に転がったムーンへ喜久子は手を差し伸べた。
「怖くないから。此処に在る事に無意味なんてないから」
――戦わなくても、止められるのならば、戦う必要は無い筈……
 その時、ムーンスカーのマントが開いて、鋭い刃のような肋骨が露わになった。それで抱き留めようとするムーン。
「闇属性はこずるい」
 澄香が冷静に告げた。
「見てないで助けてやれよ!」
 姫乃が叫ぶ。
 しかし。直後ムーンの全身から力が抜け。ぱたりと倒れてしまった。
 喜久子のセーフティーガスである。
「うわ。眠るんだ」
「次が来ます」
 シオンが叫ぶと天井に魔方陣が展開された。そこから舞い降りてきたのは、豪奢な衣装を身に纏った王。
「召喚されたのは闇属性『悲劇王 リア』だね」
 澄香が告げる。するとリアは無数の剣を生成。それを振り注がせた。
「ぬああああああ、私の役目!」
 直後春香は周囲に張り巡らせていたピアノ線を震わせ剣をはじく。
 直後シオンからの射撃、リアは地面に降り立った。
 姫乃がメーレーブロウを叩き込む。
「ある意味VR技術とか超えてるよな」
 直後歌が変わった。アカペラで晴海が歌いながらリアに歩み寄っていく。
「『夜空を飛ぶ』回答曲『龍の友からの誓い』やね。博識やなぁ」
 ECCOがそう告げる。
 直後リアは剣をおろし。晴海の端末へと入っていった
 またECCOがマイクへ。
「だめですよ」
 杏樹がECCOを止める。
「危ないから、ダメ、なの。任せてください、です
「みんなが守ってくれてるから、平気やろ? あ、せやなぁ。うち杏樹ちゃんの歌。訊いてみたいわ」
 そう杏樹にマイクを握らせるECCO、直後イントロが流れる。
 いつの間にかアルがアコースティックギター片手にスタンバイしていて、それをかき鳴らす。
 杏樹の面持が変わった。すっかりアイドルさんである。
「茉莉花で、一緒に歌ったの、嬉しかったの。また、一緒、嬉しいな」
 そう微笑みかけると、アルも満面の笑みで返した
「うちも、コーラス入ってええ?」
 ECCOの申し出に杏樹は笑顔で答えた。
「よろしく、お願いします、です」
 
《1cm届かなかった
 それが永遠の別れだった
 救えなかった後悔に今足すくわれる
 ずっとあの人を忘れられない》
 
 扇を振って、杏樹は舞う。
 ひらりと花びらが舞うように、そのもう片手にはサウザンドソングと音響く護石。

《気づいて俯いた貴方に手を差し出してる人がいる》

 杏樹の背後に水色の魔方陣が展開される。

《1cm届かないと
 貴方の笑顔がみたいと
 救えない悔しさに今唇噛み締めてる
 絶対貴方を忘れたりしない》

 依頼で人を救えなかったエージェント。
 大切な人を目の前で失った人。
 今もなお苦しみ続けるもの達へ、決して一人ではないんだと。
 そう杏樹は声高に叫ぶ。
 何度でも、自分が倒れても。

《今は立ち上がれなくても
 1cm手を伸ばして。貴方を癒したい》

「杏樹ちゃーん、この子どうしよう」
 歌が終わった後で、荒い息をついている杏樹へアルがそう告げた。
 一行の輪の中心にはまるでサファイアに封印されてしまったような。小さなアルマジロっぽい生物がいる。
「水の精霊『アークアルカーバンクル』だね臆病な動物で、水を固めて自分で守るとある」
 そうシオンが自分の端末から情報を読み上げた。
「どうしたのかな?」
 アルが石を叩く。その手を杏樹は握った。
「たぶん。知らなくて。怖いの」
「え?」
「杏樹と、一緒なの」
 そう告げると、杏樹はゆっくりサファイア上のそれに指を突っ込んだ。
「怖くないよ。だいじょぶ、一緒に、歌おう」
 それに反応して目をあけるカーバンクル。
「1cm、手を伸ばして、杏樹と、仲良しになって、ほしいの」
 その言葉にカーバンクルは鼻を震わせて、そして杏樹の人差し指を掴んだ。
 その瞬間。宝石は爆ぜ、カーバンクルは元気に杏樹の腕を駆け上がり、肩へ上る。
「おなまえ、どうする?」
――うちはペット禁止なのですが、お嬢様。
 榊が告げた。

第二章
「うー、ちょっと眩暈が」
 次の番は澄香だったが、ここにきて澄香の体調が絶不調である。
――あー、仕方ありませんね。ではわたくしが。
 そうバトンタッチするクラリス。そしてそのクラリスの隣に春香とerisuが立った。
「音域は、ルネ様のものに似せます」
「はい!」
「曲はオリジナルの音源をEビットから」
「らら!」
「春香、思うがままに。エリスちゃん。楽しく歌いましょう。希望の音~ルネ~」
 何度もきき親しんだ歌。何度も告げた歌詞、しかし春香とerisuが混ざるだけで、歌が別の彩りを宿していく。
(面白いな、うたって)
 そう澄香が思った瞬間。
 足元に魔方陣が出現した。直後光に照らされる澄香等。
 そして爆発音とと共にそれは出現した。
「これって……」
 歌うと召喚されたのは魔法少女状態の澄香。そして褐色の肌、銀色の髪を持つ快活な少女。
「これって……」
 澄香はロクトを振り返る
「二人で一つのモンスター『ツインエンジェル』。属性は歌」
 ロクトは告げる。
「このCDだけの限定にしましょうか」
 その様子を頭半分だけ出して眺めている遙華。
「ありがとう遙華」
 それに澄香は手を振った。
 ちなみに直後澄香は。
 ツインエンジェルに背後からしこたま攻撃された。
 自分の分身の攻撃は痛く、しかも聖女のほうの回復能力がすさまじい。
 攻撃しようとすると澄香が涙目になるものだから、周囲のリンカーも思うように手が出せず、こちらもセーフティーガスで眠らせた。
「次行きましょう」
 何事もなかったかのようにクラリスが告げる。
 次は姫乃。
「歌うのかー」
「杏樹も、お役立ち……ですよ」
 二胡弓刀残月を抱え杏樹が姫乃の肩を叩いた。
「アイドルでもアイドル志望でもないのに大丈夫か? っていうかあまり本名で目立ちたくないんだがなー」
 リンカーをやっていることは周りに秘密である、さすがに両親は知っているが。
「僕もだよ。あ、コーラスがって意味ね」
 アルもコーラスに参加するようだ。というよりその場にいる全員で歌うような雰囲気である。
「皆で、歌うの、素敵な想い出、です 」
「うん、なら謳わなきゃ損だな」
 曲はユートピア。36時間テレビでは車いすを押しながらうたっていたなと、手をわきわきさせる姫乃。
 すこしだけ、あの楽しくも忙しかった36時間を思い出す姫乃。
 そんな姫乃の眼前に突然小さな魔方陣が浮かんだ。
 その魔方陣が爆発すると、小さな金髪の女の子がフリルのスカートをつまんで会釈する。
「ユートピアを謳うと、唯一最初から有効状態で召喚されるモンスター。歌属性シャーロットが召喚されます」
 澄香が端末から情報を読み上げた。
 その愛らしいモンスターを姫乃がつつくと、シャーロットは心底楽しそうに笑った。
「歌うのがたのしいか?」
 その姫乃の言葉にシャーロットは頷いた。
「つ、次だな」
 その光景を横目に、マイクスタンド前まで移動する、G。そしてその隣にまほらまが立った。
 わずかにマイク越しに聞こえたブレス音。そしてはじけるように曲が響く。

《窓辺から差し込む陽光てのひらに受とめてみる。
 空に向けてかざした手から射し込む光と影がせめぎあって。
 光の中見えた夢が遥か遠く彼方に消えてくんだ。
 濃くなる影に浸食されて狭まる視界 伸ばした手さえもう見えない。
 闇の世界に沈んでいく冷たい静寂の絶望の檻》

《CHANGE 変えようよ変えるんだ世界
 CHANGE AGAIN その先の未来へと
 心つなげる誰かがほら
 うつむいた俺の手を引いてくれるから》

 間奏でまほらまはGに告げる。
「はじめての共同作業ねぇ生まれてくるコはどんなかしらぁ」
「青い髪振り乱して呪いの言葉吐きながら俺を追いかけてきそうでヤだな」
「…………ジーヤァア?」
「うっわ聞こえてた……ゴフッ」

《CHANGE まわりを見て変わってくよ世界》
 呻いて床に転がっていたGだったがサビの途中から根性で復帰、マイクを握る。

《CHANGE AGAIN 聞こえるメロディ。
 歌う声を合わせればほら。
 そこにある笑顔が希望の光になる。
 さあ歩き出そう理想の世界へ》

 その瞬間空にかかる金色の魔方陣。その魔方陣をガラスのように砕いて、その鳥は生まれた。

「金の属性神鳥『三日月』だね」
「おお!」
 金色の翼に、鋭いくちばし、二メートルを超える神々しい鳥にそう手を振るG。しかし降りてくる気配がない。
「戦闘は好きじゃないけど、なれ合うつもりはないってモンスターだね」 
 春香が告げ、言葉を続ける。
「ほっておいて次の曲行こうか」
「な! そんなのありですか!」
 必死にアプローチを続けるGをおいて今度はアルがマイクに向かう。
 ECCOがVサインを向けた。
「今回はボクの流儀で行かせてもらうよ」
 場の空気が変わる。獄彩色に彩られる。
「ぼくの声を生かした、ボクのうた【音について~I~】」

《遠くで呼ぶ声がした》

 鳴り響くのは甲高い電子音。そして波のような音の群。

 サウンドドラックという現象がある。脳内で処理しきれないほどの音を耳が受けると快楽物質が流れ出るという現象だが。
 それに酷似した効果をその音楽はもたらした。
 高めの音域、楽器は重低音が目立つ。ベースが心臓の鼓動のように体を揺らし、ドラムのリズムが空間を震わせる。
 雅の声がそれに重なる。オクターブ下でアルの声を持ち上げるように響く

《鼓動、情動、魂、命
身に満ち満ちる、空気震わせ、光と影の狭間に揺蕩い、音の水面、映せ言の葉
届け、進め、あなたのもとへ、こころの奥へ》

 超速度で様々な言語の言葉が入り乱れる。
 翻訳しても意味が伝わらない、脈絡のない文体。
 何か音について言及しているようだがそれも不確か。
 だが……。
 雅はアルに視線を向ける。
 アルは音を通じて世界を見ていた。その姿を見て雅は微笑みを浮かべる。

《私は 我は 余 俺 妾 小生 我輩 儂 己 あたしは 僕は
僕 は ボクらは
音、そのものだ》

「でた」
 澄香が告げる。天井には機械で体の作られたマリオネットのようなモンスター。
 しかし金属の属性ではないようだ。

「属性は宙 文句なしのスキル重視型です『朝と夜を告げる者 ガリレオ』」
 蘿蔔がゲーム端末を見て告げる
「気を付けて、光と闇の属性を切り替えてくるよ」
 それが『三日月』と相対する。甲高い金属音が響く。
――止めないと。
 まほらまが告げるがふらりとマイクに誘われるECCO。
 それを遮るG。
「ECCOさん!」
「どうしたん?」
「題名考えてくれないかな?」
 冷や汗を流してECCOを見守るG。そんなECCOはふむと口元を抑え、そしてGに提案する。
「たとえば……」
 そんな命名談義を繰り広げている横で戦闘は激化する。
 蘿蔔が弾丸を放つと、そのこうげきでガリレオの体制が崩れた、それを狙って三日月がその翼をもってして切り裂く。
「あと一撃です」
 蘿蔔が告げると、Gは動いた、コードの下がっているガリレオにフロストバイトウィップをまきつける。
 そして最後の一撃、三日月がガリレオを沈めた。
「よし」
 そうガッツポーズをとるG。そのぞ場に舞い降りてくる三日月。
 Gは共鳴を解いた、そして歩み寄るまほらま。彼女に三日月は頬を摺り寄せた。
「俺メインで歌ったのになんでまほらまに懐くんだよ!
「では、俺の番といこうか」
 突如空気が変わった。優美なピアノの音が全員の耳に届く、しかしその指捌きは巧み。シオンがリードする音に、様々な音色が加わった。
 ファビラスはその音色に耳を傾けている、ピアノに背を預け佇みながら。

《触れない触れられない
抱きたい抱きはしない
そんなモノ欲しそうな顔しても無駄さ
同じような瞳をしてる俺が
同じような熱を帯びた俺が
そんな期待に震えた身体も無駄さ》

 直後、轟くように魔方陣が展開される、色は紫。その光は輝きを増してさく裂した。

《同じような瞳をしてる俺が
 同じような熱を帯びた俺が
 触れたら最後さ
 抱いたら最後さ 
 硝子のキミは
 きっとすぐに壊れてしまうから
 きっとすぐに壊してしまうから》

「どあーーー。やばいよ光属性最強の座を争う超レアモンスター『神龍』だ!」
 見上げるほどの龍。今まで相対したどのモンスターともレベルが違う気がした。
 神龍のライトニングブレス。それを防ぐためにカーバンクルが前に出た。
「そんな、だめです」
 杏樹が前に出ると、代わりにその攻撃を受け止めてはじいた。
「まさかこんなバイオレンスが待ち構えているなんて思ってもみなかったが。いやいや、普通はこんなの考え付かないから!」
 姫乃が叫んだ。
 その時二発目のブレス。そのブレスの前に躍り出る影。
 ファビュラスである。
「アナタはアナタでしかない……この世でたった1つの存在ですわ」
 そう告げ、光の奔流の中に身をさらして見せるファビラス。だがその表情は揺るがない慈愛で満ちている。
「美しい物が好きなシオンの歌から生まれたアナタ……」
 その瞳に通じるものを感じたのか神龍はファビラスの足元へ降り立った。
「きっとアナタの心も美しいハズでしてよ?」
 龍が跪く。そんな龍の頬をファビュラスはなでた。
 その光景を唖然と眺めている夕燈。その背をECCOが押す。
「頑張って。夕燈ちゃん」
「頑張る……! から、褒めてー」
 歌う曲は『日向の音 ~soleil~』
 イントロが流れると、澄香や杏樹の胸にどこか懐かしい思いが蘇った。
 まるでみんなが一つになったような感覚。
「どんなに大変そうでも、真っ暗な感じでも、陽の当たるその場所を真っ直ぐ目指して、頑張れる。そんな歌をうたいたいんよ」
 それもそのはず、これはとある少女を救うためぜんいんで同じ歌を歌ったあの日を、強く思い描いて作った曲だから。
「どんなに迷子さんになっても、「あの場所」を目指して歩いて行けるように」
 熱く、思いをたぎらせて、汗を舞わせて謳う夕燈は一生懸命だった。
 その曲で具現化したのは全身に炎を宿した四足歩行の獣。
「火の属性 『ホウオウ』だね」
 澄香が告げると、ホウオウは機敏に動きECCOへと接近した。
「ECCOさんちょっとじっとしててね!」
 ターゲットドロウ、火焔をからめ捕りそして散らす。
 そしてホウオウ側面に回り込み蘿蔔はその脇腹に弾丸をばらまく。
「そっちに行きました」
 そしてこれはあくまで援護射撃。本命は。
「では、戦闘訓練の時間です」
 一撃。魔法による爆撃を観まい、澄香は駆けた。
 だがかけている間に髪からは色が抜け去り、きらびやかな衣装もシスター服へと変わっていく。
「では参ります」
――本当にやるの?

 直後クラリスは二重に呪文を唱える。
 直後幻想蝶の光がアルスマギカを飲み込んで、代わりに装備されたのはパイルバンカー。
 炸薬を装填。ダメージコンバートを機動
 敵の攻撃を掻い潜り、腹部にその杭を押し当てた。
「古来より魔を滅ぼしてきたのは、杭にございます!!」
 直後放たれた極太の杭が衝撃波を伴って、ホウホウの脇腹を食い破った。
 その姿は霊力の光となって消えていく。
――うーん。微妙ですね。
 首をひねるクラリス。
「め、目茶目茶怖かった」
 澄香は思わずその場に座り込む。

エピローグ
 無事に収録は終了。飲み物を持ってくると言い残して消えたロクトを待ちながら皆は歓談に興じている。
「あ、あの……えと、その」
 そんな中蘿蔔がECCOに話しかけた。
「アネモネ……また歌ってもいいでしょうか?欲を言えば……CDとかにも、今度入れたい、かもなのですけど……えと、えと。だ、だめでしょうか」
「あら。あの子ちゃんと言ってへんかったん? うち『アネモネ』はプレゼントするから直接くれ、言われてるんよ」
 ECCOはあっけらかんと言い放つ。
「遙華ちゃんからのプレゼントやんなぁ。きっと。好きに謳ったらええよ。思いを込めて歌ってなぁ」
「ねぇ春香」
 その隣で澄香が春香に問いかけた。
「新曲、どうかな」
 楽譜片手に春香は答える。
「いい曲だと思う、けどこれって」
 そこには澄香の新曲がつづられていた。

 死んでしまった女神様の歌を繋いだ友人たちは。
 悪い女神様から彼女の心の欠片を取り戻す。
 沢山の人たちの力を借りて、幾千万の歌声を心の欠片に束ねた。  
 そして、ほんの少しだけ、また女神様の声を聴くことが出来た。

同じ別れを二度繰り返す悲しみの音なのか。
一度だけ奇跡を手繰り寄せた可能性の音なのか。
「春香、君はどう思う?」
「私は、同じ悲しみに胸を撃たれるんだとしても、もう一度あの子に。あいたいよ」
 そう涙ぐむ春香の肩を澄香は抱いた。
 そんな光景を眺めて蘿蔔はレオンハルトにだけ聞こえる声でつぶやく。
「私……アイドルが嫌だった。目立つのも嫌で、歌う暇があったら戦わなきゃいけない。戦うことが一番誰かの為になる、救いになるんだって。だから私の戦場はここじゃない。早く辞めたいって思ってた。でも」
「何か変わったかい? 今日の蘿蔔は珍しく嫌そうじゃなかったし」
「……色々と分からなくなりました」


結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
  • 藤の華
    泉 杏樹aa0045
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
  • ハートを君に
    GーYAaa2289

重体一覧

参加者

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
    人間|17才|女性|生命
  • 希望の音~ルネ~
    クラリス・ミカaa0010hero001
    英雄|17才|女性|ソフィ
  • 藤の華
    泉 杏樹aa0045
    人間|18才|女性|生命
  • Black coat
    榊 守aa0045hero001
    英雄|38才|男性|バト
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • 苦労人
    レオンハルトaa0405hero001
    英雄|22才|男性|ジャ
  • リベレーター
    晴海 嘉久也aa0780
    機械|25才|男性|命中
  • リベレーター
    エスティア ヘレスティスaa0780hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 朝日の少女
    彩咲 姫乃aa0941
    人間|12才|女性|回避
  • 胃袋は宇宙
    メルトaa0941hero001
    英雄|8才|?|ドレ
  • ~トワイライトツヴァイ~
    鈴宮 夕燈aa1480
    機械|18才|女性|生命



  • 銀光水晶の歌姫
    アルaa1730
    機械|13才|女性|命中
  • プロカメラマン
    雅・マルシア・丹菊aa1730hero001
    英雄|28才|?|シャド
  • ハートを君に
    GーYAaa2289
    機械|18才|男性|攻撃
  • ハートを貴方に
    まほらまaa2289hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 藤色の騎士
    シオンaa4757
    人間|24才|男性|攻撃
  • 翡翠の姫
    ファビュラスaa4757hero001
    英雄|22才|女性|ジャ
  • エージェント
    美咲 喜久子aa4759
    人間|22才|女性|生命
  • エージェント
    アキトaa4759hero001
    英雄|20才|男性|バト
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