本部

【絶零】連動シナリオ

【絶零】憂いを絶て!

鳴海

形態
イベントショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
8日
完成日
2017/01/12 20:54

掲示板

オープニング

● 状況説明
 状況は悲惨、ひび割れた声が響き、脱出の遅れた市民たちは攻撃を受けている。
 ノリリスク中心部。突如愚神によって放たれた敵によって、町は混乱の際に追い込まれていた。
 この事態に対応するのはH.O.P.E.。
 その戦力の限りを尽くして広大な街を防衛に当たる、しかし。
 その戦列にあるべき姿が無かった。
 ロシア軍である。
 圧倒的に人手が足りない、この状況を打開するために君たちは司令部へ走った。
 指令本部前の門には二人の番兵が立っていた。
 二人は町の現状を知らない様子で、リンカーたちの報告を聞くとすぐに上司へと連絡を取ってくれた。
  

● 国の暗部
「通せ」
 そう司令官は無線機越しに番兵に告げた。彼には分かっていたのだ、この事態の解決にはH.O.P.E.の協力が必要だ。
 だが。状況がそれを許さない。
「国を裏切るのか?」
 そう部屋の角、そこにたまる闇の中からその男は告げた。
「国民あっての国のはずだ」
 そう司令官は告げる、だが、男は引き下がらない。
「わかっているだろう? H.O.P.E.などという組織に頼っている間は我が国の威信を取り戻すことなどできない、それどころか奴らの介入を許せば、さらに奴らの動きを助長させることになる」
「そんなことは些末な問題だ、失った威信、権利、そんなものはあとで取り戻せばいい、しかし、人命は戻らない」
 そう司令官が告げると、男はゆらりと闇から一歩足を踏み出した。
 不気味な男だった、黒いローブで全身を覆っており、体格が判然としない、さらに磨かれたような鏡の仮面。その仮面が司令官の表情を映し出す。
 自分が恐怖しているのがわかった。
「国に逆らうのか?」
「逆らうわけではない、ただ」
「日和見はよせよ」
「私はこの基地を任されている最高責任者だ、いくら国の中枢から送り込まれたあなただろうと、指揮権はない」
「それはそうだな、だが、それこそそんなもの関係ない」
 そう笑うと、男は素早く司令官に歩み寄ると、恐ろしい速度で無線機を取り上げてしまった。そして司令官腹部に手を当て、吹き飛ばした。
 紙のように宙を舞った司令官は壁に叩きつけられると、明滅する意識の中男に手を伸ばす。
「よせ、『カラマーゾフ』」
「そこで寝ていろ」
 そう告げると、指令室のPCを操作し基地すべての回線を開いた。
「H.O.P.E.の手の物を妨害しろ、奴らは敵だ、このノリリスクの平和は我々の手だけで取り戻す、家族と国を守るために、その命を燃やせ。敵を殲滅するのだ」


● 異常事態

 その放送をリンカーたちは指令室に案内される廊下で聞いた。
 硬直する兵士たち。
『本部内、全兵士に告ぐ、H.O.P.E.のもの達を捉えよ、奴らはリンカーだ』
『やめろ!!』
 別の二つの声が同時に響く。
 何やらもみ合っているようだ、場を困惑の静寂が満たす。
『一般兵士にリンカーが止められるわけがないだろう』
『止められないなら、止める方法を考えるんだな、例えば、そこから一歩でも動けば引き金を引く、とでもいい自分の頭に銃口を突きつける、なんてどうだ? リンカーは甘ちゃんばかりだ、それで動きは止まるだろう』
『兵士の命を無駄に散らせることなど、私は許さない』
『ではどうする? 俺は兵士に銃口を額につきつけよと告げたが、実際に銃口を突きつけられているのは我々国だ』
『何?』
『契約は破棄された。HOPEどもが市の安全を考えて苦渋の決断をした市長を捕らえたせいだ。貴様たちが自分自身で選んだ事態だ。そんな風に言われてしまえば、我々のできることは一つだ』
『H.O.P.E.の拒絶……』
『聞こえたかね、H.O.P.E.諸君。我々は君たちと手をくめない、それなりのリスクがある』
 その直後である。司令部の窓を割って何かが廊下に飛び込んできた。
 それは巨大な虫の群体。その群体に兵士たちは襲われていく。
『くそ、従魔がこんなところにも』
 そう雑音と共に通信は途切れた。
 これから君たちは状況の荒れた司令部を駆け巡り指令室を見つけ、そこにいるであろう司令官と話をつけなければならない。
 でなければH.O.P.E.を妨害しろという命令は解除されないだろう。
 そしてこの一件に時間制限があることも忘れてはいけない。司令官も軍人だ、まったく抵抗できないわけでは無いだろうが。
 一般人が従魔に勝てるわけもないのだから、彼の命が尽きるまでに、そこにたどり着かなくてはいけない。

解説

目標 指令部との協力をこぎつける。

交渉に置いてネックとなっているのは下記の事柄です。
・H.O.P.E.と手を組むことによって、攻撃が苛烈になる可能性がある
・国上層部は、面子を気にしH.O.P.E.の介入を拒んでいるが、司令官自身は人命を優先したいと思っている。
・『カラマーゾフ』という上層部寄りの男の存在。

 この三点をクリアーして、司令官を説得する必要があります。
 さらに行く手を阻むものも多いでしょう。従魔や、司令部内の兵士などです。
 よって今回の任務は、交渉、救出、突破の三点を深く考えなければいけないでしょう。
 このミッションでロシア軍の協力を取り付けることができれば、ロシア軍を味方に引き入れることができます。
 彼らの力はこの町の防衛、非難に置いて重要で。
 他のシナリオにおいても重要となってくるので、頑張りましょう!

●従魔データ
 雪喰蟲×10以上
 綿くずや綿雪のような姿をしたミーレス級の従魔。
 人に取り付いてライヴスを吸い取る性質を持つ。
 一体一体は全く脅威ではなく、イマーゴ級並みの強さしか持たない雪喰蟲がミーレス級に分類されるのは、その集団性故である。雪喰蟲たちは数十匹で集団を形成し、対象を襲う。
 リンカーより、非リンカーの方が襲う優先度は高いようだ。


● カラマーゾフ
 この男はロシア中枢から送り込まれたリンカーです。
 彼の持つ権限は大きくはないですが、その任務を実行するためであればどんな手段でも使います。
 彼のステータスはPL情報ですが、ここで公開します。
種族 アイアンパンク
英雄 カオティックブレイド
 武装はナイフで回避能力も高いタイプです。近接攻撃がメインです、室内の戦闘なので遠距離攻撃に対する準備はしていないようです。

リプレイ

第一章 心凍る町
 リンカーたちは囲まれていた。人が五六人通れる大きな通路で固まって両側に迫る敵対者を見つめる。
 前方は昆虫従魔の群。後方は引くことを許されぬロシア兵。
 三者にらみ合いの状態で時間ばかりが過ぎていく。
「全く色々と面倒な事になっているわね。愚神の思惑と人間の思惑、どちらが厄介かしら……きっと、そのどちらもね」
 そう告げたのは『水瀬 雨月(aa0801)』彼女の言葉に『努々 キミカ(aa0002)』が頷いた。
「現場の情報が錯綜しているみたいです。ここを何とかしないと、救助にも支障が出るか…………」
 そうキミカは幻想蝶を握りしめた。
「あれ。準備できてるか?」
『ヘンリー・クラウン(aa0636)』がそう『伊集院 翼(aa3674hero001)』に耳打ちする。
 翼は頷きで返すと『葉月 桜(aa3674)』は告げる。
「ボク達にもできることはあるよ!」
「どうするつもりですか?」
 キミカが尋ねる。
「私たちは救助に行かせていただこうか」
 翼は視線だけ投げてキミカにそう答えた。
「こんなこともあろうかと用意したんだ、イメージプロジェクターをね」
「ここでオートマッピングシートも組み合わせて使う。ただそうなると時間が欲しい」
 その言葉に『片薙 蓮司(aa0636hero002)』は頷いてヘンリーの袖を引く、言いたいことはわかっていた、そしてやるべきことも。
 だからキミカは、あのふんぞり返った独裁者がきいてくれていることを願って言葉を投げる。
「ねぇ、カラマーゾフさん、一つだけ答えて」
 キミカはカメラをじっと凝視した。
「あなたはロシアを愛しているの?」
「当然だ」
 その言葉を信じ、キミカは頷いた。胸に手を当ててそして告げる。
「だったらそこで待ってて、絶対、悪いようにはしないから」
 その言葉を合図だと捉えた雨月は幻想蝶を握りしめる、すると幻想蝶は光を放ち、その内部にいた『アムブロシア(aa0801hero001)』と心を通わせる。
「振り回される方はいい迷惑だわ」
「何とかするぞ、キミカ。連中の寝惚けた頭、我らの手で叩き起こしてやらねばならぬ!」
『ネイク・ベイオウーフ(aa0002hero001)』が高らかにそう叫ぶとキミカの幻想蝶も光を班つ。
「共鳴、起動――――私達は司令室への血路を切り開く、兵士の救助と説得は諸君に託すぞッ!」
 共鳴、そしてはじかれたようにキミカは従魔の群へと突撃した。
「何をやっているのかな? 蘿蔔」
一人もたついている『卸 蘿蔔(aa0405)』をきにして『灯永 礼(aa0942hero001)』は声をかける。みれば蘿蔔は両手でスマホを隠すようにいじっていた。
「ちょっと、SNSを」
 礼は首をひねったが『マック・ウィンドロイド(aa0942)』は何事か気が付いたようで、ゆったり微笑んだ。
「なるほど、そう言う戦い方もあるんだね。そちらは任せる……僕たちは早く指令室へ」
「ゲームばっかしてんじゃねえぞ」
『ウォルナット(aa0405hero002)』がそうからかうと、蘿蔔はほっぺを膨らませた。
「違います!!」
 そんな蘿蔔の隣を『布野 橘(aa0064)』が抜けていく。
「頭が固いっつーか、なんつーか。なぁ?」
 その後ろに『アルテミス(aa0064hero002)』が続いた。
「ウム。人々がいがみ合い、争っても、愚神という巨悪の前には何の理もないと、私も思うね。
 だからこそ、人と人は、手を取り合って共に進むべきだ。
 誰が優位とか、誰が上だとか、誰の功績だとか、そういったものを争うよりも、人という漢字は人と人が支えあって成り立つように――」
「長ェよ! ほら、行くぞ!」
 直後共鳴、戦列に加わる橘。
 そんなリンカーたちに背後から銃を向けたのはロシア兵。しかしその銃口から銃弾が放たれることはなかった。
 銃口と共にあげられた腕を鷲掴みにしたのは『Arcard Flawless(aa1024)』
 ちなみ共鳴はしていない『木目 隼(aa1024hero002)』はそこにいて、ことの次第を見守っている。
「程度が知れている…………上に、無謀にもかなわない相手に挑んで命を散らそうって? そんな兵隊たち逆に殺してしまった方が僕らの益になるんじゃないかな」
 そんなArcardの赤髪を後ろからの爆風が揺らす。背後から迫る虫を爆炎が焼いたのだ、やったのは『北里芽衣(aa1416)』である。
「大丈夫ですか? 先生」
――虫さんまだ沢山いるの!
『アリス・ドリームイーター(aa1416hero001)』がそうはしゃぐ。
「さすが愛弟子、でもあれはどうする?」
 目の前にはこめかみに銃を突きつける兵士がいた。
 その兵士の目を真っ向から見つめて芽衣は、告げる。
「皆さんは先に」
 そして若干十歳程度の少女は、何倍にも歳が離れた兵士を見据える。
 そんな力の入った肩に手を置くのは『御門 鈴音(aa0175)』
「国家の面子だとか威信だとか……難しい事はわからない……だけど目の前で苦しむ人を放っておけない!」
 そう告げて鈴音も兵士たちへと視線をうつした。
「朔夜! 力を貸して!」
「はいはい……いつものお人よしね。……いいわ。私はそう思えないけど貴女は人間は信頼しあえる生き物と言ったわね。せいぜい私の力で証明してみなさい」
 『朔夜(aa0175hero002)』はそう答え、その言葉に鈴音は目を見開きつつ幻想蝶を握り、そして共鳴する
【鈴音フォーム~Holy woman~】そこには血のように濃い赤の槍を手にした修道女が立っていた。
 直後鈴音が動く、一瞬で接近し兵士たちの銃を切り飛ばす。
 その動きに意識を取られていた兵士の手から芽衣が銃を叩き落としていった。
 その芽衣に襲いかかろうとした兵士へとArcardが掌底、兵士の意識を直ちに奪うと今度こそ共鳴。
 敵を見据えた。

第二章 走れ

 だが基地内にロシア兵はごまんといる。倒したとしてもさらにその後ろの兵士が指令を実行しようと拳銃を頭に当てるのだ。
「これしか、祖国を守る道が無いなら」
 そう涙を流しながら引き金に指を駆ける若い兵士、それをArcardはただ見つめている。
 それこそ。風景を見下ろすかのような無表情で。
「ああ、任務ご苦労。さようなら」
「なに?」
 兵士が絶句する、そこで初めてArcardは表情に感情を通わせた。
「自分のリストカットは他人のせいだと? 錯乱した自殺志望者の言にH.O.P.E.が付き合う理由などない」
「そんな、では私の命は」
「知らん! ボクは任務を優先する。お前達は好きにしろ」
 そう身を翻した直後、兵士の目に映ったのは、銃を構える芽衣。
「ただし、ボクの愛弟子に目をつけられない範囲で ね」
 Arcardが身をずらしたことによって通った射線、兵士が驚いている間に芽衣が引き金を引くと、兵士の手から拳銃が落ちる、直後Arcardは縮地もかくやと言わんばかりのスピードで接近、肘鉄で後頭部をはじいた。
 意識を失う兵士。
「こうやって一人一人処理していくことは可能だけど、その前に僕の弟子が君たちに言いたいことがあるらしい、この子の言葉をよく聞いて、僕の手を煩わせることなく降伏してくれると嬉しい」
 そう告げるとArcardは一歩引いた。
「…………ロシア兵の皆さん、あなた達はあの命令を順守して、家族や同僚を捨てて死ぬ気ですか? 私達は、あなた方の国を守る為の話し合いに来ただけなのに」
 芽衣が一歩前に出る。
「あなた達はなんの為に闘っているのですか? 上官の命令で死ぬ為ですか? それとも国や家族を守りたいからですか? 国や家族を守りたいなら、もう一度、ロシアの状況や、今ここで死ぬべきかを考えてください」
 ざわめく兵士たち、当然だろう、目の前の幼い少女は、その体の小ささからは考えられないくらいに、しっかりとした言葉を告げている。
「命令をどうしても守りたいなら、私だけをこの場で足止めしていてください。皆さんが自殺をしないなら、私はこの場に留まります。代わりに、交渉と救助に向かう他の能力者を通してください」
 場は混乱していた、ロシア兵たち全員が倒せと命じられた敵に身を案じられている。
 本当に彼らは敵なのか、そんな疑念が頭をよぎる。
 その混乱の隙をついて、リンカーたちは指令室への道を走った。
 しかし道を逆走してくるものがいる。
 鈴音である。
「従魔に襲われている人の手当てをします」
 そう鈴音は傷ついた兵士を仲間たちに預け告げた。
「この中で一番偉い人は誰ですか?」
 芽衣が言う。芽衣はその人物に歩み寄り、人を集めること、施設内で従魔に襲われた者がいればここに連れてくることなど指示を出す。
 それを見つめているArcard。ゆったりと構えているが、ロシア兵の攻撃に対応できるように意識を張り詰めていることが分かった。
 そんな彼女に鈴音は告げる。
「私Arcardさんがこの人たちを攻撃しようとしたら止めますから」
 そうこうしている間に負傷兵が集められる、基地内は従魔の襲撃により大混乱に陥っているらしい。
 だから自分たちを拘束に来る兵士たちが少なかったのかと、Arcardは納得した。
 そして鈴音を見据える。
「君と戦えるのは楽しそうだけど。今は攻撃する意思なんてない」
 そんな二人の危うい空気には気が付かず芽衣は告げる。
「さぁ、安全な場所まで、私が皆さんを誘導しますから、医務室まで行きましょう」
 そう先導する芽衣の隣につくArcard、彼女に芽衣は告げた。
「悪役ですか? 先生」
 その言葉に少し笑ってしまうArcard。
「君はなんでも好意的にとらえるなぁ、悪役じゃなくて僕は悪だよ、彼等から見た姿が正しい」
 次の瞬間目の前に躍り出る羽虫の群。それをArcardは火竜で撃ち飛ばした。

    *    *

「雪喰蟲は私が対応した方がよさそうね」
 そう告げて雨月はネクロノミコンを片手に走る。
「頼むぜ、マック。道は開いてやるから、バッチリ決めてこい」
 橘は走りながらマックを振り返りそう激励した。
――おお、あなたは確か、灯永 礼さんではないですか! ご活躍をテレヴィジョンで拝見しました。プログラミングの妖精、でしたかな? その歌声で人々に幸せを届ける立派なお仕事…………。形は違えど、私も同じ気持ちで、同じ姿勢で、人々の心に希望の炎を――
 そうアルテミスはつらつらと告げて見せる。
「だから長ェってんだよ!」
 橘が苦々しげに告げた。そんな二人のやり取りがおかしくて、少し笑ってしまったマックと蘿蔔である。
「わかりました、指令室の場所、ちょうど真上です」
 気を取り直して蘿蔔は、リンカー全員にそう告げた。蘿蔔の放った鷹が指令室をあっさり見つけたのだ。同時に従魔の接近情報なども流してくれる。
「であれば、こちらですね、ついてきてください」
 蘿蔔の指示を聞いてマッピングシートを広げながら走る桜。最短のルートを予測して突き進む。
 そして同時に先端を切り開く役目を桜は追っていた。
「邪魔!」
「邪魔だな!」
 桜とヘンリーが同時にそう叫び、曲がり角から躍り出てきた兵士たちを素手で迎撃する。
 一同はその間に通過。再度起き上がってリンカーたちの背に銃口を向けようとした兵士たちをキミカが横っ面に殴り飛ばして気絶させる。
 キミカは速度を上げて合流、そのまま殿を務める。
 一般兵は問題にならない。
 そうキミカは感じていた。共鳴しているだけで身体能力に雲泥の差が出る。
 AGWなど無くても百人は息も切らさずに迎撃できるだろう。
 だが、処理には時間がかかるわけで。
「後ろからいっぱい来てますよ!」
 キミカが叫ぶと、全員が後ろを見る。
 銃弾は通用しないとわかった兵士たちが行く手を妨害しようと走って追いかけてきているのだ。
 さらに前方を阻むのは大量の雪喰蟲。
「迎撃するぞ!」
 ヘンリーがそう告げると、キミカと桜が並んだ。
「追いつかれそうですね」
 蘿蔔はムムムっと口に手を当てて考える、そして視界に入ったのは消火器。
「突破したわ!」
 雨月の言葉で蘿蔔は弾かれたように行動を開始する。まずは消火器を抱え。
「みなさん目を!」
 蘿蔔はそれを敵陣に投げた。そしてその中身をぶちまけるように消火器を撃つ、するとあたりが白煙に包まれた。
 そのまま階段を駆け上がり、一直線に進めば指令室、そう思ったのだが。
 そうやすやすと通してくれるわけはなかった。
 リンカーを挟み撃ちにするように前後で、右側の壁が吹き飛んだ。
 濛々とたちこめる土煙、その中から現れたのは身長二メートルほどの大男。
「ロシア軍にこんな人物。いただろうか」
 マックは考え込む、事前の情報収集ではロシア兵にこんな奇天烈な人間はいなかった。
 であればカラマーゾフの伏兵だろう。あの余裕の正体はこれだったのだ。
「先に行け! ここは俺らが引き受ける。行くぞ、アルテミス――!」
 月光の戦士ルナセーバー・アルテミスはアルマスブレード片手に加速。前方のリンカーへと切りかかる。
 その隙に急接近する後方の兵士リンカー。その行く手を遮ったのは雨月の杖だった。
「あなた達は先にカラマーゾフを……」
「いいのかい?」
 マックは問いかける。
「いいのよ、私荒事の方が向いてるから」
 そうロッドを回して見せるとその宝玉部分が熱を持つ。
 その熱は次第に炎として立ち込めて、陰炎立ち上らせる闘志と変わる。
 雨月は兵士の振るう大剣からドレッドノートと推測。剣劇の合間に距離を取り杖を構えてまつ。
 相手が大剣を振り上げ接近してきたところで半歩前に出た。次の瞬間音を置き去りに振るわれた杖。
 その宝玉が眩い光を放ち。極光の温度は数千度。周囲のコンクリート壁すら溶かしてリンカーを吹き飛ばした。
「この狭い空間で大剣なんて、ナンセンスね」
 そして雨月は背後を振り返る。
 そこではルナセーバー・アルテミスが敵リンカーと激闘を繰り広げていた。
 上から迫る剣劇を下からかち上げ、刺突。それを捌いた兵士は懐に潜り込んでの掌底。
――デュワッ!
 それをアルテミスは身をひねって回避。
 多少距離を取ったところで横なぎの一撃を剣の腹で受ける。
 その時だった。兵士リンカーを背後から襲う白い虫の群。
 いつの間にか囲まれている。
 二人はいったん通路を後退。背中合わせに周囲を確認する。
――デァァーーーッ!!
「え?」
 次の瞬間腕をクロスさせ光線を放つアルテミス、それに習って雨月もゴーストウィンドでの迎撃を試みる。
 しかし敵は多く、倒し切れない。
 そこで雨月は兵士たちに告げた。
「一時休戦にしましょう、このまま虫を放っておくと、あなたの仲間に被害が出るわ」
「なぜ助ける?」
 床に横たわったままの兵士が告げる。
「寝覚めが悪いからかしらね?」
――デァァーーーッ!!
 再び交戦を放つアルテミス、そしてリンカーたちの背が見えなくなったことに気が付き、願いを込めてこう、言葉を投げた。
「あとは任せたぜ、マック」

第三章 傷ついたもの達へ
 
 インカム越しに指令室のへの突入を聞いた桜とヘンリーは顔を見合わせた。
 彼らは今、本体と別れ武器庫周辺まで来ている。そこに兵士が集められていることを知ったので、そこまで下りてきたのだ。
 あわただしい基地内。
 その中で彼らが見咎められないのは、イメージプロジェクターで軍服を再現しているからである。
「さて、護衛をしながらあの男に知られずに兵士たちを助けるぞ」
――おい、ほんとにあんな男の言うこと聞いていいのか?
 そう蓮司は戸惑いの声を上げる。そんな中桜が一歩前に出て困惑しきった兵士たちに告げる。
「みんな聞いて。これから、ここにいるみんなは自分で決断しなきゃいけなくなるよ」
 そうスピーカーを見あげるとキィンとノイズが走り、何者かの声がスピーカーから鋭く響いた。

   *   *

 指令室その扉には鉄が仕込まれており、生半可な装備では突破できないようになっている。その重たい扉をキミカが打ち抜くと。マックが先陣を切って入室した。
 彼の隣には礼が立っている、つまり彼は無防備
 そしてマックは共鳴を解き前へ、カラマーゾフの前に出る。その手に握るナイフが妙な輝きを帯びている。
 おそらくはAGW、彼が共鳴していることが分かった。
「もうたどり着いたのか、H.O.P.E.よ」
 カラマーゾフが左手をあげると、部屋の影に潜んでいた兵士たちが銃を上げる。
 数は八。その一人が縛り上げられた司令官にも銃を向ける。
 おそらく彼らもカラマーゾフの私兵。
「何をしようというのだ? 国を切り刻もうとするもの達よ」
「まず、その認識が間違いだということを伝えに来たのさ」
 マックはそう告げ一歩前に出た。
 彼は今共鳴をしていない、普通の鉛玉でも命に係わる可能性がある。
 だが彼の表情にはそんな恐れ微塵も感じられなかった。
「司令官はオレグ・ベルマンという名前を知っているはずだ」
 その言葉に床にねじ伏せられた司令官は眉を動かすだけだった。
「僕はとある依頼を受け、愚神を討伐したけれど、その愚神の背後にはオレグが存在した。更に、オレグが『秘密結社シーカ』に所属していることも突き止めた。僕はその依頼を直近に受けて、そのままノリリスクにやってきた」
「だからなんだというんだ?」
 痺れを切らしたカラマーゾフはその手のナイフをマックに突きつける。
「わからないかい? この国の上層にはすでに愚神の息がかかってる可能性がある、いやその可能性は極めて高い」
「それに対してあなた達は今、ロシア上層と完全につながっていない、いわば独立部隊の状態」
 マックはさらに言葉を続ける。
「シーカがHOPEに証拠が握られていると知る前に、直近のシーカに属しない軍高官、つまり貴方にこれを伝えに来たのさ」
「シーカーが、我々の背後に迫っている?」
 カラマーゾフは唖然とそうつぶやいた、そしてその動揺こそが付け入るすきだ。
「さて、司令官。僕からの個人的な提案だ。モスクワが正常に戻るまで、モスクワの統制を離れるのはどうだい?」
「僕は別に国に銃を向けろなんて言っちゃいない。
あくまで正常な判断を行えるようになるまで、統制に従わなければいい。
例えば、"愚神絡みの事件の解決をHOPEに依頼する"とかね。
そこで依頼者が便宜を図るのはよくあることさ」
「黙れ!」
 カラマーゾフは叫んだ。
「お前たちが信用できる要素はどこにある」

   *   *

「お前たちが信用できる要素はどこにある」
 カラマーゾフの声が基地内に響き渡った。
 その怒号に戦士たちは目を丸くしている。
「少なくとも、兵士に自害してでも僕らを止めろと、そんな考えを持っている君に従うよりはいいはずだ」
 兵士たちはどよめいた。
 その背後で桜はオートマッピングシートを広げている。
 蘿蔔やArcardの情報をもとに安全な逃走経路の割り出しを行っているのだ。
「なぁ、この国はお前らの命を捨て駒にするような国だったか?」
 ヘンリーは告げる。その言葉にスピーカー越しの声が重なる、蘿蔔の声である。
「攻撃が苛烈になる…………ごもっともだと思います。こんなに広くて豊かな国、愚神達は隙さえあれば必ず手に入れようとするでしょうね。そしてここで私たちと手を組めば、体制が整う前にと新たな戦力を送ってくる可能性もあるかも、です」
 少女の声に最初は迷いがあった、だが確信を得るようにその言葉は力強さを増していく。
「何も失わずに変わることは難しい。でもだからこそ協力してほしいのです。ここの…………いえ、それ以外でも。人々が今の暮らしを少しでも変わらず、続けられるようにするのが私たちの務めですから」
 その必死の少女の声に兵たちが耳を貸し始めたころ。ヘンリーも兵たちに告げる。
「マックの言ったように、正常に戻るまでで構わねぇ、それどころかノリリスクの非難が完了したら俺達と手を切っても構わねぇ。今は全員で力を合わせねぇと。護りたいものも守れなくなるぞ」
 その言葉を継ぐように語り始めたのはキミカ
「ここで私達が反目すれば、人々が死んで、あなた達は世界中から非難されて、HOPEも目的を達せられません」
――そうだ。我らの結束こそ、お主らの意味するところの売国奴への最高の意趣返しとなるはずだ。安心せよ、悪いようにはしない。
 そしてネイクがそう言葉を締めくくる。
「司令官のところに言って自分の思いを伝えようよ」
 桜が言った。
「自分たちがどうしたいか、護りたいのは国なのか、家族なのか」
「さあ、俺について来い…………。助けてやる!」
――任せな、俺たちがあんたらを守ってやるよ。
 ヘンリーと蓮司が告げると、兵士たちは拳を高くつきあげた。
 次の瞬間廊下の向こうから突撃してくる羽虫従魔を、ヘンリーと桜は真っ向から見据えて走る。
 自身の後ろに希望を引き連れている、その事実が二人を強く前へと進ませた。

   *   *

「見てください」
 静まり返る指令室、その中心にはマックが立っていた、その隣に蘿蔔が立ちスマホの画面をカラマーゾフに突きつけた。
 その画面にはノリリスク市民から寄せられた大量の意見が並んでいる。
 半ば都市機能を失ってるノリリスクだったが、通信網は生き残っている。
 それを利用し、礼が町へとこの会議室の会話を繋いで、蘿蔔が民衆の意見を集めた。
「なぜ、この会議室の内容がしれた?」
 マックの隣に礼が立つ。
 つまり彼女の仕業である。
「みんな、望んでます、助けを。私達だけではだめですし、ロシアさんだけでもだめです」
 彼ら、彼女らは救助を望んでいる。自分のではない。
 大切な人の。救助を。
「協力しましょう。今からならまだ」
「いや、それは許さない。兵士たちはそこで待機しろ、H.O.P.E.を取り囲め」
「悪あがきだと思わないのかな、カラマーゾフ」
「国とは先を見据えていなければいけない、ここでお前たちの協力を受け入れれば今はいいが、将来的にお前たちの下につくことになる。誇り高い我が国はそれをよしとしない。よしとはしないのだ」
 その時ナイフに霊力の光が宿った。その輝きは弾け、刃となって空を割いて飛び無防備なマックへと迫る。
 それは一瞬の出来事だった。
「マックさん!」
 盾になろうと走った蘿蔔、しかし。その心配はいらなかった。
 キミカが盾となり、それを弾き。
――くっ、やはり貴様はヴィランの側か!
 続く敵兵士の銃弾を鈴音が盾となってはじいた。
「遅れてごめんなさい」
 全員の背を飛び越える赤い影。
 それは疾風の速さを持ってカラマーゾフに接敵する。
 Arcardがカラマーゾフの手首を抑え、右手で胸ぐらをつかみあげている。
「さて? 愚神や従魔の引き入れを是とする段階で、ヴィラン認定は済んでるわけだが」
「H.O.P.E.に反目するものをヴィランと呼ぶ、その身勝手さを未来で呪うがいい」
「ん? 君が他者の言い分に興味がないことと同じように、ボクもお前に興味がない。邪魔だし気に入らないから潰す。その程度の個人の戯言さ。問題があるか?」
 サーベラスクローを召喚、拳とナイフを打ち合わせ、超接近戦を繰り広げるカラマーゾフとArcard。
「やめなさい! Arcard」
 キミカの声が響く
「大丈夫?」
 マックへ歩み寄ったのは橘、雨月。鈴音、そして芽衣も一緒だった。
「建物内部の従魔は片付けてきたわ、間に合ってよかった」
 雨月が告げる、大量の従魔は芽衣と雨月の魔術によってあらかた焼かれて消えたのだった。
「マックさん」
 歩み寄る蘿蔔、そして礼幸いなことにマックに傷は無い。
「僕はいい、それより彼を」 
「交渉は決裂?」
 雨月が首をひねる。
「いや、頭に血が上っているだけだ、冷めれば彼はわかる、賢い人だ、それが空回りしているだけだ」
 そのマックの言葉に、雨月は頷きで返すと、その手の魔本を開く。
 それは一人でにページがめくられ。そして。
 カラマーゾフだけを焼く炎となって襲いかかった。
「なに!」
 容赦のない火焔の本流、それに巻き込まれカラマーゾフは本棚へと体をうった。
 司令官が起き上がり、全員に告げる。
「武器を下ろせ、司令官命令だ」
 蘿蔔は愛銃の威力を最小に抑え、兵士たちの武器だけを的確に狙って撃ち、破壊していく。
「許さん、まだ負けたわけでは無い!」
――私がカラマーゾフを抑える、皆は隙を見計らって彼の無力化を!
 そうベイクの号令で戦列に参加するキミカ、蘿蔔。それに合わせてArcardが動くがその前に立ったのは鈴音である。
 Arcardとの連携でカラマーゾフを追い詰めていく。
 しかし、窓を割り大量の従魔がカラマーゾフに殺到。
 それを盾になってかばう鈴音。
「そいつ、ガンだよ?」
 そうArcardは興味なさ気につぶやいた。
 そんなArcardの目を真正面から見据えて鈴音は告げる。
「言葉は通じなくても……思いは通じるはず。私は人の心が持つ温かさと優しさを信じる」
 その真っ直ぐさがArcardには青臭く感じられて。
――……まったく……本当にお人よしなんだから……私も毒されてきたのかもね。
 そう朔夜は自嘲気味に笑った。
 だが笑ったのはその言葉を気恥ずかしく感じている自分であって鈴音ではない、それを示すかのように、癒しの力の全てを鈴音に渡す。
「H.O.P.E.と手を組むと攻撃が苛烈にというけれど、遅いか早いかの違いだけだと思うのだけどね」
 そう業火を纏う杖を振り、カラマーゾフのナイフの嵐をはじく雨月。
「面子ばかりに固執してドロップゾーンを増やす実害の方が怖い気がするけど、それで結果的に面子潰れたら大して変わらないし。あなたはどう考えるのかしら、司令官」
 雨月がそう問いかけると、司令官は答えた。
「私もその通りだと思っている」
「決まりね」
 その時、全ての音がやんだ見れば、全ての武装を床に転がしてカラマーゾフは床に転がっている。その首に手をかけているのはキミカ。
「チェックメイトね」
 マックが司令官の縄をほどくと。司令官は基地内すべての人間に告げた。
「私が招いた失態で混乱を呼んでしまったことをまず、謝罪する。そして諸君に問いかけたい。人命とはこの世で最も尊いものではないだろうか。そして私は君たちが、家族と隣人が創る、この国を守りたいと、願って兵に志願したことを知っている」
 直後、指令室になだれ込んでくる兵たち。
 彼らは司令官へと敬礼をむけ。全身に擦り傷を負った桜とヘンリーが顔を見合わせて笑う。
「H.O.P.E.と協力せよ。あとの責任は私が取る」


エピローグ
「さあ、お前らの気持ちを聞かせてくれ!」
「やっぱり、みんなで楽しく飲むのが一番だな…………」
 そう倉庫から酒を持ち出してきたヘンリーと蓮司、彼等に続いてロシア兵たちはウォッカを煽る。
「飲み対決でもやるか…………」
「お、受けてやろうじゃねえか……」
「ちょっと、これから任務に出る可能性もあるんだからね!」
 そう桜がたしなめつつも、一致団結したヘンリーとロシア兵たちはばか騒ぎをやめようとしなかった。
「首尾はどうだった?」
 そんな光景を眺めながらマックの隣に腰掛ける橘。
 マックはそんな彼に、ひやひやしたよと短く答える。
「大変だったな」
 そうマックの背をたたく橘、その隣でまたアルテミスがはしゃぎ始めていた。
「おぉ、これは気づきませんでした! あなたは、卸 蘿蔔さんですね? 一度拝見したことがあります。まだデビューから間もないとはいえ、そのフレッシュさはきっとあなたの背中を後押ししてくれるでしょう。人の成長してゆく姿というものは、見る人に勇気を、感動を与えるものです。かくいう私も――」
「あああ、えっと、ありがとうございます。あ……肌触ってみてもいいですか?」
「お前ら。なんの会話にもなってねぇぞ」
 ウォルナットがそう蘿蔔のゲームで遊びながら茶々を入れた。
「こっちに並んでください」
 そんな一行をよそにせっせと働くリンカーもいる。
 鈴音は従魔に襲われて動けなくなった兵たちの治療に当たっていた。芽衣がそれを手伝ってくれている。
「アリス、それじゃ包帯すぐとれちゃうよ」
「うー。わからないー、めいー」
 そんな二人を眺めて鈴音は微笑んだ。
「これで救助が捗ればいいのですが…………それにしても、敵は外にも内にもいるのがもどかしいですね」
 そしてここで起こった騒動を報告しているのはキミカ。
「だが、どうであれ卑劣な輩は叩く。英雄の力、連中に見せてやろうぞ!」
 ネイクはそうため息をついて、ロシアの広大な空を見上げる。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 夢ある本の探索者
    努々 キミカaa0002
  • 遊興の一時
    御門 鈴音aa0175
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
  • 隠密エージェント
    マック・ウィンドロイドaa0942

重体一覧

参加者

  • 夢ある本の探索者
    努々 キミカaa0002
    人間|15才|女性|攻撃
  • ハンドレッドフェイク
    ネイク・ベイオウーフaa0002hero001
    英雄|26才|男性|ブレ
  • 信念を抱く者
    布野 橘aa0064
    人間|20才|男性|攻撃
  • 月光の巨人
    アルテミスaa0064hero002
    英雄|24才|?|ブレ
  • 遊興の一時
    御門 鈴音aa0175
    人間|15才|女性|生命
  • 残酷な微笑み
    朔夜aa0175hero002
    英雄|9才|女性|バト
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • エージェント
    ウォルナットaa0405hero002
    英雄|15才|?|シャド
  • 戦うパティシエ
    ヘンリー・クラウンaa0636
    機械|22才|男性|攻撃
  • ベストキッチンスタッフ
    片薙 蓮司aa0636hero002
    英雄|25才|男性|カオ
  • 語り得ぬ闇の使い手
    水瀬 雨月aa0801
    人間|18才|女性|生命
  • 難局を覆す者
    アムブロシアaa0801hero001
    英雄|34才|?|ソフィ
  • 隠密エージェント
    マック・ウィンドロイドaa0942
    人間|26才|男性|命中
  • 新人アイドル
    灯永 礼aa0942hero001
    英雄|14才|女性|ソフィ
  • 神鳥射落す《狂気》
    Arcard Flawlessaa1024
    機械|22才|女性|防御
  • エージェント
    木目 隼aa1024hero002
    英雄|26才|男性|カオ
  • 痛みをぬぐう少女
    北里芽衣aa1416
    人間|11才|女性|命中
  • 遊ぶの大好き
    アリス・ドリームイーターaa1416hero001
    英雄|11才|女性|ソフィ
  • 家族とのひと時
    リリア・クラウンaa3674
    人間|18才|女性|攻撃
  • 歪んだ狂気を砕きし刃
    伊集院 翼aa3674hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
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