本部

【絶零】連動シナリオ

【絶零】ノリリスク西部遊撃戦

岩岡志摩

形態
イベントショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 6~10人
英雄
9人 / 0~10人
報酬
多め
相談期間
9日
完成日
2017/01/12 20:54

掲示板

オープニング

●住民退避
 骨を凍らせるほどの寒波に包まれたロシアの都市ノリリスクは、かつてない規模の従魔群の大攻勢を受けていた。
 都市を守るロシア軍と都市要人たちは都市を守りぬくのは困難と判断し、都市放棄を決定。
 ただちに都市に残る1万以上の住民達を避難させるべく、現地ロシア軍は街の玄関口にあたる鉄道各駅へと住民達を誘導し、常にない喧騒の中、住民達を乗せた列車を次々と発車させる。
「大きな荷物はその場で捨てさせろ! 人々の搬送が最優先だ!」
「各列車内にかさばる装備も可能な限り外して人の乗れるスペースを多くとれ!」
「時間がないんだ! 一人でも多くの住民達を収容して発車させろ!」
 殺気立った指示が各駅を守るロシア軍や駅に集まった人々の間を飛び交う。
 このとき人々の避難手段となった鉄道車両はフル稼働でピストン輸送を続けていたが、それでも1万人以上もの住民達全員を避難させるのは容易ではなく、住民達の避難完了まで最短で見積もっても3時間はかかると現地ロシア軍はみなしていた。
 だがその頃、ノリリスク北西部から西部にかけて展開されていたロシア軍の防衛ラインは、次々と押し寄せてくる従魔達の猛進に耐えきれず、各所を寸断され壊滅状態に陥っていた。
『敵群発砲! 合計36発、来ます!』
 偵察隊員より緊急連絡が届いた後、弾着のたびに近隣の地面が激しく揺さぶられ、撃破された戦車から搭乗員達の悲鳴があがる中、指揮車にしがみつきながら、西部方面を防衛するロシア部隊長は必死の防戦指揮をとる。
「装甲の厚い戦車を敵の射線の前に置いてから退避しろ! 線路や通過する列車に一発も当てさせるな!」
 それでも後方に並ぶ鉄道線路は死守すべく、後退しながらも防衛線の再構築を図ろうとするロシア軍部隊を、従魔群が追撃にかかる。
「この一帯の線路を大規模に破壊されては住民達の避難は不可能になる。ただちにH.O.P.E.に報酬を上乗せして救援要請を打診しろ。人数は多い方がいいが……」
 従魔達が都市西部だけでなく各所から殺到している以上、自分達と同じような要請は既に都市各所からH.O.P.E.へと送られているだろう。
 そして重要度の高い箇所へとエージェント達が振り分けられる事は間違いないことを、ロシア軍西部方面の防衛隊長は痛感していたので、隊長はそれ以上の言葉を胸の中にしまいこんだ。
 ロシア軍西部防衛部隊が、エージェント達の増援を待ちわびながら防衛ライン再構築に急ぐ間に、従魔達はノリリスク北西部から西部へと着々と支配エリアを広げていった。

●脱出路を維持せよ
 部屋のスクリーンに都市ノリリスクの地図が映し出され、やがて都市西部付近へと地図の映像が拡大される。
「ロシアの都市ノリリスクが従魔達による大規模な攻勢を受けたと、現地ロシア軍より救援要請が届きました」
 ポルタ クエント(az0060)が説明しながら機械を操作すると、地図の左上側が赤色で覆われ、そこから複数の赤い矢印が右下へと伸び、右下にひかれた緑の線に衝突して一度は動きを止めるも、緑の線が消えた後、一部の赤い矢印が再び動き出し、その先にある鉄道へと進んでいく動きが地図の上で示される。
「この赤色の部分は従魔達が支配するエリアで、緑色の線は現地ロシア軍の展開した防衛ラインです。現在ノリリスク西部方面では従魔達がロシア軍の構築する防衛ラインを突破し、鉄道線路へと進撃を続けています」
 現在他方面のロシア軍は、この鉄道線路を走る列車にノリリスクに残る住民達を乗せ、この線路の先、西南方向にある安全な場所まで避難させる住民移送作戦を実施中だ。
 だが1万人以上もの住民達を避難させるのは容易でなく、できるだけ急いでいるが脱出完了まで最低でも3時間はかかるとの事だ。
「今回皆様にお願いしたいのは、住民達の脱出完了まで、都市西部地域を走るこの線路を守りぬくことです」
 防衛ラインを突破されたロシア軍西部防衛部隊は、再編成作業を行いながらも従魔群の追撃を抑えこんではいるが、従魔群の一部がその隙をついて後方の線路に向かったらしい。
 ただスクリーン上の地図の縮尺から換算すると、守るべき線路の総延長は約3kmにも及ぶ。
 このとき既に、H.O.P.E.には都市ノリリスク各所より救援要請が届いており、より重要度の高い、住民達が脱出する鉄道各駅方面を守る戦いに人数が割かれ、派遣できる人数に余裕がなかった。
 それでもH.O.P.E.が人員のやりくりに奮闘した結果、ノリリスク西部方面にはエージェント達を最大で10名ほど派遣できる状況になった。
 現在再編成中のロシア軍西部防衛部隊は援軍を出せる状況ではなかったが、機動力確保のため『あなたたち』の人数分の雪上車と、1機のみではあるが軍用の偵察ヘリを貸与してくれるとのことだ。
「ヘリや雪上車をどう運用するかはお任せします。今ある手段で機動力を確保しつつ、うまく連携して人々の脱出路となる線路の防衛をお願いいたします」
 ノリリスクの住民達約1万人が避難する退路を守るための戦いが、こうして『あなたたち』に託された。

解説

●目標
 鉄道破壊の阻止及び被害拡大を防ぐ

●登場
 敵従魔群 
 全てミーレス級。総数40体。
 デスアーミー×20
 身長2mの骸骨型従魔。ミーレス級。略称死兵。射程24sqの自動小銃を装備。一部は射程40sqのロケットランチャーを放つ。

 ゴブリンスノウ×20
 身長1.5mほどの小鬼型従魔。略称雪小鬼。射程5sqの軽機関銃と手榴弾を装備。

 予想される敵戦術
 まずデスアーミーが線路までの障害を排除。次にゴブリンスノウが射程距離まで密かに接近し線路を各所で破壊。

 ロシア軍
 防衛ラインを突破され現在後退し再編成中。『あなたたち』の防戦への直接支援はできないが、線路が破壊された時、修理を要請すればある程度の規模までなら線路の修復をしてくれる。修理中ロシア軍は無防備になるのでその際の防衛策は必要。

 状況
 ロシアの都市ノリリスク西部。敵従魔達は北西~西部から線路へと進撃中。防衛すべき線路の範囲は約3kmで周囲は遮蔽物のない雪原が広がる。現地での気温はマイナス60~70℃。降雪中。敵支配エリアには複数のドロップゾーンが展開中。軍用の偵察ヘリ(乗員4~6名。非武装)を1機、雪上車ウラル12(乗員は運転席2名+10名。最大時速50km)、雪上迷彩付防寒着、無線を人数分貸与。既にノリリスクの放棄は決定事項のため、住民達の避難完了が確認されたら『あなたたち』も退却すること。
 詳細なマップは特設ページ参照。

リプレイ

●展開
 降りしきる雪が視界を遮る中、1機の偵察ヘリがローターの回転音を響かせ飛行する。
「投影―(トレース)」
「わ、我ら似姿にして現身、然して今生の禍を打ち払わんとす!」
 そのヘリの中で依雅 志錬(aa4364)は共鳴時の合図をぼそりと呟き、慌ててS(aa4364hero002)が詠唱を間に合わせて共鳴し、瞳を金色に、肌はSの色を纏う姿に変じた志錬は、持参したノートパソコンのキーボードを忙しなく動かしていた。
 志錬が見据えるノートパソコンの画面には、ロシア軍より提供された現地マップ情報が表示され、今回の防衛範囲の北西を左上として縦横が10分割されており、左上より縦軸に0から9の数字が、横軸にAからJの文字が割り振られている。
 仲間達が互いの位置情報を把握するための志錬の工夫によるもので、同じものは志錬の手で紙の地図となって、現在地上を雪上車で疾駆する仲間達にも配られている。
 志錬は当初ローカルネットワークで情報を直接ノートパソコンに集める予定だったが、現在ノリリスクは従魔群の猛攻で中継基点が破壊されたのか、回線が不安定のため、無線やライヴス通信機「雫」を駆使し情報を集め、整理分析した後、仲間達に伝達する。
「……線路へ向かう従魔達の数は、推測で40体前後。恐らく広域に散開中」
 ヘリはポルタ クエント(az0060)が操縦し、志錬の指示で動く。
「まったくわらわらと出てきやがって……」
 現在ノリリスク西部区域で最も北側の防衛配置に回り込めたリィェン・ユー(aa0208)が、敵の数に辟易する。
「じゃが、街を襲うに数で攻めるのは戦いの定石じゃろぅ」
 その横からイン・シェン(aa0208hero001)がリィェンに向けそう声をかけ、こう続ける。
「街の放棄を決断した時点で、この街は詰みの状況ではあるがの」
「放棄するとはいえ、できる限り被害は抑えておきたいんだが」
「人的物的両方ならば、そうも言えぬであろうな。人的被害の防止が優先じゃな」
「そのつもりだ」
 インの言葉にリィェンはそう頷き『リンク・スタート』の詠唱と共に共鳴し、縦長の瞳孔の金色の瞳を宿し、銀色の陽炎を全身から揺らめかせ、陽炎が手足や指に凝縮し鉄色の手甲、脚甲、指輪を纏う姿に変じ、守りにつく。
 やがて防衛区域南側に雪上車を秘匿中のГарсия-К-Вампир(aa4706)よりライヴス通信機「雫」や無線を介して、仲間達への挨拶が届く。
『改めまして。サンクトペテルブルグ支部のГарсияです。よろしくお願いします』
 ГарсияはЛетти-Ветер(aa4706hero001)との共鳴で、瞳に輝く深紅を宿す姿に変じ、雪上車を西へ迂回しつつ、従魔達を北側へ押しやる形で防戦にあたる。
 なおГарсияはロシア軍との情報のやりとりで、現在孤立しているロシア軍部隊がいない事を確認し、仲間達に伝達したが、ロシア軍へ『どうしてこんなことになったのか』と尋ねるのは内にいるЛеттиより『詮索は後でもできます』と制止された。
「わかりました。今はできることを致します」
 Леттиの忠告にГарсияはそう応じ、従魔達の迎撃に動く。
 北西部ではキース=ロロッカ(aa3593)が地図を広げ、隣にいる匂坂 紙姫(aa3593hero001) や無線機とライヴス通信機を介し仲間達に向け、防衛作戦案を説明していた。
「これまでの情報を確認する限りですが、敵は2体1組が基本のようです。時々4体にまとまるという情報もありましたが、2体ずつに分散している間に各個撃破をお願いします」
 いち早く賛意を示したのはヤン・シーズィ(aa3137hero001)と共鳴し、白の装束を纏い表情を凛と引き締める姿に変じたファリン(aa3137)だった。
「キース様の方針に同意いたしますわ。敵が2体から3体1組となってやって来ることはわたくしの予想と一致いたします。これは敵がわたくし達に勝る部分である手数の多さを最大限活かすこと、わたくし達の範囲攻撃に多く巻き込まれぬようにする意図があると思いますわ」
 ファリンは無線やライヴス通信機「雫」を介し、自分なりに予測した敵の動きを説明しキースの作戦案を補則する。
(線路より可能な限り前で対処し、行動の余裕を持たせる事も大事だな)
「その通りですわ、お兄様。集合される前に足並みを崩すのが理想ですわね」
 内からのヤンの助言にファリンはそう応じ、キースにもライヴス通信機「雫」を介し自分達の存念を伝達する。
「わかりました。ではファリンさんは僕と一緒に前に出ての防衛活動をお願いします。他の方々はあまり前線を押し上げると、突破された時線路を守るのが難しくなることをご留意願います」
 そう言って通話を切ったキースに、それまで黙っていた紙姫が問いかける。
「作戦に賛同する人を増やした方がいいんじゃないの、キースくん?」
「無理強いはしたくないんですよ」
「守る範囲広いし、バラバラに守ったら突破されやすくなるよね?」
「防衛ラインに穴が開いたら、僕達が埋めれば済む話です」
 紙姫にそう応じるとキースは紙姫と共鳴し、髪に黒色を纏い、肌を紙姫の色に合わせた姿に変じる。
 キースや紙姫と同じような見解は、同じ北西部の守りについていた大門寺 杏奈(aa4314)やレミ=ウィンズ(aa4314hero002)も抱いていた。
「さすがに広いですわね」
 レミは防衛範囲3kmという状況に、そう呟いた。
「うん。敵自体は弱いけど、数は多い」
 レミの分析に杏奈は同意し、攻めてくる敵の数が侮れるものではないことを付け加える。
「ええ。でも、それを言い訳にはさせませんわよ」
 住民達の脱出は失敗させないと言外に告げるレミに、杏奈は頷いてこう応じる。
「もちろん。必ず、守り切ってみせる。誰一人欠けさせることなく」
 無関係の住民達を従魔達に傷つけさせない。脱出を阻もうとする敵は、私達が撃ち倒す。
 そんな杏奈とレミは共鳴し、右目に青色を、左目に緑色を纏い、銀髪を伸ばし右手を生身に戻し成長した姿に変じ、事情があって来れなかったNoah(aa4701)の代わりに運転役となった真継優輝(az0045)に命じ雪上車を進ませる。
「今回の戦場は……とにかく広い、ね」
 杏奈やキース、ファリン達と同じく北西方面の防衛につくニウェウス・アーラ(aa1428)は戀(aa1428hero002)と共に、眼前に広がる純白の戦場を見渡して、そう評した。
「そうねぇ。これは手間取ると不利ね。見付け次第各個撃破でいきましょ」
 戀もニウェウスと共にロシア軍や上空にいる志錬、地上にいるキース達からの情報を集め、同様の見解に至り、当面の方針をニウェウスに提示する。
「それが今回は効率的……だよね」
 戀の提案にニウェウスは頷いて共鳴し、戀が光となってニウェウスを包むと、光の中から身体の基本は戀だが、髪と瞳に桃色を宿し、白地に金の刺繍が施された旗袍に手足を甲冑で包んだ姿となったニウェウスが現れる。
 そして敵が迂回してくると思われる西方面には宿輪 永(aa2214)と宿輪 遥(aa2214hero001)が雪上車を走らせていた。
「最後の……砦、か。……正念場……だ、な」
 永は億劫そうな口調だったが、現状やこの場所を守る意味を把握していた。
「……ん。住民達の避難が完了するまで、線路を守り切らないと」
 隣にいる遥も永の意志に同意して、永と遥は共鳴し、前線にあたる区域へと雪上車を向かわせる。
 東雲 マコト(aa2412)は配布された地図と無線やライヴス通信機「雫」より伝わる仲間達の配置から、突破されやすそうな区域を割り出し、雪上車を進ませる。
「四面楚歌とはこのことですね、主様」
 運転するマコトの隣からエリザ ビアンキ(aa2412hero002)が声をかける。
「あはは、確かに絶体絶命って感じだよね」
 既に都市ノリリスクは半ば以上が包囲され、事態打開が困難な状況なのはマコトも把握しており、あえて軽い口調でそう応じる。
「この包囲網、勝てるのか不安ですわ……」
「今回守るべきものは多い。だから負けられないのさ」
 エリザの不安に対し、マコトはそう言い切る。大切なのは守る事だと。
「心得てますの、主様! 背水の陣のつもりで挑みますわ!」
「そうそうその意気。さあ、ラビットシーカーの出番だ!」
 エリザが奮い立たせたマコトはエリザと共鳴し、髪を煌めく金色の長髪と化し、胸に星のエンブレムのあるヒーロースーツに身を包んだ『ラビットシーカー』(マコト呼称)へと変じ、『出撃』する。

●発見→撃破
 共鳴し常人を超えた身体能力や五感を得たエージェント達が、空と地上からヘリや複数台の雪上車を駆使して探索した結果、従魔達の配置をほぼ探り当てていた。
「さて……それじゃ、狩りを始めるとしますか」
 雪原を進む従魔達の1群を発見したリィェンは顕現したフリーガ―ファウストG3を構えると、従魔達に向け引き金を引く。
 発射焔と共に放たれたリィェンのロケット状ライヴスは白煙の尾をひいて飛翔し、群れの先頭にいたデスアーミーへと吸い込まれる。
 着弾したリィエンの攻撃は周囲に衝撃の渦を巻き上げ、直撃を受けたデスアーミーや周囲にいたゴブリンスノウの身を四散させ、塵に変えていく。
 やや遅れて後方に残っていたデスアーミー達が手持ちの銃を咆哮させ、リィエンに向け銃弾を飛ばしてくる。
(やはり連中が排除する障害、というのはわらわ達のような存在のようじゃな)
 内よりインがリィェンへそう告げる。
「みたいだな。よし、食いついてきた」
 リィェンはインにそう応じると、飛来してくる銃弾が到達する前に雪上車を発進させ、仲間達のいる方角への従魔達の誘導を試みるが、リィェンの後を追うのはデスアーミーのみで、ゴブリンスノウはそのまま線路方向に進んでいく。
「そっちじゃない、こっちだ!」
 リィェンはその動きを確認するなり照準もそこそこに、フリーガ―ファウストG3で遠ざかるゴブリンスノウたちを砲撃する。
 リィェンより放たれたロケット状ライヴスはゴブリンスノウ達の近くに着弾するが、従魔達がそのまま進路を変えず進み続けるのを確認したリィェンは、ライヴス通信機「雫」で志錬に連絡を入れる。
 その頃志錬はヘリの中から仲間達へ的確な情報を送っていた。
「A3よりA4へ、ゴブリンスノウ群先行。杏奈。マコト。迎撃を。キース。ファリン。現在C2にデスアーミーとゴブリンスノウの混合群がC3に向かって移動中。防戦を」
(リィェンさんの引っ張ってるデスアーミー達の位置情報も伝えてあげて!)
 Sの助言を受け、志錬は次の情報を仲間達に伝達する。
「なおB3にはリィェンの牽引するデスアーミー群が移動中。ニウェウス、迎撃を」
 連絡を受けたエージェント達のうち、最初に従魔達を迎撃したのはマコトだった。
(主様。情報通り敵が来ました)
「さあてこっから先は通さないよ。近付く奴、通り抜ける奴は残らず塵と化せ、てね」
 エリザからの報せを受け、雪上車を後方に置いてきたマコトは九陽神弓の弓弦を引き絞ると、弦の響きと共にマコトの矢状ライヴスが降雪の空間を貫き、先頭のゴブリンスノウの胸を貫いた。
 射抜かれたゴブリンスノウはそのまま塵を噴いて消える中、残りのゴブリンスノウが動き出すが『位置を把握したわ』と志錬に返信した杏奈が、雪上車を走らせ追いつく。
 既に杏奈はリンクコントロールでリンクレートを可能な限り引き上げ、【SW】救国の聖旗「ジャンヌ」を翼のように広げ、光るフィールドを形成し、トゥーヴォワールグラスで雪原を見渡していた。
「そこにいるわね。真継、スピードを合わせて頂戴」
 杏奈は光弓「サルンガ」の弓弦を引き絞ると共に、ライヴスブローやライヴスを鏃に集積し、光弾のような爆弾頭へと鋭化させる。
(杏奈。敵は周囲にも複数いるようですわ)
「それで隠れてるつもりなら、その場所ごとぶっとばしてあげるわ」
 レミからの助言を受け、杏奈は弓弦を鳴らし、鋭化した矢状ライヴスを解き放つ。
 空間に輝線を描き、飛翔した杏奈の矢状ライヴスは、そのままゴブリンスノウの体を射抜いた瞬間光の爆発を巻きおこし、周囲の雪ごと他の従魔達も吹き飛ばし塵に変える。
「ふふーん。素敵に塗装できましたの。さあお行きなさい!」
 杏奈が眼前の敵を掃討した事を確認したマコトは他の敵位置を探るため、鷹の目で具現化した鷹にスノースプレーで雪色を塗布して保護色とし、雪の吹き荒ぶ空間へ飛翔させる。
 その間にも志錬からの連絡を受けて駆け付けたニウェウスは、オートマッピングシートで現在地や移動ルートの把握をしつつ、前方よりデスアーミー達を引き連れて走るリィェンの雪上車の姿を確認する。
「得物発見っと。それじゃ、ひと暴れしましょうか」
(ますたぁ。程よく敵は纏まってるから、範囲攻撃で倒せばいいんじゃないかしらぁ)
「それがいいかな、戀」
 内からの戀の助言に頷くと、ニウェウスはアスカロンをベースとしたストームエッジの射程内に敵群が来るよう、ライヴス通信機「雫」でリィェンに連絡し、自らも雪上車を降りて疾駆し、敵群との距離を詰めていく。。
 やがてリィェンの雪上車がニウェウスの傍を通過し、追撃するデスアーミー達の放つ銃弾の群れがニウェウスにも飛来するが、ニウェウスは着弾する銃弾をことごとく弾く。
(ずばーっといける距離になったわよぉ、ますたぁ)
 戀の合図を受け、ニウェウスはストームエッジで多数召喚したアスカロン型の刀剣状ライヴスを解き放つ。
 ニウェウスの放った、ストームエッジによる無数の刺突をまともに浴びたデスアーミー達は、貫かれた個所から塵を噴き、消えていく。
 後続の従魔群が線路のある東でなく東南へ向かうのも、ニウェウスは見逃さない。
「ふぅん……今倒したのが陽動で、そっちが本命かしら。でも、もう手は打ってあるのよね」
 ニウェウスの言葉通り、志錬からの連絡を受けたキースとファリンが既にその従魔群を射程に収めていた。
「やはり予測通り来ましたか。ファリン。この先の守りはどうなってます?」
『志錬様からの連絡では、永様が既に回りこんでおられますわ』
 ライヴス通信機越しに届いたファリンからの情報を受け、キースは補足した敵との距離や動きから、LSR-M110を構える。
「ここは不測事態パターンAへの対処を行いますか」
 キースは今回起こりうる事態への対策を複数講じており、対応も冷静だった。
 キースの純度の高いライヴスがLSR-M110の弾丸状ライヴスに送り込まれた後、キースはロングショットを放つ。
 乾いた発射音と共に、LSR-M110より放たれたキースの弾丸状ライヴスは、本来の射程空間を飛び越え、ほぼ倍の距離にいたゴブリンスノウを貫く。
 キースのロングショットで撃たれたゴブリンスノウは塵を上げて消え、一瞬従魔群の動きが止まる。
(ファリン。キースの遠距離狙撃で従魔達の動きが止まった。見たところ残りにロケットランチャー持ちもいる)
「了解ですわ。お兄様。それを迅速に撃ち果たしますわ」
 内からのヤンの助言に従い、ファリンは九陽神弓に付属させた【SW(弓)】アタランテの髪を引き絞り、命中力を高めた一射が弓弦を鳴らす音を残して放たれる。
 ファリンの矢状ライヴスは空間に鏃を煌めかせ、ロケットランチャーを構えるデスアーミーの胸を貫き、デスアーミーは武器も残さず塵を噴き消える。
 ファリンとキースの射撃で数を減らした従魔群の進撃先には、永が既に回り込んでいた。
(ハル。この群れにはロケットランチャー持ちは残ってないみたいだ)
「……だと、しても……見逃さ、ない」
 遥の分析を受けた永はそう呟き、天雄星林冲を旋回してデスアーミーへと突進する。
 永の接近に気付いたデスアーミーが、銃弾の嵐を永に殺到させるが、弾着の火花をその身に咲かせ、銃弾を弾く永の突進は止まらない。
 稲妻の勢いで永の繰り込んだ天雄星林冲の穂先がデスアーミーの胸を貫き、デスアーミーは貫かれた胸から塵を噴いて消えた。
 その間に1体のゴブリンスノウが東へと全力で移動したのを永は見逃すことはなく、無線で志錬に退治要請を送る。
(C4のゴブリンスノウ1体が東に移動中。急いで)
「支援要請了解。急行する」
 情報解析を手伝うSからの助言を受け、志錬は淡々と永へと『要請受諾』と回答し、現場へとヘリを飛ばす。
 やがて志錬は【SW(銃)】バイポッドでヘリと接続した20mmガトリング砲「ヘパイストス」を構え、【SW(銃)】オプティカルサイトで把握できたゴブリンスノウに向け引き金を引く。
 志錬の20mmガトリング砲「ヘパイストス」の6本の銃身が回転し、腹に堪える発射音が轟く。
 ヘリが震え、志錬は火焔の奔流とも思える無数の弾丸状ライヴスをぶちまけ、射線上にいたゴブリンスノウは全身を穿たれて粉砕され、塵と化し消えた。
 その間に南より従魔達の側面に回り込めたГарсияが、携帯品よりナイフを取り出し投擲の構えをとり、Гарсияの周囲がナイフの刃の輝きを帯びていく。
 Гарсияのストームエッジで召喚されたナイフ状の刃の群れだ。
 Гарсияに気付いた従魔達からГарсияに向けて放たれる銃撃は、数発が回避行動をとるГарсияの身を穿ち負傷させるも、Гарсияは負傷を顧みることなく腕を振り、ストームエッジで顕現した無数のナイフ型ライヴスを従魔達に解き放つ。
 Гарсияのストームエッジは空間に幾条もの刃の輝線を走らせ、従魔達の全身を貫き、Гарсияのライヴスに全身を貫かれた従魔達は塵を噴き消えていく。
(Гарсия。作戦を立て直した方がいいと思います)
「そういたします。ここまで今回の従魔達が弱いとは思いませんでした」
 内からのЛеттиの助言にГарсияはそう応え、当初の『弱い攻撃で自分を弱者と敵に思わせ、敵群を引きつけて倒す』作戦から、敵群を射程内に入れ次第迅速に倒す戦法へと思考を切り替え、雪上車に戻り次の戦場へ向かう。
 こうして従魔群の第1波はエージェント達に撃破されたが、敵のおよその位置は把握できても、対処する仲間達の機動に微妙な齟齬があり、全てに対応しきれていないことにキースや志錬が気付いた時。
 従魔群第2波の1部が線路に到達し、やがて線路の1部を破壊する爆発音が雪原に響き渡った。

●掃討完了 
 リィェンの両手よりほとばしったネビロスの操糸が寒風を切って吹き伸び、金属線が張り詰めるような音が大気を震わせ、眼前のデスアーミーを断ち切ったところで、内よりインの声がリィェンに届く。
(残りの従魔どもは全て中央、地図で言えばE8に集結しつつあるようじゃ)
「それなら俺達もそちらに合流だ」
 塵を撒いて消えるデスアーミーを横目に、リィェンはインにそう応じ雪上車をE7へと急がせる。
「工作部隊による線路の復旧をお願いします」
 既にキースは破壊があった場所をロシア軍へ無線で連絡し、復旧用の工兵派遣を要請すると共にファリンにも連絡を入れる。
『守備範囲は補修する地点の近くへ下げる、パターンBで行きます』
 連絡を受けたファリンは『承知いたしましたわ、キース様』と快諾し、雪上車を線路側へと急がせる。
(主様、あれが線路を破壊した従魔ですわ)
「従魔がいちゃ復旧もできないね。片付けるよ!」
 その間にも、破壊された線路のある区域に到達したマコトは、エリザの助言にそう応じ、その場にいたゴブリンスノウに向け九陽神弓の弓弦を鳴らし、矢状ライヴスを放って敵を撃破する。
 鷹の目の効果時間は過ぎていたが、マコトは周囲に敵の姿が見えない事を確認すると乗って来た雪上車をバリケード代わりに線路前へ配置し、近接戦闘に備え雷切を抜き放ちつつ、志錬にライヴス通信機「雫」で連絡を入れる。
『こちらマコト。E8が現場だけど、そこの敵は始末したよ』
 連絡を受けた志錬は直ちにロシア軍を線路の破損個所へと誘導し、ロシア軍工兵達による復旧作業が始まった。
『ロシア工兵、復旧作業開始。E8ブロックに臨時防衛線構築を』
 志錬もまた仲間達へ連絡後、ヘリをE8へ急がせる。
(ファリン。この状況ならば纏まったところを攻撃した方がいい)
「承知いたしましたわ、お兄様。ちょうど射程内に纏まった敵がいますから、そちらから始末いたします」
 いち早く『臨時防衛線』として駆けつけたファリンはヤンの助言に頷くと、フリーガ―ファウストG3を前方にいる従魔群へと向け、引き金を引く。
 ファリンのフリーガ―ファウストG3より猛然と飛び出したロケット弾状ライヴスは、従魔群へと突進して突き刺さると爆焔の花を咲かせ、衝撃波で吹き飛ばされたゴブリンスノウやデスアーミー達が塵と化し消えていく。
「キース様。そちらの敵はよろしくお願いいたしますわ」
 その間にも突進する従魔達がいたが、『臨時防衛線』についたキースがファリンの連絡を受け、これを迎撃する。
「任せて下さい、ファリンさん。これ以上従魔達を線路に近づけさせません」
 キースはファリンにそう応じると、天弓「アクハト」を引き絞り、トリオを発動する。
 弓弦を鳴らす音が3度響き、第一、第二、第三と文字通り矢継ぎ早に閃き飛んだキースの矢状ライヴスは次々とゴブリンスノウやデスアーミー達に突き刺さり、3体の従魔を塵に変えて消す。
 激戦の中、デスアーミーの数体がロケットランチャーを構える側面に、駆けつけた杏奈と、永の雪上車が殺到する。
(杏奈、敵を射程距離に入れましたわ)
「天駆ける光よ、奴らを射殺せ」
 優輝の駆る雪上車の屋根へと登った杏奈は、レミの助言を受け、改造した【SW】救国の聖旗「ジャンヌ」を翼のように伸ばした姿で光弓「サルンガ」の弓弦を鳴らし、鏃を再び爆弾頭へ変えた矢状ライヴスを放つ。
 杏奈より放たれた矢状ライヴスは空間を飛翔してデスアーミーの頭を貫き、光の衝撃が周囲に炸裂する。
 デスアーミー2体は爆発に引き裂かれ塵に変わるが、爆発に巻き込まれずにいた1体のデスアーミーの狙う先は、復旧作業中のロシア軍工兵達だった。
 デスアーミーの射線上にスヴァリンを構える永の雪上車が強引に滑り込んだ直後、デスアーミーがロケットランチャーを砲撃する。
 デスアーミーのロケットランチャーが永と雪上車を直撃し、雪片や破壊された雪上車の残骸混じりの爆風が周囲を包み、爆風や残骸の中から無傷の永の姿が現れる。
(ハル、無茶が過ぎる!)
「正念場……だから、間に……合わ、せた」
 内からの遥の抗議に永は短くそう応じる中、永へロケットランチャーを当てたデスアーミーには、ヘリで駆けつけてきた志錬から『支援射撃。備えて』の連絡の後、志錬の20mmガトリング砲「ヘパイストス」が火を噴いた。
 志錬から撃ち出された無数の火線が雪原にミシン目を刻みこみ、射線上にいたデスアーミーを粉砕し、塵に変える。
(主様、雪上車に敵が接近中ですわ)
「突破させないよ。ここで足止めするね」
 エリザの警告にマコトはそう応じると、接近するゴブリンスノウの前に躍り出て、ターゲットドロウを発動し、自分の回避に敵を引きずりこみ背後の雪上車を庇う。
(Гарсия。1撃で確実に倒すより範囲攻撃の方が支援に繋がります)
 マコトが敵をせき止める間に南側より駆けてきたГарсияは小説「白冥」を顕現し、本を開くと共に鋭い冷気を帯びたライヴスの弾幕を放ち、眼前のゴブリンスノウを凍らせ、塵に変えたが、内よりЛеттиの助言を受け、武器を目覚まし時計「デスソニック」へと変える。
「私はメイド……。皆様の活躍を陰で支えるのがお仕事……」
 独り言のようにГарсияがそう呟きながら、ウェポンディプロイで複製した目覚まし時計「デスソニック」を従魔群へと投擲する。
 従魔群の中心に投擲されたГарсияの目覚まし時計「デスソニック」から周囲へ衝撃波が噴き上がり、吹き飛ばされた従魔達は衝撃波に引き裂かれ、塵と化して消えた。
 その頃には残る従魔達の北側からも、雪上車を驀進させてきたリィェンが突入していた。
(奴らにこれ以上線路を攻撃させる前に、無理やりにでも乱戦に引きずり込むのじゃ)
「ああ。そのつもりだ」
 リィェンは、インからの助言に頷いて雪上車から飛び出すと、【極】の銘を得た屠剣「神斬」をメーレーブロウで大きく武器を振り回して従魔群の中へと飛び込み、強引に従魔達を乱戦に持ち込もうと試みる。
 リィェンの乱入に巻き込まれたゴブリンスノウやデスアーミー達はリィェンに銃撃を集中させるが、いずれの攻撃もリィェンの構える【極】とインの加護に弾かれる。
「じゃ、崩していくぞ」
 リィェンが宣告と共に怒涛乱舞を発動させると、リィェンの【極】が翻り、飛燕の如く旋回する。
 【極】の剣身は3体の従魔達を斬り、斬撃を浴びたゴブリンスノウやデスアーミー達は斬られた個所から塵を噴き、消えていく。
 そして残る従魔達には、既に後続の従魔達を倒し、残る敵の追撃に移っていたニウェウスが迫っていた。
(こいつらで最後みたいね、ますたぁ)
「さぁさぁ。一匹残らず潰してあげるから、覚悟なさい! あ、みんなは少し私から下がって!」
 戀に背を押され、ニウェウスは自分から仲間達を退避させた後、射程圏内へ敵を全て入れ、、ウェポンズレインでアスカロン型の大剣を無数に展開し、大剣型ライヴスの雨が従魔達に襲いかかる。
 ニウェウスのウェポンズレインが驟雨のような轟音と、無数の肉を引き裂く異音を響かせ、従魔達を切り刻み塵に変え全滅させた後、ロシア軍工兵より『修理完了』の連絡が伝わった。

●脱出完了
 ノリリスクの住民達を乗せた列車が、エージェント達の奮闘で守りぬいた西部地域の線路を通り、南方に遠ざかる。
 やがてロシア軍より、今目の前を駆け抜けた車両が、脱出する住民達を乗せた最後の列車との無線が届く。
「住民達は全員脱出できたようです。私達も退却に移りましょう」
 ここでキースが退却を提案し、いち早くファリンが賛成した事でエージェント達の退却作戦が始まる。
 今回ロシア軍工兵隊を守りぬいた代償に、雪上車を失った永には、志錬が帰還手段を提供する。
「先、乗って。……大丈夫。戻る手段、用意してある」
 着地したヘリに武器をそのままにして、携帯品よりSVL-16を取り出し志錬がヘリの外で守りにつく中、永はヘリに搭乗する。
 そして志錬の指示でヘリがローターの回転数を上げ浮上する中、志錬はライヴスジェットブーツで飛翔してヘリに飛び込み合流し、ヘリは南へと飛んでいく。
「やるべき事はやりきった、かな。それじゃ、さっさと逃げましょうか!」
 ニウェウスはそう言って雪上車を安全な南方向へと走らせ、Гарсияは北西部で防衛ラインの再構築に成功したロシア軍と協同しての撤退に移る。
「市街戦をやらずに済んだのはよかったな」
「戦場が雪原に限定できたからの。それは誇ってよいぞ」
 共鳴を解いたリィェンとインはそんな言葉を交わし、自分達の雪上車を南に脱出する杏奈、マコト、キース、ファリン達の車列に合流させる。
 こうして西部地域を守りぬいたエージェント達は、北西にいるロシア軍と共にロりリスク西部を脱出し、帰還する。
 ファリンは帰還中、キースからドロップゾーンやその主に関する情報は得られなかったとの連絡を受けた。
『人々の避難が最優先でしたから、調査は難しかったようです』
「いえ。十分ですわ。ご連絡ありがとうございます、キース様」
 ファリンもまた、ドロップゾーン調査に人手が割けない状況だったことに思い至り、キースに感謝を送り通話を切る。
 通話を切ったキースに、共鳴を解いて今は横にいる紙姫より声がかかる。
「近くの駅で起きていたことは伝えなくてよかったの?」
「そちらは情報が錯綜しています。正確な報告書が出るのを待ちましょう」
 キースは紙姫へそう応え、紙姫が頷いたのを確認すると、運転に集中する。
「ハル、今日の誓約は?」
 帰還するヘリの中、共鳴を解いた遥は本日の課題を永に尋ねる。
「ロシア……だからな。……『七度寸法を合わせて一度裁断せよ』……だ」
「? その意味は……何?」
「念には念を……入れよ、という……ロシアの、ことわざ……だ、な」
 何事にも慎重に。気を抜かずにいこう。
 永はそう遥に応じ、本日の誓約とした。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 死すべき命など認めない
    宿輪 永aa2214
  • 天秤を司る者
    キース=ロロッカaa3593
  • もっきゅ、もっきゅ
    依雅 志錬aa4364

重体一覧

参加者

  • 義の拳客
    リィェン・ユーaa0208
    人間|22才|男性|攻撃
  • 義の拳姫
    イン・シェンaa0208hero001
    英雄|26才|女性|ドレ
  • カフカスの『知』
    ニウェウス・アーラaa1428
    人間|16才|女性|攻撃
  • 花弁の様な『剣』
    aa1428hero002
    英雄|22才|女性|カオ
  • 死すべき命など認めない
    宿輪 永aa2214
    人間|25才|男性|防御
  • 死すべき命など認めない
    宿輪 遥aa2214hero001
    英雄|18才|男性|バト
  • 血まみれにゃんこ突撃隊☆
    東雲 マコトaa2412
    人間|19才|女性|回避
  • クラッシュバーグ
    エリザ ビアンキaa2412hero002
    英雄|15才|女性|シャド
  • 危急存亡を断つ女神
    ファリンaa3137
    獣人|18才|女性|回避
  • 君がそう望むなら
    ヤン・シーズィaa3137hero001
    英雄|25才|男性|バト
  • 天秤を司る者
    キース=ロロッカaa3593
    人間|21才|男性|回避
  • ありのままで
    匂坂 紙姫aa3593hero001
    英雄|13才|女性|ジャ
  • 暗闇引き裂く閃光
    大門寺 杏奈aa4314
    機械|18才|女性|防御
  • 闇を裂く光輝
    レミ=ウィンズaa4314hero002
    英雄|16才|女性|ブレ
  • もっきゅ、もっきゅ
    依雅 志錬aa4364
    獣人|13才|女性|命中
  • 先生LOVE!
    aa4364hero002
    英雄|11才|女性|ジャ
  • エージェント
    Noahaa4701
    機械|13才|?|攻撃



  • 守りもてなすのもメイド
    Гарсия-К-Вампирaa4706
    獣人|19才|女性|回避
  • 抱擁する北風
    Летти-Ветерaa4706hero001
    英雄|6才|女性|カオ
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