本部

広告塔の少女~36時間TV 準備編~

鳴海

形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
8人 / 4~8人
英雄
0人 / 0~0人
報酬
寸志
相談期間
4日
完成日
2016/11/10 10:24

掲示板

オープニング

● みなさんぶっ続けで何時間起きてられますか? 私は十二時間が限界です

「36時間ぶっ通しでテレビを流し続けましょうか」
 そんなロクトの言葉を聞いて、遙華は口に入れたスプーンを落した。
 ヘーゲンダッツ。遙華の大好きなアイスだが、それを山ほど買ってきたかと思うとロクトはそう告げたのだ。
「え? それは、単純に電波を垂れ流すっていう……」
「一つの番組に決まってるじゃない」
 その時遙華は手の中のヘーゲンダッツを見た。これは、手付金だったのだ。
「きっと大変よ、これまでにないくらい」
「承知の上よ」
「何の目的で?」
「いわば、事業発表会よ」
 ロクトは腕を組んで、机に腰を預ける。
 コーヒーを片手に遙華に行った。
「リンカーは長く活動してるわ。しかもここ最近はとても人が増えて、アイドルをやるリンカーや、医者や科学者。リンカーの活動の場が増えたわよね。その今までの活動を、まとめて放映したいの」
「たとえば……」
 遙華は真っ直ぐロクトを見据えた。
「たとえば、ルネをテーマにしたドキュメンタリーとか?」
「漠然としていて企画書に起こしてもらう必要があるけど、そうね。そんな感じ」
「みんなの努力が、頑張っている姿がテレビで放映される? そうなればきっとみんなもっとみんなのことを理解してくれるようになるわ」
 ロクトは微笑んだ。
「その企画頑張りましょう」
「そう言ってくれると思ったわ、じゃあまず遙華は今から数えて24時間寝ないこと」
「え? なんで? どういうこと?」
「長時間起きているのには訓練が必要なの、これから定期的に36時間起きてるチャレンジを実施するから」
「それ、体のいい私の労働時間延長じゃ……」

● 素人でもわかる企画の作り方
 今回は皆さんにプレゼンテーションをしていただきます。
 企画は36時間テレビで何がしたいかです。
 雑談形式で進みますので、やりたいこと、やってほしいことをつらつら書いていただければ問題ないです。
 この36時間テレビのテーマは『リンカーの活動の報告』になります。

 皆さんはいつもどのような任務をこなしていますか。
 愚神と戦う、従魔と戦うのはよくあることでしょう。
 けれどそこには沢山のドラマがあったはずです。
 その依頼で命を救ったでしょう、命を救われたでしょう。
 仲間と絆を育んだかもしれませんし。
 単に遊びに行っただけかもしれません。
 でもその積み重ねで成長し、またそれは世界を回り影響を与えているはずです。
 今回は八人の代表リンカーに集まっていただき、遙華とロクトと雑談形式の話し合いになります。
 話の要点としては『何を・どのように・誰で・どうするか』になります
 たとえば『ルネの話を、演劇形式で、アイドルリンカーと、演じる』
 『北極の地で仲間たちと模擬戦』『あの日任務で出会った彼のその後が知りたい』
 他にもちょっとした番組感覚の物も募集します。
『こんな映画がやりたい』『ライブがやりたい』『みんなで大笑いできるようなコメディーをしたい』『旅行企画がしたい』
 要望だけでも構いません。
 また、PCの口から告げづらいのであればロクトに電波を送ってください【ロクト電波】のタグをつけておくと、ロクトが閃いてくれます。

解説

目標 36時間テレビの内容を考える。

 皆さんに36時間テレビの内容を考えてもらいます。
 ただ、番組すべてを作る必要はありません。スポンサーの都合や、いろんな大人な事情です。
 ここで出た意見を基に、皆さんが参加しやすい形に遙華が落とし込んでくれます。
ちなみに『広告塔の少女~36時間TV 本番編~』では15EXを予定しています。

リプレイ

プロローグ

「おはよ……あれ?」
『アル(aa1730)』が元気よく扉を開けるとその会議室には誰もいなかった。
 いったん扉を閉めて、表札とメールを確認する。
 グロリア社、第五会議室、36時間TVミーティング会場。
 間違いなくここだった、会ってる、それを確認するとアルは会議室に入りあたりを見渡した。
「あ、早く来すぎたんだね」
 清潔で静かな会議室は、もの寂しさとともに、何もないところから何かを始める楽しさも感じさせる。
「よし」
 アルはガッツポーズをとると、机を円状に組み替えてホワイトボードを準備してケトルの電源を入れた。
「意見出すの苦手だから、このくらいは」

   *    *
  
「36時間とは、また凄い企画を……遙華も本当にチャレンジャーね」
 グロリア社の廊下を行きながら『水瀬 雨月(aa0801)』が言う。
「あー、これは私の企画ではないのだけど、ロクトがね。これ十二時間のテレビを三日にわけてやるんじゃだめなのかしら」
「でも、宣伝効果はありそうよ」
 そう雨月が指し示す先を見ると、『世良 杏奈(aa3447)』が会議室の前ではしゃいでいた。
「杏奈早いわね」
「あ、遙華ちゃん、36時間テレビ面白そうね! 色んな企画をやってみたいわね」
「まぁ、それが面白くなるかどうかは杏奈の意見にかかってるわ」
「任せてちょうだい」
 そうバスケットを抱えて微笑む杏奈、彼女を通すべく雨月が会議室の扉を開けると、紅茶の良い香りが鼻腔をくすぐった。
「杏奈さんこんにちは! あ、もちろん杏奈さんもアイドル?」
 『GーYA(aa2289)』は挨拶をするとティーカップに口をつけた。
「お茶をどうぞ」
 アルが雨月を席に促した。
「すごいわね、これアルさんがもってきたの?」
 可愛らしいティーカップを眺めながら雨月が言う。
「大切だからね、案が浮かぶ環境作り!」
 そのあと続々とメンバーが合流する、『蔵李・澄香(aa0010)』とその手にぶら下がる『イリス・レイバルド(aa0124)』、その服の裾を握りしめた『卸 蘿蔔(aa0405)』二人の不安な雰囲気にやられて落ち着かない『楪 アルト(aa4349)』が入ってきた。
「アイドルの女の子達は華やかだなぁ」
 そうアイドルたちを見て満足げに頷くG-YA。
「全員そろったみたいね、じゃあ、はじめるわよ」
 そうプロジェクターを設置した遙華はボタン操作しながら告げた。

《企画会議》

 まずはみんなが持ち寄った企画がプロジェクターで投影されていく、いわゆるプレゼンテーションだ。
 トップバッターはイリスである。
「新型AGWで遊べる企画を用意するといいんじゃないかって思いました」
 ちなみに恥ずかしいのでイリスではなくバルムンクに喋らせるようだ。資料を指すとバルムンクはさらさらと読み上げてくれる。
「リンカーの身体能力に合わせた数々のアトラクションを新型AGWをお供に挑戦する企画」
 そうバルムンクが告げるとアルトが澄香を心配そうに見つめた。
「運動、大丈夫?」
「共鳴してればなんとか?」
 澄香は困ったようにへへへと笑う。
「アルスマギカも含めます」
 イリスが唐突にそう告げると遙華の背中がびくりと震えた。
「私はかなりいいと思うわ。一般人と明らかに違う部分だしね」
 雨月は言った。

《採用候補1 AGWアスレチック》

「あえて覚醒してない知識方面で責めるという手もあるわよ?」
 雨月は足を組み替えてそう言った。
「あ、それ面白いわね」
 遙華が頷いた。

《プラスして、この世界クイズ》

「次に危険度の低い事件をドキュメンタリーチックにまとめる企画」
「視聴者の危機意識が低くならないように注意」
 バルムンク兄妹が資料を読み上げ、それが終わるとイリスはぺこりとお辞儀した。
「こんな感じです」
「ありがとうイリス。とてもいい案だったわ」
 そう双振りのバルムンクを手に自分の席に戻るイリス、この時ばかりは少し元気そうだった。
 そして代わりに皆の前に立ったのは蘿蔔とアルト、そして筆頭は澄香。
「私たちは企画の隙間を埋めるようなご提案を」
 そう澄香が告げると、アイドルたちが商店街に足を運んでいる映像がプロジェクターに投射された。
「当日はお客様も多いですし、会場周辺で屋台を出しませんか?」
 そう澄香がカメラに微笑みつつ、商店街の店主さんたちを口説いている、そんな場面が映し出されていた。
「すごいわね、これ、何件くらい回ったの?」
「商店街の店舗は全部だから、30はこえてるかな」
 そう、席に座っている方のアルトが言った。
 カメラは蘿蔔が抱えているのだろう。これはアイドルたちの手によるドキュメンタリーの様だった。
「べ、べつに参加してほしいわけじゃないんだからね」
 アルトが魚屋の主人相手に何か言ってる映像が映し出される。
「これはカットしてって言ったのに」
「他にもこんな人たちに声をかけてきました」
 そう蘿蔔が言うと、スライド写真調で沢山の人が紹介された。
 それは今まで澄香や他のメンバーが任務で触れ合ってきた人々。
 また、孤児院にも足を運んでいた、それは以前広告塔の少女の撮影でお世話になった孤児院だ。
「アイドルと一緒に歌ったり踊ったりしませんか?」
「すごいな、営業までアイドルがやるの!?」
 G-YAが声を上げる。
「まだまだ私達下っ端なので」
 澄香が少し照れながら告げた。
「これの完成品を番組のどこかで流したいです。以上私たちの提案を終わります」

《採用候補2 アイドルたちの番組撮影ドキュメンタリー》

「本気の情熱を感じる……芸能界ハンパねぇ!!」
 そう言いながら澄香と入れ替わりで壇上に立つG-YA。
「俺が提案するのは、男性リンカーアイドルユニット爆誕計画」
 スライドに様々なアトラクションが表示された。
「アイドルの卵にデビュー前ドキュメント。いろんな試練? を乗り越えデビュー…とか?」
「それいいわね」
 遙華が頷く。

《採用候補3 男性リンカーアイドルユニットプロデュース》

「男性アイドルがもっといてもいいと思ってたのよ」」
「曲なんかも送ってさ、これを機に夢をかなえて見ませんか、みたいな」
「いいわね。私の記憶の中では戦闘機大好きなあの子くらいしかいなかったもの、これを機会に発掘しましょう」
 そう告げるとG-YAは席に戻った。
「次はだれだったかしら」
「はーい」
 最後に杏奈が手を挙げた。
「私は料理企画を提案します」
「たとえば?」
「従魔を倒してその場で食べる」

《採用候補4 倒して調理するリンカー料理大会》

「あとはコメディー」
 杏奈が言うと、それまで傍観していたロクトがスッと手を挙げた。
「そう言えば杏奈さん、G-YAさんと仲が良かったわよね、大規模作戦や、WW3の世界でのこともあるわ。一緒に何かしてみたら?」
「たとえば?」
 遙華が尋ねる。
「勇者一行様が魔王を倒しに行くどたばた劇」
「ちょっと詰める必要がありそうだけどね」
 遙華はふむと口に手を当てる。
「お料理って発想はとてもいいと思うな」
 アルが手を挙げて言った。
「たとえば食材は従魔を倒さないと手に入らなくて……使いたい食材の従魔を倒すところから計画を練らないといけなくて」
 そんな料理対決の話していると、アルトが不敵に笑って見せた。
「これは、炊飯器の有用性を見せつける時が来たかな」
 アルトは料理を全て炊飯器で作る。ガス代も炊飯器使った方が安いと包丁も殆ど握らない。
 実際普通の料理はできるアルトだったが、それを許さないのが炊飯器という存在だ。
「でも審査員も捨てがたい」
 出来上がった料理は全て残さない自身があるためである。
「それでも余ったらタッパーの持参を許してほしい」
「ま、まぁそれはカメラ外でやる分には問題ないわ」
 遙華も呆れて苦笑いを浮かべる。
「それにしても食べ物の話をしていたら小腹が減ってきたわね」
 遙華がそう告げると、待ってましたとばかりに杏奈がバスケットを叩いた。
「ハロウィンはちょっと過ぎちゃいましたけど、おやつ持ってきたんですよ♪」
 杏奈がトリートセットの籠から取り出したるは、コロコロと見た目が可愛い一口サイズのケーキだ。
「わー。すごい」
 女子達の顔が輝いた。それも当然だろう。
 ホットケーキの生地に、バナナを入れてタコ焼き器で丸く焼いた物。出来上がった物に溶かしたチョコと砕いたナッツをかけてタコ焼き風にしている。
 見た目も可愛らしく純粋においしそう、こんな物を目の前に出されて落ち着いていられるはずがない。
「お花見の時のロシアンたこ焼きみたいにしてみました。でもカラシ入りじゃないので安心して下さい♪」
 アルが感激しながらケーキを口に運ぶ。
「おいしーね、これ。あ、後はロケや出張で回った国や町の料理を食べる企画もいいんじゃないかなぁって」

《採用候補5 みんなの思い出の料理を教えて》

 雨月が苦い顔をした。異国の料理というと真っ先になぜかペリカンに食べさせたあれが思い浮かんだのだ。
「色々な所を巡っている人もいるだろうから、各地で見たお土産の中でおススメのプレゼンを……って、これだと趣旨から外れるかしら」
「すごくいいと思う!」

《プラス、景品として採用》

 アルが立ち上がって雨月の手を取る。
「それはあなたが食べたいだけじゃ」
「そして、持ち物チェックなんでどう?」
 アルが言う。

《採用候補6 突撃、カバンの中身はなんだろな》

「依頼で集まったリンカー達の鞄の中身を拝見」
「それは楽しいの?」
 雨月が言った。
「人となりが見えるコーナーは、ボクが視聴者ならつい見ちゃうから。戦闘が予想される仕事とCM撮影の仕事では、持ち物はガラッと変わるよね」

「「んん!」」

 そうアルが熱弁している最中である。唐突にもだえ苦しみ始めた澄香と、アルト。
 クスリと笑う杏奈。
「これ、これ酸っぱい」
「すっぱ、紅茶、こうちゃ」
 杏奈が二人に楽しそうにネタバラシをしているのは背景にアルは言葉を続ける。
「学生さんとベテランさんも特徴出るだろうし、新人リンカーへのアドバイスやヒントにもなる」
「なるほど」
「今までの活動で培った知識と経験は、口で語らずとも全部鞄に表れると思うのだ!」
「いいかもね、ここにいる人間にはもう無理そうだけど」
 そう遙華はあたりを見渡すと、澄香が自分の席にいなかった。
「はい!」
 その声に反応すると蘿蔔が手を挙げていた、澄香に無理やりあげさせられる形で。
「すみちゃん?」
「いろいろ考えてきたんでしょう?」
「聞かせてほしいわ」
 遙華が蘿蔔を見つめて言った。
「子供向けの番組なんていかがでしょう。あの人とと絵本をルネさんの絵本を作ったので、それを紙芝居にして。読み聞かせるっていうのはどうでしょう」

《採用候補7 ルネの絵本の朗読》

「これは、話を詰める必要があるけど、私としてもぜひやりたい企画ね」
 そう遙華は言った。
「後は先ほどのイリスさんの案、とてもいいと思います、お色気系は需要ありますし」
 蘿蔔はイリスに目を向ける。
「あなた、二回もその犠牲になってるのにノリノリね」
 蘿蔔は、スライム退治、着せ替え人形と、二回ほどその手の番組に出演している、あの時なかなかきわどいことになっていたはずだ。
「あれはうちの英雄ですから」
「なるほど?」
 しかし体は蘿蔔だ、本当にそれでよいのか蘿蔔、そう突っ込もうか遙華が迷っていると、澄香がスクリーンに資料を映して見せた。
「お待たせ。これ営業の成果」
 営業内容はメールで旅館にいる相棒に送信されPDFの資料として送信されてきたのだ。
「ありがとう、だいたいがオファーに応じてくれそうね。さすがね」
「まぁ、私の英雄の仕事だけど」
「あとは……リンカーとしての活動をする上で助けになっている所にスポットを当ててみるのもいいかもね」
 雨月が資料に目を通しながら告げた。

《採用候補8 裏方の心情》

「ああ。だったらさ、ゲストを呼びたいよな」
 澄香と雨月の言葉に賛同するようにG-YAが言った。
《採用候補9 ゲスト出演》
「リヴィアさん、そうセラエノの」
「それは、スタジオ大パニックね」 
 雨月が言った。
「エージェントなら! 紫原雷鳴さんって大先輩。イリスさんも知ってるよね『ピュアリィ・メイプル』」
「え。はい。そうですね」
 イリスはコクコクコクと首を振って頷いた。
「HOPEの成立初期から活動してるからH.O.P.E.の会長バートレットさんとも。知り合いかな、だったら対談とか?」
「あー。テレサパパね。そうね、会長ならまだ何とかなるかも、オファーはかけてみるわね」
「私はパフォーマンス合戦を希望かな」
 イリスを膝の上に載せて澄香は言った。
「澄香さんそれって」
 捨てられる前の猫のような瞳で振り返るイリス。
「ボクも出るんですか?」
 こくこくこくと頷いて見せる澄香。
「パフォーマンスを 沢山のリンカーが2チームに分かれ ステージの上で 競い合う」
「それと新人アイドル選手権も絡められると面白そうね」
 雨月が言った。
「野外ステージも欲しいな。好きなように歌えるように」
「それは、まぁ可能だけど、そうだイリスもこれをきっかけに虹の音をやったら?」
 遙華は手をポンとたたいて言った
「うーんそれは、あんまり、でもお姉ちゃんの企画書にも虹の音をやるってかいてるんですよね」
「にじのおと」
「たのしみだねー」
 バルムンク達が騒ぎ立てる中、観念したように首を振るイリス。
「そう言えば『カナタ』は彼方さんにちなんで、医療機関に収益の一部が寄付されるんですよね、歌合戦自体チャリティーにした方がいいと思います」
 イリスが言うと、澄香が頷いた。
「うん、そしてカナタはここで正式にお披露目。だからこそシロ、カナタのお披露目はまず君にやって貰いたい」
「え、私ですか!」
 席から飛び上がって驚く蘿蔔。
「むむむむ、無理です。そもそもこの前のライブでもすごく恥ずかしかったのに、生で、そんな大舞台で……」
 だんだん心細くなってしまったのだろう、皆に背を向けて部屋の隅っこで爪をガジガジ、噛み始めてしまった。
「深爪痛くなるわよ」
 その手を遙華が取る。
「チャリティー、私はいいと思う、みんなが平和のために歌った分だけ、苦しむ人たちに、その苦しみの終わりを速めてあげられる、私はこんなに素晴らしいことはないと思うわ。なかなか誰にもできないことよ」
 蘿蔔の中で彼方の言葉が蘇る。蘿蔔はそうして遙華の手を取って立ち上がった。
「かなちゃんなら、ここで迷ったりしませんよね」
 そして澄香を見据える蘿蔔。
「思えば私も医療に命を繋いでもらっていた身です」
「医療?」
 そう問いかける遙華の手を取って蘿蔔は微笑んで見せた。
「改めてお願いします、カナタのお披露目、私にやらせてくれませんか?」
 その言葉に澄香も遙華も満面の笑みを浮かべた。
「私が全力でバックアップするわ、一緒にがんばりましょう」

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
  • ハートを君に
    GーYAaa2289

重体一覧

参加者

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
    人間|17才|女性|生命
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
    人間|6才|女性|攻撃
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • 語り得ぬ闇の使い手
    水瀬 雨月aa0801
    人間|18才|女性|生命
  • 銀光水晶の歌姫
    アルaa1730
    機械|13才|女性|命中
  • ハートを君に
    GーYAaa2289
    機械|18才|男性|攻撃
  • 世を超える絆
    世良 杏奈aa3447
    人間|27才|女性|生命
  • 残照と安らぎの鎮魂歌
    楪 アルトaa4349
    機械|18才|女性|命中
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