本部

 【仮装騒】ハロウィン連動シナリオ

【仮装騒】魔法使いたちのハロウィン!

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
9人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/11/21 19:04

掲示板

オープニング

 秋晴れの十月中旬、ここは大英図書館。そしてH.O.P.E.ロンドン支部でもある。
 長い廊下にコツコツと響く靴音。
 一人の職員が扉の前で立ち止まって大きく息を吸う。静かに吐いて気持ちを落ち着かせたところでノッカーを叩く。女性の返事が聞こえてきたので入室すると、そこは小部屋だ。テーブルの向こうで微笑む応対の秘書へと用件を伝える。
「お待ちくださいませ」
 秘書が内線で連絡した。
 職員はいつものように報告書を秘書に預ければすむと考えていた。しかし支部長が直接会うとの返答に何度も瞬きを繰り返す。
 秘書に導かれて館長室へ。奥の非常に広い机にはたくさんの書類や本が積まれていた。その向こう側で席についている支部長キュリス・F・アルトリルゼイン(az0056)に報告書を手渡す。
 一分にも満たないはずの、しかし長い時が経過する。
「プリセンサー能力者三名によれば緊急性はないようですね。それにしても十月末から十一月初旬にかけて、多数の従魔、もしくはH.O.P.E.に仇なす者が出没ですか」
「はい。警戒すべきはイギリス全土になります。他の地域に関しても注意が必要とのことです。ご存じの通り、その時期はヨーロッパ各地でハロウィンとガイ・フォークス・ナイトが催されます。仮装した人々の間に紛れられると大変ではないかと――」
 キュリスが片眼にかけたモノクルに触りながら、職員の前でもう一度報告書に目を通した。
「……リンカーのみなさんにはあらかじめ各地に潜入してもらいましょう。それと、せっかくのお祭りです。従魔などの敵さえ倒せたのなら、仕事一辺倒ではなく楽しんでもらって大いに結構。そのように計らってください」
 キュリスが話した内容を職員はメモに認める。仕事場に戻ると依頼文章を作成。リンカー達の目に触れるよう配信するのだった。



●Treat me or I'll trick you.
 十月某日。
 ロンドン支部からの依頼を受けたエージェントたちは、ロンドンから英国鉄道で一時間弱の所にある遊園地『スロー・パーク』へ来ていた。
 絶叫系マシンばかりのこの遊園地はどちらかというと大きい子供・大人に人気のスポットである。
 そして、『スロー・パーク』ではハロウィンのある十月は夜中までアトラクションを稼働し、ハロウィン衣装のスタッフやお客が楽しむイベントを開催していた。
「…………エルナーは、ホラーは平気ですか」
 ミュシャ・ラインハルト(az0004)はすっかり暗く園内をポップコーンを食べながら元気に闊歩するリアルメイクのゾンビたちを見ながら訪ねた。
「ホラーはあまり好きではないけど、従魔やモンスターだと思えば別に怖くないよね」
「ああ、それもそうですね」
 そう言って、ミュシャは血の滴る────ようなソースがかかった────チキンを頬張る。エルナーは串に刺したスコッチエッグを器用に食べた。こちらは淀んだ目玉を模している。
「それにしても、やっぱり仮装しないと目立つかな?」
「エージェントの装備だけで充分馴染んでいる気がします」
 ファンタジーから抜け出たような装備のふたりはちょっと複雑な顔でベンチに座ったまま仮装姿の人々が溢れる園内を見渡した。
「Treat me or I'll trick you.」
 三歳くらいの小さな少女が声をかけてきたのはその時だ。
 青い顔色で魔女の仮装をした彼女はふたりを見てにたりと笑った。
「Happy Halloween……?」
 反射的にそう答えたミュシャだったが、すぐに腰の剣に手を伸ばす。
 前述した通り、この園内は大人か大きな子供に人気で、そもそも今日は13歳以下の子供の入場は禁止されているのだ。
「なあんだ、お菓子くれないの? じゃあ、悪戯するわ!」
 まるで老女のようなしゃがれ声でそう言うと、その子供はミュシャたちに向かって魔法のステッキを振った。同時にミュシャの剣がそのステッキの先端を斬り落とす。
「なにするのよ! 野蛮ねッ!」
 しかし、その魔女はにやりと笑った。
「でも、いいわ! どうせ、あんたたちが最後だし。みんなでハロウィンを楽しみなさい!」
「待て!」
 しかし、魔女は掻き消え、ミュシャが伸ばした手は空を掻いた。
「────ミュシャ、これ」
 エルナーが困ったように笑って、ミュシャをそれに気付いた。
「えっ!?」
 ふたりは何故か魔女と魔法使いの衣装に変わっていたのだ。
「…………僕たちが最後、って言ってたよね」
「まさか」
 園内のどこかに居るはずの他のエージェントの身を案じたその時、遊園地に設置されたスピーカーからけたたましい魔女の笑い声が響いた。

「キャハハハハッ! 園内のエージェントの皆様にお知らせでーす! 今夜は皆さまに魔女になって貰います!
 最高の魔女が決まるまで、この園内からは一人たりとも出れないよ!」

 ひゅん、と音がして一本の箒がミュシャをさらった。
「エルナー!」
 ふたりは慌てて手を伸ばして共鳴を果たした。
 スピーカーから再び魔女の声が流れる。
「おっと、言い忘れていた。箒から落ちたら失格だからね!」

解説

目的:エージェント同士(リンク状態)で戦ってトップを決めろ!

ルール
・リンクはできますし、スキルは使えます
・ダメージは受けても強い痛みは感じませんし、ゲームが終われば回復します
・箒は自在に動きます
 余程のことが無いと落ちませんし、自主的に降りることは許しません(箒が)。
・地面に落ちなければ、建物の上に乗ってもOKです

●通常スキル以外に下記の魔法が使えます
 ※能力者レベルが低い程、攻撃力が低い程強力になります
・召還魔法
ランク4(LV~15)生物ならドラゴン、水ならプール一杯分
ランク3(LV~39)馬サイズの動物、水ならお風呂一杯分
ランク2(LV~59)犬サイズの動物、水ならバケツ一杯分
ランク1(LV60以上)蛙サイズの動物、水ならスプーン一杯分
 ※上記の内容は例えであり、例えば、Lv.60の火ならばマッチ一本分
  小さいけど毒があるなどのプラス要素のある動物はそのぶんランクが上がります

ミュシャたちは便宜上、ランク1です。
NPCのステータスはマイページ上のものとは異なります。

(ご注意)時々、魔女による悪趣味な演出が入ります。
・攻撃した相手の首が斬れて、首がにやりと笑う幻(次の瞬間、幻は消える)
・攻撃したとたんに巨大クラッカーが現れてパーンと弾ける
・突然、周りに蝙蝠たちが集まって「ラララララララ! ハロウィンパーティ!」とハロウィンコールが入る
・突然、空から巨大なお菓子の張りぼてが降ってくる

※魔女は探しても見つかりません
※園内は空も含めてまるごと見えない結界で閉鎖されています。
※男装・女装は任意ですが、魔女の服装であることが条件です
※魔法少女と魔法を使う特撮ヒーローは条件の魔女に含まれます

リプレイ

●Ready?
「あははははははあ!! ハロウィンの夜に魔女になれですって! 面白いじゃない!!」
 真っ先に状況を理解したのは、ノルウェーの魔女であるイングリ・ランプランド(aa4692)だ。
 箒に軽々と乗ると優雅に空へと舞い上がる。
「ふーん、このラピスを差し置いて魔女を名乗るなんて、気に食わない従魔? 愚神? ま、も、どっちでも良いけど」
 また一人、魔女を名乗るエージェントが声を上げた。
 シゼル(aa0110hero002)と共鳴し、完全な女性へと姿じた倉内 瑠璃(aa0110)は扇情的で小悪魔のような魔女ラピスラズリ・クラインとなって夜空を舞う。
 ラピスのやる気に、最初、温度差を見せたジゼルだったが。
『味方同士でやり合うのはちょっと気が引けるけどさ、他にも魔女を名乗る人が居る以上は誰が”本当の魔女”が教えてあげなきゃ』
『……あんた絶対イカれてるわ』


「何か大変な事になっちゃったね!」
『キヒヒ♪ ヤるしかねぇならヤるだけだろ? 楽しくなってきたぜ♪』
「気の所為か字面が危ない気がするよ!」
 桃井 咲良(aa3355)に、共鳴したジャック・ブギーマン(aa3355hero001)が答える。
 その姿は三角帽子にマントを羽織ったゴスロリファッションの魔女である。
 そして、箒の上に立った晴海 嘉久也(aa0780)は困惑していた。
 ────まあ、愚神の趣味なら……この状況も納得ですけど、最初から怪しいと思って備えて来た私達の努力は……。
 共鳴し、身長二メートルほどの闘神の如く逞しい姿となった嘉久也。神性を示すかのようなオーラを放つ彼が乗る箒は相対的にとても細く小さく見えた。
 身に着けたのは戦鬼の黒衣ではなく、典型的な魔女の格好のアレンジだ。黒い三角帽に黒のズボン、そして、ロングコートにも似た黒い外套を羽織っている。そして、ハロウィンらしく、差し色にオレンジのジャケットとシューズ。それから。
『素手で殴り合う気満々の格好ですね……』
 掌を握りしめてオレンジのグローブの感触を確かめた。
『まあ、オーラと箒の上に立つスタイルのせいで、なんか色々とぶち壊しな気分ですけど』
 思わずぼやいた嘉久也の気分を高めようと、英雄エスティア ヘレスティス(aa0780hero001)が朗々とした声で謳う。
『神代の魔法の化身よ、神の御業の子よ……』
『いえ、今回はエセ魔法使いなので、そういうのはいいです……』
『しかし、予言の子として魔女の────』
 エスティアの語る魔女のイメージがメディアだと知って、嘉久也は更に肩をすぼめる。
『身内の戦いで、メディアは無理ですよ』


 次々に舞い上がる魔女、魔法使いたちの姿を唖然と見上げる天野 心乃(aa4317)。
 彼女を見て、英雄の麗(aa4317hero001)がぽつりと呟いた。
「案外と似合いますわね、その衣装」
 麗の一言で心乃は己の姿に気付いた。
 ぶっきらぼうで言葉より拳で語るような質の彼女は、普段、その性分に合った服装を好みがちだ。
 だが、今回、魔法で変えられた魔女の姿は違った。
 フリルをふんだんに使った黒のドレス。黒髪は大きな黒のリボンでまとめたツインテール。
 ……そこにいるのは魔女と言うより魔法少女。
「────クッソがあああああアアアアア嗚呼……ッ!?」
 絶叫。
 決して”折れない”と誓約した心にそこはかとないダメージを感じる。
「くッそ、あンにゃろふざけやがって、どこ行きやがった! 隠れて見物たぁ、いい度胸じゃねーか!」
 くわっと周囲を見渡す心乃の身体をさっとすくう様に箒が攫う。それに気付いた麗がスマートに共鳴を果たした。
 だが、残念ながら共鳴してもその姿は変わらない。
「魔女だかナンだか知らねーが、てっぺん決めるまで出られねーってんなら、わりィが今日は容赦しねー。
 とっとと決着つけてあのチビ叩きのめす、ぶっ倒す殴り殴、…………」
 箒に運ばれる殺気に満ちた魔法少女の後姿を見送りながら、共鳴直後の蔵李・澄香(aa0010)がハッとしたように叫ぶ。
「魔法少女クラリスミカ! 貴方のハートをくらくらりん☆ ────大変だ! 衣装が魔法少女に!」
 澄香の桜色がかった黒髪と黒い瞳はピンク色に変わり、服は美しい光のベールやフリルによってファンシーな衣装へと変化している。その姿はさながら女の子たちが憧れる魔法少女のよう。
『何時ものことでしょうに』
 パートナーの言葉に英雄のクラリス・ミカ(aa0010hero001)は愛はこもったクールな返答をした。
 ふたりの共鳴姿である、『魔法少女クラリスミカ』はハロウィンの魔法の下でも通常営業のようである。
 一方、月鏡 由利菜(aa0873)とリーヴスラシル(aa0873hero001)は澄香たちのようにはいかなかった。
『こんな時に仲間同士で戦えだと…………?』
 英雄のリーヴスラシル(aa0873hero001)が眉根を寄せる。
 そもそも、由利菜たちは連日の依頼で疲労していた。それでも、英雄であるリーヴスラシルの能力の成長を願う由利菜が、由利菜自身の疲労を心配するリーヴスラシルを無理に説得して参加したのだ。
「魔法少女の頂点に興味はありませんが……」
 由利菜は少し考えた。答えはすぐに出る。
「それでも、簡単に倒れるわけにもいきません」
 由利菜の言葉にリーヴスラシルは頷く。


「……逃げたか」
『相手の演出に付き合いながら本体を探すしかないようだね』
 箒に運ばれて空を飛ぶイリス・レイバルド(aa0124)とアイリス(aa0124hero001)は言葉を交わす。
「一般人のみなさんは演出だと思っているようだし……表面上はのっからなきゃだめかー」
『そもそも脅威としか知らされていないから、愚神かどうかも判断できていないからねぇ』
 アイリスは冷静だ。
 本当に騒動の愚神ならば、怪我すら残らない今回のルールはよくわからない。だが、愚神ではないのならアレが何なのか説明がつかない。
「んー、見つけたときに判断でいいんじゃないかな?」
 そう言うイリスの共鳴姿もいつもの戦乙女ではなく、天使風味の魔法少女である。
「魔法少女は空を跳ぶもの!」
『それを言っていた時よりも装備が重くなっているけどねぇ』
 昔を思い出しながらアイリスは答えた。



●Start!
 由利菜と共にふたりで箒に乗るリーヴスラシルは、より早く確実にこのゲームを終わらせる方法を考えていた。
 ────いくら私たちの練度が高くても、全員を一度に相手にしては勝ち目はない。ならば。
 リーヴスラシルの考えがわかったのだろう、彼女の視線を受けた由利菜が頷く。そして、二人は知己の澄香へと声をかけた。
「澄香さん……私達は互いに狙われやすい立場。ここはひとつ手を組みませんか?」
「弓と魔法書での連携、悪くないと思うがな。……断るなら、この場で斬り捨てる。さあ、どうする?」
 けれども、声をかけられた澄香は首を振った。
「すみません、月鏡さん────」
 澄香の瞳に躊躇はなく、そして、映っているのは目の前で箒にゆったりと乗る一人のエージェントの姿だ。
 まるで澄香を待っていたかのようなそのエージェントは悠然と微笑んだ。
「先輩、不肖魔法少女クラリスミカ、一騎打ちを申し込みます」
 真っ直ぐな瞳で、澄香は築先輩と慕うそのエージェントを見つめた。その宣言は澄香がオンにした通信機によって、この場にいる他のエージェントたち全員へと伝えられた。
「この施設で一番高いアトラクションでお会いしましょう」
 その言葉に、宣戦布告を受けたエージェント────辺是 落児(aa0281)と共鳴した英雄、構築の魔女(aa0281hero001)は答えた。
「あら、ご指名ね。えぇ、受けて立ちましょう」
 そしてリーヴスラシルにちらりと視線を投げかける。
「──ああ、ならば時間が必要だろう」
 頷くと共鳴したリーヴスラシルは二人を見送った。
 リーヴスラシルと由利菜は箒の柄を返し、対戦相手を探して降下した。
「ありがとう」
 リーヴスラシルたちに感謝を示した後、構築の魔女は澄香の手を引く。目指すは、この挑戦者が指定した戦場である。



●Analyst:クラインの魔女
「クラインの魔女の名にかけて負けられないよね?」
 ラピスラズリ・クラインの青い瞳が、もっとも高く、薄い雲に隠された月に近くを浮遊する影を見定める。
「trick or play.遊んでくれなきゃ悪戯しちゃうぞ」
 箒にジャックオランタン型のグリードを下げた宇津木 明珠(aa0086)は単調に呟いた。
『それ無理して言わなくて良くね? つか、笑顔で棒読み怖いから。なんかダメな事始まりそうだから』
 共鳴した明珠の英雄、金獅(aa0086hero001)は相棒を観察した。
 眼鏡に三つ編みの普段の姿とも、共鳴した後の踊り子のような姿とも違う。
 例えば、うさ耳付耳あてとか、防寒具を兼ねたマントとか、白が基調の和風ゴシックファッションとか。
『っていうか、これ、お前の願ぼ……何でもない』
 言葉を飲み込む。凶鳥にも分別はある。
 一方、空高くから園内の状況や他の参加者の様子を観察していた明珠は召喚魔法に興味をひかれていた。
「このまま終わるならそれでよしですが、そうはいかないのが世の常ですし、折角なら少しデータを取らせて頂きましょう。皆様の想像力や発想力に起因する召喚魔法はとても興味深い」
 そう言った明珠へ、ライヴスの気弾が叩き込まれた。
『早速、だな?』
「ええ、早速です」
 エージェントを乗せた箒が上昇してくる。
「やっほー、元気? って見りゃわかるよね」
 器用に箒を操って正面に現れたラピスラズリに、明珠は距離を詰めてストレートブロウを狙った。
 しかし、運もあったのだろうか、確実に捕らえると思われた明珠の攻撃はラピスの箒による見事なループによって躱された。
「ふふ、ラピスが一番って証明しないとねっ」
 わらうラピスの鞭、グレイプニールが明珠の箒に向かって伸びる。
 ────着地したらと置き換えられる敗北条件。どうやら狙いは同じようですね。
 四十五度にバンクし鞭を避けると、明珠はそのまま剣をラピスに向ける。それは瞬時であったがよく狙った一撃だった。避けきれず、大剣の一撃で吹き飛ばされたラピス。着地しようとした足を箒に攫われる。
「ねえ、箒さん? ラピスの言う事が聞けないの?」
 イラついたように鞭を己の箒に入れる。もちろん、箒は返答などはしない。
「うん、でも────楽しくなってきたね」
『性格悪いわ、こいつ……』
「さあ、その綺麗な顔をひっかいてあげなよ、子猫ちゃん♪ あはははっ!」
 突然、明珠の目の前の空間が光り、爪を出した黒猫が明珠の顔を目がけて放たれた。
 咄嗟に顔を庇った明珠が片手を突き出す。
「? なにこれっ!」
 極小の薄い光がチカチカとラピスの周りで大量に点滅する。
「色の濃いものや温度の高い所に寄る習性があるそうですよ? ────蠅は」
 ────病弱で寒がりなのも、たまには役立つものですね。
 基礎体温が低めで白い服を着た明珠は、耳当ての位置を調整しながら距離を取った。
 たくさんの蠅に襲われたラピスは思わず叫んだ。
「消えたら消えたでまた差し上げるだけ。それにいなくなったと思ったらやっぱりいた、その方が良いデータになりそうです。
 皆様どの様に対処するのか興味深く拝見致しましょう」
 腕で顔と口を覆い、蠅たちを必死に払うラピス。そこへ明珠の剣が閃き、ラピスの箒を叩き切った。
 足場を失って落下するラピス。もちろん、共鳴したリンカーは落下でダメージを受けることは無い。
 ピカ、ピカと光りながら召喚された蠅たちが消えた。
 同時に、空からたくさんのお菓子を模った模型がポコポコと落ちる。
「いたっ!」
 お菓子にまみれたラピスが悔しそうに明珠を見上げた。



●科学なる魔術へ挑むChallenger
 構築の魔女と澄香は手を離すと巨大な観覧車の上にそれぞれ降り立つ。
「ふふっ、慕ってくれる後輩にかっこわるい姿は見せられませんね」
『……ロロ』
「ええ、そうね。澄香ちゃん、そして、ミカちゃんの糧に少しでもなるのなら」
 落児に答えると構築の魔女は幻影蝶から光線銃トラブルシューターを引き抜く。対して、澄香はシュガーバレットを手にしている。
「後ろ……それと下や上にも警戒を……」
 遙かに勝る機動力を持った構築の魔女がまず動いた。
 指の先がチカチカと光り、召喚されたのは静電気だ。彼女はそれを光線銃に纏わせる。びりびりとした静電気は銃へと帯電する。
「トリックオアトリート!」
 負けじと澄香も光線銃からレーザー弾を放つ。無数のレーザーはカラフルに夜空に彩る。それを追うようにアクロバティックに駆ける澄香の足元では、共鳴の効果による光の星や雫が弾けた。
 イベントの一環だと思ってそれを見守る一般客たちの歓声。
 その中で澄香の銃撃を軽々と躱す構築の魔女。彼女の光線銃は的確に澄香の行動を阻害する。
 光がまた夜空を走り、ぶつかり、客たちのテンションも上がって行く。
 カメラを仕掛けた澄香の桃色の『エンジェルスビット:太陽』がその戦いを園内の大きなモニターに映し出した。
 映像に気付いた澄香がウィンクをすると、瞳からハートが弾き出され、一際大きな歓声が敷地内のあちこちから上がった。
「娯楽性も考慮しないとですね」
 レーザー弾を避けながら、構築の魔女は微笑む。そして、今度は冷気を召喚した。それは小さな氷として張り付いた。
 構築の魔女を追う澄香にクラリスが忠告する。
『魔法火力以外全てあちらが上ですよ』
 事実、命中力の高い澄香の攻も、彼女にはことごとく避けられている。
「格上相手なんて何時ものこと! 今は先輩の動きを少しでも見て覚える」
『わたくしがアルスマギカで攻撃しますが』
「私一人でやらせて」
『ふふ、お好きにどうぞ』
 これは、一騎打ちという名の戦闘訓練だ。
 学ばねば、目標である彼女たちの強さをひとつでも多く。
「少しでも意識外の事象が起せるなら重畳ですね」
 構築の魔女は、箒に巻き付けたポリエチレン繊維のマルチフィラメントを利用して攻撃を避ける。彼女は彼女で搦め手を使う戦闘術を澄香へと伝えようとしていた。
 飛び込もうとする澄香、そこに構築の魔女は小さな炎を召喚した。
「科学なる魔術をもう一度……なんてね」
 炎、氷、電気。召喚されたそれらが創り出したたくさんの蝶が一斉に飛び立つ────!
「Happy Halloween!」
 そこへ宙を滑る構築の魔女の箒から大量の何かが落ちていく。
 雨のように空から降り注ぐ色とりどりのお菓子に、地上の人々から一際大きな歓声があがった。



●noitaの庭にクリストローゼ、鉄拳イリュージョニストはWaspと戦う
 由利菜と共鳴して夜空を滑空するリーヴスラシルへ、突然、氷の魔法が襲い掛かる。
「knask eller knep!」
 滑るように箒を操ってリーヴスラシルの前に現れたのはイングリだ。
 本来ならば、駆け出しのエージェントであるイングリは、修練を積んだ強力な騎士であるリーヴスラシルたちの敵ではないのだが、このゲームの”弱いほど強力な召喚魔法が使える”というルールによって、彼女は手強い相手になっていた。
 だが、彼女たちも何度も戦地を潜って戦った強力なエージェントだ。イングリの奇襲は軽々と避けられた。
 リーヴスラシルはガーンデーヴァを構え、イングリに撃ち込もうとした。
「ああああっ!」
 そこへ身体を丸めた心乃が飛び込んで来た。だが、即座に箒が彼女の身体を空へと引き戻す。
 汚れを拭った心乃は自分を弾き飛ばした嘉久也、そして、その場に居るリーヴスラシルとイングリをきつい眼差しで見回す。
「情けも容赦も無用で遠慮なく、私の姿を見たヤツぁ意識ごと記憶ごと刈り取る勢いでぶん殴り倒す……!」
 ぎゅっと拳を握って宣言するツインテールの魔法少女。せめてツインテールだけでも解こうとした心乃の努力は不思議な魔法力によって阻止されていた。
「大して痛くねーんだ! 黙って殴られろ!」
 叫びつつ、心の中で不満を漏らす。
 ────大して痛くねーとかナンだ、その無駄な親切設定はよ?
『あくまで悪戯が目的だから、とか。……心乃?』
「つーかアレか。こん……な……っ……格好させてメンタル殴りにいく新手の作戦か、チクショーめ」
 殺気立ち吼えたてて今度はリーヴスラシルへと襲い掛かる。
『心乃……! せっかくの機会ですわ、魔法』
「ぜっっっってー、使わねェかんな!?」
 代わりにノルウェーの魔女が詠唱を始めた。
「フリージア・エ・フリーギア! エネンマン・ヤー・エネンマン、フィヨルドの氷の精霊よ、氷山となりて我が敵を押しつぶせ!!」
 元々、フィンランドとノルウェーの北で魔女として暮らして来たイングリ。今までやって来たことは占いや瞑想訓練に過ぎなかったが、強烈な魔法のイメージも都合のいい詠唱も知っている。
「ホウキで飛ぶのはやっぱりこういう感じなのね! イメージの中で二十年! 訓練してきた魔女をなめないでよ!
 ヤートリー メルコー、ヤイネン グラッシアー ヤートリーメルコー……
 踊れ踊れ氷河、凍れ 凍れ 凍てつく大地 ”永久氷河”!」
 知識に基づく詠唱によって、再び規格外に強力な氷の嵐が巻き起こる。
 魔法の効果をまともに食らった心乃は、それでも、箒に乗ってなんとか上昇する。
「────頭冷えたな。うだうだ言っても始まんねー。片っ端から、真っ直ぐ突っ込み勢い任せにぶん殴り落とす」
『意外と効果的な作戦かもしれませんわ』
 嘉久也とリーヴスラシルは魔法の範囲からいち早く退避している。
『どんな偉大な召喚魔法も、あの豪然たる方々には工夫しなければ当たりそうにないですしね』


 イングリは尽きることの無い魔力に感動していた。
 まるで自分がライヴスの塊であるかのように力がいくらでも汲み出せる。
「英雄よ力を貸して……北方の我らとともに暮らす水の精霊”ヴォジャノーイ”!!」
 髭を生やした緑の蛙の巨人が現れて、他のエージェントたちが目を丸くするのがわかる。
「トナカイの群れよ、突撃せよ、蹂躙せよ、その角で敵の顎を突き破れ……」
 高く空に舞い上がりながら詠唱すれば、トナカイの集団が園内を走る。
「来たれ、来たれ、地の底より来たれ、地獄の番犬 ガルム!」
 ゆっくりと地面から湧き出るように血の付いた巨大な犬が顔を出す。
 だが、同時に魔女であるからこそ、気付き始めた。
 ────これは、イングリの力ではない。イングリに力を貸す何者か…………恐らく、あの魔女の力なのだと。
 気付いてしまえば、イングリは途端に恐ろしくなった。
 こんな豊かなライヴスを持つ存在が愚神なのだろうか? これはまるで彼女が親しむ自然の。
 途端に、彼女の制御下に居たはずの冥界の番犬たちが、エージェントに襲い掛かり、その首元を食いちぎり始めた。
「!? 待ちなさい!」
 イングリが叫んだ瞬間、耳元に巨大クラッカーが現れてパーンと弾けた。
 イングリは地面に降り立っていた。箒は消えている。先程首をもがれたはずのエージェントたちは、少し離れた上空で戦っている。
 風が、イングリの耳元をくすぐるように通り過ぎた。
 イングリは辺りを見回す。今、老女のようなしゃがれ声が聞こえた気がしたのだ。
 それはこう言っていた。
「これはサービスよ! ノイタの同胞の娘。お前の言葉は懐かしく心地よかったわ。お前が素晴らしい魔女になれますように!」


 ────確実に一人ずつ潰す……!
 christroseの色彩のドレスアーマーを身に纏って戦うリーヴスラシル。その姿はさながら寒空の下に咲く花、凛とした品のある花と毒を持つChristoRosenliedのようであった。
 そんな強大なリンカーを前に、嘉久也は距離を計る。
 ────強大な魔法は使えない『魔女(格闘)』にならざるを得ないでしょうが……まあ、先方には殴り合いはさせて貰えないでしょうけどね。
 そして、心乃は箒を操りながら状況を探る。
 ────いくらレベルが違うって言ったって、箒乗って空飛ぶのは全員初心者みてーなモンだろ。ま、試してみっか。
 やはり行動はリーヴスラシルが飛びぬけて早かった。
 弓に矢を番え、狙う。そうなれば、もう逃れることは出来ない。その矢は心乃を貫く。
 即座に距離を取っていた嘉久也がスズメバチを召喚し、リーヴスラシルへと飛ばす。
「なにっ」
 マントでそれを払いながら後退するリーヴスラシル。
「くっ」
 深い傷を負った心乃は箒にしがみ付きながら上昇すると、リーヴスラシルへ戦鎖「黒龍」を使った疾風怒濤叩き込む。だが、それは難なく避けられた。
 再び矢で心乃を狙いたいリーヴスラシルだが、襲い掛かる蜂たちを危惧して、また一歩、後退した。
 その直後、リーヴスラシルの背後の遊具に絡めた戦鎖へ体重を移した心乃が、その勢をつけて急襲をかける。
「殴り合いなら負けらんねェ!」
 だが、心乃が仕掛けた一気呵成をリーヴスラシルの盾がしっかりと受け止めた。
「そろそろ退場して貰う!」
 そして、シュヴェルトライテに持ち替えると心乃を討つ。
「っ、足りねー分は気合い気持ちと」
『……魔法』
「使わねーよ! ……ねーかンな……」
 弾き飛ばされた心乃は背中を地面に着けてそのまま気を失う。同時に彼女の箒はフッと消えた。
 その直後、園内の建物の壁を蹴って、嘉久也が巨斧シュナイデンをリーヴスラシルに叩き込んだ。
 風圧がリーヴスラシルの髪を揺らす。
 リーヴスラシルはその一撃を避け、嘉久也へ剣を叩き込む。
 斧と剣が火花を放つ。
 嘉久也の身体に無数の傷が付く。
「ならば!」
 再び小さな光が瞬いて、嘉久也によって蜂たちが召喚された。
「させないっ!」
 リーヴスラシルのシュヴェルトライテが放った衝撃波が蜂ごと嘉久也を薙ぎ払った。



●エアリアル・パフォーマーの「TRICK or TRICK!」
 薄暗い遊園地内をジャックの《鷹の目》で生み出された鷹が飛ぶ。園内の明るい照明のお陰であちこちの状況はよくわかった。
「キヒヒ♪ TRICK or TRICK!(お菓子はいらねぇ悪戯させろ!)
 引っ掻き回してやるぜ♪」
『僕はお菓子の方が良いなー』
 ご機嫌で箒に逆さまにぶらさがっていたジャックの笑いが止まった。
「ん?」
 ジャックたちの鷹の目に、のんびりと空を飛ぶ魔法少女の姿が映った。
「キヒヒ、見ーつけた♪ ご会い殺にぶちかますぜ! さーて、正面からやり合う気はねーってなー♪」
 黄金の翼を持った魔法少女は、他のエージェントと同じように翼ではなく箒で空を行く。
「何もしなくても、これだけ光ってるのが箒に乗って縦横無尽に空中戦してたら十分派手だとボクは思うな」
『攻撃するときは黄金の刃を飛ばし。攻撃を受ければ光を散らし音を奏でる』
 共鳴したアイリスと軽口を叩きながら呑気に空を飛ぶイリス。
 そこに、突然、虹色の雲が現れ、彼女たち目がけて雷を落とそうとした────。
 しかし、黄金の翼と一体化した救国の聖旗「ジャンヌ」の力、結界を張る奏輝石『エイジス』、強靭な肉体へと変化させる護宝石『ティタン』によって強化されたイリスは余裕で雷撃を弾いた。弾かれた雷が花火のように夜空に散る。
「!? ……キヒヒ♪ なら、魔女っぽい感じでやらせて貰うぜ♪」
 ランク3の召喚魔法によってペガサスのような翼を生やした馬をイリスの頭上へ出現させて突っ込ませる。
 だが、イリスはそれも盾を使って軽々と躱した。
『あれで足りなければ歌って踊るかい?』
「お姉ちゃんはスキル使うときに歌うよね」
『はははっ、では、ご期待に応えてアタックブレイブ』
 途端に、ジャックは力が湧き上がるのを感じた。
「…………」
「お姉ちゃんが範囲内の全員にアタックブレイブをかけた件について」
『全員仲間だからねぇ』
「そういう方針だってボクが決めたことだけどさ!?」
 楽しそうなイリスたちの様子にジャックも笑い出した。
「キヒヒ、そっちも正面からやり合う気がねーってなー♪」
「空中戦は得意だよ!」
「キヒヒ♪ 愉快で素敵な殺神鬼との追いかけっこの始まりだぜ!」
 ジャックの次々召喚した、鳩、鷲、鷹、鳶、燕、ムササビがアタック。
 しかし、イリスは蝶のように軽やかに箒に乗って宙を舞って中々当たらない。代わりにイリスが撃ち出した光の刃がジャックを撃つ。それは花火のように夜空を彩った。
「キヒヒヒ♪ 最後まで好き勝手暴れるぜ!」
 ジャックが書物を開くと、突然、周りに蝙蝠たちが集まって「ラララララララ! ハロウィンパーティ!」と歌い始めた。
「演出ご苦労だぜ! キヒヒヒヒ♪」
 忌書「8月31日」を開く。ジャック特有の血涙を流した学生がぞろりと現れイリスへと襲い掛かった。それを弾くイリス。次の瞬間、イリスの黄金のオーラがジャック撃ち、三角帽子の魔女は地面へと落下した。



●ハロウィンパーティ!
 観覧車の下から熱烈に手を振るゾンビの仮装をした若者に、澄香がアイドルらしく笑顔で手を振り返す。
 そこへ、聞き慣れた元気なイリスの声がかかった。
「澄香さん、邪魔しちゃったかな?」
 見上げれば、黄金の翼を背負ったイリスの姿。いつの間にかリーヴスラシル、明珠の姿も見える。
「築先輩!」
「仕方ないわね」
 このまま戦っていたいが、一人勝者を決めなければこのゲームは終わらない。
 観覧車の頂上でアルスマギカに持ち替えた澄香。その隣にPride of foolsを構えた構築の魔女が降り立った。
「騎士としてはやりたくない戦術だが……我が主を守る為ならば、手段は選ばん!」
 上昇した箒から飛び降りたリーヴスラシルが二人へ向けて攻撃を仕掛ける。
 構築の魔女の《テレポートショット》と同時にリーヴスラシルの《一閃》が放たれる。
「くっ」
「っ、ミカちゃんっ!!」
 一閃は構築の魔女と澄香を襲い、澄香により深い傷を負わせた。だが、同時に、構築の魔女のテレポートショットもリーヴスラシルを撃ち抜いた。
 構築の魔女とリーヴスラシルの戦いを、他のエージェントたちは固唾を飲んで見守った。
 けれども────。
「もう、仕方ないわね。一緒に墜ちましょうか」
 構築の魔女が澄香の前に庇うように立った。それを見て、澄香が叫ぶ。
「先輩──っ! 誰かに盗られるくらいなら!」
 後ろから必死に抱き着いた澄香は、そのまま構築の魔女と共に地上へと飛ぶ。そのふたりの身体を澄香のサンダーランスが貫いた。
 ふっと、ふたりの箒が姿を消した。
「ボクたちでトップを決めることになるのかな?」
 輝く翼に護られたイリスがシュヴェルトライテを構えるリーヴスラシルの前に降り立つ。
「長くかかりそうだな」
 ふたりは笑みを交わした。
「興味深いですね」
 明珠が旋回しながらそれを見守る。
 リーヴスラシルの言葉通り、攻守それぞれに長けたふたりの戦いは長くかかった。
 最後に残ったのはリーヴスラシルだった。
 《ライヴスブロー》で火力を上げた一撃がイリスに叩き込まれる。
 黄金の翼を大きく広げてイリスが落下すると、いつの間にか集まった観衆から二人を讃える大きな声が上がった。
「さて、箒を破壊する前に」
 明珠はお菓子籠グリードから地上の観客達にてんとう虫の形に包装したチョコレートを振る舞った。
「空からチョコが降ってきた時の反応なんてそうそうお目にかかれません。本当に良いデータがとれそうです。この形なら多少の魔除けにもなるでしょうし、追跡調査も興味深い……」
 十リットル分のてんとう虫チョコが落下していく。
『いや、流石にアウトだろ?』と金獅。
「仕方がありませんね」
 結局、明珠、そして魔女を探していたミュシャが己の箒を破壊して地上に降り立ち、箒に乗ったのがリーヴスラシルだけになったると、箒はリーヴスラシルを丁寧に地上に降ろした。そして、そのままどこかえと飛んで行き、同時に閉鎖された空間は解放された。
「クラインの魔女として出来る事はやったよね♪」
 そう言うラピスの隣で何故かツインテールが解けない心乃が叫んだ。
「けっっきょくあのクソチビババアはいねーのかよ!?
 次会ったら三度目はねー! きっちり仕留めてやっから首洗って待ってろや」
 そんな中、不安そうな表情でミュシャは言う。
「これがプリセンサーの予測した事件なんでしょうか────」
 その手には敷地内で拾ったガイ・フォークスの仮面が握られていた。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
    人間|17才|女性|生命
  • 希望の音~ルネ~
    クラリス・ミカaa0010hero001
    英雄|17才|女性|ソフィ
  • Analyst
    宇津木 明珠aa0086
    機械|20才|女性|防御
  • ワイルドファイター
    金獅aa0086hero001
    英雄|19才|男性|ドレ
  • クラインの魔女
    倉内 瑠璃aa0110
    人間|18才|?|攻撃
  • エージェント
    シゼルaa0110hero002
    英雄|18才|女性|ブレ
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
    人間|6才|女性|攻撃
  • 深森の聖霊
    アイリスaa0124hero001
    英雄|8才|女性|ブレ
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • リベレーター
    晴海 嘉久也aa0780
    機械|25才|男性|命中
  • リベレーター
    エスティア ヘレスティスaa0780hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 永遠に共に
    リーヴスラシルaa0873hero001
    英雄|24才|女性|ブレ
  • Allayer
    桃井 咲良aa3355
    獣人|16才|?|回避
  • TRICKorTRICK
    ジャック・ブギーマンaa3355hero001
    英雄|15才|?|シャド
  • エージェント
    天野 心乃aa4317
    人間|16才|女性|攻撃
  • エージェント
    aa4317hero001
    英雄|15才|女性|ドレ
  • 知られざる任務遂行者
    イングリ・ランプランドaa4692
    人間|24才|女性|生命



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