本部

ヒーローに憧れて

アトリエL

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
15人 / 6~15人
英雄
14人 / 0~15人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2015/10/09 19:55

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-

掲示板

オープニング

「みつけたぞわるいやつらめ!」
 銀行強盗を試みている謎のテロリストの頭上に浮かぶ黒い影。その影はテロリスト達の上に巨大な影を落としていた。
「ヒーローの力をてにいれたぼくがおまえらをたいじしてやる!」
 見上げればそこにはマントを羽織ったヒーローっぽい姿。しかし、聞こえてくる声はどう聞いても子供のものだった。

「たった今入った情報だ。HOPEに所属していない未確認のリンカーがテロリストと交戦しているらしい」
 そんな声と共に送られてきた映像には小さな影がビルの上を飛び回りながらテロリストと戦っている姿が映っている。
「このリンカーは未成年で……まあつまり、ヒーローとしての力を手に入れてヒーローごっこの延長のような気分でやっているのだろう」
 実際映像では一般人に対しては圧倒的なリンカーの力を奮ってはいるものの、それは子供がごっこ遊びをしているようにしか見えない。
「テロリスト側は一般人が多数だが、銀行の金庫を破壊するのに従魔を用いていたと言う情報もきている。まともに訓練を受けたこともない子供が従魔と戦うのは難しいだろう」
 そして、一般人の中に従魔がいると言うことはどこかにそれを制御……或いは利用できるだけのヴィランもいる可能性が高い。
「速やかに子供を保護。テロリストを鎮圧し、従魔の排除及び可能であればヴィランの逮捕に向かってくれたまえ」

解説

 テロリストは殆どが外に出て子供に向かって銃を撃っています。
 基本的に一般人ですので、手加減しなければ死んでしまう可能性がありますから注意してください。
 従魔は掘削機が元になった先端にドリルがついた猪突猛進型のようです。
 銀行内部で金庫破りをしていますが、目的を達成するとテロリストと合流してしまいます。
 ドリルの攻撃は正面に立つと危険ですが、側面や背後に回り込めばそれほど苦労することなく倒せるでしょう。
 ヒーローの子供はビルからビルへと飛び移る形で上空から散発的な攻撃を繰り返していますが、子供の体力では長くは続けられないでしょう。
 説得に応じるかどうかも判りませんが、従魔やヴィランに接触する前に安全を確保してあげてください。
 ヴィランについては詳細は不明です。姿を見せていないことからも慎重な性格であると思われます。
 最優先事項は未来の戦力の確保とテロリストの鎮圧です。
 ヴィランの逮捕はどの程度の危険があるのかわからないため、今回は二の次とさせていただきます。
 ですが、今後のためにも可能であれば敵の素性や能力などは調べ上げてください。

リプレイ

●事件に巻き込まれる理由
 リンカーの力が与える影響は社会を揺るがすほどに大きい。最も力無きリンカーにしても、例えるならば歩行者と大型トラックを比べるようなものだ。大型車を運転する者に歩行者よりも、より強い責任が求められるように、当然リンカーには相応しい心構えが求められるのも当然のことと言える。
「なんだか騒がしいな……」
 今日も今日とて、優者の義務を果たすためにパトロールする雁間 恭一(aa1168)の耳に飛び込んで来たのは、只ならぬ戦いの喧騒だった。
「どうしたんだ? 事件か?」
 駆け付ける彼に、本部から連絡が入った。
「なんだって? テロリスト?」
 同時に転送された情報にはリンカーでなければ対処できない案件であることを示す文字があった。
「それにヴィランか……。判った。俺も協力しよう」
 そして、その責任故にどんな状況で呼び出されるのかもわからないのだ。
「なんだこりゃ!」
 その現場近くの某都市銀行のATMの長い列を待ち続け、漸く自分の順番が回ってきた有栖川 達樹(aa0066)は素っ頓狂な声を上げる。
 カードを差し込んだ瞬間、突然画面が真っ黒になってしまったのだ。画面は真っ暗なままでどのような操作も受け付けず、カードが排出される気配もない。
「故障……とかでは無いようですね」
 キャッシュディスペンサーの前に立つ、辺りの利用者も状況は同じ。
「うそだろぉ! 俺、財布に札が一枚もないんだぞ」
「おや? 緊急連絡だって」
 頭を抱える達樹にフィリップ・フォーレン(aa0066hero001)は告げた。
 そこに示された情報だけ見れば、良くある事件である。
 まだ愚神かヴィランかははっきりとしていないが、そいつが事件を起こした。
 普通と違う事は、その現場に能力者として目覚めてヒーローに憧れる子供が、子供特有の純粋な正義感から自分の力を把握しきれぬ状態で事件に首を突っ込んでいる点だけだ。
 だが、そんなことはどうでもいい。
 達樹が注目したのはその現場が現在目の前で真っ暗になっている某都市銀行の店舗であるということだった。

●子供はどこ?
「……ヒーロー……ね。虫唾の走る言葉だ……」
「ほーらー、きゅうべー? 仕事なんだからそんなこといわないのー!」
 連絡を受け、そこに記述された内容を読み上げると不快感を隠そうともせずにキュベレー(aa0526hero001)は呟き、言峰 estrela(aa0526)はそれを宥める。正義と言うのは人それぞれ。ヒーローはそれを振りかざしているが、それが万人の正義であるとは限らない。
 実際、リンカーとして目覚めているのであれば、むしろ危険なのはテロリスト達の方だ。一般人がリンカーに勝つ事は難しいどころの話ではない。どんなにありが強くとも、小動物の子供にも勝てないのと同じくらいの実力差がそこにはあった。そんな一方的な暴力を振るう存在をヒーローと呼べるかどうかは議論を尽くしても結論を出せない問題である。
「大変! 子供がヒーローの真似事でテロリストと戦うなんて危険だわ! 早くやめさせなきゃ!!」
 子供がテロリストの起こした事件に巻き込まれていると連絡を受けた大宮 朝霞(aa0476)は余りの危うさに声を荒げた。
「そうか?」
 一方、相棒のニクノイーサ(aa0476hero001)は冷ややかにも見える冷静な声で応じる。
「むむ!?」
「やっている事は朝霞と変わらんじゃないか」
 言葉に少しばかりの毒を感じた朝霞が反応すると、ニクノイーサはそう指摘する。
「私は子供じゃありません!! こんな大人を捕まえて、失礼よ!! ぷんぷん!!」
「はいはい。わかったわかった」
 その反応こそがお子様の証であるのだが、ニクノイーサはそれを指摘することで帰ってくるお子様な反応も理解していたので……。
「とにかく現場に向かうぞ」
 あえてそれ以上はなにも言わず、引率する保護者のように朝霞の手を取って走り出した。

●集うリンカー達
「うぇーい!! みんな俺のことはチーちゃんって呼んでくれ!! よろよろー!!」
「す、すまぬ。千颯はいつもこの調子なのだ。現場の状況を教えて欲しい」
 少し遅れて集合場所に到着した虎噛 千颯(aa0123)と白虎丸(aa0123hero001)は状況を問う。
 状況は銀行内部にヴィランと思われる人影と従魔が侵入したこと。それを追いかけるように現れたテロリスト達が現場を占拠したと宣言し、そこに居合わせた子供が正義感を振りかざしている。
 詳しい状況が明らかになると、何のことは無いありふれた事件と新しい能力者の誕生であった。
「で、そのヒーロー気取りのクソガキを助ければいいわけね。ちゃんと報酬はでんの?」
「うえぇ……気持ちわりぃ……昨日も飲みすぎたぜ……」
「ぎゃあぁぁぁぁ!! こんなところで吐くんじゃねぇよ!! 気持ちわりぃ!!」
「うぇぇ……すまんすまん。とにかくそのお子様を助けりゃいいんだろ。任せてくれよ」
 紅 暁慶(aa0475)が確認を取ろうと口を開いたが、緊張感など微塵もない相棒の竜寛(aa0475hero001)に邪魔された。
 報酬自体はHOPEからの正式な依頼である以上、きちんと支払われるだろう。従魔関連の事件が多発している昨今、能力者の確保はHOPEの中でも優先度の高い事案の一つだ。
 能力者を放置すればヴィランとして悪の道に染まるものもいる。そうなってしまえば余計に人手が必要となるため、子供であろうとも才能があるのであれば契約し、報酬をきちんと支払うのがHOPEの基本スタンスだ。
「……いきなり力を手に入れたら、大人でも舞い上がってしまうのは仕方ない。ましてや、子供では、な」
 ビルの上を飛び回っている子供を見上げ、レオン・ウォレス(aa0304)はうんうんと頷く。そう思うのは自分にも覚えがあるからなのかもしれない。
「まったく……力を得たのは嬉しいからって遊びの延長感覚で動くとは……子供か」
「いや、だから童なのだろう?」
 そんな子供に呆れるリィェン・ユー(aa0208)にイン・シェン(aa0208hero001)は突っ込む。こうした関係は能力者と英雄にはよく見られる光景の一つだ。
 双方の関係は年齢差があればどちらかが保護者的な立場になりやすく、同世代であれば友人に近い関係となりやすい。
 英雄の姿は見えないが、あの子供の場合はおそらくは同世代の英雄なのだろう。それ故に力の使い方も理解できておらず、子供でも圧倒できるはずのテロリスト鎮圧が出来ていない。
 尤も、それを理解するのと実行するのではやはり色々と違いはあるし、リンカーになったからといって人間性までも変わるわけではないのだが。
「……正直子供は苦手だから、他の人に任せていいのかな?」
「らいと殿自身がお子様だけに子供の相手はダメなのでござろう」
 煮え切らぬ稲葉 らいと(aa0846)を綱(aa0846hero001)はからかった。
「うっさい。っていうかお子様はあなたでしょ」
「お互い様でござるよ」
 らいとと綱はそう言って睨みあうが、そこには喧嘩友達と似た特有の何かがあった。
「資質が年齢に関係ないとは言っても、右も左も分からない子供と誓約を結ぼうなんて、何考えているんだろう? あたしにはよく分からないな」
 ルティス・クレール(aa0304hero001)は首を傾げる。英雄達の誓約理由はそれこそ英雄の数だけある。同じ英雄であっても、理解できない誓約というのは存在していた。
 記憶になくとも何かなさなければならないそんな感覚。それを英雄達の殆どは持っている。だからこそ、殆どの英雄は子供が望んだとしてもその力を振るうに値しないと判断すれば誓約をすることはない。例えその先に何が待っていようとも……。
「なるほどなるほど~。正義の味方か~。男の子なら誰でも憧れるでしょ~。ねー?」
 千颯は少年に好ましさを覚えた。
「ともかく。行動を開始するでござる」
「おっけーおっけー!!作戦考えよーぜー。ほら戦隊モンって必殺技とか連携攻撃って大事じゃん~あっちでそれ考えようぜ~」
 綱の発言に白虎丸は頷き、近くの者を誘う。
「おう。クソガキの保護が最優先な。クッソ面倒だけどクソガキ助けないと金ももらえないし」
「クソクソ言いすぎだろ……ま、きっちり依頼はこなして今日も旨い酒を飲ませてもらいますか!!」
 暁慶と竜寛はそう言って、気楽に応じた。彼等にとってはこれが日常なのだ。
「ともかくまぁ。力の正しい使い方の指導は他の奴に任せるとして。俺たちは現場に専念しよう」
「うむ。お主に任せると間違った方向に導かれそうだ」
「悪かったな!」
 リィェンは相棒のインに突っ込みを入れつつも、現場の状況を確認する。どんなにからかわれようとも目的を忘れず、邁進することが出来るからこそ誓約を経て、リンカーとなったのだ。
「戦闘はできる限り避けて、頭を探すことに専念しよう」
「なんじゃ。せっかくわらわの力を見せつけるいい機会かと思ったのに」
 そう言って駆け出すリィェンをインは軽口を叩きながら追いかける。
「本当に大丈夫なのか……。心配になってきたでござるよ……」
 まとまりのない一同を前に白虎丸は不安を感じて呟くのであった。

●先輩の風格
「子供がヒーローに憧れるか……。気持ちはわかるんだが……。なぁ?」
「そうだな。貴様によく似ている」
 同意を求める布野 橘(aa0064)に魔纏狼(aa0064hero001)そう返した。
「ガキ扱いするんじゃねーよ」
 自覚はあったのだろうが、橘は恨めしそうな顔で抗議する。道中、移動しながら漫才をやっていた二人だが、戦いの場に近づくに連れ戦う者の顔に変わって行った。
「……あそこか。流石にこれだけでかい音だとすぐに判るな」
 派手なアクションを繰り広げる少年の姿を確認する橘。少年はちびっ子と言うに相応しい小さな体格。上に見ても小学5年生。下に見るなら2年生と言う年頃だった。身体が成長し始めて、それ以上に心が背伸びをしようとしている年頃なのだろう。
「さて、どうする? 少年に気を取られてこちらには気がついていないようだが?」
「ゆっくり近づいて先手を打とうぜ。下手に刺激して怪我をさせたくないしな」
 テロリストの様子を伺ってから魔纏狼が問うと橘はそう答えた。
「貴様なりには考えているということか。らしくないが、いいだろう」
「らしくないって何だよ」
 笑みを浮かべながら応じる魔纏狼の橘は不服そうに答える。
「言葉の通りだが。貴様は良い意味で子供だからな」
 純粋は美徳という意味を籠めて、魔纏狼は断言した。

●テロリスト鎮圧中
 少年やヴィランも問題だが、いくらリンカーから見て雑魚とは言え、テロリスト達も捨て置けない。
 御神 恭也(aa0127)と伊邪那美(aa0127hero001)は、ヴィランや従魔を警戒しつつもテロリストの無力化に努めていた。
「これで5人……。まだ数が残っているな」
 コンユンクシオを担ぎつつ、恭也は目を配る。子供が暴れた影響か、テロリストは散開して散発的に銃弾を撃ってきていた。銃弾の節約をしているのだろう。それは時間を稼げばどうにかなるとまだ思っているが故の行動だ。
 それにしてもテロリストの数がやけに多い。従魔を従えた者の犯行であれば、無力な一般人である彼等をこれだけ用意するメリットはない。
「男の子はここにはいないみたいだね……。他の誰かが助けてくれてればいいんだけど……」
「子供の相手よりはテロリストを相手にしている方が気が楽でいい」
 気懸かりな伊邪那美に恭也はと嘯くが、その内心は見透かされていた。
「相変わらず無愛想なんだから……」
「そんなんじゃねーよ」
 伊邪那美はそういって恥らう恭也の不器用さに思わず笑みを漏らす。
「ほら!! またきたよ!!」
「しつこい奴らだ……」
「くわっかかかかかっ」
 伊邪那美に指摘され、恭也が獲物を一閃するとテロリストは激痛に声に成らない悲鳴を上げた。
「ふんっ!! 痛み位でガタガタ騒ぐな。貴様らが行おうと罪に対する罰だと思え」
 恭也は腹に蹴りを打ち込んでテロリストを無力化する。
 思った以上にテロリストがいたため、一々丁寧に捕縛する余裕などはない。
「ちょ……ちょっとやりすぎじゃないのかなぁ? ほら!! とおとなしくしてないともっと痛い目に合わされるよっ!!」
「しかし……家で叩き込まれた捕縛術など、使う機会が無くなったと思っていたのだがな」
 白目を剥き痙攣するテロリストに伊邪那美は慌てるが……7人目の関節を極め、取り押さえる恭也はテロリストの腕を使って彼の頚動脈を絞めて落とした。

●少年を探して
 その頃少年の保護を目指して動いていた浦見 真葛(aa0854)とシュノギ(aa0854hero001)は、目まぐるしく変わる状況を追いかけていた。
「さて、テロリストは仲間に任せてきたわけだし……。これで少年を見つけられなかったら切腹物だぞー」
 真葛に少し焦りが見える。少年の姿はたまに見かけるのだが、飛び回っていることもあり、見失うことも多い。半ば無目的に作戦もないその動きを追い続けるのは正直かなりの重労働だった。
「うむむ……。しかし見つけた後のことは考えておるのか? 小童の体力なぞ知れておるぞ」
「大丈夫そうなら手助けしてあげるつもり。子供とはいえ、その勇気は称えたいじゃん?」
 シュノギの突っ込みに真葛はそんな本音を吐いた。
「勇気と無謀は同じとは言えんぞ……。ましてや小童の憧れともなるとのぅ……」
 しかし、シュノギは苦い顔でそう呟く。
 果してそれが本当に少年の為になるのか。その答えは簡単に出るようなものではない。
「いたわよ! 例の少年!!」
 ルティスの目は少年を捉えた。訓練を受けていない為技量は劣るが、中々のセンスで一所懸命に戦い続けている。
「見つかけたようだぞ。行くぞ」
「ああ」
 少年発見の連絡を受け、真葛達は駆け出した。
「あれが例の少年か……おっ。やってるやってるぅ~」
「凄いな」
 千颯は愉快そうにそれを眺め、レオンは素直に感嘆する。
「おぉ! 綺麗なルーレットで体を入れ替えて同士討ち。やるでござる」
 元々サッカー少年だったのだろう。能力者になった為キレが増したプロ裸足のテクで無双していた。翻弄される敵が可哀そうなほどだ。
「そして止めは、全体重を浴びせるバイシクルシュート!」
 恐らくきちんとした指導を受ければ直ぐに立派なリンカーになれるだろう。但し、小学生のちびっ子故にフィジカルが弱いのは致し方ない。
 疲れが襲って来たのか動きが鈍り、まるで水泳で力尽きて溺れかけているような感じだ。
「やるわね。あんなにふらふらになっても戦意が衰えないわ」
 ルティスが少年の根性を褒める。
「何を悠長なことを……早く助けるでござるよ!!」
「彼の気持ちは尊重してあげたいけど……流石にまずいか。はーいストップ~それ以上はマジ危険だからね~」
 白虎丸が促すと、千颯もここが限界と割り切って少年を止めに入った。
「ささ、お主はこちらへ……無茶でござる!! ここは俺達に……」
「俺ならまだやれる! お前らこそ出番じゃねーよ」
 白虎丸の制止を振り切って、生意気なことを言いながら戦おうとする意志は立派だ。
「それ以上はダメだ。あんま調子乗るなら俺が相手してやるよ」
 だが……認められないとばかりに千颯は本気の殺意をぶつける。
「……白虎丸行くぞ」
「……すまぬ。お主の気持ちはわかるがここは任せて欲しいでござる。千颯……手加減はしろよ……」
 無謀を勇気と勘違いするような行為は認められない。
 それは少年の勇気を認めているが故の否認であった。
「ヒーローは独りでは戦わないなー」
 ぽつんと取り残されて落ち込んでいる様子の少年に鴉守 暁(aa0306)はそう声をかけた。
「なんだよ、お前らには関係ねーだろが」
「ここは味方を頼って『多勢に無勢とフルボッコネー』そうそう戦隊ヒーローてそんな感じだねー」
 そんな少年の反論を聞き流し、暁は立ち上がる。それほど背は高くないはずなのに少年の目にはそれがとても大きな存在に見えた。
「とゆわけで仕事だよキャス。共鳴」
「オーケイ。『災厄』それがワタシの名よ」
 暁の要請を承認し、キャス・ライジングサン(aa0306hero001)はそう告げて、リンクする。
 そのままビルから飛び下りる勢いで駆け出すその背を少年の視線が追い続けていた。

●少年対応
 呆然とリンカー達の戦いを眺めているだけの少年にテロリストの銃口が向く。しかし、その銃が火を噴くことはなく、地面に落ちると乾いた音を立てた。
「ホントは死ぬ程嫌なんだけどな」
 暁慶による攻撃でテロリストが鎮められたのだ。面倒で厄介な子供の相手をするくらいなら、その護衛に回るほうがマシと言う理由でのフォローだ。
「あのコは頼みます!!」
 テロリスト達に向かう朝霞の残した言葉には信頼があった。それを裏切るのは子供の世話をする以上に抵抗がある。その理由については自分でも良くわからなかったが。
「君の活躍を見て手助けに参上したのさー」
 少年の対応をしている真葛は少年をヨイショして、足止めしていた。
「正義の味方にはサポートする仲間がいるのがお約束だろ?」
 眼下のテロリスト達との交戦風景を指差す真葛に少年は頷く。
「あーゆー子たちにはさ、君みたいなリーダーが必要なんだよ」
「実は我も初陣での……そなたが傍に居てくれれば心強い」
 嘘も方便。真葛とシュノギにそう言われ、一先ず少年は同行する意思を示した。

●テロリスト対応
「銀行でお金をおろそうとしたらATMがぶっ壊れてお金が出せなくなった挙句、緊急連絡……どうしてこうなった……」
 その答えは今、達樹の目の前にある。
 このテロリストによる銀行強盗が原因でおそらくは間違いない。
「達樹、彼らは数は多いがどうも動きにプロさがない。もしかしたらただ煽られてるだけかもしれない」
「……あれだろ、殴って気絶させたらいいんだろ、取り敢えず」
「……君に建設的な意見を求めた僕の失敗だな」
 フィリップの話にそう答える達樹は怒りで我を忘れかけているのかもしれない。
「さて、行こうか、達樹」
「……へいへい……変身!」
 それを理解した上でフィリップと達樹はリンクする。
「ハーメル。君は無理はしなくていい。少しでも仲間の負担を減らすことを考えるんだ」
「う、うん……。正直怖いけど、なんとかやってみるよ」
「少年の保護は他の仲間に任せればいい。テロリストをこちらに引き付けるんだ」
「テロリストだって人間だからね…… あまり痛い思いはさせたくないけど……」
墓守(aa0958hero001)の言葉にハーメル(aa0958)も頷きながら、テロリスト達の対処へと向かう。
「よし、ニック! 共鳴して戦うわよ!」
「はいよ」
「変身! マジカル☆トランスフォーム!!」
「だからその掛け声、他のにしろよ……」
 朝霞も英雄と共鳴状態になり『聖霊紫帝闘士ウラワンダー』へと変身した。因みに自称である。
「朝霞は戦闘のシロートだからな。味方から離れないようにしておけよ」
「わかった。気を付けるわ!」
 ニクノイーサの助言を素直に受け、朝霞は他のリンカー達と共闘すべく合流する。
「はーい動くなよー変なとこに当たるからー」
「ワタシの腕に見惚れるネー♪」
 テロリスト達の頭上から暁とキャスの声が響くと、同時にテロリスト達が複数同時に地を舐めた。先ほどまでの少年の攻撃とは明らかに違う。それに気付いたテロリスト達は遮蔽物を利用して頭上の攻撃を避けようとする。
「こういう場面は俺向きだよな! ……多分」
 だが、そこに達樹が飛び込んでいく。テロリストを発見次第、派手に叩き潰すだけ。達樹が目立てばそれだけ少年へ向かうテロリストの攻撃も一般人への流れ弾の危険も減る。
「やーい俺一人も鎮圧できないなんてバーカ!」
 ただでさえ、子供の相手をさせられて不機嫌だったテロリスト達には達樹の挑発は効いたらしい。
 隠れて撃っているだけだったのが、残った弾を全て吐き出す勢いに変わった。HOPEのリンカー相手に出し惜しみしていては捕まるだけだと理解しているのだろう。
 時間はまだ少し掛かりそうだが、テロリスト達が鎮圧されるのは時間の問題だった。

●ドリル従魔戦
 表の少年とテロリスト達の処理は任せ、銀行内部に侵入したリンカー達を待っていたのはたった一人のテロリストだった。
 それに対して、レオンは飛び出し……一瞬で昏倒させた。
「……お疲れ様。もう少し危なげない戦い方をしてくれるとあたしも心安らかにいられるんだけどね」
 ルティスの声に苦笑で返しながら、レオン達はそのまま奥へと進む。
 銀行員の案内はなくともドリル従魔の進路はわかる。何故なら従魔のドリルが抉った痕跡がはっきりと残されているからだ。
「この音……ドリルか? 今時アニメでもそんな強硬手段にゃ出ねぇってのに、よくやるぜ」
 橘の耳にドリルの回転音が聞こえてくる。
「あそこに張り付いてるのが従魔か……正面はドリル。正攻法では無理か」
 レオンが見つけたのはキャタピラのついた戦車の砲塔がドリルになったような姿の従魔。頑丈そうなその姿はどこからの攻撃にも耐えられそうにも見えた。
「いた……! ドリルのおかげで音がデカい。静かに近づいて、先手を打とうぜ」
「ヒーローに憧れていたのではないのか」
「うっせーな、いーんだよ」
 ヒーローとは程遠い手段を提案する橘に魔纏狼が突っ込む。自分でもそう思っていたのか、少し声を荒げていたが、ドリルの音がうるさくてそれは近くにいた相方にしか聞こえなかったようだ。
「ドリルには良いドリルと悪いドリルがあります。むむぅ、見た目はカッコイイ。け、けど金庫破りなドリルは悪いドリルですから!!」
 そんな意味不明なことを叫ぶらいとだが、近付いてもドリル従魔は無反応。まるで何か別の標的を狙っているかのようにこちらに気付く素振りすらない。簡単に不意を討てる状況では心の余裕も生まれるというもので……。
「俺は共鳴戦士・仮面リンカー!! 人の世の安息を破り、不当に利を得んとする従魔! 絶対に許さん!!」
 少年の勇気とらいとのドリルへの情熱に毒されたのか、橘はそう叫びながらドリル従魔と対峙する。リンクしたその顔には魔纏狼の仮面と同じものが張り付いていた。
 しかし、従魔の方はガリガリと金庫扉を削るばかりで全くの無反応。
「ドンマイ」
「……うるさい」
 魔纏狼の優しさが今は橘の心をむしろ傷つける。そして、怒りが彼を焚き付けた。
 放たれた一撃がドリル従魔を傷つけると、それで漸く橘に気付いたのだろう。ドリル従魔は方向を変え、リンカー達を敵として認識した。
「……いくら強力でも、直線的では恐れはしない!」
「チッ、羨ましい武器つけやがって……!」
 直線的なドリル従魔の攻撃をかわし、レオンと橘は呟く。
 次の攻撃のために旋回するドリル従魔だが、その動きは緩慢で容易に誘導できるものだった。
「レオン、御神。今日は俺たちでトリプルリンカーだ! 行くぞ、トォッ!!」
 タイミングを合わせ、橘の合図と同時に一斉に攻撃を仕掛ける。
『トリプルリンカークラーッシュッ!!!』
 うちの間に打ち合わせしたのか、三人の声がハモった。背後と両側面からの同時攻撃を受けながらもドリル従魔は未だ健在……頑丈さも見た目通りのようだ。

●ヴィラン捜索中
「こういった輩じゃと直接手を出しはしないが、完全に自分の手が届かないような所にはいないはずじゃ」
「となると戦闘自体には参加していないが、それが見えるところで裏から手を引いてるって感じだな」
 インの分析にリィェンは頷くと銀行周辺の地図を検索する。
 その作業をArianrhod=A(aa0583)とJehanne=E(aa0583hero001)も手伝っていた。
 周辺に身を潜めそうな場所は少ない。未だにテロリストの銃撃戦が行われている現状では見物の野次馬も近くには残っていないので、近くに誰かがいればすぐわかりそうなものだが……全く姿が見えないことからすると銀行の外にいないのは間違いない。
 銀行内部ではestrelaがセキュリティシステムを介して情報を集めていた。
「……フ、どうやらはずれのようだが……」
「あーらら、仕方ないわね」
 テロリストがいる場所ではないという意味で呟くキュベレーにestrelaは気楽な様子で答える。
 道中に罠の類が仕掛けられている可能性も考慮していたのだが、テロリストの姿形すらない。
 それならばこの場を支配することで、逆に銀行内を自分達の領域に変えることが出来る。
 監視カメラの映像記録を倍速で遡り、テロリスト達の動きを調べていくと、奇妙な映像を発見した。ドリル従魔の姿とそれに追われる人影。
「?」
 時間を特定し、その前後のデータを集めていくと……ヴィランの現在位置が判明した。

●テロの真実
「おとなしくしてもらおうか。無駄な抵抗をしなければ命まではとらない」
 それぞれの戦場で戦いが広がる中、ハーメルと墓守は捕獲したテロリストから情報を引き出そうと試みていた。
 得られた情報は従魔に関しては当初作戦に組み込まれていなかったこと。
 ヴィランは臆病な性格だが、任務遂行出来なくなるまでは逃げ出さない程度の信頼があること。
 そして、もう一つ……意外な真実がわかった。
「とりあえず聞き出せた情報はみんなに伝えるね。後はこの人たちだけど……」
「武器は奪っておいた。後は縛っておけば大丈夫だ」
 ハーメルは墓守に頷くと、他のリンカー達に情報を伝えるべく動き出した。

●ヴィラン発見!
「えーっと、聞こえてるでしょうか?」
 estrelaの声がドリル従魔と戦闘中のリンカー達に届く。監視カメラの映像から反応を確認して、そのまま続けて聞こえてきたのはハーメルからもたらされた情報と監視カメラの映像から導き出された意外な真実。
「ヴィランと思われる人影がそこの天井に張り付いてると思います」
 何のことか分からず、それでも見上げてみれば……金庫扉の上方に頑張って張り付いている一人の男の姿があった。
「お前みたいに高みの見物をしてる奴が一番頭にくるんだよ!」
 それを見たリィェンはヴィランに対し、怒りを顕にする。
 そりゃ、散々探し回った挙句に見つけた相手がそんな間抜けな姿だったら怒るのも尤もだ。ドリル従魔を誘導するためとはいえ、金庫扉の上部に張り付いているなどとは普通は誰も思わない。
 これだけ派手な事件を起こしたのだから、もっと黒幕風な登場をしてくれてもいいと思うのはこの場の誰もが抱く当然の要望だろう。……まあ、現実はこんなものなわけだが。
「いい加減、様子見にも飽きたのじゃ。そろそろ本気出していくのじゃ」
「わかってるよ……これ以上は無駄な時間だ」
 インの言葉に疲れを隠そうともせずリィェンは応じる。
「ヴィランか、解剖してみたいのだが」
「そんな物騒な! ヴィランは火刑です!」
「キミこそ物騒だな」
 ヴィラン発見の連絡を受けて駆けつけたArianrhod(aa0583)とJehanne=E(aa0583hero001)のそんな掛け合いにヴィランは本気で怯えた様子で飛び下りると、全速力で銀行の外に向かって逃げ出した。
「ヒャッハー! ヴィランは殲滅だァ!」
 そんなArianrhodの声を背に涙すら流しながら逃げ出す。もはやどちらが悪役かわからない。
 そんな彼を逃がさないようにと次々と閉じていく防火扉。
 その背後にはドリル従魔が最初の標的を見つけ、嬉々として突撃していた。
 しかし、その扉は防火目的であり人の隔離など考えてない。その扉にはきちんと扉がついていた。
「……あ」
 その結果、逃げに徹したヴィランは扉を抜け、そこにぶつかったドリル従魔がその扉から後を終えない状況を作り出す。
「横失礼します♪」
 らいとの怒りの篭った一撃がドリル従魔のドリルをへし折った。そこから先の惨状は監視カメラの死角になっていたので記録には残っていない。
 様々な怒りの矛先となったドリル従魔の末路は悲惨であったことだけが報告書には記された。
 銀行から飛び出し、捕まっているテロリスト達の姿を見て状況を悟ると、ヴィランは即座に逃げ出した。どうやら相当に臆病な性格だったらしい。

●英雄と言う名の存在
「待たせたな、こっちは片づけたぜ!」
 扉を処理(破壊)して、外へと出てきた橘の前に並ぶのは捕縛されたテロリスト達の姿だった。何人かはヴィランが銀行を飛び出した段階で逃げ出したようだが、監視カメラに映っている上に周囲はすでにHOPE関係者と警察の多重包囲網が形成されている。
 ヴィランならばともかく、一般人であるテロリスト達に逃げきる術はないだろう。
 そのテロリストの横で不機嫌そうな顔を隠そうともしていないのは例の少年だ。
「僕が全員倒すはずだったのに!」
「力を持った子供程手に負えない存在はないな……」
 わがままを言い続ける少年を前に恭也は溜息を吐く。
「わかるわ! ヒーローに憧れるその気持ち!! 私と一緒にヒーローについてお話しない?」
「し……しねーよ!」
 朝霞の勢いに怯えた様子で少年はそう答えた。本来は少しばかり内気な性格なのかもしれない。
「お前どんだけ周りを心配させたか分かってんのかよ」
「なんだよ、関係ねーだろ」
「僕達だけじゃない、お前の親だって心配しただろうさ。僕達は遊びでテロリスト共と戦ってんじゃない、これは仕事で責任を伴うもんだ」
「……」
「お遊び気分でヒーローやってるクソガキ君にはそこんとこ分かって欲しいね」
 暁慶の言葉に少年の勢いが削がれていく。あまりの張り合いのなさに殴る気力も失せたらしい。それ以上の言葉はなかった。
「良く見て置け。方向の違いはあるがお前の姿の一つだ」
「それぐらいにしておきなよ。誰しもが失敗せずにいられる訳じゃないでしょ?」
 落ち込む少年にテロリスト達の姿を見せながら恭也は厳しい声音でそう告げる。自分が悪者だと断じていた相手と同じだと言われ、衝撃を受ける少年を伊邪那美が優しく諭した。
「こいつ等は自分の正義の為に人に迷惑を掛けた。お前が後先を考えずに動いた結果はどうだ? 説得や保護の為に人員を割き、我儘のせいで危険に晒された人達もいるだろう」
「今回は、テロリスト達を発見した時に警察に連絡して、従魔を見かけたらH.O.P.Eに連絡を入れて援軍が来るまで監視を行うのが正解だったと思うよ? まあ、一般人が巻き込まれそうなったら飛び出すのはしょうがないんじゃないかな」
 二人の厳しい口調と優しい口調が交互に少年の心を揺さぶる。
 こうした手口は感情の揺さぶりによって信頼を得るための一種の洗脳だが、本人達は無自覚にやっている。
「今回は一般人に被害が出なかったが次は判らん。己の持つ力をどう使うか使ったらどうなるかを確りと考えろ」
「昔は恭也も……」
 それは恭也が過去を語り始めた伊邪那美を必死に止めようとする状況からも間違いはない。
「よく頑張ったのじゃ、若き勇者よ。その力をこれからも正しく使うのじゃぞ」
「だからといって、全て一人でやろうとするなよ……仲間を信じて力を合わせるのもヒーローの姿の一つだと思うぜ」
 優しく抱きしめながら子供なりの努力を褒めるインとは逆に、リィェンはこれからのためにも忠告を行う。実際に仲間と共に事件をあっさりと解決したその背中はその言葉以上の何かを語っていた。
「ワタシからもお願いするヨー」
 そう言いながら抱きつくキャスのふくよかな感触に少年の顔が赤くなる。しかし、返事はない。
 まだ若干の不満は残っているだろう。少年自身は自分一人で何でも出来ると思っているのだから。
「ヒーローになりたいか。だが覚えておけ。ヒーローは、なろうとしてなるのではない。自分の心を信じ、自分の心に従った結果、誰かにヒーローと呼ばれるのだ。遊びで力を振るうな」
 魔纏狼の言葉を少年は黙って聞いていた。
「力を得たからと言って、それに溺れていてはいつか死ぬような目に合わないとも限らない。力の使い方を学ぶことだな」
 そう言ってレオンが差し出した手を少年は取る。その手は少し震えていたが、何かを決意した力強さを持ったものだった。
「ようこそ戦友」
 そう告げた暁の言葉が全員の意思。
 この日この時、本当の意味で小さなヒーローが誕生したのだ。

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結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 雄っぱいハンター
    虎噛 千颯aa0123
  • 太公望
    御神 恭也aa0127
  • 屍狼狩り
    レオン・ウォレスaa0304
  • エージェント
    紅 暁慶aa0475
  • エージェント
    言峰 estrelaaa0526

重体一覧

参加者

  • 信念を抱く者
    布野 橘aa0064
    人間|20才|男性|攻撃
  • 血に染まりし黒狼
    魔纏狼aa0064hero001
    英雄|22才|男性|ドレ
  • エージェント
    有栖川 達樹aa0066
    人間|22才|男性|生命
  • エージェント
    フィリップ・フォーレンaa0066hero001
    英雄|18才|男性|ブレ
  • 雄っぱいハンター
    虎噛 千颯aa0123
    人間|24才|男性|生命
  • ゆるキャラ白虎ちゃん
    白虎丸aa0123hero001
    英雄|45才|男性|バト
  • 太公望
    御神 恭也aa0127
    人間|19才|男性|攻撃
  • 非リアの神様
    伊邪那美aa0127hero001
    英雄|8才|女性|ドレ
  • 義の拳客
    リィェン・ユーaa0208
    人間|22才|男性|攻撃
  • 義の拳姫
    イン・シェンaa0208hero001
    英雄|26才|女性|ドレ
  • 屍狼狩り
    レオン・ウォレスaa0304
    人間|27才|男性|生命
  • 屍狼狩り
    ルティス・クレールaa0304hero001
    英雄|23才|女性|バト
  • ようへいだもの
    鴉守 暁aa0306
    人間|14才|女性|命中
  • 無音の撹乱者
    キャス・ライジングサンaa0306hero001
    英雄|20才|女性|ジャ
  • エージェント
    紅 暁慶aa0475
    機械|13才|男性|生命
  • エージェント
    竜寛aa0475hero001
    英雄|38才|男性|バト
  • コスプレイヤー
    大宮 朝霞aa0476
    人間|22才|女性|防御
  • 聖霊紫帝闘士
    ニクノイーサaa0476hero001
    英雄|26才|男性|バト
  • エージェント
    言峰 estrelaaa0526
    人間|14才|女性|回避
  • 契約者
    キュベレーaa0526hero001
    英雄|26才|女性|シャド
  • フレイム・マスター
    Arianrhod=Aaa0583
    機械|22才|女性|防御
  • ブラッドアルティメイタム
    Jehanne=Eaa0583hero001
    英雄|19才|女性|ソフィ
  • 戦慄のセクシーバニー
    稲葉 らいとaa0846
    人間|17才|女性|回避
  • 甘いのがお好き
    aa0846hero001
    英雄|10才|?|シャド
  • モブ顔の王者
    浦見 真葛aa0854
    人間|23才|男性|攻撃
  • エージェント
    シュノギaa0854hero001
    英雄|11才|?|ソフィ
  • 神月の智将
    ハーメルaa0958
    人間|16才|男性|防御
  • 一人の為の英雄
    墓守aa0958hero001
    英雄|19才|女性|シャド
  • ヴィランズ・チェイサー
    雁間 恭一aa1168
    機械|32才|男性|生命



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