本部

広告塔の少女~歌は魔物なのよ~

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
4日
完成日
2016/08/10 14:10

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かずち

掲示板

オープニング

● 突然のECCO

「あかん、あかんねん。あかん」
「どうしたの? ECCO」
 それは移動中のバスの中での出来事。仕事をよく一緒するよしみで、ECCOにはグロリア社の新商品のイメージキャラクターとして頑張ってもらっているのだが。
 そのイベント回りの途中、バスの中でいきなりECCOが呻きだしたのだ。
「あんなぁ、遙華ちゃん。うちなぁお金持ちのお嬢様やってん」
「いきなりのカミングアウト、戸惑いしかないわ……」
 まぁ実は知ってたけど、そう遙華は微笑むがECCOは深いため息を返すばかりで遙華のほうには視線もむけない。
「で、それで?」
「それがあかんねん、うちの実家のお屋敷に従魔がでてん」
「ふーん、それで」
「それがうちの楽曲の楽譜に憑依してん」
「うん、それで」
「いや、どこかにゴーストバスターおらへんかなって。遙華ちゃんたちに頼むわけにもいかんやろ。アイドルやし」
「それで、それ…………ん?」
「あかんなぁ、おとん地味にうちの活動に反対してるんよ。これを機会に楽譜とか燃やされそうでいややわぁ。どないしよ。遙華ちゃん。ゴーストバスター紹介してくれへん?」
 そのECCOの問いかけに遙華は快く答えを返した。
「それが本来のリンカーの仕事よ!!」
「おお、吃驚したわ。どないしたん遙華ちゃん」
「びっくりしたのはこっちよ、私たちを吃驚歌劇団くらいにしか思ってないんじゃないの? 私たちは本来愚神や従魔を倒したりする人たちよ」
「遙華ちゃんゴーストバスターやったん?」
「その言い方は語弊があるけど、大体そうよ」
「せやったらおとんが雇ったゴーストバスターより早く、従魔倒してほしいねん。よろしゅうな」

● 魔物になってしまった曲リスト
  一つ一つ見た目が違い、能力も多彩である。戦闘能力は高くないが十分に注意してほしい。
・熱源・バーニング! 
 戦いの開幕を描いた歌。拳を突き上げ兵士を鼓舞し、悪しきを撃ち滅ぼす歌である。
 ロボットアニメの主人公のテーマであり、カラオケで人気である。
 実際は『赤原 光夜』の楽曲だが実は作曲をしたのはECCOなので、彼女が楽譜を持っている。
《従魔能力》
 体長二メートルの炎の塊である、実態がないので物理攻撃がききにくい。戦闘能力が随一だが特殊能力がない。
 他の楽譜に触れると燃やしてしまうため注意が必要


・hack  
 君の思いが僕に力をくれるから、君が護りたかったこの世界をきっと守って見せるよ。がキャッチフレーズ 
 君の声が僕を変えて、そして世界は変わる、救われるという曲。
 楽譜がライブバージョンと、CD収録バージョン両方ある。
《従魔能力》
 二人で一組の人型従魔になる。ナイフを持って戦う1.4M程度の従魔。
 回避能力に秀でる、移動力も高い。
 動きが俊敏で、片方が無事な限り片方が消滅することはない。
 つまり、息を合わせて同時に倒さないと復活する。


・氷の鯨 
 高校生三人の友情、そして別たれてしまう道、がテーマ。
 死んでしまった『あなた』の死から立ち直れない『僕』と『私』がその死を受け入れ、一つ大人になる物語
 一番大事な曲らしい。特にこの楽譜は死んでしまった友人の書き込みもあり、半ば遺品である。
 できれば回収を最優先にしてほしいらしい。
《従魔能力》
 あなたを演じたとあるテクノポップアイドルに酷似した見た目をしている。陰炎のように不確かな見た目で、瞬間移動力と、以上に高い回避能力を有する。
 歌声による遠距離攻撃を有しとても厄介。


・ホープレスエンディング 
 希望など無く、地獄に落ちていく主人公の憎しみと激情を描いた歌。叩きつけるような歌声と、鋭利で醜い言葉の羅列がECCOっぽくない、だけどスキと評判の曲。
《従魔能力》
 死神のような見た目の従魔。鎌の射程が4と長く。動きも素早い。すべての攻撃にBS減退付与の効果があり長期戦は危険。
 
夜宵の音~Heal~
 最近流行のルネシリーズを・ECCO風に書いた楽曲。
 訪れる夜は、女神の抱擁。目覚めるその時まで私の腕の中で眠って。
 そう世界を優しく抱く夜の神の歌。らしい。
 優しい曲調で実際のヒーリングミュージックなんかも取り入れて疲れた人に人気らしい。
 ルネに影響されたというより、アイドルたちに影響されて作ったけど、よかったのかなぁと不安がってる。
《従魔能力》
 全身がアメジストのような紫水晶で作られた女性のような見た目の従魔。他の従魔を回復する力がある。回復方法は、そばにいるだけで回復する継続回復と。
 彼女の光に当てられて回復する瞬間回復がある。
 魔法防御力に異常に秀で、並の魔法攻撃は通用しない。

● ゴーストバスターズについて
 同じく従魔を倒そうとするつなぎの男たちが三人います。
 彼らは掃除機のような火炎放射器での魔法攻撃と、こん棒での打撃を得意としています。
 彼らをどうするかは任せますが、ほっとくと邪魔してくるでしょう。

● ちょっとした疑問と雑談
「でもECCO……」
「なんなん? 遙華ちゃん」
 ロクトの荒い運転に揺られながら二人はECCO宅を目指す、乗り物があまり得意ではないECCOは早くも青ざめた顔になっていたが、遙華はそこらへん容赦がないので、積極的に話をしに行く。
「楽曲って言っても、ほとんど電子化して持ってるものなんじゃないの。なんで今時代アナログ?」
「様式美やし、みんなで見ながら書き込みしたり修正したりするんやったら、やっぱ紙が一番便利なんや」
「それで?」
「今燃やされようとしてる楽譜はなぁ、かかわったみんなの思いが書かれてんねん。努力の証明みたいなもんやねん」
「そう、そうね、だったら私、わかる気がするわ。あなたが楽譜を何としても取り戻したいって気持ちわかるわ、全力で協力させてもらうわね」
「あとな」
「あと?」
「うち、まだHealをPCの中にうつしてへんねん。焼かれたら一から作り直しになってまう」
「きゃあああああああ! それはダメ。ロクト急いで!」
「はーい」
 そう、ロクトはどこかのタクシードライバーも真っ青な急加速と華麗なカーブを見せつける。

解説

 目標 従魔の討伐。
    楽譜の回収

● 従魔について
 従魔の能力は上記にまとめた通りです。従魔たちは普通に倒せば楽譜に戻ります。燃やされないように

● ゴーストバスターズ
 一応リンカーですので掃除機はAGWです。彼等わりと話が通じません。
 積極的にあなた達を攻撃してきます。
 投手の命令しか訊きません。

●ECCOとECCOパパ。
 君たちが戦っている間二人はひたすら口論しています、ほっといて大丈夫です。
 
● フィールドについて
 ECCOのお屋敷は大きいです。コの字の形で一辺50Mあります。
 一階に食堂、客間、医務室、調理場、礼拝堂、物品庫。
 二階には、音楽室、娯楽室、放送室、図書室、などがあります。
 敵は最初は二階にいます。ECCOたちはずっと食堂にいます。

リプレイ

プロローグ

 『水瀬 雨月(aa0801)』は館に入るなりあたりを見渡した、高価そうな調度品、天井にはシャンデリア、二つの階段は中央で交わり二階へ。巨人でも住まわせるのかと思わせるゆとりのある作り。
 玄関をくぐると、まずそんな光景が広がっている物だから思わず唖然としたのだ。 
 雨月は思った、これがブルジョアリティかと。
「大きいお屋敷……うちとは比べ物にならないわね。比べるのがそもそもおかしい気がするわ」
「まぁ、調べてみるとECCOさん家って資産家みたいだし……」
 雨月の問いに遙華はそう答えた。
「あと、遙華達はアイドルという認識だったのね。そういう活動している人達もいるから、あながち間違いでも無いのでしょうけど」
「私は違うけど、友達は大体アイドルよ」
「すごい発言ね」
「最近、その気もなかった人までアイドルデビューするし、正直怖いわ。雨月はこのままでいてね」
「まぁ、これ以上仕事が増えたらさすがに過労死しそうだから考えるけどね」
「やらないとは言わないのね……」
 その時である、カメラ部隊がエントランスに到着、そしてディアンドル衣装の『天城 稜(aa0314)』がECCOの手を引いて登場した
「はい! やってまいりました! 突撃! 隣の有名人の部屋!」
 そんな彼らを三つの視点で撮影するカメラ部隊、その中に一人だけ背の高い女性が混じっている『リリア フォーゲル(aa0314hero001)』である。
「今日は、歌手として有名なあのECCOさんのお部屋に今日は突撃してみようと思います♪」
「突撃してもええねんけど、ちゃんと楽譜守ってや、稜君」
「はーい、OKでーす! 良い画が取れてますよ♪ このまま、次の撮影に向かいましょうか?」
「ハーイ、リリアー♪」
「すごいハイテンション でも目だけが死んでるわ」
 雨月がそっと耳打ちする。
「え? 司会者やらされている時ってみんなあんな目をしている物でしょう?」
 遙華は冷静に答える。おそらくこの場で遙華だけが彼の身上を理解できるのだろう。
「いい機会ね。彼がいる時は司会を全部彼にまかせようかしら……」
「ぴゃぁぁぁ。ECCOさんだっ」
 そんな二人の司会風景を見ながら『卸 蘿蔔(aa0405)』は奇声を上げた。固めた手のゼラチンゼリーのようにプルプル震える蘿蔔のたった一人の歓声に、快く手を振るECCO。
「ど、ど、どうしよう……私。すごくファンなんです」
「落ち着け、蘿蔔、お土産握りつぶしそうになってる」
 隣で立っている『レオンハルト(aa0405hero001)』が蘿蔔の両手をそっと握ってほどいた。
「ではECCOさんに粗品の贈呈です」
 完全に一般ピーポーと化した蘿蔔がお土産のクッキーと連絡用のスマホを渡す。
「完璧な仕事をしましょう……そうすれば少しは認めて貰える、かな」
 蘿蔔はそう、ECCOパパがいるはずの食堂を見やった。
 そんなオープニング風景撮影を尻目に、リンカーたちは戦闘態勢を整えている。
 『世良 杏奈(aa3447)』は一人、階段の縁に腰掛けて愛おしそうに拍子を撫でていた。
「杏奈さん、アルスマギカさん……もう人格はないんでしたっけ……」
『新星 魅流沙(aa2842)』が歩み寄るも、涙目で震える『ルナ(aa3447hero001)』をみて頬を引くつかせた。
「さんち……ぴんち……」
「おいおい、あれ。以前の事件に見たアルスマギカより禍々しいぞ」
『『破壊神?』シリウス(aa2842hero001)』は頬を引くつかせてその本を指さした。
 黒い表紙で装丁された宝典は、人の皮でも使っているのではないかと言いたくなるほどに不気味である。
「ともかく、よろしくお願いします!」
「ええ、ふふふ。こちらこそ、よろしくね、そしてアルスマ……。あばばばばばばばば」
 アルスマギカの本を開き、その一ページを目にした瞬間彼女の理性ははじけ飛んだ。
「見敵必殺!!見敵必殺だ!!」
「ちょっと杏奈! 杏奈ぁぁぁぁ」
「大丈夫か? これ」
 シリウスは思わず額を抑えてそう言った。

第一章 遭遇

 一行は準備を整えるとさっそく従魔探索に移った。
 防音がしっかりしているらしく音は小さかったが、様々な音源が暴れているのがわかる。
「ちょっと、キッチンに従魔入れたのだれよ」
「あっちからバチバチ音がします」
 二階に上がるとまず目に入ったのは長い廊下。そしてその奥に佇んでいる死神のような見た目の従魔と、そしてドアノブをガチャリと回して音楽室に入っていく、紫水晶の従魔。『ホープレスエンディング』と『夜宵の音~Heal~』である。
「ライダーサキモリ、参上!!」
 そう死神『ホープレスエンディング』の前に躍り出たのは『防人 正護(aa2336)』である、グロリア社名誉社員という家畜称号を背負った彼は、すでに『古賀 菖蒲(旧姓:サキモリ(aa2336hero001)』と共鳴済みだ。
「逃さん!!」
 勢いよく壁を駆けると宙返りしながらその鎌を回避、グレイプニールでの拘束を試みる、しかしなかなかに馬力があるらしく、引きずられ廊下の奥へ。
 対して音楽室では。
「ほう、ここまで綺麗に並べられると圧巻の一言だ」
『月鏡 由利菜(aa0873)』は『リーヴスラシル(aa0873hero001)』が二人で棚に並んだ楽譜など眺めていた。
「手書きの楽譜には温かみがありますよね。私も、実家の両親に連絡する時は手紙を書くことが多いですから…」
 どうでもいいことだがこの二人、この西洋建築の大きな屋敷がとてもよく似合う、まるでこの建物に最初から住んでいたと言っても疑わないくらいに雰囲気が合っていた。
「……ECCO殿、必ず楽譜を取り戻すと誓う」
 そうリーヴスラシルがインカムに告げると、その向こうから声が返ってきた
「おおきに、お二人も気ぃつけや」
 そうECCOの声が響く、リンカーたちと一応無線で繋がっているが、剣か宙なのでこちらの音声を逐一追っているわけではなさそうだ。
 そしてそんなやり取りを続ける二人に、やっとHEALの興味が向けられる。
 彼女は顔を上げ二人を交互に眺め首をかしげた。
「正しい形で生まれていたら、あなた自身も祝福されたのでしょうけど!」
「貴様はECCO殿の歌の模倣品に過ぎない。……消えろ!」
 共鳴、姫騎士の剣が風をきり、切っ先は従魔へと向けられる。次いで二人を警戒しHEALは金切り声をあげた。
 時を同じくして娯楽室。そこには双子のように仲良く寄り添う従魔があった。『HACK』である。
「楽譜はECCOさんの命だよ……父親に愛娘の命を奪うようなことはさせない!」
 そう『アル(aa1730)』は告げ蛇腹剣をしならせる。
「傷ついた女の子がアルさん。男の子が僕みたいだね……」
 隣で二丁拳銃を抜く稜。二人は影のようなシルエットしか存在しなかったが明らかに自分たちを模していることがわかる。
「君がいて、隣に居るだけで嬉しかった」
「なか……ないで」
 二人は直感的に理解した、これは救われることがなかったこの曲の末路だ。
「『僕と君』を救えるのは『僕と君』だよ」 
 そんな二人の臨戦態勢を見て『僕』そして『君』も武装を構える。同じく蛇腹剣そして《白鷺》/《烏羽》
 次いで娯楽室内に響き渡る《Hack》四人は弾かれたように距離を詰めた。
「先手を取らせてもらうよ」
 その中では一番アルが早かった。まずフェイントで男の子へ剣を振るうがそれはフェイント。【猫騙】である。
「ガン=カタとは 銃を最大限に活用しもっとも効果的な攻撃位置に立つ事で 最大のダメージを最大の数の敵に与える事が出来る。」
 次いで迫る女の子型のHACKへは稜が迫る。
 その攻撃軌道を完全に読み、よけきれないと思えば銃弾ではじいて軌道をずらし手に向けて一発、足に向けて一発、同時に銃弾を放つ。
「そして敵の銃撃にはデータから位置と弾道を予測し回避することができるんだ」
 勢い余って前のめりに転倒する少女、それをわき目に次いで迫る槍をグリップでそらして潜り抜け、少年型HACKの足を払い腹部に三発の弾丸を叩き込む。
「ガン=カタを習得すれば攻撃能力は少なくとも120%向上する たとえ、攻撃能力の向上がその半分程度でもガン=カタを習得さえしていれば、敵にとっては脅威の存在となる……つまり、君は勝てないってね?」
 衝撃を受け片膝突く少年型HACKへ今度は。
「セイレーン!!」
 アルのジェミニストライクがさく裂する。
 だが、それをかばう少女型のHACK。
「そうだよね、護るよね」
 二人はある程度敵から距離をとり、仕切り直しとばかりに顔を見合わせて笑う。
「それにしても」
「どうしたの? 稜君」
「早く対処しないとゴーストバスターズがきそうで」
「……ゴーストバスターズなら大丈夫だよ」
 その言葉に『雅・マルシア・丹菊(aa1730hero001)』はふふんと笑った
「え? なんで」
 
    *    *

――廊下だと振るいづらいわねぇ
『榊原・沙耶(aa1188)』がぼやく、実際に鎌を振るっているのは『小鳥遊・沙羅(aa1188hero001)』だったが。
「物を壊しそうでいやね」
 実際、鎌と鎌のやり取りはスペースを使う。
 そのため沙耶は普段のように遠心力を使った鎌の振るい方ができず、腕力で強引に切り上げ切りおろしなどするしかなかった。
そして鎌はからめ捕られ二人は視線をぶつけることになる。
 その背後から正護の援護射撃。
 一応前衛と後衛の連携はとれていると言っていいだろう。
「どっちが敵だかわかったものではないな」
 そう正護は二人を交互に見やる、片や肉がねじれて冒涜的デザインとなった少女に、片や死神である。
「当たったらすまん」
「許すわけないでしょ!!」
 その時死神が動いた、大きく前後左右に鎌をふっての連撃。それを沙羅は防戦一方という形で防ぐ。
「こちら沙羅、ゴーストバスターズはどうなっているの?」
 手はず通りなら、この死神をゴーストバスターズにぶつけることになっているのだが。
「こちら晴海」
 ノイズ交じりの音声の向こう『晴海 嘉久也(aa0780)』が応答する。
「なに? 聞こえないわ」
「こちら晴海、今現在裏玄関にいる」
「どこよそこ」
「調理場から外に出たところだな」
 何でそんなところに、そう疑問を口にする前に
『エスティア ヘレスティス(aa0780hero001)』が答えた。
「それが彼等に何らかの指示が出たみたいで、暇そうに煙草を……」
「ようはあいつら、庭で仕事さぼってるんだよ」

第二章 過去

 ゴーストバスターズたちがなぜそんな暴挙に及んでいるのか。その説明をするためには、時間をさかのぼって説明しなければならない。
 それはまだ撮影が始まる前の、控室でのこと。アルは雅にぽつりと言ったのだ。
「バスターズさんが手を貸してくれたら都合いいけど……」
 その言葉に雅はハタッと作業の手を止めた。
「パパさんは食堂から動かないんでしょ? 少しでも声聞けたら偽装くらい出来そうな気が……」
 雅がそう言うと、アルは目を真ん丸にして両手を打ち付けた。
「後は頼む」
「!?」
 驚く雅を捨て置いて、アルはふらふらっとケンカ中のECCOの元へ。
 アルが二人を探しに控室から出ると廊下の奥から口げんかが聞こえてきてすぐにわかった。
「あんなぁ、パパ。うちかてパパにこんなつらいこと言いたくないんよ。けどナァうちの生き方やし」
「だめだ、音楽はだめだ、いつかはお前から大切な物を奪う」
 (何の話だろう)
 そう言いつつECCOの背後へ歩み寄ると、さきにECCOが気が付いた。
「うわ、アルちゃんやんか。いつみてもかわええなぁ。どないしたん、お家みてたん?」
「ううん、ご挨拶をと思って。いつもECCOさんにはお世話になっています。アイドルをしてます、アルです」
 そう可愛らしくお辞儀をしたアル。
「おお。うちの娘といつも仲良くしてくれてありがとう。これからもよろしくね」
(あれ?)
 後頭部にECCOパパの言葉を受けながらアルは思った、イメージと違う。
「君は今何歳なのかね」
「えーっと」
「パパ! 困ってるやん、それに恥ずかしいわ。ごめんなアルちゃん」
 そんなやり取りを二、三続けると、二人は食堂に引っ込んでしまった。
「あら、案外、なんというか」
「フレンドリーだったね……」
 物陰から現れた雅にアルはボイスレコーダーを手渡した。
 これで何をするかというと、声帯模写である。
「あ、あああ、ああああああ」
 そう、これは全てアルの計画のうちである、ECCOパパの声を録音し機械化された喉の機能を使って声を調整する。電子的なロックなどの精密機器は騙せそうにないが。人間の耳程度なら何とかなるだろう。
「よし、これで完全なるECCOパパだね」
 低く渋くなった声でアルは言った。
「ロクトさんに、ゴーバスの無線機の周波数を聞いといて上げたわよ」
 雅が無線機を差し出すと、さっそくアルは彼等に指令を下す。
「私だ、応答しろ」
「はい、こちらG1。戦闘準備中です、どうぞ」 
「状況が変わった。H.O.P.E.のリンカー達に力を貸しなさい」
「ラジャ……え? H.O.P.E.? ちょっと待ってください館主。なぜあいつらと」
「状況が変わったのだ、娘に協力することにする」
「えー、いやですよ俺ら」
「目的は同じだ。あと火気厳禁」
「えー」
「これは命令だ……」
 そう有無を言わさず通信をきるアル。額ににじむ汗をぬぐった。
「アナタの喉が機械で良かったわ……でもスゴい絵面ね」
「狂気を感じるって言いたいんでしょ?」
 徐々に声を戻しながらアルは、そう雅を見つめた、じっとりした視線で。
「正直、すぐにばれると思うけどね……」
 これが、ゴーストバスターズたちがふてくされ、裏口でタバコ吸っている原因である。

   *   *

「ということがあってね」
 そしてば場面はアルと稜の戦闘風景に戻る。
「だから大人しくしてるのか」
 二人は同時に迫る敵の攻撃を左右に分かれて避けた。
 幸いにして相手が使ってくる武器には理解がある。
 それは自身が普段から使っている武器であり、行動パターンも似通っているように感じる。
 であれば厄介なのは戦闘力そのものではなく、一緒に倒さなければ消滅しないという特性だ。 
「相手の絆は半端じゃない……でも、君達を演じたのはボク達」
 そろそろ終わりにしよう。この悲しい戦いを。そうアルは瞳を閉じて相手の攻撃を誘う。
「君を演じたボクも僕を演じた綾君も、全部分からない訳じゃない!」
 それはわざと見せた隙である。次の瞬間影を切り裂くように解き放たれた刃が、少女型HACKを地面に縫いとめる。
 同時に稜が二丁拳銃を手離し、突貫してくる敵の懐に潜り込む。
「これ、言って見たかったんだよねぇ……」
 柄に手をかける稜、しかしその刀身は抜き放たれることはなく、電磁加速させた柄をパイル。無動作で押し出された柄は腹部にめり込み、男子型HACKの動きを止める。
 次いで量は、鍔に結んだ紐を引き、高速で納刀。
「はああああああ!」
 再度加速させ抜刀し斬撃を放つ。
「電磁抜刀(レールガン):閃電!」
「ハッピーエンドを、返して貰いに来た!」
 同時に翻るアルの蛇腹剣。寸分たがわぬタイミングで二人の従魔を両断した。

「海が……空へ……溶。あそこに……ろう」

 次の瞬間影となり溶けて消える従魔、彼等の足元には楽譜が置かれていた。
 それを拾い集めアルは稜へといたずらっぽく笑う。
 
    *   *

 戦闘が始まった直後のこと。おそらく彼女には分かるのだろう、仲間たちの痛みや苦痛が、だからHEALは一つ咆哮を上げて由利菜をスルーし、部屋から出ようとした。
 だがそれを見逃す由利菜ではない。
 真紅の刃を喉元に向け下がらせる由利菜。
「行きましょう……オルトリンデ」
 次の瞬間、真紅の剣が描く軌跡、それがHEALへ殺到する、剣撃の数は同時に三。
 喉と膝と右腕を切り飛ばす俊速の連撃。それをHEALは両手でそらしつつ距離をとった。
 同時に紫色の炎を生成、射出するが由利菜に切り払われてしまう。
「この程度で……」
――ユリナ、窓の外から何か聞こえないか?
 リーヴスラシルの言葉に反応し窓を見ると、ガラスがカタカタと揺れていた。地響き。それだけではない。立ち上る火焔の柱。
 あわてて由利菜が窓を開け外を見ると、そこには炎の塊のような従魔がいた。『熱源・バーニング!』である。
 あれの相手をしているのは杏奈と魅流沙。彼女たちは他の楽譜のことを考えてバーニングを外に追い出すことに成功していたのだ。
 その姿を見てHEALは歌を捧げようとする。
「やらせませんよ!」
 しかし由利菜は手首のスナップでオルトリンデを打ち出すと、その真紅の大剣はHEALに突き刺さり、音楽室の壁に縫いとめてしまった。
 やんだ夜の歌。それに代わり月の歌が場を満たす。『Moonlight Locus』である。
「私はアイドルのようなことは向かない……。音と躍動で人の活力が高められるのなら……私だって!」
 曲はまるで由利菜の霊力を纏うように館内に広がった。 

     *    *

「…………いい音ね」
 『Moonlight Locus』は不思議と食堂にまではっきりと響いていた。 
「やっと嘘くさい関西弁をやめる気になったか」
「おとん、と一緒におるうちはやめへんわ」
「悪化した……だと?」
「それより、おとん。きけや。これこそが歌の、音楽の力やで」
「私はそんなものは認めん。というより、あいつらは一体何をやっているんだ」
 そうECCOパパが席を立つと、無線機に口を当てた。
「お前たちは今何をしている、首尾よく敵を倒せているのだろうな?」
「え? 敵? 館主さんが敵を倒さなくていいって言ったんじゃないですか」
「そんなことは私は一言も言っていないぞ! 今どこにいる?」
「裏庭に……」
「まってろ、すぐに行く!!」

   *   *


「これは……とってもいい曲ですね、シリウス」
――ああ、一曲一緒にやりたいもんだ。けどな。まず先にこれをどうにかしねぇと。
 そうシリウスは溜息をついて眼前の光景を見据えた。
 『熱源バーニング』は、まぁいい。予想通りその巨体と炎を振るってリンカーを追い詰める。それは予想の範疇、しかし問題は杏奈である。
「私の魔術に耐えられるかしら? ウフフフ……♪」
 闇の属性纏った魔術、それを使いわけ、使いこなしながら杏奈はバーニングと相対していた。火焔放射を闇の風で妨げ。炎の拳を闇の雷で受け止める。
「あはははははははははは!!」
「ひええええええ!」
 魅流沙など、杏奈が怖くて悲鳴しか上げていない。
 そして魅流沙が目を瞑りながら放った魔力の塊は敵の顔面に突き刺さる。
「ごごごご、ごめんなさい!!」
 魅流沙はスラスターをふかせてあわてて敵の射程圏内から逃げ出す。
「宇宙の深淵に住まう穢れた神よ、我に力を与え給え!!」
 そう杏奈は敵に容赦ない弾丸の嵐をぶち当てていく、その体はプスプスと炭化を始める、従魔は虫の息だった。
「今です! 行きます!」
 直後、二階音楽室から躍り出たのは由利菜。
――私達の仲間やECCO殿の楽譜を傷つけはさせん。騒ぎを大きくしないで貰おうか!
 由利菜はオルトリンテ構え、そして従魔に突き立てた。
 その瞬間、一瞬激しく燃え盛ったそれは、やがて霊力の煌きとなって空に昇っていく。
 そして従魔は楽譜に戻った。
――これでひと段落だな
 リーヴスラシルはそう言うと由利菜はHEALの台本をふって笑った。
「あれ? そう言えば、さっきそこに座ってたゴーストバスターズの人はどこに言ったんだろう」
 魅流沙は首をひねるってあたりを見渡す。

第三章 決着

 魅流沙の疑問に答えるためには視点をエントランスにむけなくてはいけない。
「なにを騙されているんだお前たちは」
 そうECCOパパに尻を蹴られながら階段を駆け上がるゴーストバスターズたち。
 いまさらになってようやく出勤である。
 しかしその目の前に立ちふさがる男が一人。
「ここは通しません」
 嘉久也が通せんぼしている限り、彼等は仕事をすることができない。
「おい、三体一だぞ」
 なのでとりあえずゴーバスたちは脅しをかけることにした。
「無理やり押し通ってもいいんだぞ」
 そんな彼らににらみを利かせながら嘉久也は無線機越しに沙羅へ問いかけた。
「いま、ホープレスどこにいます?」
「図書室だけど、どうしたの?」
 インカム越しに刃のぶつかる音が響く。
「いや、いまさらゴーストバスターズが現れて、しかもECCOパパもいるんです」
「それは厄介ね。で、私たちにどうしてほしい?」
「むしろホープレスをこっちに吹っ飛ばして来れないかなって」
「やれないことはない、ライダー……」
 正護がそう答えた次の瞬間。派手な轟音と共に図書室の扉がぶちやぶられ死神従魔が弾き飛ばされて嘉久也めがけ飛んできた。
「うわあああああ!」
 全員が悲鳴を上げて左右にどけるが、ECCOパパだけ反応が遅れてしまったようで、階段を転げ落ちていく音が聞こえた。
「くそ! 依頼主の仇!!」
 わけのわからないことを叫びながら嘉久也へ掃除機のようなAGWを向けるゴーストバスターズたち。
「防人流雷堕脚・剛天」
 次の瞬間正護のサンダーランスによって薙ぎ払われるゴーストバスターズたち。
 彼らも階段をごろごろと落ちていく。
「いやいや、まずいですって」
 ゴーストバスターズたちの出鼻をくじくことには成功したが。死神従魔は放置である。
 案の定従魔はECCOパパの方へ向かい、今にも命が刈り取られてしまいそうだ。
 その光景を見るに見かねた嘉久也はPride of foolsを手に駆けだした。手すりに足をかけて、滑りながら銃を乱射。そして空中で一回転しながら鎌攻撃を避け。姿勢を低くして、マガジン内の銃弾全てを吐き出した。
 そしてバックステップして距離をとろうとした瞬間。
 死神は地面を滑るようにして追従、嘉久也を鎌で斜めに切り裂いた。
「くっ!」
 地面に膝をつく嘉久也、この攻撃の恐ろしいところはダメージではなく、血が止まらないこと。膝の下に血だまりを作りながら呻く嘉久也であったが。
「世話が焼けるわね」
 その言葉と共に温かい光が全身を包んだ。
 沙羅の回復スキルである。
「もう少しよ、頑張りましょう」
 そう差しのべられた沙羅の手を嘉久也は取った。 

    *    *
 
 そして、残る楽譜はただ一つ『氷の鯨』である。この氷の鯨が厄介で移動と回避を繰り返してリンカーたちを翻弄していた。
 戦場も何回も移動し、今はキッチンで戦闘している。
「あたらない……」
「あたらない!!」
 雨月は青ざめた顔を向け、久々に戦闘に参加した遙華はキレていた。
「あー、まぁ仕方ないですね」
 そう、蘿蔔は冷静に言い放つ。彼女の攻撃くらいしか当たらないのでほぼ、氷の鯨と蘿蔔の戦闘になっていた。
「どうにかならないの? 雨月」
「とっておきがあるわ」
 そう雨月が杖を振るうと無数の蝶が召喚された。
 それが氷の鯨に殺到し。前後不覚に陥らせる。
「あ、ワープしますよ!」
 しかしワープ能力まで封じることができず、徐々に透明になっていくその体。
 しかし。
「させないです」
 蘿蔔が放った弾丸は跳躍し。テレポート後の従魔へと突き刺さる。
「ナイス蘿蔔!」
 遙華が捕縛のために動くが
 また、テレポートで逃げられてしまう。
「あーもう!!」
「ただ決定力に駆けますね」
 蘿蔔がフムと唇に手を当てる。
「バラバラに攻撃している場合じゃないわね」
 そう雨月がいい。遙華が首を縦に振る。
「次に飛ぶとしたらどこだと思う? 蘿蔔」
「えー。私たちの死角を意識して飛んでいるみたいですから。私達全員の背後。つまりこの部屋の対角線上逆方向の角」
「了解したわ!」
 まず最初に動いたのは雨月。ありったけの霊力の塊を敵に放つ。
 すると従魔は瞬時にテレポートし、その攻撃を回避。 
 そして。
 蘿蔔の予測通り背後に出た従魔を
「そこです」
 視線もむけず、蘿蔔はうち貫く。そして体制が崩れたところめがけて遙華が。
「影縫い!」
 縫止によって動きを止めた。
 これでお得意のテレポートは使えない。それを覚ったのか、少女を模した従魔は肩をすくめて項垂れてしまった。そんな少女に雨月は杖を突きつける。
「降参してくれないかしら、思い入れがあるの、あまり攻撃したくないのよ」
 その問いかけに観念した従魔は、体を霊力へと戻し。
 そしてその足元には楽譜だけが残った。
「いいこね」
 そう微笑む雨月。
 戦闘終了、前楽譜の回収が済んだ。そんなハッピーな瞬間のはずなのに。蘿蔔は
「遙華、雨月さん。ここ……似てませんか? あの時は暗くて見えなかったけど」
「確かに似てるわね」
 雨月は言う。
「けど、どこの建物も似たようなものでは?」

エピローグ
「さあ、覗いてみなさい。宇宙の深淵を……」
 ぎゃあああああああ。
 そんな男たちの悲鳴をバックに一同はエントランスに集合していた。
「てこずったわ」
 そう沙羅が共鳴を解いてすべての楽譜をECCOに手渡した。  
 そして、隣に立つECCOパパへと頭を下げる。
「初めまして。ECCOさんのPVに出演させて貰いました、小鳥遊といいます。
ECCOさんの歌は、希望です。ECCOさんの希望だけじゃなく日本中のみんなが、希望を貰っています。
どうか、許してあげてください。お願いします」
「それだけは絶対に無理だ、歌を謳うなど、我が家ではタブーだからな」
「これが原因ですか?」
 そう蘿蔔は先ほど階段で拾ったペンダントを見せる。
「すみません、誰のものかと思って開いてしまいました」
 そこに移っていたのはECCOパパ、そして。一人の女性、緑の髪に白い肌の妖精のような人だった。
「その人、英雄ではないですか?」
「あー、いやー、それは」
「え! ママって英雄だったん?」
 ECCOが驚きの声を上げた。
「いや、違う、断じて英雄ではない」
 ECCOパパはあわててその言葉を否定した。
「追加で一つ確認したいことがあります、erisuという言葉をご存じないですか?」
 そう蘿蔔が話をしている間に沙羅はECCOの手を引いて少し離れたところまで誘導した。
「ルネの歌、作って歌ってくれるのはとても嬉しいわ。でもその歌は、ECCOさんを危険に晒してしまうかもしれない。
私、それが不安で仕方ないの」
「……ガデンツァ、やんなぁ?」
 ECCOの言葉に沙羅は目を見開く。
「この歌にまつわる話は全部聞かせてもらった。うちたぶん結構な力になれるよ」
「いいの?」
「友達やんか、ええよ。うちかて沢山助けてもらったしな」
「ありがとう、だったら。私が……私達が、全力で守るから」
「絶対やで!」
 そう微笑みあった二人の元へ蘿蔔が駆け寄ってくる。
「勘違いでした」
「あらら」
 苦笑いを浮かべる沙羅。
「でも、面白いことがきけました。ECCOさんのお母さんも音関連の英雄さんらしいですね」
「そやったん? おとんがバイオリンめっちゃすごかったんは知ってたんけどなぁ。うーんきな臭いなぁ。たぶんそこらへんが鍵やんなぁ、ママに聞いてみよ」
「あの、お話しすみました?」
 その言葉にECCOは振り返る、そこにはまっさらな楽譜を持った由利菜と夜宵の音~Heal~の楽譜を持った魅流沙がいた。
「よければECCOさんの音楽活動のお話がきければなって」
「ええよ」
「あとせっかくなので、新曲をきかせていただければと」
「ええよ、せやったらみんなの夕飯作らせるさかい、それまで音楽室であそぼうな」
 その言葉を聞いてシリウスは意気揚々とハープギターを取りに向かった。

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かずち

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
  • 銀光水晶の歌姫
    アルaa1730

重体一覧

参加者

  • 惑いの蒼
    天城 稜aa0314
    人間|20才|男性|防御
  • 癒やしの翠
    リリア フォーゲルaa0314hero001
    英雄|20才|女性|バト
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • 苦労人
    レオンハルトaa0405hero001
    英雄|22才|男性|ジャ
  • リベレーター
    晴海 嘉久也aa0780
    機械|25才|男性|命中
  • リベレーター
    エスティア ヘレスティスaa0780hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 語り得ぬ闇の使い手
    水瀬 雨月aa0801
    人間|18才|女性|生命
  • 難局を覆す者
    アムブロシアaa0801hero001
    英雄|34才|?|ソフィ
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 永遠に共に
    リーヴスラシルaa0873hero001
    英雄|24才|女性|ブレ
  • 未来へ手向ける守護の意志
    榊原・沙耶aa1188
    機械|27才|?|生命
  • 今、流行のアイドル
    小鳥遊・沙羅aa1188hero001
    英雄|15才|女性|バト
  • 銀光水晶の歌姫
    アルaa1730
    機械|13才|女性|命中
  • プロカメラマン
    雅・マルシア・丹菊aa1730hero001
    英雄|28才|?|シャド
  • グロリア社名誉社員
    防人 正護aa2336
    人間|20才|男性|回避
  • 家を護る狐
    古賀 菖蒲(旧姓:サキモリaa2336hero001
    英雄|18才|女性|ソフィ
  • 魅惑の踊り子
    新星 魅流沙aa2842
    人間|20才|女性|生命
  • 疾風迅雷
    『破壊神?』シリウスaa2842hero001
    英雄|21才|女性|ソフィ
  • 世を超える絆
    世良 杏奈aa3447
    人間|27才|女性|生命
  • 魔法少女L・ローズ
    ルナaa3447hero001
    英雄|7才|女性|ソフィ
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