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【東嵐】連動シナリオ

【東嵐】海上決戦、航路をひらけ

星くもゆき

形態
ショート
難易度
難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
9人 / 4~10人
英雄
9人 / 0~10人
報酬
多め
相談期間
5日
完成日
2016/04/02 19:15

掲示板

オープニング

●希望の船
 香港での戦闘に伴い、横浜港より数隻の船が出港した。
 軍艦、武器を積んだ輸送船、そして多数のリンカー乗組員からなるH.O.P.E.の船団である。
 香港支部への援軍派遣を主眼としたそれは、言うまでもなく大規模作戦にて最大限機能するべきものだ。
 然るに到着は前提にして必須、事前に危ぶまれる事などあってはならない。
 幸いにして出港時は天候に恵まれ、予報上も時化などの気配はなく、順調な航海が期待された。
 だが、忘れるなかれ。
 全てを得んとする者は、全て失う覚悟をしなければならない事を――。


●司令室
「ハール(海霧)ですって? 聞いてないわ!」
 テレサ・バートレット(az0030)は苛立たしげに天気図が表示された気象予報のモニターにかぶりついた。
 H.O.P.E.の船団が小笠原諸島沖に差し掛かった途端、この海域に濃霧が立ち込めたのだ。
 仕事を奪われたスタッフがおろおろと見守る中、何度確かめてみても現時刻に霧が発生する見込みは、ない。
「待ってテレサさん」
 ミュシャ・ラインハルト(az0004)がそれを制する。
 船窓を見遣り、あたかも異界へ紛れ込んだかの如く薄ら寒い光景に、眉をひそめ。
「……タイミングが良すぎると思わないか?」
「同感だ。恐らく――」
「小笠原諸島周辺のライヴス濃度急激に上昇中!」
「――ね?」
 頷く圓 冥人(az0039)の示唆を、ほぼ同時にレーダー技士が補完した。
「前方より所属不明船舶数隻、及び二十――五十――夥しい数のライヴス反応が接近中! 従魔です! ミーレス級からデクリオ級相当! 更に高ライヴスの個体が二点。うち一方の波形は生駒山近郊、並びに明石海峡大橋のデータと酷似!」

 即ち――ヴォジャッグ!

「最悪の船出ね」
「まだ生きてたのか……!」
「で、もう片方は? そっちもモヒカンなのか?」
「データありません、ただしケントゥリオ級と推定――」


●海の絶望
「――ククク、これで奴らは死んだも同然」
 そのケントゥリオ級の愚神ことキャプテン・リーチは、船の甲板に立ち、邪に口元を歪めていた。
 自らが展開した霧のドロップゾーン、その首尾に満足して。
 今から襲い、奪い、踏みしだける事に満悦して。
 やがて、彼は右手代わりの巨大なフックを掲げる。
「よォし野郎ども! 何から何まで奪ってこォい! 皮も、爪も、髪の毛の最後の一本まで余さずむしり取ってきやがれぇぇ!」
 リーチの威勢の良い号令に伴い、ボロボロに傷んだ胡乱な船が、大砲を積んだボートが、無数の大きな魚影が、首なしライダーの集団が、そして――
「へっへっへへへ見てやがれあのエージェントのクソ虫のクソ以下のクソにも劣る最悪のクソから生まれたクソオブクソどもぉお――クジラの餌はやめだ、どいつもこいつも片っ端からぶっ潰してぎっちぎちに丸めてクジラに玉芸仕込んで見せびらかしてやるずぇぁああ~~!!!」
 そして、ヴォジャッグが。
 耳障りな声で罵詈雑言を並べ立てながら、暴虐的なカスタムを施した水上バイクを悪辣に唸らせ――進撃を開始した。
「ヒィイイイヤッハアアアアアーーーー!!!」

●洋上、我に敵無し

 濃霧。海面は大きく揺れて荒れ狂い、曇天の空が重くのしかかる。
 霧中の航海は死への旅路。
 香港へ向かうH.O.P.E.の船団は、今まさに死海をさまよっていると言ってよい。
 一帯に広がったドロップゾーンは一般人の精神を支配するようなことはなく、軽い体調不良を生じさせた程度だった。ライヴス収奪という点における脅威はまるでない。
 しかしゾーン内に満ちる霧はエージェントの戦いにまで影響してくる。一般人への影響は弱いものの、エージェントの戦闘を阻害するこのドロップゾーンは戦局を左右しうるものである。

 視界不良、航行不能、迫るは有象無象の異形。死臭漂わす従魔の群れが艦船を覆い尽くす。
 エージェントたちが死力を尽くし、破壊と略奪の手から船を守る。ある者は甲板で骸骨のような従魔を斬り伏せ、ある者は海中にゆらぐ海棲型従魔の影を撃つ。大群といえど矮小な従魔では易々とエージェントたちが乗り込む船を落とすことはできない。

 だが、海上にてエージェントたちを悠々と蹴散らす愚神がいた。

「ノロマなノロマな船よのォう! そんなグズな船に乗る貴様らでは! このキャプテン・リーーーーーーチ様のッ! リーーーーーーーーーーーーチ号に触れることも敵わんぞッ! ぐ~~~わッハッハッハッ!」

 みなぎる自信とともに一声を飛ばし、我が物顔で洋上を疾駆する者。自慢の海賊帽を風に揺らしながら、右腕に付いたフック型義手でH.O.P.E.の船団を指し示し、攻撃を号する。
 ヴォジャッグの傍らにいた愚神、キャプテン・リーチである。リーチは『リーチ号』と称した己のクラシックな海賊船を走らせ、艦船にぐんぐんと近づいていく。船団に近づけまいと行く手を遮ろうとした者たちは1度の砲撃で吹き飛ばされ、船上に飛び移ろうとした者たちは機銃の集中攻撃を浴びて落とされる。リーチ号と称された彼の海賊船は、嵐のような火力をもって、船団との距離を詰めていく。
 船に積まれる物、武器に物資、更には人間、あらゆる物を奪い尽くすために。
 戦艦の装備で迎撃を試みるも、海上を自由に動き回るリーチ号を沈めることは不可能に思えた。
 生半可でない敵。その場にいた何名かのエージェントが思い至る。ヴォジャッグとともにあったという大きなライヴス反応、それはこいつではないのか。
 霧は恐らくドロップゾーンによる影響。船団を飲み込むほど大きなゾーンを展開するほどの力を持つ敵など、ヴォジャッグ以外では奴しかいない。
 奴を討てば、戦局は好転するはずだ。
 多くの仲間が艦上で戦闘を繰り広げる中、エージェントは従魔の群れの中に血路を開き、海を荒らし回る海賊を討ちに走る。
 ALブーツを装着し、海面に降下し、海賊船を沈めんと集結するエージェントたち。
 船首で戦場を見渡していたリーチが、自分を見上げる者たちの気配を感じ取り、にやりと笑む。

「全てだッ! 全ての物を献上しろ! 血の一滴まで絞り出し! 皮の一片まで削ぎ落とし! 骨のひとかけらまで置き並べたら! 心置きなく死んでゆけィィ!! ぐ~~~~~~~~~わッハッハッハッハッ!!」

 それは降伏勧告。海の強者の言葉。
 跳ね上がった口ひげをフックでなで、略奪者は哄笑した。
 そして笑い疲れるとゆっくり呼吸を整え、エージェントたちを尻目に、前進の号令を下す。
 暴虐の戦利品、黄金に輝く装飾品から下品な金属音を鳴り響かせ、キャプテン・リーチの猛進が始まる。

解説

■目標
愚神『キャプテン・リーチ』の撃破

■敵戦力
『キャプテン・リーチ』と『リーチ号』 ケントゥリオ級
船と船長で一体と言ってよい愚神。船もライヴスにより構成されている。
リーチはライヴスの多くをリーチ号に注いでいるため、船を壊すことがリーチの撃破に直結する。
船上に飛び移ろうとしても迎撃されてしまうので、まず船を破壊することが目標になる。
船体にダメージを蓄積させれば破壊できる。
大きい対象なので回避は低いがその分、耐久力は高い。

・リーチ号の主な攻撃方法
砲撃……複数対象・範囲3の高威力魔法攻撃。使用後1ラウンドは使えない。
機銃……複数対象・範囲2の物理攻撃。
超小型魚雷……単体対象の物理攻撃。高命中。命中した相手を海中に落として1ラウンド行動不能にする。

毎ラウンド、上記の3つのうち2つの攻撃をしてくる。
リーチ号の耐久力が30%を切ると、砲撃に使うライヴスが航行性能維持のために使われるようになる。(以後の砲撃は不可能)

リーチ号撃破後のリーチはせいぜいデクリオ級下位といった程度。
剣戟による攻撃等をしてくる。

■フィールド
広大な海上での戦闘となる。
PCはALブーツ装着で海面にいる。
ALブーツは貸与、装備済みとする。(ALブーツを装備しなくても良し)
霧の影響で視界が悪い。命中にマイナス修正が入る。

■状況
急襲された状態なので、事前準備で行える行動は限られる。
せいぜい30秒で出来る程度のことと考えて下さい。
混戦模様なので他者の支援はない。
ドロップゾーン内だがPC間の通信に支障はない。
後方には船団があり、PCが敗北すればリーチはそのまま船団を攻撃する。

リプレイ

●海上暴君

「うわ……ヴォジャッグ並に騒がしい船長さんだね」
(「……だな。しかし、霧を発生させているのもコイツのようだ。これだけのドロップゾーンを展開できる実力……気は抜けないな」)
「うん。霧がなくなれば戦局も好転するだろうし……頑張ろう」
 皆月 若葉(aa0778)の率直な感想である。ラドシアス(aa0778hero001)が抱いた印象も同じようなものだったようだ。
「はぁ……。類は友を呼ぶとでも言えばいいのでしょうか……」
 月鏡 由利菜(aa0873)はキャプテン・リーチの言動に頭が痛くなるような感じを覚える。
「海賊船とは時代錯誤でござるなぁ」
(「それ私たちが言っていい台詞じゃないからね!?」)
 小鉄(aa0213)のお前が言うな発言に、稲穂(aa0213hero001)は文字通りの脳内ツッコミを入れる。
「火器に魚雷と……海賊のイメージどおりなのはあの船長の格好だけですね」
 古びた外見にそぐわぬ現代的な兵器を使っている様を見て、石井 菊次郎(aa0866)が発する。
(「海賊のイメージとやらがどうかはわからぬが下品な輩だな。奴のことは知っておるのであろうか?」)
「わかりません。聞き出す時間があれば良いのですが……」
 片手に持った魔道書からテミス(aa0866hero001)の声が聞こえ、菊次郎は自分の目的のためにリーチに質問する時間があるだろうかと案じる。

「こちらの動きがあちらに知られているのか……」
(「後手に回らされていますね……」)
「やたらしぶといトサカ頭は仲間に任せて……こいつは俺たちでどうにか海に沈めたいな」
 完璧な頃合で襲撃を仕掛けてきた愚神たちの動き、それが真壁 久朗(aa0032)には引っかかる。セラフィナ(aa0032hero001)も敵に後れを取っていることに言及する。
「他の船も襲われてるのか? ……みんな大丈夫だろうか」
(「心配なら少しでも早く目前の敵を倒すことね」)
 メリッサ インガルズ(aa1049hero001)の忠告を受け、荒木 拓海(aa1049)は両の瞼を閉じ、意識をこの戦いに集中させる。同じ海で戦う多くの仲間、彼らに恥じぬ戦いを、と。
(「よくも私の菓子時間を……! フミ、行くぞ!」)
「……ええご身分やったんに、いけずされましたな」
 幻想蝶内で優雅な一時を過ごしていたキリル ブラックモア(aa1048hero001)は怒髪天を衝くといった状態、弥刀 一二三(aa1048)は相方の機嫌をやんわりとなだめる。
(「奴を討ち取り逆転じゃ」)
「行くぜ」
 強襲を受け、海域が異世界の波動に飲まれようとも、王 紅花(aa0218hero001)とカトレヤ シェーン(aa0218)は不遜な態度を崩さない。襲撃直後で船上の混乱がひどく、使えそうなロープを調達できなかったのは痛いがやるべきことは変わらない。
「わざわざ大将が前に出てきてくれたか。探す手間が省けたな」
(「アレがゾーン形成しているのでしょう。片付ければ霧も消えると思われます」)
 ルビナス フローリア(aa0224hero001)の推量を聞き、月影 飛翔(aa0224)は粗暴な賊に向けた瞳の中に、強い打倒の意志を燃やす。

「さて、鬱陶しい三流どもには消えてもらおうッ!」
 リーチがフックの先を向ける。重低音が海を揺らし、何かが一行の滞留している所に向けて飛んでいく。
 巨大な光の弾。並の攻撃でないことだけはわかる。
「散開! 一所に留まるな!」
 数名の者が一斉に声を上げた。各員、思い切り海面を蹴って散っていく。
 一瞬の後に砲弾が海を割り、その場に激しい水柱が昇る。
 あれを喰らったらまずい。一同はライヴス通信機にて連絡、そのまま互いに離れて船へ接近することを決めた。
 水上戦でどこまで動けるか。小鉄は感覚を慣らすように海面を踏みしめる。
「この浮く靴、使うのは2度目でござるが……使い心地は悪くないでござるよ――っと!?」
 リーチ号の機銃掃射が飛来する。間一髪避けることは出来たが、近づくだけでも気の抜けない作業になりそうだ。
(「危なかったわね……でも霧が晴れれば少しは戦況も良くなるわ、頑張りましょっ」)
「無我夢中にあの海賊船を沈めるでござるよ! 今のは霧と無を合わせた駄洒落で――」
(「お願いだから、その寒い駄洒落を他の人に言わないで」)
 飛翔もALブーツに自分の体を合わせるように、感覚の修正を図る。
「水の上を走ることになるとはね。不思議な感覚だ」
(「船の起こす波や攻撃での余波に注意して下さい。足を取られれば狙われます」)
 ルビナスが細心の注意を払うよう告げる。
 蒼華を構えて疾走する拓海が首に提げているスマートフォンは、自分の位置を仲間に知らせるほどの音量は出せなかったが、その音楽で彼の精神高揚させる分には働いていた。
 スケートの要領で全身で体重移動をし、スムーズに水上を走る拓海。少し進むと、ライヴスゴーグルを装着した視界にぼやけた光が映った。
 水面下。魚雷だ。
 見つけた瞬間に横に滑り、回避を試みた。だが10メートルまで迫った魚雷を避けるのは簡単ではない。
「うっ……!!」
 直撃。爆発に巻き込まれ、拓海は水中に沈んでしまう。
(「帰ったら反応速度上げる訓練ね……」)
 心中にメリッサのぼやきを聞きながら、拓海は手足を動かして水上へ復帰する。
 魚雷を回避しきれずに沈む者は他にも出てきて、若葉も回避に失敗して被雷、あえなく海中に落ちていくこととなる。そして不自然なほど長く海中から出てこなかったのだが、リーチがそれを気に留めることはなかった。
 水上を滑走していたカトレヤも魚雷を感知する。
 水面から離れればかわせるか、と急いで跳躍したものの、魚雷はカトレヤの直下で爆発した。爆風とダメージを喰らうが、跳んでいたために空中で体勢を整える猶予が作れ、海中に落下することは防げた。
「そこそこ痛いな。だが落ちるよりはマシか」
 衝撃を受けた脚を気にしながら、カトレヤはある一方を見やる。
「船の方向はわかったぜ」
 機銃や魚雷の軌道をたどれば敵船の位置は推し量れる、と彼女は自身を襲った魚雷が進んできた方向へ進路を取る。

 機銃や魚雷が猛威を振るう中、菊次郎は拒絶の風を用いて回避強化、更にその風で海水を巻き上げて自身への視認性を低下させることに成功していた。そして被弾時間を最小限に抑えるため、敵船針路と向かい合うように進み、集中火力を浴びぬように攻撃を控える。
 騒音響く海上にて、彼は計算された動きでリーチ号に忍び寄る。

「こいつもモヒカンのようにしつこくつきまとわれたら迷惑だ……今回で絶対に沈める」
(「皆さんと一緒なら、きっと大丈夫ですね」)
 セラフィナの言葉に久朗も小さく頷く。ともに戦うのは、背中を預けられる心強い友人ばかりだ。下衆な愚神にやられるようなことなどあるはずがない。
 その彼らが動きやすいよう、久朗は敵船の前方に躍り出る。攻撃が少しでも自分に向けば、仲間のための時間が作れる。
 悪辣な海賊は目ざとく、久朗の動きを捉えた。
 リーチ号が砲撃のために船体の側面を向ける。そこで久朗はフラメアを力の限りに投擲。鋭い穂が船体に突き刺さり、槍はその場に留まった。
 船は構わず動き続けるが、それで敵を倒せるとは久朗も考えていない。あの槍が、仲間が船に乗り込む際の足がかりになれば良いのだ。
 船の砲口から放たれた砲撃が久朗を包む。だが久朗は倒れない。
 鋼の体と、生かすための回復スキル、そして何者にも屈さない意志。彼が止まるのはその全てが絶たれた時だけだ。

●烈火積みし弾頭

 止まらぬ弾雨の中、由利菜は心眼を発動させようかと考えた。時を置かず放たれ続ける機銃のダメージはなかなかに厄介で、それを気にすると船体へ迫る足が鈍ってしまう。
 爆発を伴う砲弾や魚雷を無効化することは出来ないが、機銃掃射を全て打ち払うことならば可能だ。スキル持続中に移動に集中し、仲間たちとともに一挙に船体に近づければ。
「ただ、固まれば砲撃の格好の的になってしまいますね……」
「あれはうちのリンクバリアで何とか我慢しましょか。来るってわかっとるモンなら耐えようがあるやろし」
 一抹の不安を抱えていた由利菜のもとに一二三が接近してきた。人が集まればそこにリーチが砲撃をしかけてくるのは必至、だが防御力を底上げしてガードすれば大きな被害は受けないだろう、と考える。
「ではお任せします。何とか船体に迫りたいですね……」
「了解や」
 由利菜は通信機で仲間に策を伝達。
「頼らせて頂くでござるよ」
 小鉄を始め、数名が彼女の傍らに寄り集まる。一団となって弾雨の中を突っ切り、船体に取り付くのだ。
 リーチは相手が1箇所に集まったのを発見し、すぐさま攻撃態勢に移る。
 心眼を発動させ、由利菜は全意識を守備に注ぐ。
(「守護法陣で奴の船の凶弾を打ち落とす。……肉の眼ではなく、心で敵意を感じろ」)
 内よりもたらされるリーヴスラシル(aa0873hero001)の助言。耳を傾け、由利菜は頷く。
 迫り来る銃弾は1つたりとも味方に当てさせはしない。
「撃つのだリーーーーーチ号!!」
 号令とともに降り注ぐ、超高速の弾。彼女らに襲いかかる。
(射られた悪意、遍く脅威に値せず……!)
 開かれた視界には、数多の弾丸。自分や仲間たちに向かうそれに対して、由利菜は空間上にピンポイントで守護法陣を展開。ことごとくを弾き、海面に打ち落としてみせる。
「なッ! 何なのだぁーーアレはッ! リーチ号の攻撃を……!」
 船上で地団駄を踏むリーチ。彼が今まで戦った中に心眼使いはいなかったようだ。
(心強い、このスキルを修得するまでどれほど大変だったか……)
 拓海は由利菜の技から、それに費やされた労力を推し量り、尊敬の念を禁じえない。
(「由利菜の傍なら安心じゃ」)
「だな」
 心眼の威力に感嘆し、カトレヤもわずかばかりの余裕を見せている。
「それなら、これはどうだーーッ!!」
 リーチが義手を振り下ろすと、リーチ号はゆっくりと向きを変え、船体横の砲口を由利菜たちに向ける。
「派手に散ってもらおうぞぉ!」
 響く、轟音。膨大なライヴスの塊が、一団を崩壊せしめんと飛んでくる。
「来よったなぁ。ここはちょっと辛抱や!」
 一二三がリンクバリアを使い、全員を包み込む結界を張った。
 砲弾は炸裂し、一同は爆煙に包まれる。
 しかし煙が晴れた時に、脱落した者は1人もいなかった。
 それまでに受けたダメージと砲撃とで、大きく損傷した者もいたが、カトレヤのケアレインのおかげで生命の危険に瀕することはなかったようだ。
「助かったでござるよ、シェーン殿」
「なに、一蓮托生ってやつだぜ」
 カトレヤの言うとおり、彼女らはこの戦場の中にあって1個の共同体。降りかかる猛火を耐え抜き、敵船に突っ込む弾頭。小鉄や拓海も守備に貢献することが出来なくとも、船体に取り付けば彼らの持つドレッドノートの力が船を焼く火薬になる。
「行きましょう、彼の愚神の懐まで……!」
 由利菜の決意を秘める号に、仲間たちは静かな呼応で返すのだった。

 他方、被雷した若葉はそのままリーチの目を逃れ、海中を移動していた。
 海流は荒れ狂い、思うように泳いで接近することが出来ずにいた若葉だったが、何とか敵の目に触れずに船体近くまでたどりつくことが出来た。
 リーチ号の火力はすべて由利菜たちに向かっており、リーチもその方向を注視している。頻繁に首を動かして目線を変えているところを見るに、船が攻撃するにはリーチが捕捉する必要があるようだった。
「好都合だね」
 水面下に再び潜り、若葉はリーチの真下で止まる。そして銃から閃光弾を撃ち上げる。
 リーチは目前に何かが飛び上がるのを感じ気を取られ、刹那に光が炸裂する。閃光は容赦なくリーチの目を刺し、統制を失ったリーチ号の射撃は途端にあらぬ方向を向き始めた。
「今です!」
 若葉が通信機を介して仲間に接近のチャンスを告げる。敵の攻勢が引いたのを感じ取り、エージェントたちは一気に船体へと迫っていく。
(「若葉、あの砲撃を撃って着弾前に爆発させられるのではないか?」)
「あの砲撃を利用? 確かにそれ出来たら良さそうだね」
 すぐにでも彼らは船体に接触できるだろうが援護するに越したことはない。若葉はライヴスゴーグルをかけ、砲撃の際にライヴスの高まりを感知できないかと注視する。そして変調を察知し、砲口から放たれた直後の光弾めがけて速射砲を撃ち込んだ。
 だが攻撃は砲弾に飲み込まれ、爆発させるに至らない。
「あれを撃つには威力が弱いみたいだ……」
 放たれた砲弾を空中で対処することは難しそうだ。
 しかし若葉の援護の甲斐あって、由利菜たちは無事に船を攻撃できる位置まで接近できた。
「あまり旨くないでござる……」
 嚥下した秘薬の味に不平を漏らしながら小鉄は攻撃の準備を整え、孤月の烈風波をリーチ号に見舞う。
「今時は刀から斬撃が飛ぶ時代でござるよ」
(「……何でかしら、間違ってはないけども……も……!」)
 拓海もSMGリアールを連射、機銃に狙われないよう船体にぴったりと近づく。
「構造上の死角があるはずだぜ」
 カトレヤは火之迦具鎚と禁軍装甲を盾にして突っ切り、敵船の銃砲の死角を探り、船の右舷に滑り込む。小鉄も右舷へ。偏重を避けるために他は左舷へと回る。

 弾頭が、届いた。

●腹中の炎

「お供させてもらうで、久朗はん!」
 砲撃防御という仕事を終え、一二三がリーチの攻撃を引き受けていた久朗と合流する。敵の注意を引くには一二三の守るべき誓いは最適な技であり、彼は早速スキルを使用してリーチの意識を自分に向けさせる。
「チョロチョロとぉ~ッ!」
 機銃が一二三に襲いかかる。ライトブラスターの攻撃で射撃を相殺できないかと試すが失敗、銃弾は容赦なく一二三を撃つ。
「いったッ……!!」
 間髪入れず魚雷が命中し、一二三は海中に沈む。火力を集中的に受けるのはさすがに消耗が厳しい。
 急いで水面に顔を出し、戦線に復帰する一二三。久朗は敵の攻撃を防御しながら、仕方なく一二三にケアレイを使う。
「久朗はん、おおきに」
 体力を取り戻した一二三がリーチの注意を引くために向かっていく。その背中を見送って、セラフィナが気になっていたことを呟いた。
(「どうしてすぐに回復してあげないんです?」)
「……何か癇に障るからな」
(「クロさんもそんな意地を張ることがあるんですね」)
 感情を見せることの少ない久朗の珍しい態度に、セラフィナは新鮮な驚きを覚える。

 一方。
 拓海はリーチ号の傍まで接近すると、機銃や魚雷の発射口の破壊、つまりは敵の攻撃を元から断つことを考えた。それが通用するかはわからないが試す価値はある。
 射撃を繰り返す機銃を狙って攻撃を撃ち込む。リアールの銃弾は機銃の射出部を歪ませ、射撃を止ませることに成功した。惹きつけ役の負担は多少は軽くなるか。
 だが、損壊した部分は数秒もすると自己修復し始め、10秒も経てば元の正常な形となって再び弾雨を降らせ始める。ライヴスで構成されているだけあり、エネルギーさえ残っていれば如何様にも修復できるらしい。
「厳しいか……でも復元にはライヴスを消耗するはず。攻撃を少しでも止められるなら狙わない理由はないな」
 拓海は次に砲撃の一時停止を狙う。あの強烈な砲撃を止められれば効果は大きい。
 船体の側面にある砲塔を攻撃するため、四角い射出窓まで跳び上がり、縁に手をかける。
 ぽっかりと黒い穴。巨大な砲口が顔を覗かせている。
 拓海は烈風波を撃ち、筒内の破壊を決行する。放った弾丸は滑らかな内部を抉り、船体に被害を与えることには繋がった。
 しかし。
(「拓海、降りて!」)
「!?」
 何かを予感したメリッサの言葉も間に合わず、砲口の奥がぼうっと灯る。
 光は見る間に大きくなり、迫り、猛烈な勢いで拓海の体ごと船外に射出される。
「ぐっ……!!」
 砲塔を完全に破壊しきれず、拓海は砲撃を至近距離で喰らう形になった。仲間たちに向けて撃つ暇はなかったようだが、直撃を受けた拓海は砲弾ごと海中に衝突する。
「クソ……迂闊だったか……?」
(「反省の多い戦いになりそうね」)
 戦闘後にメリッサに何と言われるか、と思いつつ拓海は何とか立ち上がり、なけなしのチョコレートを口にして体力の回復を図る。

「ええい、わらわらと引っつくなッ!」
 機銃や砲撃を攻撃され、このままでは船体がまずいと判断したリーチは距離を取ろうとする。
 リーチが前進を指示し、リーチ号が離れ出す。引き離されぬよう各員、全力で並走していく。
「あれは!」
 小鉄は船の側面に突き立てられた槍を見つけ、ノーブルレイを放ち絡める。久朗が投げておいた槍である。
 ワイヤーのおかげで引き離されることなく、小鉄は船の攻撃に専念できる。
「ここが踏ん張りどころでござるな!」
 一気呵成、疾風怒濤、スキルを惜しみなく使い、最大火力をぶつけていく。
「この距離、砲弾と魚雷では狙えまいて!」
(「……機銃忘れてない?」)
 しかし船が動いた時に速度についてこれなかった者もおり、小鉄以外はまともに船を攻撃できる状況ではない。リーチは誇らしげな笑みを浮かべる。
「ハァーハッハッ! リーチ号についてこれる者など――」

 破壊音。そして減速。
 リーチのやかましい声が、止まる。

 リーチ号は何かに被弾し、舵も利かないようだ。海賊の顔に焦りの色が浮かぶ。
「船を止めましたが一時的なものかもしれません。皆さん、急いで攻撃を」
 全員の通信機が受信したのは菊次郎の声である。仲間たちから離れ、潜んでリーチ号をやり過ごした彼は船の後部にある推進機関を破壊したのだ。
 銀の魔弾とサンダーランス、強烈な雷撃の槍が梶もろともにそれを貫き、リーチ号は移動力の大半を失う形になっていた。
「もう一撃喰らわせておきますか」
 菊次郎は追い討ちとばかりに書を開き、再度サンダーランスを繰り出す。雷槍は船体に深々と突き刺さり、甚大な被害を与える。
 速度を失った海賊船に、カトレヤが寄ってくる。リーチは彼女の不穏な動きを目の端に捉え、虚しい警告をする。
「触るなぁ! 貴様のような女が触れて良い船では――」
「クソ喰らえだぜ。黙ってな三流野郎」
 リーチの声が飛んできた方向に向け、カトレヤは中指を立てて不敵な笑みを浮かべる。
 すぐに機銃の弾がカトレヤの周囲の海面を撃ち、飛沫を上げる。しかし、意に介することなく、カトレヤは火之迦具鎚を握る片手に力を込めた。
 撃たれようが知ったことか。
 今はただ。

 ぶっ壊す。

「ぅうおおおおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!!!」

 その咆哮には紅花の気迫までもがこもる。全霊を乗せて打ち込んだ一撃は巨大な船体を遍く振動させ、リーチは船上でバランスを失い慌てふためく。
 一撃では終わらない。2度、3度とカトレヤは鎚を振りかぶり、ダルマ落としでも叩くようにひたすら打ち込む。そのたびに船の外装はきしみ、へこみ、最後には人間が通れそうな大きな穴を開けた。
「水の上よりは居心地が良さそうだぜ」
 穴の淵に手をかけ、カトレヤは船内に入り込む。近場で破壊行動を続けていた小鉄も遅れて侵入を果たした。
「あぁんな奴らにリーチ号を踏み荒らされてたま――」
 下方を覗き込んでいたリーチが船内に機銃を設置しようとライヴス操作に集中しようとしたところ、今度は別の場所に大きな衝撃を感じた。リーチは甲板の向かい側に急ぐ。
 そこには、大口を開けた船の横っ腹から今まさにカトレヤたちのように踏み入ろうとする者たちがいた。
 由利菜に拓海、そして飛翔が内部から破壊するべく踏み入る。
「ライヴスの船か、さすがに舵の破壊や船体に穴を開けただけじゃ沈まないか」
(「大きさもあります。内部側からの破壊が有効でしょう」)
「そうだな。それじゃ腹の中から攻撃をブチ込んでやるか」
 ブラッディランスを構えた飛翔はかすかに口角を上げ、腹中の炎となってリーチ号を存分に喰い荒らす。ヘヴィアタックが内装を粉々にし、外壁に内から大きな穴を開けていく。
「やめんかぁッ! このカスどもーーーーッ!」
「カスはあんたやろ、おっさん」
「ぬぅ!!?」
 船内の侵入班に気を取られていたリーチが振り向くと、撃ってこい、と一二三が指をくいくいと動かしている。
「おのれぇーーーーッ!!」
 リーチが義手を振り下ろす。砲撃を示唆する動きだ。
 だが、砲塔はぴくりとも動かなかった。
「船がボロボロで、もう浮いてるだけで精一杯って感じかな?」
 別方向からの声。リーチが見た先には、ゴーグル越しにリーチ号を観察している若葉が水上にいた。船体の損耗が激しく、修復を続けていたリーチ号にはもう充分なライヴスが残留していないのだ。
「降参するなら今のうちやで」
 再びおちょくるように語りかける一二三。
「エージェント風情がッ!!」
 リーチが一二三を指差すと、船底部から射出音。砲弾が撃てなくとも魚雷は撃てる。リーチ号の最後の反抗が飛んでくる。
 だが、その魚雷は一二三の後ろにいた久朗のライヴスミラーにより反転。一直線にリーチ号へと向かう。
「何ぃーーー!!?」
 直撃を喰らい船底部は中破、間もなく内部のエージェントたちの猛攻により船は完全沈黙となる。
「リーチ号が……ッ!?」
 気づけば、海上で孤立。動かぬ海賊船。
 そして歴戦のエージェントが囲う。
(「いざ、勝負じゃ!」)
「逃がさないぜ!」
 船上にいち早く上り、狼狽するリーチの横っ面を最初に殴り飛ばしたのはカトレヤだった。

●照らす航路

 続々とエージェントが船上に到達し、リーチの逃げ道は閉ざされていた。
「いざ尋常に」
(「推して参る! ってね」)
 腰に備えていたカットラスを抜くリーチだが、小鉄にはいとも容易くかわされ、孤月の反撃を鮮やかにもらう。
(「船の強化にライヴスを回しすぎたな。動きにキレがない」)
 由利菜へ振るったリーチの剣は鈍く宙を斬るのみで、ラシルは哀れみのこもる声で呟いた。
「滅する前に、あなたへ教えなければなりません」
 無様にも自分の振るった剣に踊らされるリーチに、由利菜が言い放つ。
「……煩わしい下郎は、女性に嫌われるものだと!」
 振り下ろしたインサニアはリーチの胴を深く切り裂く。
「楽しいか? 他者を見下し奪ってきた多くのことの意味、今からお前が感じ取れ」
 拓海は甲板に散らばる財宝、リーチの戦利品を掴み上げ、愚神の顔に叩きつける。
 同時に肉迫。オーガドライブ。振るわれたレーヴァテインがリーチの左腕を落とす。
「ぐおおおおぉぉッ……!」
「弱すぎるな。これがゾーンルーラーとは」
 侮辱の言葉にリーチが首を振り、睨みを利かせる。だが負け犬の目に飛翔が何を感じよう。
「全ての物を献上しろ、か……なら、献上しようじゃないか。強烈な一撃をな」
 リーチの台詞の意趣返し。飛翔は悠々とリーチの右側に回り、槍の穂先をフックにひっかけて引き、バランスを崩させる。
(「驚きです。フック状の義手をつけたベタな海賊船長なんて本当にいたのですね……ちょっと引きます」)
「偉そうな態度だったが、船がなければこんなものか……御山、いや御船の大将だな」
 その流れのまま距離を詰め、疾風怒濤で攻撃。怯んだ隙にヴァルカン・ナックルに換装し、ボディを打ち貫く。頭が下がったところにブラッディランスを振り下ろし、敵の顔面を地面に打ちつける。
 そしてリーチの胸にとどめを突きたてようとした。
 そこに一声、菊次郎が止めた。彼にはリーチに聞いておきたいことがあったのだ。
「大海原の王、栄光ある略奪者のたちの主、そして船を失いし元海賊……御身よ、今一度船は欲しくはないですか?」
 菊次郎の慇懃な物言い。むしろリーチが自分らの下に立つ者だと暗に示すようだ。
「船、船……さえ」
「ではお答え頂きたい。これと同じ瞳を持つ愚神を、知っておられますか?」
 そう言って菊次郎は装備を外し、膝をついて己の瞳を見せる。金縁に紫、瞳孔は十字。およそ人間のそれではない。
「……何だ、その眼は……」
「そうですか」
 落胆を露にする菊次郎は、興味を失ったかのようにリーチに向けた視線を切る。
「古代エジプト人は幽世への旅は陽とともに船に乗っていくと考えていました……どうもこの霧が邪魔ですね。知らぬうちに行き過ぎてしまいそうだ。お望みを果たすために是非ご協力を」
 にこやかな、冷たい死刑宣告。リーチは歯を喰いしばり悔しさを露にする。
「この……」
「また大将としてやっていけそうだな。心置きなく、逝くといい」
 飛翔が赤槍を通す。リーチの胸に、愚神の命に。

 リーチが光となって滅した後、次第に濃霧は晴れ、海面は凪ぎ、雲間より陽光が差し込んできた。
 船団を覆った霧のドロップゾーンが消えていく。
 リーチ号は消えかかっていたが未だその実体を保ってはおり、由利菜はリーチの遺した財宝を愚神どもの調査のために回収した。
「さて修羅場は越えた、のでござろうか」
(「香港が本番よ、つまりまだまだ始まったばかりってこと」)
「先は長いでござるなぁ」
 激戦を終えても、所詮は束の間の休息に過ぎないことに小鉄は息を吐く。
「前哨戦は終わったな、次は香港だ」
「香港……早よ行かんとヤバいんちゃうか?」
 渦中の香港に意識を向ける飛翔の傍らで、一二三は船団襲撃を受けて何やら不穏なものを感じていた。そしてそれは久朗も同じである。
 拓海は先々のことよりも今のほうが大事だ。甲板に腰を下ろし、友人にメールを送る。
「生きてる?」
(「もう少し……違う言葉はないの?」)
 ストレートすぎる文面。メリッサが呆れて口を挟む。
「勝ったよな? 飲み行くぞ」
(「……悪くはないけど端的ね……」)
 疲労の色濃く、まともに頭など動かない。今はただ、無事に再会したいと思うのみだ。


 やがて船が消えた後、彼らは航路の先へ進む。
 どこへ向かえばいいかは、海上いっぱいに降る陽光が、照らしてくれている。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 此処から"物語"を紡ぐ
    真壁 久朗aa0032
  • 愚神を追う者
    石井 菊次郎aa0866
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873

重体一覧

参加者

  • 此処から"物語"を紡ぐ
    真壁 久朗aa0032
    機械|24才|男性|防御
  • 告解の聴罪者
    セラフィナaa0032hero001
    英雄|14才|?|バト
  • 忍ばないNINJA
    小鉄aa0213
    機械|24才|男性|回避
  • サポートお姉さん
    稲穂aa0213hero001
    英雄|14才|女性|ドレ
  • エンプレス・ルージュ
    カトレヤ シェーンaa0218
    機械|27才|女性|生命
  • 暁光の鷹
    王 紅花aa0218hero001
    英雄|27才|女性|バト
  • 『星』を追う者
    月影 飛翔aa0224
    人間|20才|男性|攻撃
  • 『星』を追う者
    ルビナス フローリアaa0224hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 共に歩みだす
    皆月 若葉aa0778
    人間|20才|男性|命中
  • 温もりはそばに
    ラドシアス・ル・アヴィシニアaa0778hero001
    英雄|24才|男性|ジャ
  • 愚神を追う者
    石井 菊次郎aa0866
    人間|25才|男性|命中
  • パスファインダー
    テミスaa0866hero001
    英雄|18才|女性|ソフィ
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 永遠に共に
    リーヴスラシルaa0873hero001
    英雄|24才|女性|ブレ
  • この称号は旅に出ました
    弥刀 一二三aa1048
    機械|23才|男性|攻撃
  • この称号は旅に出ました
    キリル ブラックモアaa1048hero001
    英雄|20才|女性|ブレ
  • 苦悩と覚悟に寄り添い前へ
    荒木 拓海aa1049
    人間|28才|男性|防御
  • 未来を導き得る者
    メリッサ インガルズaa1049hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
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