本部

敵はもち米、ダイナミック餅つき!

星くもゆき

形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
7人 / 4~8人
英雄
0人 / 0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/01/15 20:13

掲示板

オープニング

 都内のとある商店街。活気もそれなりにあり、年始の時期でも多くの客で賑わっている。
 さらなる地元商店街の成長を狙う組合長は、大きなイベントを企画していた。

「よし、これは大成功間違いなしだな!」

 商店街の一角に搬入されてくる巨大な臼(高さ1M、横幅奥行き3M程度)を眺めて組合長は抑えきれない笑みをこぼす。
 イベントの中身は、超巨大餅つきというものだった。巨大な臼に大量のもち米を投入し、商店街の男連中やお客さんの大人数でついて出来上がった餅を振る舞おうという計画だ。
 6メートルほどの高さの大仰なセットまで作り、1ヶ月以上前からチラシや口コミで喧伝していたおかげで餅つきをしに訪れた客が大勢詰めかけていた。

「これは……これはかつてない盛況だ! やっぱり餅つきっていうのは日本人の心を揺り動かすんだよなー! ハッハッハ!」

 勝利を確信し、鼻歌交じりで上機嫌の組合長だったが、慌ててやってきた青年団の男から凶報を聞かされることになる。

「あの組合長……もち米が、もち米がメチャクチャ硬いんですが」

「は?」

 セット上の巨大臼まで『最近の若いモンは……』と嘆きながら駆け寄る組合長。傍に立っていた青年から杵をぶんどってもち米に叩きつける。
 だが、もち米は1ミリも沈まない。金属のような感触でびくともしない。

「硬い……メッチャ硬い……」


 エージェントたちの携帯端末に連絡が入る。
「商店街のイベントで使用予定だったもち米に従魔がとりついたようです……。本当にしょうもない事件ですが急行して頂けますか? 主催者に泣きつかれてしまって……。詳細は現場で聞いておいて下さい」

 少々投げやりな説明を受け、状況がつかめないながらもエージェントたちは現場の商店街に向かうのだった。

解説

目標:
もち米に憑依した従魔を退治すること
かつ餅つき完了時までお客さんを惹きつけること

障害:
従魔が憑依した一塊のもち米。めちゃんこ硬い。
巨大臼の上からもち米を叩くように攻撃することになります。
つまりリンカーの力を使ったダイナミック餅つきです。
従魔を倒せば通常のもち米に戻ります。
防御力と生命力に特化した物凄く迷惑な敵。攻撃はしてこない。
ありったけの火力をつぎ込んで餅つきに臨んで下さい。
BS減退は有効ですが、生命力がアホみたいに高いです。

また、イベントに集まったお客さんへのサービスとして組合長がド派手な必殺技を皆さんに求めています。

場所:
とある商店街の一角。大仰なセットが設置されそこで餅つきを行う予定だった。
近所からたくさんの住民が見物に訪れている。
快晴の日中。

状況:
現場に集まって、組合長に『餅つきに集まったお客さんをできれば派手な必殺技とかで盛り上げてくれませんか?』と頼まれるシーンからスタートです。
従魔は攻撃手段を持たないので緊迫感は全くありません。

その他:
普通に倒すだけだと解決する頃にお客さんがいなくなっているかもしれません。
解決後はお餅が振舞われます。もし普通の餅つきもしたかったらプレイングに記して下さい。
好みの食べ方でつきたてのお餅をどうぞ。決して喉に詰まらせないように。決して。

リプレイ

●舞台裏

「お客さん方に帰られてはイベントが台無しなので、どうか皆さんのお力で場を繋いで下さい!」

 商店街に集まったエージェントらは到着するや否や組合長にそう頼み込まれたので、イベントのセット裏で井戸端会議を行い、ヒーローショーを行いつつ従魔を攻撃していくということになった。骸 麟(aa1166)は忍に派手な演出など不要と跳ねつけていたが、組合長が報酬として餅を贈呈するという話をすると即決で了承した。
「仕送り削減で今年は餅が食えなかったが、ここでありつけるとは……鬼の目にも涙! 泣けてくるほど嬉しいぜ!」
 厳しい懐事情もあり、やる気マックスである。
「ならぼちぼち行きますえ? お客はん待たせるんも悪いどすし」
 弥刀 一二三(aa1048)はショーの開始を促すと、何やらぶつぶつと独り言を言って共鳴。凛々しい男姿だ。
 マイク等の音響設備は準備完了。それぞれ登場に向け舞台袖や裏手でスタンバイ。
 従魔討伐を兼ねた、ヒーローショーの幕が上がる。

●ショータイム!

「おい餅つきはまだかよ、いつまで待たせんだ」
「ねぇ、ペッタンまだー?」
 餅つきに訪れた客が苛立ちを見せる中、カトレヤ シェーン(aa0218)が先陣を切る。セットの上部に上った彼女は火之迦具鎚を構え、巨大臼に目がけて大ジャンプ。集まっていた客たちが動きに気づき、視線が集まる。
 全身全霊、全体重を乗せた鎚でのブラッドオペレートがもち米へ叩きつけられる。リンカーの全力の一撃は流石に強烈でもち米はわずかに歪むが、依然として硬さは失われない。
 上空からの一撃の後、カトレヤは地に足をつけることなく器用に体勢を変え、鎚の石突に足を乗せて観衆へ一礼する。客は静かにカトレヤの挙動を見ていた。
「Happy New Year、お正月特別イベント、能力者によるスペシャルショーです!」
 両手を大きく広げ、盛大にこれから始まる催しをアピールする。普段の彼女からは考えられない丁寧な言葉遣い、そして接客スマイルを見せる。
 間髪入れず、突き立てられた鎚の柄に脚を絡ませ、鎚を中心に回り始める。もち米には穂先で抉る攻撃を、客には流し目で魅惑のポールダンスをプレゼント。
「うおおおおおぉーー!」
 セクシーパフォーマンスに、集まった男連中は歓喜の雄叫びを上げた。掴みは上々、大勢の客のハートをキャッチだ。
 だが男連中の熱狂を快く思わないのは女性陣。家族連れが多いので奥様方は旦那が滾る姿に呆れてしまったり機嫌を損ねてしまう。
 そんなマダムたちを狙い撃つべく出動するのは木霊・C・リュカ(aa0068)である。
「さぁお嬢様方? お兄さんサービスしてっちゃうよ!」
 舞台袖から颯爽と登場すると、カトレヤが惹きつけられない奥様方へウインクや投げキッスを送りサービス全開。陽気な人柄と爽やかな笑顔でマダムたちの心を癒していく。
「あら、ちょっといい男……」
 献身の甲斐あって、女性陣に去られてしまうということはなくなったようだ。出だしの連携で客の心をガッチリ掴んで、後は飽きさせないように立ち回りながら従魔を倒すだけ。
 そこで両脇から他のメンバーも舞台上へ躍り出る。ヒーロー側と悪役側で振り分け、ひとまずヒーロー役は鶏冠井 玉子(aa0798)と餅 望月(aa0843)が、悪役は紫ノ宮莉音(aa0764)と一二三が演じる。一仕事終えたカトレヤはマイクを握って司会進行、リュカはショーの演出兼ヒーロー役に移行。
「てめえら! 餅が食いてえかー!! おい気合足りねえぞ! ふざけんなよ!! もう1回聞くぞオラァーー!!」
 開口一番に莉音が吼える。ワイルドな煽りはこれまたカトレヤやリュカとは毛色の違うパフォーマンスだ。だが温まっていない客には唐突すぎる感が否めず、今ひとつ盛り上がらない。
 そこに助け舟を出すのは、同じく悪役を務める一二三だった。
「あのもち米は絶大なる力をもたらす伝説のもち米なんやで……? そんならオレらで独占するべきやないか、ビーストキング?」
 ショーの設定をさらっと混ぜ込んでフォローする。ちなみにビーストキングとは莉音が普段から自称しているリングネームであり、呼称については舞台袖で打ち合わせ済みだ。
「お、おぉ……そうだな! ウサギみてえな格好の奴にはやれねーぜ!」
 ビシィッ、とヒーローたちを指差してアドリブで応える莉音。今度はヒーロー側を煽って、対立構造をわかりやすく提示する。
「ビーストキング、それとミト! あなたたちなんかに負けないよ! みんな応援してねー、そしてみんなで美味しく食べようね!」
 どこかで調達してきたウサギの着ぐるみを纏った望月が力強く応戦し、客席へ手を振ってアピール。餅つきにはうってつけの格好だがヒーローショーだとどこか締まらない。だがそこは愛嬌でカバーだ。
「おおっと、餅を奪おうと悪ーいビーストキングとミトが会場へ来てしまったようです! 対するはウサギっ子とチャイナ娘! 果たして餅を守れるのか!」
 客向けの解説をカトレヤが差し挟む。段々と観客も趣旨を理解してきたようだ。
 アピールを済ませた望月がアイコンタクトで豪華絢爛なチャイナ服を装備する玉子へバトンを渡す。次は玉子の見せ場になるのが自然な流れだ。
 ――そう思っていた時期が望月にもありました。

「餅つきをしよう」

 流れをぶった切ってきた。

「やはり正月と言えば餅をつかねば始まらない。餅が硬かろうが柔らかかろうが白かろうが黒かろうがそんなことは全く問題ではない。ただ一心不乱に餅をつく、それこそが餅つきの実質であり本質だ」

 すらすらと口から出る、熱き餅つきの美学。こと食に関して常識を超えた熱意を持つのは玉子の美点であるが同時に悪癖でもある。今回は悪いほうに転がった。
 しばらくの沈黙の後――。

「……何だか知らねえが、最高に活躍してあのもち米をいただくのはこのビーストキング様だァーー!」
 莉音が強引にショーの流れを引き戻した!
 大げさに拳を振り上げ、乱戦開幕。全員巨大臼に飛び乗り、その上での大立ち回りとなる。
「ほな、喰らいぃや、嬢ちゃん方!」
 一二三も加わり、悪役2人の攻撃ターン。望月と玉子が華麗な回避アクションを見せ、莉音のエクスキューショナーと一二三の火之迦具鎚がもち米に振り下ろされる。
 再びわずかな凹みがつくが、鉄を打つような感触。エネルギーがそのまま手の中に返ってくるようで、ひどくしびれる。
「この野郎……もち米のくせにこんなに硬えとは」
「こら難儀しそうでんなぁ」
 小声で話し、少しばかりの溜息。
「やってくれたね。今度はこっちの番!」
 望月がトリアイナを掲げ、流水を臼に流してもち米の軟化を試みるが、従魔の硬度に変化はない。
「このビーストキング様から餅を盗もうってのかぁ? やらせねえぜ!」
 莉音の2度目の餅つき攻撃。望月が避けたその場へ死刑執行と言わんばかりの振り下ろし、更に一気呵成による連続攻撃を加えていく。
「お餅はみんなの物! 絶対に渡さない! くらえ百薬ソード!」
 望月もさりげなくブラッドオペレートをヒットさせてダメージ支援を行う。同時にリュカも射撃をもち米に当てているため一際大きな衝撃音が響き、リンカーの力強さを印象付けている。
「能力者ってあんなに力が強いのね、本当にヒーローみたい」
「お嬢様方ー! お兄さんの応援もよろしくねー」
 派手な立ち回りには向かないリュカは愛想を振りまいて存在をアピールしていく。ショーに興味を持てない奥様方を引き止める要素としてそれが実は結構重要な役目を果たしていたりする。
「お姉ちゃーん、そんなチャラいヒゲやっつけちゃえー!」
 ヒーローである望月への声援が届く。望月はVサインで応え、莉音もショーの手応えを感じる。悪役は憎まれてこその華、俄然やる気が湧いてきた。
「誰がチャラいヒゲだって? こんなウサギ女なんざ、今すぐギロチンの刑にしてやるぜ!」
「ウサギに餅つきをやらせないなんて悪逆非道もいいところよ!」
 阿吽の呼吸で展開。舞台上の高揚感も相まって2人の戦いはヒートアップしていく。
 莉音と望月が演技や口上で盛り上げるならと、玉子と一二三はアクションで魅せることにする。
「調理過程をエンターテインメントとして提供するのも一流の料理人の証。ぼくは演武、槍術をもって期待に応えよう」
「オレに当たらんように気ぃつけてな」
 玉子が槍を構える。アクションを起こしそうな気配を察知してリュカは舞台裏に下りてミュージックのスイッチオン。会場に銅鑼の音が鳴り響き、中華な雰囲気を醸し出す安っぽいBGMが流れ始める。
 途端、玉子は長大なブラッディランスを頭上で回転させ始める。玉子の身の丈の倍以上はあろう槍を回すパフォーマンスは迫力満点だ。
 大回転させた槍を止め、脇下に挟みこんで静止。客の目を自身に惹きつけてから――。

 一歩、体を目一杯に伸ばして突き込む。静から動、長槍は一二三の眼前へ。
 バック転して突きをかわすと、一二三は続けて後方伸身2回宙返り3回ひねり。オリンピック選手並の体操技を披露して戦闘シーンを彩る。
「すげー! かっけー!」
「あたしもあの棒ほしいー」
 玉子の演武と一二三のアクロバットは特に子供たちに好評で、両者の流れるようなアクションは観客を魅了した。

 一方では動きが。
「ぐおお……やるなウサギ……」
 腹を押さえ、よろめきながら莉音が臼上から脱落した。スキルを粗方使ったので一旦の小休止だ。
「ここでビーストキングが倒れたー! ミトは1人で大丈夫なのでしょうか!?」
 進行役が板についてきたカトレヤがそう叫んだ次の瞬間、突如として1体の影が臼の上に出現する。
「……ふ、誰も気がついておらぬ。骸忍法玄空埋伏の術ならこのようなことも容易く……さあ死ね! ヒーロー気取りの愚か者共!」
 忍装束の麟が、悪の忍者に扮して登場。
「骸分身術二分撃! 驚きで身動き取れまい!」
 ヒーロー望月の背後から卑劣なる攻撃、のフリをしてもち米にジェミニストライクを叩き込む。
 ひらりと身をかわした望月を立て続けに攻め、素早く弧月を振って連続攻撃。もち米をじわじわと斬りつけていく。
「これが骸の秘術、死兆印……所詮正義も死の前では子供の戯れ言。逃れられぬ死に恐怖し絶望の中で――」
 悪役らしい嘲笑を浮かべながらキメのセリフを高らかに言い放っていた麟の視界に、何かを持ってこちらに向けているリュカの姿が入り込んできた。
「……『そっち側に立て』?」
 カンペだった。裏方として身を粉にしているリュカから立ち位置に関する指示が出されていた。
「『位置がかぶっている』……? それと、『何言ってるかわかりづらい』……? お、おぉう」
 大人しくポジションを修正するが、自信を持って臨んだ演技にダメ出しをくらって麟はちょっと落ち込む。
 若干空気が緩んでしまったので、望月はとっておきの秘策に打って出る。
「さあミト! 覚悟しなさい!」
「!?」
 一二三に接近した望月が彼の両足を掬い、脇に挟んでガッチリホールド。
「ちょ、望月はん!?」
 当の一二三にもサプライズ。何をするというのか。
 ぐるん。
 ぐるん。
 一二三を掴んだまま回転し始めた。勢いは段々と強まっていく。
「ウサギっ子、ここでまさかのジャイアントスイングーーー!」
 派手な技にカトレヤMCもちょっと興奮気味。
「さぁみんな一緒にー! いち、に、さーん」
「いち、に、さーん!」
 望月が客席を煽ってカウントダウン。子供たちの無邪気なコールが返ってくる。
 回転エネルギーが最高潮に達した時。
「せーの、ぶっとべミトー!」
「ぶっとべミトー!」
 キッズたちの応援を受けた望月の全力、特殊武器『弥刀・一二三』が上空高く射出された!

「のおぉおおぉお!?」

 打ち合わせなしのアドリブ、舞台のノリって怖い。
 だがこのまま脳天から落下しては大惨事。一二三は冷静に思考を整え、火之迦具鎚を振りかぶって一直線に臼に落下して渾身のライヴスブローをもち米に打ち放つ。
 ここは見せ場になると判断したリュカもブルズアイで全力支援する。
 鎚と銃弾が同時に着弾。地を揺らすような大轟音が会場を包み込んだ。もち米もだいぶ参ってきたように見える。
 そろそろ頃合かと一二三はまたもぶつぶつと独り言、変身の準備。
 ショーの裏方としての素質を急速に開花させてきたリュカは一二三の様子に気づき、演出の用意。
「ミトの変身だ! みんなー目を瞑ってー!」
 リュカが客席に向けて叫び、変身シーンを示唆。2人は目を合わせ、親指を立てる。
 フラッシュバン。リュカは客に被害が及ばないようセット奥のほうで炸裂させたが光の演出としては充分だ。

 逆光の中、現る。

「実は正義の味方だったのよ☆ 覚悟しなさい☆」
 ツインテール魔法少女フミリル、降臨。
 なかなかぶっ飛んだ展開に観客は呆気に取られるのみだ。
「……ミ、ミトは正義の味方だったー!」
 カトレヤが場を繋ごうとするが。
「オラァー! ビーストキング様の復活だぜ!」
 終盤に差し掛かったのを察して莉音が戦線に復帰。
「ビーストキングの復活だ! これはどうなる!」
 カトレヤさん大忙し。無茶苦茶な進行は司会泣かせである。

「ミト……まさかお前が正義の味方だったとは」
「これまでよビーストキング、お餅は私が守る!」
 対峙した莉音とフミリル。駆け出した両者、必殺の一撃を互いに繰り出し、交錯。
 その、勝者は――。

「少女、いやヒーローの勝利だー!」
 静寂に響くカトレヤの言葉。間を置いて、観客から拍手の嵐。もち米からは霧散したライヴスが立ち昇り、従魔の消滅を教えてくれている。
 正義と悪の争いが今、終わったのだ。

●おいくら?

「さて餅だが……さて餅だが! 大切なことだから2度言ったぜ!」
 麟はつきたての餅を口一杯に詰め込んでいく。
「磯辺美味過ぎ……鮭が欲しいな」
 今年分の餅を1日で食いだめる勢いだ。
「いっぱいお餅食べるですよ!」
 麟と並んで餅をもぐもぐしているのは少女に戻った莉音だ。
「餅の食べ方は色々あるが、ぼくはあえてチョコ餅を勧めよう」
 餅つきを終えてからが本領とばかりに玉子は調理に精を出していた。チョコ餅はなかなか好評で、リュカも配膳に力を貸す(が、奥様方に捕まって少々困り顔)。
 舞台でフミリルに変身して傷心気味だった一二三だが、会場で納豆が提供されて以来誰も姿を見ていない。
「願を込めてついて下さると、食べた時にきっとご利益がありますよ」
 カトレヤは接客モードで一般客と共に餅つきをしていた。乗りかかった船、最後までサービスすることにしたようだ。
 望月もウサギ姿で子供たちと餅つきしていたが、ふと巨大臼に目が留まり、立派な姿にじーっと見入る。
 ずーっと気になっていたことをぽつりと呟く。
「この臼……どこで買えるのかな?」

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

  • エンプレス・ルージュ
    カトレヤ シェーンaa0218

重体一覧

参加者

  • 『赤斑紋』を宿す君の隣で
    木霊・C・リュカaa0068
    人間|31才|男性|攻撃
  • エンプレス・ルージュ
    カトレヤ シェーンaa0218
    機械|27才|女性|生命
  • ダークヒーロー
    紫ノ宮莉音aa0764
    人間|12才|?|生命
  • 炎の料理人
    鶏冠井 玉子aa0798
    人間|20才|女性|攻撃
  • まだまだ踊りは終わらない
    餅 望月aa0843
    人間|19才|女性|生命
  • この称号は旅に出ました
    弥刀 一二三aa1048
    機械|23才|男性|攻撃
  • 捕獲せし者
    骸 麟aa1166
    人間|19才|女性|回避
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