本部
隠された砦の三悪人
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 6~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/26 07:30
- 完成予定
- 2015/12/05 07:30
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/22 00:23:42 -
相談卓
最終発言2015/11/26 05:29:19
オープニング
●隠された砦にて
時代に取り残され自然に飲み込まれつつある古びた砦。
城門は取り壊され、城壁にもいくつか大穴がある。
幾人もいたであろう守人たちの代わりに、ツタが巻き付きゆらゆらと揺れる。
しかし、この廃墟には灯がともっていた。
そこでは、三つのヴィラン組織の連合についての話し合いが行われていた。
実際、話し合いという上品なものではなかったが。
一室の中には円卓があり、そこに三人が座っていて、その三人の背後に二人ずつが控えている。
いずれも能力者であり、臨戦態勢を維持している。
その中で、一番大柄の男が机をたたきながら豪快に言う。
「この三つの組織の力があれば、なにもこわくないぜ」
それに応じるように、場違いなスーツ姿の男が応じる。
「まったくもってその通り。これで、新たなルートを構築することができる」
「お前はそればかりだな。これだけの力があってまず、金か」
見下すように壮年の男が言う。
「金がなければ、組織は回らない。そんな原理も理解できないのか」
それに応じるようにスーツの男が嘲りを返す。
じんわりと殺気が漂う中、それをなだめるように大柄の男が声を出す。
「それにしても、今回の連合は利益が大きいと思わないか?」
そうしてスーツの男、壮年の男を順に見ながら言う。
「お前が金を集め、お前が戦闘員を出し、そして俺が武器を提供する。」
最後に自分を差しながら言葉を終える。
スーツの男がうなずく中、壮年の男は不承不承という渋い顔をする。
軽い咳払いとともに、スーツの男は引き継ぐ。
「それでは、今度はこの利権の分配についてですが……」
悪党たちの悪巧みは古びた砦で続いている。
●某内某所
薄暗い部屋にスクリーンがあり、そこには古びた砦が映し出されている。
依頼の説明要員がスクリーンに一瞬影を映し出して現れる。
「それでは、依頼のご説明をいたします」
パソコンを操作し、スクリーンの内容を切り替えていく。
「今現在、この砦にて三つのヴィラン組織の会合が行われています。皆さんにはそれに強襲をかけていただきます。そして三人の幹部の捕獲、それが困難な場合は殺害が主な目的となります」
スクリーンには三つの幹部の顔写真が映し出されては切り替えられていく。
その下には違法薬物の密輸や犯罪組織の傭兵、武器の横流しとそれの売買などそれらの組織が関わっているであろうことが映し出される。
「作戦領域はこのイエローストーン砦を中心とした領域です。イエローストーン砦は今現在は放棄され、補修されないまま風雨にさらされたことにより廃墟と化しています。イエローストーン砦の周りは深い森に囲まれ、一つだけ道があります。」
スクリーンにはイエローストーン砦の歴史が映し出される。
「イエローストーン砦はそのあたりを支配していた豪族の砦であり、豪族が戦に敗れ最終的に豪族が立てこもる砦は包囲されますが、その豪族は透明にでもなったかのように包囲をすり抜け逃げおおせました。その後は放置されています。イエローストーン砦の建築には……」
熱っぽく語る説明員を遮るように、咳払いがされる。
我に返った説明員が少し顔を赤くをしながら続ける。
「今までにも何度もヴィラン達の隠れ家として機能していたようです。それと同時に違法な物資の貯蔵場所としても使われているようです。イエローストーン砦の名目上の所有者、先ほどの豪族の子孫ですが、からは今後このような事態が起きないように砦の解体に同意してもらっています。なので皆さんは周辺被害を気にする必要はありません」
砦の画像から切り替わり、ヴィラン組織についての情報がスクリーンに現れる。
「ヴィラン達の戦力ですが、幹部自身は確実に能力者であり、彼らのボディーガードも能力者と思われます。それらの組織の動向から、総勢九人から十人ほどだと思われます。勿論、今のは能力者の推定人数であり、一般構成員は砦の周りで警戒に当たっていると思われます。能力者ではないとはいえ、発見された場合奇襲の利が消失しますので、奇襲を狙う場合は彼らにも警戒する必要があります」
スクリーンが真っ白になり、部屋が明るくなった。
「最後に、能力者の到着は会合の最中になると思われます。真夜中での行動になりますので潜入では有利ですが、対象を見失うと発見するのは難しいというデメリットもあります。唯一の道は警戒が厳しいと思われるので、能力者の皆さんは途中から徒歩に切り替え、周りの森から接近することになります。以上、説明を終了します。ご健闘をお祈りしてます」
それから改まった口調になった。
「私事ですが、個人的に写真を撮ってきていただける方はいませんか?」
解説
●目標
今回は古びた砦にいる犯罪組織の幹部の捕縛または殺害が目的となります。
●場所
砦はかつて豪族が最後に立てこもり、最終的に放棄され、廃墟と化してます。
砦は周りを森に囲まれ一つの道以外では車などは使えません。
敵能力者たちは会合の部屋に集まっています。
会合の部屋は元はダンスホールとして使われていたほどの大きさで入り口は二つです。
能力者は会合が始まって数十分後、真夜中に到着します。
●構成員
構成員は非能力者のヴィラン組織の一員です。
彼らは付近の森の巡回や砦の要所の警備をしています。
能力者と接触した場合、無線により連絡をします。
構成員は大概瞬間的に戦闘不能にすることができますが、多数に発見された場合などは連絡されてしまう可能性があります。
●ボディーガード
幹部が三人にそれぞれにボディーガードとして二人ずつ能力者がいます。
幹部のボディーガードたちは、戦闘経験が少ないため、平均的な能力者よりも弱いです。
幹部が戦闘不能状態に陥った場合、その組織の構成員、ボディーガードは統率を失い敗走します。
●幹部
三人の幹部の内、大柄の男は武器商人でありもともとはただの下っ端でしたが、能力者になったことでのし上がります。
その時の習慣で場の空気を読もうとし、戦闘時劣勢と判断したら逃走します。
戦闘力としては平均的な能力者と同等程度。
スーツの男は生粋の商人気質で、英雄と自身の二つの脳を生かし組織を拡大しています。
身に危険が及んだ場合、すぐに逃走を図ります。
戦闘力は平均以下です。
壮年男は能力者たちの傭兵を率いるリーダーであり、元退役軍人です。
彼と彼のボディーガードは日ごろから、様々な戦闘訓練を積んでいるため、平均的な能力者とは互角以上に渡り合えます。
●補足
ヴィラン達は車を砦の近くの場所に駐車しており、逃走時に使用します。
彼らがダンスホールを会議の場所として選んだのは、砦や城に付き物のものがあるからです。
マスターより
蛇のように静かに砦に潜入するもよし、強襲をかけるもよしです。
最後にOP、OP解説における余分な要素の中にヒントがありますので、ご考察ください。
リプレイ公開中 納品日時 2015/12/07 16:39
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/22 00:23:42 -
相談卓
最終発言2015/11/26 05:29:19