本部
猫の爪から壁を守るための営業スマイル
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 7人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/23 09:00
- 完成予定
- 2015/12/02 09:00
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/23 05:54:32
オープニング
●猫カフェ タマらんど
「いらっしゃいませ〜」
猫カフェ タマらんどの扉を開くと、猫耳のカチューシャをつけたお姉さんがにこりと笑って出迎えてくれる。
「あの、我々はH.O.P.E.の者なんですが……」
依頼があって出向いたH.O.P.E.職員二名がそう名乗ると、女性の営業スマイルが消える。
「一週間も前に電話したのに、ずいぶん遅かったわね」
嫌味を言われ、「すみません」と職員は謝った。
依頼順ではなく、緊急性の高い問題から処理していくため、今回のようなイマーゴ級と判断できる事案は後回しになることも少なくない。
「あなたが依頼者の猫崎タマ子さんですか?」
「ええ。そうよ」
返事をしつつ、タマ子は職員を猫達が沢山居る部屋へと案内した。開店直後の時間だったためか、まだ客はいない。
「ラップ音がするというのはこの部屋ですか?」
「この部屋の、こことかよく鳴ってるわね」
タマ子は扉のすぐ脇の壁を指差した。
「従魔が猫達やスタッフの皆さんに取り憑いたら大変だ。ラップ音も、猫達が怖がるでしょうしね」
動物好きの職員が足下に寄ってきた猫を撫でながらそう言うと、「そうじゃないのよ」と、タマ子は否定した。
「従魔に取り憑かれるのはもちろん困るけど、音ぐらいで猫達は怖がったりしないわ。怖がる猫もいるかもしれないけれど、うちの猫は違う」
爪で壁を軽くひっかいて音を出すと、数匹の猫が駆け寄ってきて、タマ子の指目がけてジャンプする。
「音がすると、こうして戯れるのよ。夜中に鳴っている時はいいけれど、営業中に猫達がこの壁に寄ってくると、スタッフやお客さんの出入りが妨げられ、場合によっては部屋から猫達が逃げ出すこともある」
「……それは困りましたね」
「それから」と、タマ子は以前に猫達がつけたのであろう壁の引っ掻き跡を指でさする。
「今はまだ壁紙が傷ついているくらいだからいいけど……これがひどくなって、穴でも開けたら大変よ。ビルのオーナーに修繕費を支払わないといけなくなるわ」
「なるほど……他にもラップ音がする箇所はありますか?」
「あるわよ」と、タマ子は指をさす。
「ソファーの後ろの壁とか、窓際の壁とか」
「従魔は一体だけじゃないかもしれないですね」
「一体でも、何体でもいいから、さっさと退治しちゃってよ。うちの経営もあんまり余裕ある訳じゃないから、ちょっとしか報酬は出せないけど……」
「そのかわり」と、タマ子はカードサイズの紙の束をポケットから取り出した。
「五時間分の無料券をあげるわ。一回三十分からのコースを十回使えるの。お得でしょう?」
にこりと、タマ子は営業スマイルを見せた。
解説
●目標
ラップ音を発生させているイマーゴ級従魔の退治
●登場
・イマーゴ級従魔
・猫カフェの壁、もしくは壁紙に憑依しているものと推測できる
・一体が複数箇所で音を立てているのか、数体が音を立てているのかは不明
※イマーゴ級(レベル0)
単なる思念体に近い状態を指す。
依り代となる能力者や動植物、物品を欠くイマーゴ級はライヴスを消耗して短時間で消滅するため、まずは依り代を確保しようとする。この状態では直接的な被害はない。
●場所と時間
・猫カフェ タマらんど
・日中
●状況
・猫が十五匹いる部屋のなか。
・ラップ音がしたところには、猫の爪痕がついています。
・ラップ音がすると、猫が素早く反応します。
・従魔退治の日も、猫はその場にいます。
・壁に傷等つけないように注意してください。
マスターより
こんばんは。gene(ジーン)です。
我が家も黒猫を飼っていますが、これがまたとっても元気な子で、遊びたい時は人にタックルをかましてきます。
膝で蹴られると、骨太感がハンパないです。
しかし、寝たい時はこちらが何をしようとガン無視です。
猫好きにはたまらないツンデレ(?)ぶりです。
プレイングには、心情・行動・戦闘・戦闘後などをPC口調で書いていただけると、多少のアドリブを書かせていただく際に、PCの思考の特徴や口調などが想像しやすくなり、大変参考になります。
従魔が弱すぎて、今回は戦闘らしい戦闘にはならないかもしれませんが、猫愛に溢れたプレイングをお待ちしています。
リプレイ公開中 納品日時 2015/11/29 19:47
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最終発言2015/11/23 05:54:32