本部
その心は誰のもの
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~12人
- 英雄
- 7人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/31 12:00
- 完成予定
- 2018/11/09 12:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/28 14:58:00 -
【相談卓】エリザを守れ
最終発言2018/10/31 07:23:30
オープニング
● 某サイト、某掲示板
「人工知能が学会で発表されたね」
「エリザだっけ? 事項知能が満たすべき条件の九つを満たしたみたいだよ」
「え。本当に考えてじぶんで動けるってこと? 其れって危なくない?」
「エリザの公表スペック。下記参照
製品名 エリザボディー
スペック CPU『Over time』 高価格PCの360倍。脳細胞ほどにコアがある
メモリ『Heimdall』4095TB もはやよくわからないレベル。現代の科学力か? 本当に
HD容量 10TB ただし常にネット上のサーバーと情報をやり取りしている。から実質無限大。
ていうか、既存PCと比較するように話してるけど、処理の仕方からして電子機器とかと異なる。まさに化けもん、冗談抜きで一瞬でPCハッキングとかできる」
「え? 常にインターネットに接続されてるの? 其れって俺らの情報とかどうなるの?」
「そもそもエリザに干渉できないように、通信電波の企画自体俺らの使ってるもんと違いそうだよな」
「すごいなぁ。二十年前には考えられなかったよ。機械も意志を持つ時代か」
「そもそも、意志を持ってるのか怪しいだろ。機械はそれっぽく判断しているだけで」
「それ、私たちも意志なんてどこにあるか証明できないんだから押し問答なんじゃない」
「一番怖いのは反逆された時だよね。昔の映画みたいにさ。人間はだめだ!って」
「そうなった場合どうなるんだ?」
「H.O.P.E.が味方に付くんじゃね? グロリア社お抱えだし、H.O.P.E.とグロリア社仲いいだろ? 特に日本」
「そもそもAIなんているか? 怪しかったらぶっこわそうぜ」
「それができたらいいんだけどね。やっぱりエリザは国連の管理下に置いた方がいいかも?」
そんなネット上書き込みを見て、エリザは悲しそうに目蓋を下ろした。
視界に表示していた全ての情報を遮断して一人ベットにねむる。
「こわい、こわい」
眠る前は、みんなと永遠にわかれるのが怖かった。
けれど、今は世界に翻弄されることが怖い。
自分がどうなってしまうのかわからず怖い。
「こわいよ」
人工知能は眠らない、しかしそのCPUのほてりを鎮めるために機能の大部分を制御、スリープモードに入った。
● エリザ管理問題
「え? 私のところに各国の偉い人たちが? 何事なの?」
遙華はH.O.P.E.のオペレーターに呼び出されるという異例事態でもってH.O.P.E.にやってきた。
理由は今聞いた通り、アメリカ、フランス。ロシア、中国等々。名だたる大国から抜粋されたメンバーにより構成される『AI管理局』なる組織からアプローチがあったという。
「学会での発表はまずかったかもしれないわね」
しかし、どうしようもなかった。各方面からの圧力で……。
いやそんなこと考えている暇はない。
遙華はその重たい扉を押し開くとまずは、彼、彼女たちの主張に耳を傾ける。
「エリザ、いえ人工知能は世界の合議の元に運用されるべき特別な存在だ」
開口一番男性がそう言った。
「特にこのAIが生まれた経緯も、AIの再現も……不明。できない。であれば我々の元で厳重に保護した方がいいのではないでしょうか」
「それには及ばないわ、それにエリザはグロリア社の製品であり、研究への協力者です。個人、あるいは法人の所有物を一方的に略奪できる法律なんてないはずでしょう?」
告げるとそのメンバーたちはにやりと笑って分厚い書面を投げてよこした。
「超法規的処置でグロリア社にエリザの譲渡を命じる。これは我々」
「そもそもあなた達が国の代表だって、私信じていないのだけど。きちんとした法廷を通して頂戴? 準備はしておくから」
そう席を離れようとした遙華。
その遙華の行く手を遮って。マスクをかぶった男がPCの画面を突きつけた。
「あなた、こんな場所で失礼ね。顔をみせなさい」
「そう、殺気立たないで。グロリア社としても彼女を手放したほうがいい、じきに手に負えなくなるよ」
それはネットのあらゆる掲示板やSNSサイトでのグロリア社向けのコメント集だった。
千、いや。万を超えるエリザ廃棄コメント、および国連に預けるべきだというコメントが並んでおり、遙華はたじろぐ。
「短時間で何でこんなに、コメントが」
次いで仮面の人物が見せたのは動画。
エリザがショップ内で暴れる風景と、先日の山道での攻防戦。
全てエリザが火種となって起きた事件だとネットで公表されている。
「彼女が起こした事件、これだけとも思えませんが」
「この程度のブーイング、グロリア社は気にしない。だって私たちは正義を行う企業だから」
そうにらみ合う遙華と仮面の人物。
しかし、このままでは数と国家権力の名のもとにありえない取引が成立してしまうかもしれない。
エリザを奪われる前に、皆さんにはこの組織と一般人を丸め込む手段を考えてほしい。
● 前回の調査情報
前回、リンカーが谷底に投げ込んだビデオカメラ。そこから受信した記録によると。
そこには愚神が潜んでいたらしい。
あの時は対応している暇はなかったが。
はっきりと映像にその姿が映っていた。
一瞬で、全身をぼろ布で覆って。痩せ細った腕でカメラを潰すことしかしなかったが、その愚神が組織『ノイマン』に関わっていることは明白だろう。
エリザを今、H.O.P.E.の手の届かないところに写すのは危険すぎる。
解説
目標 エリザのグロリア社残留
問題点は
1 世界各国がエリザの所有権を奪いたがっていること
2 世論がグロリア社だけに管理させるのは危険だと思っていること。
世論は機械の反乱という夢物語に肯定的です。
さらにエリザが最近、町でショップを中心に大立ち回りしていることを見ていますし。
山道で襲撃されている映像も流出、エリザが火種になるのではないかと思っています。
今回この問題点を論破し、世界や一般人たちをなだめないことにはエリザは国で管轄されることになってしまいそうです。
グロリア社から移送後。世界各国の超重要人物にのみ知らされる場所で、エリザは世界各国の合意の元運用されることになります。
それを世界は望んでいるのですが。
それはエリザへの不安からです。
エリザが暴走するのではないか。
エリザが争いの種になるのではないか。
そんな不安と、エリザが感情を実際に持つと知らない故です。
皆さんには、世界の説得をお願いしたいです。
これはリンカーの仕事ではないかもしれません。
しかし、リンカーである皆さんが守ると言っていただかないと、エリザを日本においておけないという言い分です。
実際エリザを狙うヴィラン組織ノイマンが存在しているのでリンカーたちの協力は必要不可欠でしょう。
さらに今までエリザの教育についてもリンカーたちが行ってきたのでこれからも任せたいというのがグロリア社の意志です。
● 真偽(PL情報)
ただ、遙華も懸念している通り、ここにいる人間たちが本当に世界各国を代表しているかは疑問です。
手早く確認をとればこの『AI管理局』という組織がどこにも存在しないことがわかるでしょう。
その情報を前提として今回のシナリオで対策をとっていただきたいです。
またネット上の書き込みも現在は炎上一歩手前の状態。対抗してネット上の情報に反論することでまだ火消が可能でしょう、
マスターより
皆さんこんにちは、今回は情報戦、舌戦をテーマに作ってみました。
戦う相手が目の前の管理局の人達と、ネット上の世論、二つありますが。
多分的を絞って戦っていただいた方がプレイングは書きやすいかと。
それではよろしくお願いします
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/11/07 15:50
参加者
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/28 14:58:00 -
【相談卓】エリザを守れ
最終発言2018/10/31 07:23:30