本部
夜の毒
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~12人
- 英雄
- 10人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/08/16 12:00
- 完成予定
- 2018/08/25 12:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/15 22:55:57 -
相談卓
最終発言2018/08/16 00:22:22 -
質問板
最終発言2018/08/15 14:07:17
オープニング
● 疑惑のTRV
新進気鋭の事務所TRV。
その実態不明の会社はアイドル業界に参入直後多大なる業績を上げた。
知名度の拡大、仕事は大手事務所に匹敵するほどに抱えられている。
所属アイドルも粒ぞろい。夏にはTRVに所属するアーティストだけでのライブ企画もある。
順風満帆。そう社内スタッフも思うほど。
しかしそれは、TRVの裏の顔をしらないものだけが抱く感想である。
いや、本当の顔。というべきか。
TRVのこの成功には裏があった。
実はとあるリンカーの作戦によりHope芸能課の上層部から仕事が大量に回されていたのだ。
それでTRVがパンクし動きが鈍くなることを狙った。
しかしそうはならなかった。
「おかしいですわね」
とある英雄が報告書を読んでいぶかしむ。
「確実に人の処理能力を超えた仕事量を回したはずです。なのに……」
幸い内部に潜入したH.O.P.E.の工作員からの報告は絶えずこちらに届いている。
TRVの動きは逐一こちらに届いている。
それ故にわかることが一つある。
あちらもこちらの動きを監視しているということだ。
「この仕事量をさばきつつ、警戒も怠らない。CEOはよほど優秀なようですね」
株取引の画面を疲れたように一瞥するとその人物はPCを閉じた。暗がりの部屋で体を伸ばすとその英雄は両手を頬に当てて考え始める。
どうすればこの強固な組織に穴をあけることができるのか。株取引やTRV内部の人員への引き抜き、勧誘は続けている、だがそれも決定打にはかける。
内部に何かあることは確かなのに。
そんな中、ひとつの情報がリークされた。
ECCOというアーティスト、H.O.P.E.やグロリア社と密接な関係にある女性だが。
彼女からの情報によると異質な音を聞き取ったとのこと。
「最強の酸のジレンマってしってはる?」
唐突に切り出したECCOは青ざめた表情で言葉を続ける。皆の問いかけにも耳を貸さずにぽつぽつと話し始めた。
「どんなものでも溶かす液体を作ったとしても、それを保存しておく容器がない」
ECCOはここで初めてその施設で聞いた歌に関して話し始める。
「うち、音楽家の端くれやから、どの音のあとにどの音が来るのが自然か、その後に続くおとはって、ワンフレーズから曲を再現できる能力があるんよ」
そして唱えたフレーズは、爽やかなメロディーなのにもかかわらず、なぜか異様な不安感を皆に与えた。
口ずさむメロディーに、昇天するほどの快楽も覚えるのに。まるで歌ってはいけない歌かのような。
「わたしが、見たのは」
胸を押さえて、口調を変えてECCOは告げる。
「この歌を教える誰かのシルエットと、苦しみもがいて、それでも謳おうとする女の子たち。私見てしまったの。いたのは少女だけじゃない、国の境を取り払った。様々な人種の人達」
これはもうそうなんだけどね、そうたどたどしい口調で前置きしてからECCOは言った。
「ねぇ、そんなことがあっていいと思う? もし、アイドルの子たちTRVに所属子たちがルネに置き換わる。そして、それを先導しているのが」
あの人だなんて、その言葉をECCOは飲み込んだ。
「ごめんなさい、ショックが大きすぎて、私……ごめんなさい。ごめんなさい。私を逃がすために、H.O.P.E.の人が捕まってしまった。ごめんなさい」
そのリンカーは地下牢に繋がれてしまったという。あわてて彼女はPCを立ち上げメッセージツールを開く。
そこには明日深夜12時まで警備を無力化した旨とECCOの身を案じる言葉のみが刻まれていた。
「突入しましょう、それしかない」
決意を固め、仲間に召集をかける。
時間の猶予はない。
●突入先。
今回の突入は内部に潜り込ませたリンカーや他のH.O.P.E.職員のおかげで警報装置などは作動しません。
警報装置が無い状態で異変に気付かれるまでは30分から1時間程度、時間があると考えて行動してください。
この時間は皆さんの突入方法によって数時間まで延長される可能性があります。
痕跡調査のプレイングは全て反映され、皆さんには情報屋手段の積み立てがあると思います。
立場をうまく利用していただければと思います。
ただし、大型武装の使用、ビルが損傷するぐらいの攻撃など行うと警備部隊に気が付かれるまでの時間が短縮されます。
TRV事務所はすさまじいことに、首都内商業地区にそびえるビル丸々一棟です。
五階建てで各階に四つほど部屋があります。
最上階は事務処理メインの資料保管庫や執務室。
四階は応接室および、アイドルの控室や荷物の保管場所。
一階から三階までは防音設備の整った稽古場。
地下のフロアは公開されていませんが、潜入捜査のおかげで内部構造が判明しています。
地下一階は災害用の備蓄や機材の倉庫、そのほかに人目につけられない極秘資料の保管庫があります。
地下二階はAGWすらとめる隔壁に阻まれ、この先に地下牢と裏執務室が存在します。
突入するとイベント『夜の毒』が発生します。
平日の突入ですので20時くらいまでは人がいると思います。
ただそれ以降は極端に人が減り、激務をこなす社員数名がこの施設に寝泊まりしていることでしょう。
● 夜の毒~~~~~~~~PL情報~~~~~~~~~~
このシナリオではロクトと出会う可能性があります。
ロクトと出会うこのイベントを『夜の毒』と呼称します。
ロクトに投げかけたい言葉があればロクトはそれに対して反応しますが。
ロクトも皆さんに言いたいことがあるようです。
「私が主導となってこのTRVを立ち上げた。構想は前からあったみたいだけどね。真の目的はこの世界のための滅びの歌を謳える人材を探すこと、あとは滅びの歌の効果を確認するため」
「離魂病とよばれる病に疾患した人に出会ったことはある? あれらは全て、私たちが仕組んだことよ、耳をふさいで歌をきかせたこともあるわ。心が壊れるというのは極上の喜びのようよ」
「私を殺さなければ、被害がさらに拡大することになる。ガデンツァを倒すことなんて無理よ、それこそ星を落とすくらいしないとね」
皆さんが戦おうとするとロクトはルネと共鳴して戦闘しようとします。
武器は拳銃とナイフのスピードタイプ。回避能力が厄介ですが。それ以上に厄介なのは、彼女の攻撃にはステータスを低下させる毒の効果があります。
BS痺毒、これは重複しますが、一度のケアレイで全ての痺毒の回復が可能です。痺毒はステータスを5%低下させる能力を持ちます。
ここでロクトを倒せばロクトを殺すことができます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ここまでPL情報~~~~~
解説
目標 TRVを摘発できる情報を得る。
TRVが愚神……いえ、ガデンツァとつながっている情報を抜きだすことができれば、超法規的措置によってTRVをヴィラン認定、壊滅に追い込むことができます。
今回は皆さんに囚われたリンカーたちが開いた突破口を利用し、内部資料を強奪していただきます。
様々なイベントが起きますが今回はあくまで、TRVを摘発できる情報を持ち返ることが目的です。
資料、社員の証言、囚われたH.O.P.E.メンバー。どれをとっても摘発には十分な情報です。
●ECCOを逃がし。囚われたリンカー
H.O.P.E.側の指示によってTRVに潜入していたリンカーが数名います。
バトルメディックのリンカーのみが該当しますが、ゼロ人でも構いません。
ECCOを逃がしたことにして、内部潜入した状態でシナリオを始めて大丈夫です。
スタート位置は地下二階になります。
その場合『夜の毒』のシーンに一番早くたどり着くのはこの囚われたリンカーたちでしょう。
人数制限はありませんが、あまりに多くなると囚われたリンカーを救出できるリンカーが居なくなるので注意です。
●隔壁の開き方。
隔壁はとても硬いですがリンカー総出で攻撃すれば破壊できるでしょう。
またパスコードが地下の資料庫か最上階の資料室に存在するはずです。
● ルネ~~~~~~~~~~~囚われたリンカーのみが知り得る情報~~~
警備部隊はルネです。
皆さんを問答無用に殺そうとしてきます。
しかも上位のルネで水がある限り再生します。
暴走は手を水の刃にした接近戦と、口から放つ、ミニドローエンブルームで。閉所での戦闘を想定しているようです。
ただし合計五体しか存在しないようです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ここまで~~~~~~~~~
マスターより
こんにちは、鳴海でございます。今回は潜入任務ですが。
堂々と正面から突入していただいても大丈夫ですよ。
シナリオ展開的にロクトと接触する可能性がありますが、彼女の処遇は皆さんに一任されます。
ロクトを野放しにするのはまずいので。
当然逃げられる可能性もありますが。
リプレイ公開中 納品日時 2018/08/24 17:18
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/15 22:55:57 -
相談卓
最終発言2018/08/16 00:22:22 -
質問板
最終発言2018/08/15 14:07:17