本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 25人 / 1~25人
- 英雄
- 24人 / 0~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/08/08 12:00
- 完成予定
- 2018/08/22 12:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
東門確保戦
最終発言2018/08/08 07:09:54 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/07 23:45:31
オープニング
●攻略作戦・数時間前
アフリカ大陸西部に出現した古代都市・スワナリア。
その玄関口となる4つの門のうち、便宜上『東門』と呼ばれている場所にはすでにマガツヒ構成員がたむろしていた。物資を載せた大型トラックが何度も出入りし、時間を追うごとにガラの悪い連中が増えていく。その規模は小さくとも簡素な拠点として機能しており、マガツヒのスワナリア探索を後押ししている。
「何だぁ、テメェは?」
「1人でノコノコ現れるなんて、死にてぇのか?」
そんな東門の前で、警備にあたっていたマガツヒ構成員数名が1人の人物を囲んでいた。
「ふふふ、このような歓待を受けるとは思いもしませんでした」
『あ゛ぁん!?』
囲まれているのは、濃紺のローブのようなもので全身を覆う少女。状況に深刻さを感じないのか、フードの奥から朗らかな笑みを見せる。反面、マガツヒはバカにされたと感じ一段と声と顔にドスを利かせる。
「舐めやがって――殺せ!」
気が短いらしく、二言目に排除を口にした者に追従して全員が少女へ攻撃を集中させた。
「――拙速(せっそく)は時に足をすくわれ、思わぬ窮地を招きますよ?」
『な、っ!?』
が、マガツヒの武器はすべて少女の頭上から飛来した従魔・スディレによって防がれ、完全に止まる。
マガツヒが驚愕に目を剥く中、ローブのように変化させていたヴェールを解いて姿をさらしたステラ・マリス(az0123)は、変わらず周囲へ笑みを向けていた。
「それに、皆様方の行方を左右する大事を前にして、私(わたくし)などにかまけていていいのですか?」
「な、なにを……?」
「『希望』掲げる方々が、今まさにこの場へと歩みを進めているのですよ?」
「『希望』? ……H.O.P.E.か!?」
ステラからもたらされた情報でさらに動揺が広がるマガツヒへ、なおも弧を描く口は言葉を紡ぐ。
「見ての通り、愚神である私も彼の方々に狙われる身――如何です? ここは一時、共通の敵へ対抗するためにお互いの手を取り合いませんか?」
意外にも友好的なステラの態度に、マガツヒは顔を見合わせ答えに窮する。
「彼の方々はもうすぐそこまでいらっしゃっております……ご決断を」
だが、まるで見ているかのように語るステラに対して、マガツヒの答えは1つしか浮かばなかった。
●攻略作戦・開始
「――H.O.P.E.の襲撃だ!」
果たして、ステラの言葉通りエージェントからの攻撃を受けたマガツヒは東門の外で迎撃を開始する。
「くっそ、強ぇ――!」
「ばらけるとすぐにやられるぞ! 固まって戦え!」
戦闘に参加したマガツヒは10名ほど。
エージェントとは数も質も差があり、それほど待たずして東門の内側へと撤退せざるを得なくなる。
「仲間を呼ばれる前に制圧するぞ!」
敵戦力は浮き足立っていると見たエージェントたちは、ここが攻め込む好機と判断。
スワナリアへと逃げたマガツヒを追い、一気に東門へと入っていく。
――ズン!
「な、っ!?」
しばらく警戒しながら道を進んでいくエージェントたちは、背後に響いた音に振り向いて閉じられた東門に驚愕する。よく見れば、門とエージェントの目から離れるようにマガツヒ構成員が散っていった。
冷静さを取り戻す前に都市の建物からマガツヒが次々と出現。慌てて周囲を視線に飛ばせば、建物の2階や3階部分の窓から銃や魔法書などを構える人影があり、瞬く間に囲まれてしまった。
「まさか、こちらの動きを知られていたのか?!」
エージェントが実施したのは、マガツヒに動きを察知されないようスワナリアまで一直線に進行する電撃作戦。その性質上、エージェントたちも相手に迎撃態勢を取らせないまま迅速な鎮圧を目標としていた。
しかし、不意打ちを受けたにしてはマガツヒの対応が不自然なほど策略めいている。
まるで、事前に攻撃されることがわかっていたかのように……。
「こうなりゃ数はこっちが上だ! 全員で潰せぇ!」
1人が吠えた瞬間、マガツヒ全員の顔に攻撃的な笑みが浮かぶ。
一転して劣勢に立たされたエージェントたちは、それでも戦意を失わず武器を構えた。
●『星』を見上げ、『星』を読む
「――ここまでは打ち合わせた通りですね。後は、皆様方の奮戦を期待いたしましょう」
スワナリア東門近くにある、とある建物の中。
窓の外からスディレが放つ光を見上げ、ステラは1人部屋の中でたたずんでいた。
「ですが、たとえ仮初めの共闘関係とはいえ、私だけ助言のみでは戦いに身を投じる方々に失礼と言うもの」
そのまま目を閉じ、胸元で組まれた両手に力を込めて、ステラは片膝をつく。
「私も私にできることを――マガツヒの方々を少しでも導き、勝利のために『祈り』ましょう」
うっすらと開けた目と鋭く裂けた口は、影を落としたような嘲笑を浮かばせていた。
解説
●目標
マガツヒ拠点の制圧(東門確保)
●登場
マガツヒ構成員×50…橋頭堡として占拠する東門に展開された防衛戦力。各クラスほぼ同数が配置され、実力はPCたちよりやや劣る。その他、物資運搬やAGW保管・整備などを担当する末端組織の下っ端が多数いるが、戦闘能力はかなり低く基本的に逃げ回るだけ。
ステラ・マリス…主に地中海沿岸の国で活動する高位愚神の少女。ギリシャの遺跡で『スワナリア』の存在を知り、東門に到着後マガツヒと接触。エージェントの襲撃を知らせ、一時的な共闘関係を構築。
スディレ×5…ミーレス級従魔。岩のような表皮を持つ1mほどのヒトデ。黄白色の肉体はライヴスで発光し、ステラの指示を伝達する指揮能力を保有。飛行能力と高い防御能力を持つが、攻撃性能はない。
●場所
スワナリア東門
大型トラックの搬入出も容易な広い門の先には古代都市の街並みが広がる
北門・南門エリアに通じる地下への通路があり、探索部隊の補給地点の役割を果たす
一部の建物を居住空間や食料・武器保管庫として利用している
●状況
PC到着後、東門の外を警戒していたマガツヒ10名程度と交戦
徐々に門の内側へ追い込み、突入したところで待ち伏せを受ける(マスタリング開始)
4車線程度の幅がある道の両側に2~3階建ての建物が並び、後衛20人程度が窓から攻撃姿勢
残り20名が建物から飛び出しPCたちを包囲散開
組織だった動きはそこまでで、戦闘ではほぼ火力押しか各自の判断任せのため連携は弱い
(PL情報)
建物のどこかからステラがマガツヒを戦術支援
スディレの一部をマガツヒに配布し、振動の回数・強弱などを変化させた簡易的な指揮を実施
スディレは戦場を俯瞰する位置におり、1体につきマガツヒ10人を担当
PC側の行動をあらかじめ把握していた可能性あり
マスターより
スワナリアの攻略基地として居座るマガツヒとの戦闘シナリオになります
物資の運搬が容易な広い入り口や、他エリアにつながる地下通路があるなど
いろんな意味でアクセスが便利な東門をマガツヒから追い出しましょう
ただし、本シナリオのイレギュラー要素である愚神・ステラにも注意が必要です
偶然を装ってマガツヒに取り入りましたが、エージェントの襲撃にあわせた節がありどこか計画的です
いきなり包囲された状態では難しいかもしれませんが、早めに対処することをオススメします
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/08/22 20:00
参加者
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東門確保戦
最終発言2018/08/08 07:09:54 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/08/07 23:45:31