本部
冥界行きの急行列車
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 7人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/07/16 22:00
- 完成予定
- 2018/07/30 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/07/16 08:59:10 -
作戦相談
最終発言2018/07/16 18:31:59
オープニング
●妙な噂
近頃妙な噂がネット界隈を彷徨っていた。日の出の時刻に、一本の電車がとある駅に停車する、というものだ。その駅は何故か日の出前に解放され、一人の駅員が切符を売り始めるのだという。その切符に記されているのは「現世発、冥界行」。これを持って電車に乗れば、死後の世界に旅立つ事が出来るらしい。
当然都市伝説だと思われた。背後にだんだん近づいてくるメリーさんとか、ムラサキカガミの言葉を二十歳になるまで知っていたら死ぬだとか、そういう類の話だと思われていた。
「はい、現在私はですね、日の出前に何故か開くという駅の前にやってきております……」
一人の男がスマートフォンに向かって話しかけている。巷で話題の動画配信者。制覇したお化け屋敷は数知れず、踏破した心霊スポットも手では数えきれないほどだ。霊感を売りにして笑われたり嗤われたりして注目を集める彼は、とうとう巷で有名な都市伝説にも眼を付けたのである。
「現在朝の4時20分。特にこれといった変化は見られないみたいですが……でも感じますよ。今までとは比べ物にならないくらい、私の魂が震えているんです。今まさにとんでもないものが近づいてきますよ」
特に面白くもない言い回しで配信を続ける彼。その滑稽な姿を見ていた視聴者達は、いつもの事と思って聞き流していた。
「む……?」
男は気が付く。駅前に黒い靄のような人影が次々に集まってきているのだ。それに混じって、何人かの男女も半ば茫然とした顔でやってくる。男はカメラの中身を見るが、靄はそこに映っていない。
「やばい来た。今日は本当の本当に来た! 物理カメラには映ってませんが、私の心のカメラにははっきりと映ってます。黒い幽霊が、人々に混じって此処に居るんです!」
そんな事を言っている場合でもない。世の中のフシギと言えば、大体従魔か愚神、運が良くて英雄が絡んでいると相場が決まっている。一般人が居合わせていいような状況ではない。しかし、男は一世一代のチャンスとばかり、その場に踏みとどまってカメラを回し続けていた。
「都市伝説と一致してます。駅が開く前に、沢山黒い影が駅前にやってくるという噂と! ああ、何でカメラには映らないんでしょうか。皆さんに直接お届けできないのが勿体ない」
不意に言葉の抑揚が小さくなる。ぶつぶつと何事か聞き取れない声を洩らした後、彼はやがて、溜め息と共に再び言葉を紡ぐ。
「……そう、とても勿体ない」
「パソコンの前の皆さんも、ここに居れば、一緒に行くことが出来たのに」
不意にスマートフォンが投げ捨てられる。画面が一気に地面に落ち、白む空を映す。その事に持ち主が気付く事は、永遠になかった。
●無効な切符
「列車に乗る方は切符をどうぞ」
黒い靄が駅員の制服を着て、窓口に立っている。
「列車に乗る方は切符をどうぞ」
機械のようにその言葉を繰り返し、改札口に並ぼうとする人々に切符を配り続けている。それを受け取った人は、その姿が靄のように朧げとなり、そのままのそのそと駅のホームへ向かう。
君達は武器を構え、その後を慌てて追いかける。出現の報は聞いても中々都市伝説の尻尾を掴めずにいたが、同じ駅で待ち伏せを続けてようやく不思議な駅に殴り込みをかける事が出来たのである。
「列車に乗る方は切符をどうぞ」
しかし、窓口に立っていた駅員が急に飛び出し、君達の前に立ちはだかって切符を差し出す。
「乗らないならば御引取ください」
君達が抵抗の意志を見せた事に気付いたのか、駅員はその全身から黒い靄を発した。改札口の前に靄は漂い、君達の行く手を遮ろうとしている。
このまま人々を放っておくと何が起こるかわからない。速やかに押し通らなければならないだろう。
解説
メイン 駅員の姿を取る従魔を撃破する
サブ 洗脳された一般人を救出する&建物に被害を出さない
☆ケントゥリオ級従魔×1
黒い靄が駅員の制服を纏ったような姿をしている。日の出の前後に出没し、天国に行けるという切符をやってきた人間に配っているという。
●ステータス
攻撃力も防御力も控えめ
●スキル(PL情報)
不定形
定まった形を持たない肉体を直接斬るのは困難。
[単体攻撃のダメージが半減する]
混信
従魔の放った靄に触れている間は様々な幻覚を見てしまう。
[自らを中心に、範囲1程度のエリアを生成する。PCがその地点に侵入した場合、命中と回避が半減し、エンドフェイズにダメージを受ける。このエリアは従魔撃破まで消滅しない]
☆デクリオ級従魔ロールシャッハ×8
その姿は影のようにおぼろげ。それを目にした者の心のままに、様々な形を取る。
・ステータス
生命力のみ高め
・スキル
変貌:相対した者に応じて姿を変貌させる。[キャラクターによってランダムに効果を発動させる]
☆一般人
オボロスから謎の切符を受け取り、ロールシャッハと共に夢見心地でホームに立っている。靄のように姿がおぼろげ。
(以下PL情報)
後生大事に切符を握りしめている。
呼びかけても反応は帰って来ない。
強引に引っ張ろうとしても抵抗される。
ステータスは一般人なので、下手すると怪我させてしまう。
☆フィールド:駅構内
安易に範囲攻撃を叩き込むとその余波で様々なものが壊れかねないので注意。
主戦場は改札口前。改札口や柱、階段などが障害物として存在する。広さはおよそ30sq四方程度。
高さは2,3sq。
☆TIPS(PL情報)
作戦開始時間はAM4:20。4:40に“ドロップゾーン反応が”急速に近づいてくる旨の連絡を受ける。
時間までに駅のホームにいると、今回の事件に関する新たな情報を得る事が出来る。
マスターより
影絵 企我です。キョウエン関連が一段落したので前に出したシナリオの続きです。
ムラサキカガミの時も都市伝説シリーズにしようとか考えてたんですが、結局上手い事戦闘に落とし込める都市伝説がなかなかなくて諦めたので今回はえすしーぴーとか見習って自分で作ろうとしてます。
とはいえそれほど掘り下げるような話でもないので、多分次でラストになりそうです。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2018/07/25 17:18
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最終発言2018/07/16 18:31:59