本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/07/04 22:00
- 完成予定
- 2018/07/18 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談卓
最終発言2018/07/01 16:26:20 -
質問卓
最終発言2018/07/03 01:15:34 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/06/30 07:19:13
オープニング
●伝説の灯台
エジプトの地中海に面した港町アレクサンドリア。そのファロス島に存在したファロス灯台はその大きさなどから世界七不思議のひとつとして数えられている。
紀元前から存在したこの大灯台はギザの大ピラミッドに次ぐ大きさであり、その有名さから「灯台」を示す言葉の語源にもなった。
約百四十メートルの高さの塔に灯された光は約五十六キロメートル先に届き、遙か彼方の海上からも視認できたと言う。
しかし、その大灯台も地震によって崩れ、再建されることはなかった。
十五世紀後半にファロス灯台の跡地にはカイトベイ要塞が造られた。その建設には崩れた灯台の資材が使われたとも言われている。
そして、時は流れて二〇一八年。
西暦一九九五年一月に起こった『世界蝕《ワールド・エクリプス》』。それから起こった技術革新によって世界は新たな力を手に入れた。
ファロスの灯台はその恩恵を受けた。
軍事博物館として観光スポットとなったカイトベイ要塞の一部を繋ぐ形で新たなファロス灯台が再建されたのだ。
伝説のままとは行かなかったが、高さ百四十メートルもの石造りに似せた外観の灯台だ。
四隅に佇む海神トリートーンの像、そして、世界七不思議を再現した高層建築。
灯台としては機能しない観光施設ではあったがファロスの灯台は人々に夢とロマンを与えた。
●患禍の愚神アスカラポス
「私は不吉を告げる鳥──”愚神”アスカラポス」
濁ったような音でそれは告げた。
濃い灰のモッズコートを着てマスクを着けた集団、それを率いる男のようなモノも同じような服装をしていた。
アスカラポスと名乗った彼が他とは違うのは、彼がマスクを着けていないこと。
その顔は黒色に渦巻いていて一目で人ならざる者だと解った。
「我々はマガツヒに与すリンカー。この地を蹂躙する」
愚神がそう告げるとカイトベイ要塞のあちこちから爆炎が上がり、その頭上のファロスの灯台は崩れ落ちた。
倒れる巨塔──降り注ぐ瓦礫。
「こちらへ! 逃げてください!!」
アレクサンドリア支部から派遣された新人エージェントたちが必死に観光客に避難誘導するが、手が足りない。
建物のあちこちでヴィランに斬りつけられた人々の悲鳴があがる。
「応援が来るまで持ち堪えるんだ!」
現場のバンの中でオペレーターのアリスターが叫ぶ。
彼は非リンカーながら、必死に新人たちの指揮を執っていた。
「マガツヒに与する愚神がヴィランを率いて現れるとは……」
先日のアレクサンドリア支部周辺で起こった連続テロ。
今後テロが続く可能性を危惧したアリスターは、自らを発起人として周辺施設でリンカーを常時雇用しての警備を考え、そのために新米エージェントたちを集めて訓練を行っていたところだった。
ファロスの灯台に現れたマガツヒたちの襲撃は、当初、ぎこちないものだった。
最初、現れた三十人ほどのヴィランたちはアリスターが指揮する新米エージェントたちの動きにうまく対応できず、その隙にアリスターたちは塔の中の一般人をカイトベイ要塞まで逃がすことに成功した。
だが……。
突如現れた愚神により、戦況は一変した。
彼は爆炎の力によって塔を破壊したのだ。
折れた塔はカイトベイ要塞の頭上から海へと斜めに突き刺さり、依然として崩れた壁床を恐ろしい凶器として落としている。
混乱した状況で新米エージェントたちでは一般人の避難が精一杯だ。
リンカーたちは岩に潰されることはないだろう。
しかし、一般人は違う。
統率が取れているとはいえ守るもののあるアリスターたちと、破壊しか考えていないマガツヒたちでは……。
アリスターはアレクサンドリア支部からの応援が来るのを待ちながら必死で指示を出す。
●魔女の誘い
アリスターからの要請を受け現場へ向かう軍用トラックの中でミュシャは険しい顔で呟いた。
「愚神──アスカラポスだと?」
それは、彼女と少なからぬ因縁のあるヴィランズと同じ名前だった。
勿論、同名の愚神が居てもおかしくない……しかし、不安のような苛立ちのような気持ちが彼女の心をかき乱す。
「……今はそれどころではない……ですよね」
アレクサンドリア支部に入った連絡によると、その愚神は未だ折れた塔の内部に居り、その愚神を中心にカイトベイ要塞では小規模な爆発が繰り返し起こっているのだ。それらはライヴスが篭ったものではないらしく、リンカーには影響は無いのだが、建物やリンカーではない一般人にとっては脅威だ。
「数ではどうしても不利──」
その時、トラックが急ブレーキをかけた。
ハッとして剣を掴んで外に出るミュシャの目の前に一人の女性が品よく微笑んだ。
「こんにちは。H.O.P.E.の皆様」
トラックの運転をする軍人は緊張した様子で説明した。
「急に道路に飛び出してきました。恐らく──リンカーです」
すっとミュシャの目が細まった。
「ヴィラン──マガツヒか」
しかし、女はゆっくりと首を横に振った。
「いいえ、そんな。わたくしはセラエノのアイテール。マガツヒなんて粗野な方々と一緒にして欲しくないわ」
「セラエノ──!」
ぱっと剣を抜くミュシャにアイテールは怯える真似をしてみせた。
「まあ、恐ろしい。わたくし、貴女方に協力をするために来ましたのよ。リヴィアの命で」
一瞬、アイテールの顔が歪んだような気がしたが、すぐに彼女は柔和な笑みを浮かべて言った。
「わたくしたち、『アヴィディテの薔薇』が遺跡の保護をお手伝い致しますわ。精々、後ろから襲うような卑怯な真似はなさらないでくださいね」
解説
●目的:敵を遺跡から撤退させる
●ステージ:ファロス灯台(再建)
カイトベイ要塞(石造りの迷路のような建物)の上に立つ半ば崩れた塔、その中に愚神はいる
塔の半分から折れており、それが海と塔の下半分を繋いでいる(リンカーならば駆け上がることもできる)
塔には一般人はいないが要塞内部には逃げ遅れた一般人が四十名ほどいる
塔の崩壊による落石、愚神によりあちこちで不規則に爆発が起こっている
●敵
〇愚神アスカラポス(を名乗る者)
ケントゥリオ級
爆炎と銃撃で攻撃する
物攻B/物防B/魔攻A/魔防B/命中B/回避A/移動C/特殊抵抗A/イニシアチブ値C/生命A
・能力※今回のみ
余殃(よおう)×1:自分を中心としてあちこちで継続的に(リンカーを傷つけない・AGWではない)爆発を起こす
患禍(かんか)×1:攻撃を停止させ1ターン行動不能
陥穽(かんせい)×1:自分とPCの一人を錯覚させて攻撃させる
※HPが半減すると撤退するが、そのことをPCは知らない
愚神撤退後はヴィランたちは再び統制を失い制圧が容易くなる
〇ヴィラン3名(ジャックポット)と共にいる
※トリオ、威嚇射撃、フラッシュバン使用
〇ヴィランたち×30(今回、マガツヒのヴィランと総称)
カイトベイ要塞内で活動中
マガツヒの下部組織「アスカラポス」のヴィランとマガツヒのヴィランが混在している
統制は全く取れていないが、ひとりひとりは狂暴
特にアスカラポスのヴィランは危険より一般人を害することを優先する
●仲間(?)
〇アイテール ※指示しかしない
〇セラエノのヴィランたち
新米リンカー及び今回のマガツヒのヴィランたちより強く統制が取れている
アイテールを通してエージェントの指示をこなす
ただし、愚神とは戦わない
●新米リンカー
カイトベイ要塞内部で交戦中
一般人の避難誘導をしており、PCが指示すれば助けた一般人を外まで運びだしてくれる
ヴィランとの交戦は押され気味である
マスターより
※ヴィランたちは一通りすべてのクラスがいると思って下さい
※敵対ヴィランについては死亡もやむなしの判断が下りています
リンクブレイブの世界ではファロス灯台は再建されています。
個人シリーズ【悪人】と関連するキーワードがありますが、
読まなくても問題ありません。
宜しくお願い致します!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/07/19 20:16
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相談卓
最終発言2018/07/01 16:26:20 -
質問卓
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/06/30 07:19:13