本部
【ドミネーター】咲き声
- 形態
- シリーズ(新規)
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,300
- 参加人数
-
- 能力者
- 9人 / 4~15人
- 英雄
- 9人 / 0~15人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/06/25 15:00
- 完成予定
- 2018/07/04 15:00
掲示板
-
質問卓
最終発言2018/06/25 00:58:53 -
相談卓
最終発言2018/06/25 09:38:10 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/06/24 22:32:13
オープニング
●
海の上に咲くリンゴ。
少女は落ちた果実を拾って、大事に育てた。
第七のラッパが鳴り響いて。
少女は彼に、リンゴを送る。
●
潮騒が青い吐息を運び、窓から入り込み白いカーテンを揺らした。海が何かを語っているが、洋式の扉が勢いをつけて開き見えた男が海の言葉を質素に翻訳した。
「リーダー、敵襲だ」
「言われずとも。しかし、ラグナロクの呼び声に応じたのは誰だ? HOPEにしては実につまらないが」
「ジェシー・リンだ」
「ほう!」
フランメスは興味深そうに、眼を細めた。ソファに腰掛けていたフランメスは立ち上がり、窓から外を眺めた。人間が列をなして屋敷に向かっているではないか。一発の銃声が聞こえ、戦いが始まるまで早かった。
「愚神はいつも卑劣で、忌々しくも頭脳は回るから畏れ多い! 報酬として差し出してきた者共を使い、僕を殺しにきたか」
「どうする」
「焦ることはない。まず状況を明確にし、地下にある薬を撒け。少なくとも僕から奪い取った人間は鎮圧できる。それから残りをコロセ。ジェシーは生かして僕の前に連れて来い。奴に一秒の死は似合わない」
危機が真横を通りながら、愉快にも笑みが浮かばれている。
「長年僕に仕えてきた友よ。アポカリプスサウンドを共に奏でる時が来たみたいだ」
「ああ、そうだな」
妙な沈黙。フランメスは窓のドアを閉めると、漸く言った。
「死ぬなよ」
長年フランメスと顔を合わせていた彼が、初めて見た表情であり声だった。言わば、フランメスは懇願してるとも言えた。
●
平静を保つ努力は虚しい結果を残すのだろう。坂山はそれを知りながら、リベレーターの創設者として、H.O.P.Eオペレーターとして毅然さを崩してはならなかった。
飲みかけのミルクティーがペットオトルに入って、半分近く無くなっている。
「フランメスの拠点で規模の少なくない戦いが始まったわ。多分、同士討ち。向こうには私達の大事な仲間がいるの。戦いに巻き込まれるのは時間の問題。急いで助けないとだめな状態よ」
腰掛け椅子に座っていた坂山は立ち上がった。震えた手が片手を包む。口を開くには時間をかけたが、そこから紡がれた言葉には強い意志が備わっていた。
「私は――」
彼女は下を向いたが、すぐに上に持ち上げた。
「何年も皆と戦って成長して、そして終わりが……戦いの終わりが近づいている事が、正直に言うと恐いの。なんでかは分からない。でも逃げないのは皆がいるから。今まで散々迷惑かけて、でも一緒についてきてくれた。本当にありがとう。何度も挫折して、その度に励ましてもらった私は幸せ者よ」
言葉が途切れたのは、彼女の中を彷徨っていた恐怖心が薄れたからだ。坂山はそれに気づいたのだ。
「勝つわよ。今まで積み上げてきたもの、その天辺に勝利の旗を掲げるの」
挑戦的な目でエージェント一人一人に目を配る。長い長い戦いの、幕引きの始まり。
フランメスト造物主の創り上げてきた物語の畢竟に待つ真実は誰も予想が許されなかった。誰かが知っていれば、戦いは永遠に終わらないのだと彼は知っていたからだ。
解説
●目的
制圧。
●無人島
森林の中では戦いが広がっている。中央にある大きな木が島の象徴。
●屋敷
古びた洋館の様相をしており、二階建て。一階には食堂、コンピュータ室といった大部屋が置かれている。ジェシーは部下に命令し、屋敷の制圧は作戦の最後としているためエージェント達到着時に洋館に戦いの跡はない。
二階には個室や倉庫があり、島を見渡せるバルコニーが壁を挟んで二つ並んでいる。また、二階には武器庫も存在し、数多の武器があるために使用は自由。銃器、鈍器等幅広く揃っている。
●隠れ家
島のどこかに、フランメスしか知らない家が存在する。
●フランメス
信頼を置く兵士達の敗北、物資等の供給遮断。更にキャシーの襲撃で今まで計画を俯瞰していた彼が、その身をあげる事になる。得意の二丁拳銃による遠距離、近距離の格闘戦は今までよりも激しさを増す。自分が敗北すれば計画が全て終わる事を知っていて、失うものや責任は無いと感じ始めた彼は、今度ばかりは逃走を図らない。
●シュレイン
フランメスの執事。齢四十を超えるリンカーで、英雄とはフランメスを裏切らない事、を誓約に生きている。
戦いの中、フランメスとは別行動を取る。戦いになれば、彼は素手にライヴスを込めて戦いに臨むだろう。素早く、的確に急所を狙うシュレインの手捌きは鋭い。長年の友として、感情を殺し最後まで主に忠を尽くすだろう。
●ジェシー・クノウ
以前登場していた「クノウ」の能力を使う。自身と周囲の仲間の戦闘力を底上げする。武器はレイピアを両手で扱う。
「ジェネシス」と呼ばれる軍団を作成。隊員構成はフランメスから奪った隊員と、誘拐した人間で構成。女性、子供が多い。
●レベッカ
ジェネシスの副リーダー。生身の人間が三メートルの機械に乗っている。レベッカ自身は開発者。二足歩行で重火器といった武装をしている。機動力も高い。
彼女はナタリア処刑のデモに参加していた人物だ。
マスターより
※当MSはアドリヴ成分が多めです。
解説の文字数が足りないのは日々の悩みです。特に今回はいやに顕著! 書きたいことはたくさんあるんです。彼の過去とか、彼女の心情だなんて。しかし、それを書き過ぎたら恐らくリプレイの文字数程になってしまうでしょうから、制限があった方が身のためなんです。
TRPGで人物を作る時は、文字数制限がないのをいいことにやりたい放題。止まりません、妄想が。
ドミネーターシリーズ、遂に終わりが目前です。低気圧に虐められながらも頑張っているので、一緒に頑張りましょう。
よろしくお願いします!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/06/30 19:42
参加者
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質問卓
最終発言2018/06/25 00:58:53 -
相談卓
最終発言2018/06/25 09:38:10 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/06/24 22:32:13