本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 25人 / 1~25人
- 英雄
- 24人 / 0~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/06/19 19:00
- 完成予定
- 2018/07/03 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
質問用スレッド
最終発言2018/06/19 19:11:07 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/06/17 15:11:14 -
ヘイシズ対策相談室
最終発言2018/06/19 18:15:44 -
ヘイシスの深読み考察意見交換卓
最終発言2018/06/19 11:34:33
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●ユートピア
ヘイシズが太平洋上に姿を現した。
その報が舞い込んできたのは、彼がアルター社から立ち退いてからしばらくしてのことだった。情報の整理で大慌てになっているところで、彼自身からの通信も舞い込んできたのだからたまらない。電光石火で移り変わる事態に、職員達は目を白黒させるしかなかった。
「こんにちは。H.O.P.E.の諸君」
艦橋と思しき部屋の椅子に腰掛け、ヘイシズは画面越しに職員達へ微笑みかける。
「迅速な対応処置に敬服する。人類の自由意志を尊重しようとする意思、しかと見せて頂いた」
職員達は黙り込む。今や彼は敵。ペースに乗せられるわけにはいかなかった。唇を結ぶ職員達の顔を見たヘイシズは、ふと笑みを潜めた。
「故に、私は一つ君達に問いを立てようと思う」
ヘイシズは画面の外の何者かに指先で指示を送る。その瞬間、画面が不意に切り替わった。
それは、防犯カメラから見た市街の映像に見えた。銀行に銃を持った男が飛び込み、行員を脅しに掛かっている。まごついている行員を威嚇するように、天井へ向けて男は発砲した。しかし次の瞬間、男は肩から血を溢れさせて崩れ落ちた。
またしても防犯カメラの映像だ。女は何食わぬ顔で店の外に出ようとしている。しかし棚の影から飛び出してきた子供にぶつかられて尻餅をついた。落ちた鞄からは、万引きした商品が溢れだす。慌てて取り繕おうとしたが、店員の眼は逃れられない。
轢き逃げしようとして脱輪、強盗を働こうとして銃が暴発、爆弾テロは不発。職員達の目の前では、あらゆる犯罪行為が、偶然の不幸によって掻き消されていく。
「これは先の一週間における、一市街での一幕だ。その間、法に悖る行為はほぼ達成されなかった」
再び画面がヘイシズの顔へと戻る。彼は懐から砂時計を取り出すと、これ見よがしに振ってみせる。
「私の力によって」
カメラの前に砂時計が置かれる。刻々と砂が落ちていく。
「私はアッシェグルートのように君達を魅了することは出来ない。私の力は、君達の意思に基づく結果を操作する事。私が望めば、君達の意志は“果てしない偶然によって”達成されなくなる。つまり、私の望みである秩序と平穏に反抗する限り、君達の刻は一歩たりとも前へ進まなくなるのだ」
再び画面が移り変わる。今度は太平洋上の地図だ。深紅の点から、ハワイに向かって矢印が伸びていく。
「私はこれからハワイ・ホットスポットへと向かう。この地は、地球そのものを循環するライヴスが表出するポイントの一つ。……大動脈と言っていい。ここにドロップゾーンを打ち込めば、それを通じて、地球全体のライヴスの相を認識し、操作する事も不可能ではなくなる。つまり、今しがた君達に披露したような状況が、全世界で発生する事になる」
職員達は顔を見合わせる。つまり彼は、時此処に至っても、秩序と平穏をこの世界に齎そうというのだ。
「……これが私の問いだ。君達の自由な意志は否定しない。だが、君達が悪意を持つ限り、その意志は達成されない。誰もが罪を犯さず、罪に脅かされないユートピアが完成する」
ヘイシズという余所者の意志の下で。職員は誰一人いい顔をしなかった。それはやはり、愚神による人類の支配に他ならない。そもそも、彼はこれより地球のライヴスを掌握すると宣言したようなものだ。平和が達成されても、人類世界の滅亡は不可逆的に加速する。
「君達は本能的に許しがたいと思うだろう。私も正しいとは思わない。故に、君達には全力でこのユートピアを否定してもらいたい。君達がそれに如何なる理屈を用いるか。それが君達に投げかける問いだ」
彼は職員達に向かって歯を剥いて笑う。彼の奥に潜む悪意を、前面に押し出す。その悪辣な表情に職員がたじろぐと、再びヘイシズは仏頂面になり、カメラを降ろした。
「……では、また平穏の海で会おう」
集められた君達の前で映像が流される。アルター社からヘイシズが退去した夜、二名のエージェントによって行われたヘイシズ奇襲作戦の映像だ。二人は、その戦いを映像として残していたのである。それを君達と共に見つめていた仁科 恭佳(az0091)は、納得したように頷く。
「……ぶっちゃけ無茶し過ぎって言いたいとこですが、奴の能力を実際に見分出来たのはよかったです」
彼女はスクリーンの映像を変える。ワイヤーフレームの人型に、無数のパラメータが描かれていく。
「ケイゴの研究資料には、ヘイシズの能力を纏めたデータがありました。それによると、奴は自身の周囲に存在するライヴスの分布や量、活性度を観測し、その運動と変化を分析する事で、凡百のプリセンサーを凌ぐ強固な予知能力を発揮しているようです」
無数のパラメータの数値が変化すると、ワイヤーフレームの人型はくねくねと走り出す。
「そして、奴の能力は予知に止まらない。ライヴスの流れを操作する事で特定の相を生み出し、未来を操作してるんです。こんな風に」
恭佳がパソコンを幾つか操作すると、足下に描画されたパラメータが赤く染まる。その数値が揺れた瞬間、人型はバランスを崩して転んでしまった。
「これは予め計算式をパソコンに突っ込んでいるので簡単に操作が出来ます。けれど、奴はこれをアドリブでやっている。奴が“神算”と呼ばれてるのは、何処なら崩せるか、どう崩すべきかを熟知し、それを実践できる“天才”であるが故でしょう」
「……ということで、皆さんにはこれを預けます」
そう言って、恭佳は君達に小さな機械のパーツを配っていく。
「これはディストーションコード。ケイゴが自分のスーツに組み込んでた装備です。皆さんのライヴスを歪める事で、ヘイシズの予知を乱し、能力を強引に封殺するアイテムです。これを使えば、奴に負ける事は無いでしょう」
言いながら、恭佳は僅かに顔を曇らせる。森蝕の舞台で燥ぎまわっていた少女と同一人物とは思えない。
「ただ、これを使って勝っても、奴に勝ったとは言えないかもしれません。それだけは心に留めておいてください」
●ユークロニア
洋上のカレウチェと、米軍の手配した軍艦が戦闘を始めた。船団は、グロリア社や新生アルター社の手配した大砲型AGWを撃ち込む。君達はその隙に、高高度を飛ぶVTOL機から飛び、ヘイシズの立つ空母の甲板へと降り立った。武器を構える君達を前に、ヘイシズは素手のまま向かい合う。
「この世に暮らすある者が、かつて言ったそうだ。この世界の有様が悲惨であるのは、当にこの世界を作った神が偽で悪であるからだと。……真の神は、どこか別の世界に居るのだと」
四方から剣や銃を構えた獣人――ヘイシズの臣下がやってきた。君達は武器を取る。ヘイシズは礼服を脱ぎ捨て鎧姿になると、静かに尋ねた。
「さて、訊こう。君達自身はこの世界という舞台において、一体何をしたいのか。何を演じる為に此処に居るのか」
解説
メイン ヘイシズの撃破
サブ 配布物を使用せずにヘイシズのスキルを突破する
☆ヘイシズ
善性愚神の首魁。太平洋上にドロップゾーンを打ち込み、彼の能力を全世界へ適用しようと試みている。必ず阻止しなければならない。
・ステータス
物攻B 物防B 魔攻B 魔防B 命中A 回避D 移動C 抵抗A イニC 生命A
・スキル
クロノス
「時」は厳格なものだ。ライヴスの形相に従い、正確に変化する。
[クイック。6R以内の判定結果(=ダイス目)を全て予知する]
カイロス×20
ライヴスの形相を変化させ、各人の歩む「刻」を変える。
[クイック。装備中、物攻・魔攻半減。クロノスで予知したダイス目を一つ選択し、好きな値に変更する]
・武器
アイオン
盾としても使用できる巨大な刃の斧。[範囲1、物理。防御成功時、1D10のダメージを反射する。]
エイジ
貫通する光線を放つ魔法銃。[最大射程20、魔法。直線8の範囲攻撃を行う事も出来る。]
☆近衛軍×9(狼×6、ハイエナ×3)
かつての世界からヘイシズに従ってきた愚神達。ヘイシズに忠誠を誓っており、士気は非常に高い。
・脅威度 デクリオ級
・ステータス
(狼)
物攻B 物防A 魔攻C 魔防A 命中A 回避C 移動A 抵抗C イニD 生命A
(ハイエナ)
物攻D 物防C 魔攻A 魔防B 命中B 回避B 移動C 抵抗A イニC 生命B
・武器
エウノミアー(狼)
光を放つ剣。[近接、単体物理。範囲1の無差別攻撃も可]
エイレーネ―(ハイエナ)
光を放つ銃。[最大射程15、魔法。一度に3人まで狙う]
☆鳥獣兵
戦場を飛び回る鳥獣型の従魔。
・脅威度 ミーレス級
・ステータス
攻撃A、その他D以下
・スキル
急降下
[偶数RのCPに発動。1D6体が戦場に出現。]
爪攻撃
[単体、物理、近接]
☆配布物
Dコード
[装備中、PCは判定を予知されない。また、各R毎にランダムに能力が増減する]
マスターより
(解説続き)
☆戦場
・広さ…100×15sq
・甲板…外は海。落ちないようにするか、落ちてもリカバリできるようにする事。
・防衛システム…甲板の各所から奇数Rにレーザー攻撃(デクリオ級、物攻B相当の威力)が行われる。
☆TIPS
・サブ条件が達成された場合、ヘイシズはスキルの使用を停止し、武器を使い始める。
・防衛システムは破壊しても修復される。
・ソフィア参加者と連絡したかのようなRPは可能だが、実際に会話する事は出来ないので注意。
→依頼を跨いでの相談も禁止です。信じて託し、託されてください。
影絵 企我です。
OPどころか解説もこの有様で申し訳ありません。
500文字にPCの全てを押し込めるつもりでどうぞ。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/07/01 11:29
参加者
掲示板
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質問用スレッド
最終発言2018/06/19 19:11:07 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/06/17 15:11:14 -
ヘイシズ対策相談室
最終発言2018/06/19 18:15:44 -
ヘイシスの深読み考察意見交換卓
最終発言2018/06/19 11:34:33