本部
【白刃】 白猿
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/10/22 15:00
- 完成予定
- 2015/10/31 15:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/20 08:45:22 -
マキナちゃん!
最終発言2015/10/21 21:27:22
オープニング
●H.O.P.E.
「……老害共が、好き放題に言ってくれる」
H.O.P.E.会長ジャスティン・バートレットが会議室から出た瞬間、幻想蝶より現れた彼の英雄アマデウス・ヴィシャスが忌々しげに言い放った。
「こらこらアマデウス、あまり人を悪く言うものではないよ」
老紳士は苦笑を浮かべて相棒を諌める。「高官のお怒りも尤もだ」と。
愚神『アンゼルム』、通称『白銀の騎士(シルバーナイト)』。
H.O.P.E.指定要注意愚神の一人。
広大なドロップゾーンを支配しており、既に数万人単位の被害を出している。
H.O.P.E.は過去三度に渡る討伐作戦を行ったが、いずれも失敗——
つい先ほど、その件について政府高官達から「ありがたいお言葉」を頂いたところだ。
「過度な出撃はいたずらに不安を煽る故と戦力を小出しにさせられてこそいたものの、我々が成果を出せなかったのは事実だからね」
廊下を歩きながらH.O.P.E.会長は言う。「けれど」と続けた。英雄が見やるその横顔は、眼差しは、凛と前を見据えていて。
「ようやく委任を貰えた。本格的に動ける。——直ちにエージェント召集を」
傍らの部下に指示を出し、それから、ジャスティンは小さく息を吐いた。窓から見やる、空。
「……既に手遅れでなければいいんだけどね」
その呟きは、増してゆく慌しさに掻き消される。
●ドロップゾーン深部
アンゼルムは退屈していた。
この山を制圧して数か月——周辺のライヴス吸収は一通り終わり、次なる土地に動く時期がやって来たのだが、どうも興が乗らない。
かつての世界では、ほんの数ヶ月もあれば全域を支配できたものだが、この世界では——正確には時期を同じくして複数の世界でも——イレギュラーが現れた。能力者だ。
ようやっと本格的な戦いができる。そんな期待も束の間、奴らときたら勝機があるとは思えない戦力を小出しにしてくるのみで。弱者をいたぶるのも飽き飽きだ。
「つまらない」
「ならば一つ、提案して差し上げましょう」
それは、突如としてアンゼルムの前に現れた。異形の男。アンゼルムは眉根を寄せる。
「愚神商人か。そのいけ好かない名前は控えたらどうなんだ?」
アンゼルムは『それ』の存在を知っていた。とは言え、その名前と、それが愚神であることしか知らないのであるが。
「商売とは心のやり取り。尊い行為なのですよ、アンゼルムさん」
「……どうでもいい。それよりも『提案』だ」
わざわざこんな所にまで来て何の用か、美貌の騎士の眼差しは問う。
「手っ取り早い、それでいて素敵な方法ですよ。貴方が望むモノも、あるいは得られるかもしれません」
愚神商人の表情は読めない。立てられた人差し指。その名の通り、まるでセールストークの如く並べられる言葉。
「へぇ」
それを聞き終えたアンゼルムは、その口元を醜く歪める。
流石は商人を名乗るだけある。彼の『提案』は、アンゼルムには実に魅力的に思えた——。
●白猿と僧兵鬼
モミジの葉がひらひらと舞い落ちる山の一本道。静寂に包まれた木々の間から、水の流れる音が聞こえる。
むき出しの岩肌を削り、刻まれた凡字。
朽ちかけた明王像。
そして、廃寺。
生駒山周辺でかつて起きた戦闘の影響は、こんな山奥にまで及んでいた。
シャァーン、シャーン、錫杖が山中にこだまする。
歩いているのは4人の僧兵だ。
廃寺の門をくぐり、中にはいる。寺の奥にある滝の前で、歩みを止めた。背丈はゆうに3mは超えている。
「キィィ、キィィィ!」
滝の上流、崖縁で一匹に白猿が僧兵を見下ろしけたたましく鳴く。
僧兵は鷹揚に仰ぎ見る。
皆、人間ではない。
鬼だ。僧兵の格好をした一つ目の鬼だ。
突然、白猿は崖を飛び降り、松の木に飛び乗った。
「キィィ!」
白い毛に覆われたその猿は、金色の瞳をぎらつかせ、鋭い牙を誇示するように雄たけびをあげた。
●鬼退治
「やっほー、皆元気? 生駒山周辺がちょっと騒がしくなっているの、みんなは知ってる? 今回みんなに集まってもらったのも、それと関係があるんだ」
デウスエクス・マキナ(az0001)はリンカーに微笑んだ。
「生駒山周辺の規制、巡回にあたっていた職員が、生駒山へ向かう従魔を発見したよ。白猿と鬼の僧兵なんだって。この従魔たち、生駒山近くの山寺に今はいるらしいの。生駒山に向かうと面倒だから、いまのうちに退治してきたほしいの! 今回、お寺までは私とキャンディが案内するよ」
マキナの隣に立っていたキャンディ・アリス(az0001hero0001)が、ぺこりとおじぎした。
「はじめまして! みんな、よろしくね!」
解説
敵情報
●目標:白猿と僧の退治
白猿:デクリオ級 1体
特徴:全長1m50cmの猿です。身体能力は高く、動きはすばやいです。鋭い牙で襲いかかります。鬼の僧兵のボス。
攻撃:猿まね 近単体攻撃 対象者のスキルを完全にコピーします
噛みつき 近単体攻撃 ダメージ力は高い
鬼の僧兵:ミーレス級 4体
特徴:一つ目の巨大な鬼です。動きは鈍いですが、頑丈で魔法攻撃が効きづらいです。錫杖に仕込み刀で襲ってきます。
攻撃:居合い切り 近単体攻撃 ダメージ力は低い
読経 単体攻撃 ダメージ力は低い + BS洗脳
閃光 全体攻撃 ダメージ力は低い + BS劣化
場所:生駒山近くの廃寺。
廃寺:戦国時代に建てられた寺。
滝:高さは約12m、滝つぼはかなり深く水流も早い。この滝は昔、戦国武将が敵の首を刎ねたときに、首を洗っていたといわれる。
マキナ達に指示や作戦がございましたら掲示板で皆さんで相談のうえ、プレイングに書いてください。
特になければ援護を中心に動きます。
時間:午前11時頃
天気:晴れ
マスターより
こんにちは!
今回はマキナとキャンディが皆さんを白猿のもとへ案内します。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2015/10/30 23:40
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/20 08:45:22 -
マキナちゃん!
最終発言2015/10/21 21:27:22