本部
命の価値を教えて
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~12人
- 英雄
- 10人 / 0~12人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/03/23 12:00
- 完成予定
- 2018/04/01 12:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2018/03/23 10:17:16 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/23 09:03:38
オープニング
● もう会えないってなんだろう。
子供が巣だって行くことは珍しくない。自立し、立派になって自分の進みたい道へと走っていく。それは誰にも止められない。
けれど。
それが天国に向けてだったら、どうだろう。
その日からとある孤児院は悲しみに包まれていた。
唐突な友達の死。
一年満たない同居者でも、皆友達と思っていたのだろう。
『ナイア・レイドレクス』。彼女の写真は今も孤児院の大広間、その片隅に飾られている。
そこには彼女が好きだと言った日本の食べ物や、本などが置かれ。
じっと子供たちを見ている。
彼女は孤児院の中でも不思議な立ち位置だったそうだ。
唯一彼女は家族を知っているし、子供を知っている。何せ村は彼女の事を気味悪く思いつつ、村全体で家族だったのだから。
だからナイアは子供たちの扱いがうまかったという。
特に年少組に好かれ『三浦 ひかり』とは大の仲良しだったらしいです。
そんな彼女はある日「また帰ってくるから」と言って、国に帰り。
そして次に届いた彼女の報は、彼女が死んだというものでした。
五才くらいの少女は孤児院のスタッフにこう問いかけたそうです。
「死ぬってなに?」
「お姉ちゃんともう、会えないの?」
「お姉ちゃん、戻ってくるって言ってたよ?」
それに対してスタッフは何も答えることができなかったそうです。
● 皆さんにやってほしいこと
ここはグロリア社が管理する孤児院ですが。
ここに入っていたOBが最近愚神との戦いで死んでしまったのが、先月の出来事。
それが彼女『ナイア・レイドレクス』です。
ナイアはもともと孤児。というわけではなく、アメリカのほとんど文明も入っていないような一帯に暮らしており、能力者として資質が見抜かれ、日本の未契約英雄と契約するためにここにいただけなのですが。
彼女は英雄と契約すると共に出撃。
ガデンツァの手によって命を奪われています。
そのお葬式が本国で行われると同時に、子供たちの心の整理をつけるため、この孤児院でも行いました。
しかし、それがかえって悪かったのか。子供たちの気持ちはあの時から沈んだままです。
皆、思うところがあるのでしょう。
もしかしたら死。という物が理解できていないのかもしれません。
皆さんにはそのあたりうまく見つつ、子供たちの心のケアをしてほしいのです。
● 死に対する子供たちの反応。
3~6才
この年の頃はあまり死に対して理解がありません。
ただなんとなくみんながくらいので大人しくしているだけです。この子供たちとは積極的に遊んであげることが重要です。
また彼女たちはリンカーにたびたび。
ナイアが返ってこない理由を聞くことでしょう。
答えによっては泣いてしまったり、今後の人格形成に影響が出たりするかもしれません。
7~10才
ナイアに対して様々な感情を向けています。
今回一番フォローが必要な年齢層でしょう。
さらに、皆抱く感情がまばらで対応も難しいとおもいますが。この年齢層に対応する人数を増やしてなんとかしてあげてください。例としては。
1 ナイアに対して恨み言を言うタイプ
ナイアは帰ってくると言いました。
孤児院に帰ってくると。しかしその約束が果たされない今。
ナイアは彼らにとって嘘をついたことになっているのです。
「帰ってくるって言ったのに! うそつき!」
そう言って、ナイアの葬式に参列できない子も多くいました。
2 ナイアの死を理解して純粋に悲しいタイプ
ナイアが死んでしまったことを受け入れて、今も泣いているタイプです。
ちょっとしたことでナイアを思い出して悲しくなると言います。
一番大人しいタイプですが、一番心に深刻なダメージを追っているタイプです。
どうしたら、彼らの心を癒すことができるでしょうか。
3 ナイアの死に対して悲しいのをごまかそうとするタイプ。
ナイアが死んでしまったことなんてなかったかのように日々を過ごすタイプです。
なので、ナイアの話題が出そうになったりするとそれを避け、ナイアのゆかりの地には近寄らないようにしています。
4 愚神に怯えるタイプ
ナイアを殺されたことで自分たちも殺されるのではと思ってしまったタイプです。
見分けるのは簡単で、夜眠れていないので元気がなく、クマができています。
彼らには安らぎを与えることが最優先だろうか。
11~15才
ナイアと一番かかわりが薄かった年齢層です、彼らはそれぞれショックを受けていますが、わりかしドライです。
ドライになることで心を守っているのです。
死というものがどういうものか、測りかねているからです。
年少組のように、茶化すことや、真っ向から受け止めることもできず、避けることしかできません。
なのでドライなのです。
● 孤児院のスターキャラクターたち
孤児院には特に名の知れた子供たちがおります。
その子供たちはムードメーカーでもあるので、彼ら、彼女等を元気づけることで孤児院の空気も少し明るくなることでしょう。
・『黒鳥のファズ』 本名 小鳥遊 健吾 10歳 男
子供たちからはファズと呼ばれ親しまれている。窃盗の天才でアイテムを盗まれる危険性がある。
彼はナイアと接点はほとんどなかったようです。
ただ、人は死んでしまう儚い、命。
みたいなことをひたすらにつぶやいて、雨が降りしきる庭に立つ。
「いつだって、そばにいると思ってた人が。今この場にいないなんて、信じられるか?」
と話しかけてくるので。彼の中二病会話につきあってあげると満足するでしょう。
・野島 正 7歳 男
最近、リンカー達の教えもあってめきめき腕をあげている少年。
ナイアとはそこそこ仲良くしていたらしく。
正はかたき討ちをすると言ってきかないそうです。
依然も一度孤児院を抜け出しそうになって止められています。
今回の混乱に乗じてガデンツァ探しに向かうつもりらしいです。
「だってよ! ゆるせねぇじゃんか!」
そう正はガデンツァへの怒りを訴えます。
・ アイラ・レセクティス 9歳 女
金糸の目、金糸の髪の美しい少女。多くの男性児童を下僕としてはべらせている。自分のものにならない奴は嫌いである。
ただ、彼女自身も能力者故、今愚神の恐ろしさに震え、部屋に引きこもっています。自分も殺されるのではないかという恐怖におびえて、髪もぼさぼさ、肌もがさがさ、目の下にはクマが浮かんでいます。
・ 三浦 ひかり 十一歳 女
アイドル夢見る少女。歌が得意。
足が悪く車いすである。
ナイアと一番仲が良かった少女。
彼女は友達に連れられてナイアとお別れを済ませていたので。感情の整理はついている様子。
と言っても、他の人間から比べるとまし、程度。
彼女も孤児院を明るくしようと奮闘しているので、リンカーに非常に協力的である。
解説
目標 孤児院に少しでも元気を
● 死んでしまった少女
・ナイア・レイドレクス 12歳 (死亡)
シナリオ名『WD~金蛇の村~』で愚神に憑依されていた女の子。
非常に高い能力者適性があり、彼女もリンカーとした活動することを希望したために、一度日本にうつされた。
前回『【電撃作戦】塔の真相』にてガデンツァによって殺害されており、先日彼女の葬式が終了した。遺骨は本国に存在する。
● 日程とやること
今回のスケジュールは泊りがけです。
初日13時ごろから到着
次の日の18時頃に車で自宅まで送り届けられます。
なのでこの二日がかりの孤児院訪問で、子供たちに元気を与える必要があります。
方法としては、個別対応と団体対応があるでしょうか。
個別対応はスターキャラクターや、ある一定層の子供たちだけをターゲットに対応する事。
団体対応は、子供たち全員の気持ちを楽にするために何かレクリエーションを企画する、などです。
前に訪問したときは、ミニアイドルライブだったり、実際にリンカーが戦っているビデオをみせたりしました。
今までのリンカーたちの催しは好感触で、皆リンカーが期待しているようです。
● 新しい友達
・竹近 彩名 十三歳
『D~ロストチルドレン~』にて命を救われた少女。
体に従魔化の痕跡である鱗が生えているので。顔半分をマスクで隠して、常に長袖、長ズボンです。
彼女は最近孤児院に入ってきたばかりで馴染めてないせいか。
ナイアとなぜ会えないの? と聞いてくる幼子に対して「彼女が弱かったからだよ」と吹聴して回っているそうです。
弱ければ死ぬ、強ければ生きる。強い者には逆らえない。人生が狂わされてもしかたない。そう言った持論で殻を作り続けています。
もし、自分を助けてくれたリンカーに出会っても。
「何で中途半端に助けたの! こんな体じゃ、死んだ方がましだった!」
そう罵倒する事でしょう。
マスターより
皆さんこんにちは鳴海です。そう言えば最近シリアスめなお話しやってないなと思い。孤児院依頼を出させていただきました。
それではよろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2018/03/29 23:07
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相談卓
最終発言2018/03/23 10:17:16 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/23 09:03:38